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執着旦那と愛の子作り&子育て編
僕も慣れてたみたい。②
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まばゆい光が当たりをつつむ。
目を閉じていても明るいのが分かるくらいの光の強さ。
元々暗い部屋にいたのだ。
セレスの人型すらも見えない程の強い光だった。
しかし、それも一瞬で収まっていくと、目を開けたいのにそれはすぐには開けられなかった。
見られない恐怖に焦ってガリウスに尋ねる。
「っ・・・セレスは!?」
「大丈夫です」
すると。
「ガリウス様が失敗するわけないでしょー」
ガリウスの声を覆うように言われたその声は間違いがない。
ホッとしたのに、この状況はドラゴンが城に現れた時と同じ状況で不安が押し寄せてくる。
「落ち着いてください。シャリオン。
私の声に合わせて」
その声に自分が使えるようになった魔法を思い出す。冷静さをかいていたことを気付かされ、シャリオンは深呼吸をして心を落ち着かせる。
少し時間を置いたら見える様になるが、今はすぐに確かめたい。
ガリウスに導かれながら魔法を使うと、まぶしい視界が瞬時に収まった。
するとそこには暗闇の中にピンク色の髪にピンク色の瞳。
自分よりも大きかった背は少し小さい背で、活発な少年がいた。
「おまたせ」
「っ・・・っううん」
「え。待ってくれなかったの?」
「!そんなことっ」
「うそうそ!冗談だよ~。
ごめんなさい。心配かけて」
シャリオンの素直な反応にセレスは笑った。
心の底からホッとしているようなセレス。
この姿に戻りたい強く願っていることを気取られないようにしていたのだと、ようやくシャリオンにも気づいた。
気を使わせてしまったと思っているのもつかの間。
背後から弾丸の様に飛んでくる子供達がセレスに飛びつこうとした。
ヴィンフリートがもう終わったというのを合図に、子供達が乳母に開放をねだったのだ。
「「せれすー!」」
「わわわっストップ!」
以前の姿でも違う様子でも気にしていない様子だったが、子供達もやはり何かが違うのだろう。
どちらが良いというのはないが、シャリオンも今のセレスを好ましく感じている。
子供達が元に戻ったセレスに感激しているところは感動の瞬間にも思えたのだが、それは少し状況が違うようだ。
突進してくる子供達の前で、慌てたセレスが手を前に出すと子供達はその直前でピタリと止まる。
セレスの制止に子供達はけたけたと笑いながらセレスの周りでクルクルと浮遊していて、揶揄われたのが分かりセレスは苦笑する。
「随分と好かれているようじゃのう」
ヴィンフリートの声にシャリオンは振り向いて頷いた。
「ずっと子供達も待っていたので」
「ほう。・・・たしかに内面が分かっているところはあるようじゃな」
子供達と過ごす時間は乳母の次に長いのがセレスだろう。
視線を戻すと困ったように笑みを浮かべながらも、子供達に話しているセレス。
「そんな勢いで突っ込まれたら痛いって。揶揄ったの~?」
キャッキャッと騒ぎながら、目の前で止まっていた子供達は今度こそぎゅっとセレスに抱きついた。
先ほどの速さはなく、そっとだ。
「駄目だってお子様方。
もうアレはできないし、・・・それにお城の人にあんまりお転婆なことをさせるなって釘差されたし」
「えー」
「びゅーんてしたい!」
「だーめ!ヴィンフリート様との会話聞いてたでしょうでしょう?前と違うんだから」
「前と違う?」
シャリオンには戻った様にしか見えずセレスを上から下まで見たがわからずに首をかしげた。
「あー。シャリオン様達が席を外してる時に、ヴィンフリート様と話してそう決めたんだ」
「?」
「ヴィンフリート様の駄目なところがうつってますよ・・・」
何をと言わないセレスにガリウスがため息をつきシャリオンに補足してくれる。
「先程のを見る限りですが、子供達は魔力を纏った状態でセレスに突撃をして、それを受け止めるという様な遊びをしていたのだと思います。・・・そうですね?」
聞くだけでも危険に聞こえたのだが、セレスはへらりと答える。
「うん。これなら屋敷を吹っ飛ばすこともないし」
「・・・、」
「ボク、ガリウス様と違って結界系苦手で、何かを撃ち放たれちゃうと範囲が広がるから大変なんだよね。
屋敷をまた壊されたら困るし、だからこうしてもらってたんだけど。
あの頃のボクの魔力ならお子様達くらいなら平気だけどね。
昨日の特訓で大分強くなっちゃったみたいで、今は厳しいな・・・」
屋敷が破壊される様な魔力でぶつかっていっていたと言うのだろうか。
そう言えば道中やたら子供達は楽しげだったのを思い出す。
魔法が楽しいのはわかったが、セレスにぶつかって手加減は出来ていたのだろうか。
今は出来ないと言うが、今後の教育にも不安が出てくる。
心配しているとガリウスが開かれた様にセレスを止めた。
「私が説明します」
その言葉にシャリオンの目が点になっているのに気づいたセレスが驚く。
「あれ。刺激が強いかな~」
「少々」
「んー。
シャリオン様は魔力の高い子供を見ても怖がらないから、気にしないかと思ってた。ごめんなさい」
そう眉を下げて笑うセレス。
シャリオンが気にしているのはそんなことではない。
「そういう事ではありませんよ」
ガリウスが深いため息を吐く。
流石ガリウス。シャリオンの怒っている理由が良くわかっているようだ。
「え?」
「魔力が高いのも威力だ大きい魔法も気にしないよ。でもそれでセレスは怪我は前みたいに怪我はなかった?」
子供達が魔法が楽しくて力の加減をせずに魔法を撃ってしまった時、セレスが止めてくれたから城に穴が開く程度(?)で済んだのだが、その時セレスは両手を怪我してしまっていた。
「あれは咄嗟にだったから油断しちゃったんだ。もうあんな事はないよ」
「あの時に説明できたと思ってたけどわかって貰えてなかったみたいだね」
思わずジト目でセレスをみる。
「別に屋敷が壊れるのはなんとも思ってないよ。
僕が気にしてるのはそれで人が怪我する事。
子供達を見てもらってとても助かってるけど、それでセレスが大怪我するのは別な話だよ?」
「わかってます!えーっと・・・ボクは」
真剣なシャリオンにセレスは困ってしまう。
今までに何度か言われているから、セレスが自信を蔑ろにするとシャリオンが怒るのは解っている。
しかし、セレスは自分を蔑ろにしているわけではないが優先順位がシャリオンが最優先なのだ。
それは罪の贖いの為の誓約だからというのもあるが、シャリオンに恩義があるセレスには命を掛けるのは簡単なのだ。
その内容に自由はなく常にシャリオンのためにあるようなもので、シャリオンが面白く思っていないのは知っている。
そのために、子供達の魔術を見るときに結んだ雇用契約には自由が設定されている。
甘く軽い罰にセレスも譲れなかった。
誓約と契約に矛盾が生じているのは、シャリオンには元々人の自由を奪う行為を嫌うからだ。
だから、セレスはシャリオンの望む通り、契約内のことは自由を取っている。
その自由がシャリオンに尽くすことにしているのは、一生シャリオンには言えないことである。
大切な子供達やハイシアの為にだったかが言葉選びを間違ってしまった。
シャリオンは酔狂なことに加害者であるセレスを今や大事な人の中に入れてしまっているのだ。
セレスは頭ではわかっているがなんだか良い誤魔化しができない雰囲気である。
そんな時に、ガリウスに『言葉に気をつけろ』という様な圧力で名前を呼ばれた。
「セレス」
「!ガリウス様!説明お願いしますっ」
寧ろ助かったと言う様にガリウスに擦りつけられ、それにはガリウスも少々驚いたようだった。
セレスは子供達を抱き上げたまま、2人の横をすり抜けヴィンフリートのところに駆け寄っていく。
「セレス!」
「じゃ、ボクちょっとまだヴィンフリート様とお話あるから!」
「はぁ・・・シャリオン。セレスには後で私から話しておきます」
「・・・、お願い」
「はい」
シャリオンもため息を吐いたところで、セレスは足をぴたりと止めると再びこちらに振り向いた。
「あとあと、ボクのおやすみの件忘れないでねー!」
そんな様子に呆気に取られたが、シャリオンはクスクスと笑った。
「うん。わかってるよ」
「あ!そうだ。
これもいっとかないと!」
「ん?なに?」
こんなところで話してないで戻って話そうかと、シャリオンはガリウスに視線を向けると2人も出口へと向かいながらセレスに尋ね返した。
「シャリオン様。魔法の名前は大切だからね」
「そう言う言われても」
ワープゲートやワープリングはセレスに言われて付けた。
あれは、流通してる魔法石との差別化でつけてもらったのだ。
『状態異常回復』などなんてつけたら良いかわからない。
「ちゃんとした名前をつけることでイメージもつくじゃない。
とくにシャリオン様は覚えたてなんだからそういうのちゃんとしといた方がいいよ」
先生らしくそんなことを教えてくれるが、シャリオンはきょとんとする。
「そうなんだ?知らなかった」
「え。知らなかったとは思わなかった」
「僕魔力なかったから、そう言う教育受けてないんだ」
互いに見合うが理由は一つであろう。
一般常識のようなそれに知らないことに恥じていると、ガリウスが説明をくれる。
「学園の授業では既に名前があるものしか教えませんし、それを知っているのはごく一部ですからシャリオンが知らなくても不思議ではありません」
「ボクも人から魔法を習った事ないから大丈夫だよ」
そう言ってくるが人に教わらずに気づいた2人はセンスの塊で、セレスはシディアリアの転移も解析でき、新しい魔法を作るというガリウスなのだからいまさらである。
元気に部屋を飛び出していくセレスにシャリオン苦笑を浮かべつつも、
元に戻ってよかったと思うシャリオンだった。
┬┬┬
月のものが重すぎてここ2週間死んでます。
すみません。
誤字いつもよりも多発していると思います。
すみません。。。
目を閉じていても明るいのが分かるくらいの光の強さ。
元々暗い部屋にいたのだ。
セレスの人型すらも見えない程の強い光だった。
しかし、それも一瞬で収まっていくと、目を開けたいのにそれはすぐには開けられなかった。
見られない恐怖に焦ってガリウスに尋ねる。
「っ・・・セレスは!?」
「大丈夫です」
すると。
「ガリウス様が失敗するわけないでしょー」
ガリウスの声を覆うように言われたその声は間違いがない。
ホッとしたのに、この状況はドラゴンが城に現れた時と同じ状況で不安が押し寄せてくる。
「落ち着いてください。シャリオン。
私の声に合わせて」
その声に自分が使えるようになった魔法を思い出す。冷静さをかいていたことを気付かされ、シャリオンは深呼吸をして心を落ち着かせる。
少し時間を置いたら見える様になるが、今はすぐに確かめたい。
ガリウスに導かれながら魔法を使うと、まぶしい視界が瞬時に収まった。
するとそこには暗闇の中にピンク色の髪にピンク色の瞳。
自分よりも大きかった背は少し小さい背で、活発な少年がいた。
「おまたせ」
「っ・・・っううん」
「え。待ってくれなかったの?」
「!そんなことっ」
「うそうそ!冗談だよ~。
ごめんなさい。心配かけて」
シャリオンの素直な反応にセレスは笑った。
心の底からホッとしているようなセレス。
この姿に戻りたい強く願っていることを気取られないようにしていたのだと、ようやくシャリオンにも気づいた。
気を使わせてしまったと思っているのもつかの間。
背後から弾丸の様に飛んでくる子供達がセレスに飛びつこうとした。
ヴィンフリートがもう終わったというのを合図に、子供達が乳母に開放をねだったのだ。
「「せれすー!」」
「わわわっストップ!」
以前の姿でも違う様子でも気にしていない様子だったが、子供達もやはり何かが違うのだろう。
どちらが良いというのはないが、シャリオンも今のセレスを好ましく感じている。
子供達が元に戻ったセレスに感激しているところは感動の瞬間にも思えたのだが、それは少し状況が違うようだ。
突進してくる子供達の前で、慌てたセレスが手を前に出すと子供達はその直前でピタリと止まる。
セレスの制止に子供達はけたけたと笑いながらセレスの周りでクルクルと浮遊していて、揶揄われたのが分かりセレスは苦笑する。
「随分と好かれているようじゃのう」
ヴィンフリートの声にシャリオンは振り向いて頷いた。
「ずっと子供達も待っていたので」
「ほう。・・・たしかに内面が分かっているところはあるようじゃな」
子供達と過ごす時間は乳母の次に長いのがセレスだろう。
視線を戻すと困ったように笑みを浮かべながらも、子供達に話しているセレス。
「そんな勢いで突っ込まれたら痛いって。揶揄ったの~?」
キャッキャッと騒ぎながら、目の前で止まっていた子供達は今度こそぎゅっとセレスに抱きついた。
先ほどの速さはなく、そっとだ。
「駄目だってお子様方。
もうアレはできないし、・・・それにお城の人にあんまりお転婆なことをさせるなって釘差されたし」
「えー」
「びゅーんてしたい!」
「だーめ!ヴィンフリート様との会話聞いてたでしょうでしょう?前と違うんだから」
「前と違う?」
シャリオンには戻った様にしか見えずセレスを上から下まで見たがわからずに首をかしげた。
「あー。シャリオン様達が席を外してる時に、ヴィンフリート様と話してそう決めたんだ」
「?」
「ヴィンフリート様の駄目なところがうつってますよ・・・」
何をと言わないセレスにガリウスがため息をつきシャリオンに補足してくれる。
「先程のを見る限りですが、子供達は魔力を纏った状態でセレスに突撃をして、それを受け止めるという様な遊びをしていたのだと思います。・・・そうですね?」
聞くだけでも危険に聞こえたのだが、セレスはへらりと答える。
「うん。これなら屋敷を吹っ飛ばすこともないし」
「・・・、」
「ボク、ガリウス様と違って結界系苦手で、何かを撃ち放たれちゃうと範囲が広がるから大変なんだよね。
屋敷をまた壊されたら困るし、だからこうしてもらってたんだけど。
あの頃のボクの魔力ならお子様達くらいなら平気だけどね。
昨日の特訓で大分強くなっちゃったみたいで、今は厳しいな・・・」
屋敷が破壊される様な魔力でぶつかっていっていたと言うのだろうか。
そう言えば道中やたら子供達は楽しげだったのを思い出す。
魔法が楽しいのはわかったが、セレスにぶつかって手加減は出来ていたのだろうか。
今は出来ないと言うが、今後の教育にも不安が出てくる。
心配しているとガリウスが開かれた様にセレスを止めた。
「私が説明します」
その言葉にシャリオンの目が点になっているのに気づいたセレスが驚く。
「あれ。刺激が強いかな~」
「少々」
「んー。
シャリオン様は魔力の高い子供を見ても怖がらないから、気にしないかと思ってた。ごめんなさい」
そう眉を下げて笑うセレス。
シャリオンが気にしているのはそんなことではない。
「そういう事ではありませんよ」
ガリウスが深いため息を吐く。
流石ガリウス。シャリオンの怒っている理由が良くわかっているようだ。
「え?」
「魔力が高いのも威力だ大きい魔法も気にしないよ。でもそれでセレスは怪我は前みたいに怪我はなかった?」
子供達が魔法が楽しくて力の加減をせずに魔法を撃ってしまった時、セレスが止めてくれたから城に穴が開く程度(?)で済んだのだが、その時セレスは両手を怪我してしまっていた。
「あれは咄嗟にだったから油断しちゃったんだ。もうあんな事はないよ」
「あの時に説明できたと思ってたけどわかって貰えてなかったみたいだね」
思わずジト目でセレスをみる。
「別に屋敷が壊れるのはなんとも思ってないよ。
僕が気にしてるのはそれで人が怪我する事。
子供達を見てもらってとても助かってるけど、それでセレスが大怪我するのは別な話だよ?」
「わかってます!えーっと・・・ボクは」
真剣なシャリオンにセレスは困ってしまう。
今までに何度か言われているから、セレスが自信を蔑ろにするとシャリオンが怒るのは解っている。
しかし、セレスは自分を蔑ろにしているわけではないが優先順位がシャリオンが最優先なのだ。
それは罪の贖いの為の誓約だからというのもあるが、シャリオンに恩義があるセレスには命を掛けるのは簡単なのだ。
その内容に自由はなく常にシャリオンのためにあるようなもので、シャリオンが面白く思っていないのは知っている。
そのために、子供達の魔術を見るときに結んだ雇用契約には自由が設定されている。
甘く軽い罰にセレスも譲れなかった。
誓約と契約に矛盾が生じているのは、シャリオンには元々人の自由を奪う行為を嫌うからだ。
だから、セレスはシャリオンの望む通り、契約内のことは自由を取っている。
その自由がシャリオンに尽くすことにしているのは、一生シャリオンには言えないことである。
大切な子供達やハイシアの為にだったかが言葉選びを間違ってしまった。
シャリオンは酔狂なことに加害者であるセレスを今や大事な人の中に入れてしまっているのだ。
セレスは頭ではわかっているがなんだか良い誤魔化しができない雰囲気である。
そんな時に、ガリウスに『言葉に気をつけろ』という様な圧力で名前を呼ばれた。
「セレス」
「!ガリウス様!説明お願いしますっ」
寧ろ助かったと言う様にガリウスに擦りつけられ、それにはガリウスも少々驚いたようだった。
セレスは子供達を抱き上げたまま、2人の横をすり抜けヴィンフリートのところに駆け寄っていく。
「セレス!」
「じゃ、ボクちょっとまだヴィンフリート様とお話あるから!」
「はぁ・・・シャリオン。セレスには後で私から話しておきます」
「・・・、お願い」
「はい」
シャリオンもため息を吐いたところで、セレスは足をぴたりと止めると再びこちらに振り向いた。
「あとあと、ボクのおやすみの件忘れないでねー!」
そんな様子に呆気に取られたが、シャリオンはクスクスと笑った。
「うん。わかってるよ」
「あ!そうだ。
これもいっとかないと!」
「ん?なに?」
こんなところで話してないで戻って話そうかと、シャリオンはガリウスに視線を向けると2人も出口へと向かいながらセレスに尋ね返した。
「シャリオン様。魔法の名前は大切だからね」
「そう言う言われても」
ワープゲートやワープリングはセレスに言われて付けた。
あれは、流通してる魔法石との差別化でつけてもらったのだ。
『状態異常回復』などなんてつけたら良いかわからない。
「ちゃんとした名前をつけることでイメージもつくじゃない。
とくにシャリオン様は覚えたてなんだからそういうのちゃんとしといた方がいいよ」
先生らしくそんなことを教えてくれるが、シャリオンはきょとんとする。
「そうなんだ?知らなかった」
「え。知らなかったとは思わなかった」
「僕魔力なかったから、そう言う教育受けてないんだ」
互いに見合うが理由は一つであろう。
一般常識のようなそれに知らないことに恥じていると、ガリウスが説明をくれる。
「学園の授業では既に名前があるものしか教えませんし、それを知っているのはごく一部ですからシャリオンが知らなくても不思議ではありません」
「ボクも人から魔法を習った事ないから大丈夫だよ」
そう言ってくるが人に教わらずに気づいた2人はセンスの塊で、セレスはシディアリアの転移も解析でき、新しい魔法を作るというガリウスなのだからいまさらである。
元気に部屋を飛び出していくセレスにシャリオン苦笑を浮かべつつも、
元に戻ってよかったと思うシャリオンだった。
┬┬┬
月のものが重すぎてここ2週間死んでます。
すみません。
誤字いつもよりも多発していると思います。
すみません。。。
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