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執着旦那と愛の子作り&子育て編

また強くなったらしい。

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明るい部屋に戻るとヴィンフリートと話をすると言っていたセレスは子供達ともに外へ行ってしまったようだ。
逃げる口実だったのは解っていたが思わずため息を吐いた。
セレスが贖罪の為にしてくれているのは解っているのだが。
もっと自分を大切にしてもらいたいだけなんだが。

「あの子達を残してはいかんだろう」
「!ヴィンフリート様・・・」

シャリオンの心を見ているのか何も口にしなくともそういうヴィンフリート。
セレスが子供達を大切にしてくれているのは解るのだが。

「過去を振り返り未来の糧にするのは良いことじゃがのう。
危険な目にあっておきながら、そのきっかけの人間を心配するとはお人好しじゃのう」

セレドニオセレスに何があったのか聞いたのだろうか。
それとも聞かなくともわかっているのか。
どちらにしても答えは決まっている。

「セレスはハイシアの人間なので、心配しないことはないです」

血のつながりも友達と言うわけでもないセレスを気に掛けるのは確かに不思議にみえるのだろう。
シャリオンにとってはセレスも放っておけない人間になっている。

「それに、そんな無欲な人間ではない。・・・むしろ、我儘だ」

レオンやガリウスの仕事に口出しをしないと言いながらも、結局セレスの処分を軽減するように願った。
それも、セレスの話を聞かずに一方的にだ。
今の彼を見る限りそのことに不満を持っているようには思えないが、実際はどう思っているのだろう。
今回のガリウスのことだってそうだ。
日ごろから領地の為と言いながらも、ガリウスの身の危険に領地よりも優先してしまった。

一方でそんな反応をしたシャリオンに少々想定外の反応だったらしい。
フッと笑った。

「人間は欲があるものじゃ。
それを踏まえてもシャリオン殿が欲があると言ったら、そのほかの人間は強欲な人間ばかりじゃなぁ」

初めて会った時も思ったが、この死山にこもっているのにシャリオンのことを知っているのは本当に不思議だ。
心が読めるというのは過去まで見れるという事なのだろうか。

「そんなことは」
「ふぉっふぉっふぉ。
褒めているのじゃ。素直に受け取るが良い」

振り返ると反省ばかりでこそばゆい思いしかなかったが、褒められているというのならなら謙遜し過ぎるのも相手にも悪い。恐縮する気持ちもあったが、そう思い素直にお礼を伝える。

「ありがとうございます」
「うむ。それゆえに魔王の心も解かせたのじゃからな」

比喩なのは解るが誰を差したのかわからなかった。
誰なのだろうか?と、会話を探ろうとしているとヴィンフリートの視線が揶揄うようにシャリオンの隣へと向かい、誰を差しているのかわかる。
ガリウスが宰相の執務室で他の側近や他の人間からどんな風に言われていたのかは感じたことがある。
『感じたことがある』と言うのは、ガリウスがシャリオンに冷たい態度なんて見せなかったし、周りの人間もシャリオンにガリウスの陰口を言うような人間はいなかった。
だが、シャリオンには言わないが、彼等だけの会話では別である。
勿論、小さい声で『あの悪魔』だとか『氷の王』だとかそう言ったことが聞こえてきていた。
最初はレオンのことを言っているのかと思ったが、それがガリウスだとわかるのに時間がかからなかった。

能力の差に嫉妬はしていて一方的に苦手意識があったが、ガリウスはシャリオンに全面的に善人だった。
だから、自分には見せないそんな態度に、レオンの息子だから気を使われてるのだと勘ぐり、当時はかなり感じが悪い印象を持っていたが。
それでも今は最愛の伴侶である。
シャリオンがガリウスのことを『魔王』と称して嫌がるのは、察したガリウスはヴィンフリートをたしなめた。

「ヴィンフリート様。仰っていることが無茶苦茶です」
「抜け目のないお主がおれば大丈夫じゃろう。つまりそういうことじゃ」
「まったく『つまり』に繋がっていませんが。
シャリオン気にする必要はありませんよ」
「うん。大丈夫。
・・・その・・・セレスをご存知なんですか・・・?」

急に話を元に戻す行動だったが、ヴィンフリートが特になにも言わないことにホッとした。

「似た不器用な娘なら知っておる。
そう。そのセレスじゃ。
あやつが最後に言っておったことじゃが」
「最後・・・?」

シャリオンの疑問の声に話せばわかると、話し始めるヴィンフリートにガリウスが止めた。

「立ち話させる気ですか」
「お貴族さまじゃのう・・・」
「ボケてしまわれましたか?実際そうです」

ガリウスはそう言いながらも部屋を見回したのに合わせてシャリオンも周りを見た。
この住処は人が来ることを想定していないようで、ヴィンフリートと話をした2人が掛けられるテーブルセットがあるが、それ以外は人が休める場所はない。
それなら立ったままでいいと言おうとしたところで、ガリウスがヴィンフリートに振り返る。

「以前はソファーがあったと思いますが」
「そんなものあったかのう・・・、・・・あぁ・・・思い出したわい」

そう言うと、部屋の端にある本の山に視線をやるとガリウスがため息を吐いた。

「ソファーは掛けるもので、本を置く場所ではないですよ。
そもそも何処からこんなに持ってきたんですか」
「いらなくなるようじゃったからのう。面白そうなのを幾つか頂いてきたんじゃ」
「そのような人間の知り合いがいらっしゃるとは思いませんでした」

驚いたように言うガリウスに、ヴィンフリートは呆れたように否定した。

「そんなわけなかろう」

人嫌いのヴィンフリートが本を譲渡するような間柄の人間がいるはずない。
聞けばとある小国が大国に飲まれ主が無くなった古城から貰ってきたそうだ。

ガリウスがその本の前に立つと、ゾルもそれに続いた。
とは言っても手で片付けるのではなく、魔法であっという間に片付けられた。
綺麗に片づけられたそこは、長らくそのままだと言うのにチリ一つない。
浮き上がった本の行方は、ソファーの隣にいくつかにわけられ積み重ねられた。
物を浮かせられるのならば、もしかしたらガリウスも空を飛べるのだろうか。
帰ったら聞いてみようと思いつつ、片付けを自らする貴族に驚いてしまう。
シャリオンは使用人の仕事を取ることにもなってしまうと教えられているため片付けると言う発想が無い。
ただ、積み重ねられた本にゾル1人では大変だろうというのはわかり、片付けるのを諦めようかと思っていたのだが。

「こういうことまで出来ちゃうんだ」
「ここはもっと汚かったのですよ。だから覚えるしかなかったのです。
今は掃除をしてくれる者たちがいるようですが」

そういいながら視線を向けた先には小部屋をチラリとみた。
身の回りの世話をしてくれる人がいるらしい。

「以前はヴィンフリート様お一人で住われていたので」
「あれくらいは汚いうちに入らん。
どっかの軟弱な子供は咳が止まらなくなっておったがのう」

基本綺麗に片付けられている部屋にいるシャリオンには埃で咳が出ると言うことが想像出来なかった。
破壊などで砂埃が舞う部屋にいた事はあるが、結界に守られている。
綺麗に片付けられたところに現れたソファーに、ヴィンフリートは歩み寄った。

「・・・懐かしいのう」

そのソファーの背もたれに掛けられたブランケットに手を触れた。
それは本当に懐かしむように見ていた。
このソファーの形がわからなくなるほど積み重なられていたが、不要な物ではないようだ。
むしろ大事な物に見える。

「ガリウスよ。帰るときは元に戻すようにな」
「本棚を用意しましょう」

呆れながらそう言うガリウスに首を横に振った。

「この本たちの戻る場所はそのソファーじゃ。
そのソファーとて座られるために作られたのに、ただのオブジェになるなくらいなら本を乗せられ役割を与えられた方が本望じゃろう」

大切な物なのに隠しておきたいように聞こえた。

「ヴィンフリート様がお使いになられれば良いでしょうに」
「ワシには広過ぎる。あのテーブル一つで充分じゃ」

そう言えば、シャリオンにお茶を出してくれるとなった時まで、あのテーブルセットには椅子が一脚しかなかった。
シャリオンにご馳走してくれるとなって、嬉しそうに椅子を出してきたのだが。
一瞬、さみしそうに止まったのが気になったが、それは本当に一時。
次の瞬間には楽し気にお茶会が始まっていた。

シャリオン達にはソファーをすすめた後、ヴィンフリートはゾルにお茶の淹れる場所を自ら案内した。
あんなことをがあったヴィンフリートが淹れたお茶を警戒するのが分かっていたようだ。
ゾルは驚いたようだったがシャリオンの傍でヴィンフリートの力は見ておりそれに従う。
そうしていれられたお茶に舌鼓をうつヴィンフリート。

「同じ葉で良くここまで味が変わるのう。
おぬし、ここで茶を淹れるためにのこらんか?」
「私の主人はシャリオン様ただ1人です」
「ふぉっふぉっふぉっ。振られてしまったわい」
「よりによってウルフ家の者に声をかけるからですよ」
「そうじゃったな。
・・・さて。
あまり長居も出来ぬじゃろうから本題に入るかのう。
あやつはおぬしガリウスに説明を押しつけていったが、どこまで理解してあるのじゃ?」

セレスは子供達の魔法をその体で受け止めていた。
しかし、元に戻ったはずなのにセレスは『以前とは違うのだから出来ない』と、言ったのだが、どういう意味か質問をしようとしたのだが、魔法を体で受け止めるなんて危険なことをしたセレスにシャリオンは窘めていたのだが、『自分を大切にして』と言うシャリオンにセレスは困ってしまい。説明をガリウスに投げつけたのだ。
けして自身を大切にしていないわけじゃない。
しかし、セレスには譲れない優先するものがあり、それは時にシャリオンのいうそれが下回る時がある。
それを説明するのが難しかったのだ。
説明を任されたガリウスも勿論すべては解るわけではなかった。

「魔力が戻っていないのは見てわかりますが、その他は本人に聞かなければ分かりません」

魔力を見てわかるとは思っていなかったシャリオンは会話中の2人を邪魔しないように静かに驚いた。
誰しもが相手の能力を測れるわけでは無いが、今のガリウスはそれが出来る。

「今のセレスの魔力は名乗っている通りの高等魔術師くらいでしょう」

子供達の師としても、ハイシアの専任の魔術師としても問題はないのだが、何故完全に戻さなかったのか。
その理由を考えると心配が募っていく。

「それは戻せない何かがあったと言うことでしょうか」
「身体的破損があったということでは無いから安心するが良い」

心配が声色と表情に出ていたシャリオンに、ヴィンフリートは優しく微笑むが、それははぐらかされてるのでは無いかと、勘繰ってしまう。
シャリオンの周りには心配掛けまいと、隠す人が多いからだだ。

「ガリウスと同じじゃ」
「ガリィと・・・どういう事なのでしょうか」
「話しておらぬのか?」

言っていないことなど解っているだろうに、あえてそんなばらし方をするヴィンフリートにガリウスは余計なことをと思いながらため息を吐いた。

「隠していたわけでは無いのですよ。
ただ自分から言う話でもないのと、タイミングが無かっただけなんです」
「そうなんだ?・・・それで、どう言う事なの?」

魔力や魔法のことに関して、ガリウスがそう言うのならそうなのだろう。
それは分かるのだが、2人が何を話しているのかさっぱりだった。

「本来ある魔力を魔術で抑えているのです。
・・・いえ。私の場合、正しくは『抑えていた』ですね」
「??なんでそんなんことを・・・」

魔力が高い子供が攫われやすい時期があったというのは聞いて居た。
しかし、今はもう大丈夫なのではないだろうか。

「高い魔力は人に狙われる以外にも面倒なことを引き起こすからのう。
それ故にワシが幼い頃に封じたのじゃ」
「そうだったのですね」

国に所属している魔術師は高い魔力こそ正義で、誇りさえ持っているため、高いことに不都合があるととは思わなかった。

だがだったら何故解いてもらってしまったのだろうか。
それが顔に出ていたのだろう。

「攫われて思ったのですよ。
私自身を守る為に魔力は必要だと」
「!
ガリィ自身のためになら絶対に必要だね」
「この事は2人の秘密にして下さい」
「うん。わかった」

ガリウスよりも低い魔力の術者の術に罹ってしまったのは確率の問題だったのだろうか。
魔力がもどるだけでかからなくなるなら、そんないいことはない。
ガリウスの理由には納得出来た。
しかし、一方でセレスは何故封印したのだろうか。

「セレスの理由にはついては本人に聞かないとわかりせんが、魔力はヴィンフリート様の魔法道具で押さえているようです。
魔法道具ならば有事の時にすぐに解くことができますからね。
これまで通り魔法道具も作れるでしょう」

だったら何故?と言う疑問がどうやっても残ってしまう。
しかし、聞かれたところでガリウスもわからないのだろう。

謎は残るが、今はそれでいい。
セレスが元に戻ったのだから。
そこセレスが黒魔術師の名乗るだけの魔力を不要と言うのなら、シャリオンがどうこう言う話では無い。
黒魔術師がいて助かっているが、セレスがいてくれることに意味があるのだから。

・・・
・・


ここでの用事も終えて帰る頃。
ヴィンフリートから小さな小箱を渡される。

「?これは」
「開けてみるがよい」

その言葉にシャリオンは蓋を開けると、それは思っても見ない物でピシリと固まる。
徐々に頬が熱くなっていくのを感じた。

「ヴィンフリート様・・・」
「ふぉっふぉっふぉっ
・・・それくらいで初心じゃのう・・・。
子供がいるとは思えん」
「っ」

その言葉でやはり間違い無いのだと思う。
渡されたのは子を成すための核だった。

「余計なお世話ですよ」

ガリウスがシャリオンの手の中から取ると返そうとすると、ヴィンフリートが続けた。

「それは双方にとって良い事ずくめだど思うんじゃがのう」
「・・・どう言う意味ですか」
「それは普通の核とは異なる。
一度挿入したら子を成すまでまで入れる必要もない。
それに、どんなにお主らが愛し合ったとしても、1・2年は掛かるじゃろう」

その言葉にシャリオンはパッと顔を上げた。
あの恥ずかしい事を何度もしなくて良いのは、非常に魅力的だった。
あの時は約束があったから、自ら核を入れなければならなかったのだが、ガリウスは今もそれを望んでいるわけでは無いが、やってくれるなら止めはしない。
それに、まだシャリオンを独占していたく、子供は欲しいと思っていないのが本音だ。
2人は結局、その核を貰うと、王都へと返っていった。

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