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執着旦那と愛の子作り&子育て編

潜入捜査。⑤

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ふわふわとした感覚はすぐに夢だと分かる。
その中で漠然に幸せを感じていた。
シャリオンの隣にはガリウスが居て、膝にはそれぞれに子供達が居るのだからそれは当然だと思った。
王都のシャリオン達の屋敷にある中庭で本当に久しぶりにゆったりとした時間。
膝の上で小さな両手を伸ばしてシャリオン達に必死に話をする子供達。

「ちちうえ!あのねっしゅりぃ、おひめさまになるの!」
「ぼくはねっちちうえになるー!」

もう直ぐ一歳にはなるが、ただでさえこんなに話せるのは凄いことだ。
シャリオンが同じ歳のころは、シャーリーかジュリアゾル達の母の腕の中であろう。

「まだ時間は沢山ある。ゆっくり決めて良い」

そう言いながら2人に微笑む。
こんな小さいうちから、もう将来を決めているなんて。
本当に成長が早く、あっという間に巣立って行ってしまいそうで寂しくなる。
とはいえ、2人のどちらかには家をついて貰わなければならないのだが、デビュタントまでは・・・いやそれでは少々遅いが、・・・少なくとも今はまだ早すぎである。
しかし、そう言うシャリオンに2人は声を揃えて言った。

「「みくミクラーシュいいっていった!」」

すっかり『みく』呼びになってしまった2人にシャリオンは苦笑した。
ミクラーシュはおそらく2人の怒涛の質問攻撃にたじろきながら肯定しただけだろう。
すると、子供達の事ばかりに意識が言ってしまったシャリオンの顎を長い指が掬うと、必然にガリウスに視線が絡まった。
シャリオンが大好きな美しく優しい光を放ったアメジストの瞳だ。
その表情は口元に笑みを浮かべているが、何を思っているのかすぐに分かる。
シャリオンは子供達の前だと言うのに背筋を伸ばすと、ガリウスはニコリと微笑みチュっと口づけた。

そう。すべては夢だからだ。

離れて行ってしまいそうな唇を追いかけると、ガリウスはシャリオンの都合よく嬉しそうにしてくれる。
それはまるで本当にしているかのように、幸せをかみしめていた。

・・・
・・


夢だと分かっていたはずなのに、いざ覚めてしまうとたまらない喪失感と寂しさに襲われる。
起き上がりガリウスの姿を探すが見える範囲には居ない。
見れば隣は不自然にベッドシーツの波が出来ていて誰かが寝ていた跡を思わせる。
触れてみてもぬくもりを感じた。

ガリウスだがガリウスではない今の彼だが、いないと・・・・寂しい。
それと同時に、寝ぼけて口づけてしまったのではないかと思う。
既に過去にしたことのあるシャリオンには、あり得ない話ではない。

大人の対応で気づかない様にしてくれると助かるのだが、恥ずかしい気持ちと嬉しい気持ちと、・・・ガリウスではないと言う彼に口づけてしまう事は、・・・なんだか浮気をしてしまっているかのような気分だ。

・・・いや。してない。大丈夫。

自分から確かめるのも嫌で、そう思い込むことにしたシャリオンは自分にそう言い聞かせた。
それよりもあたりを再びよく見まわした。
あの牢屋ではなくとても上等なベッドの様だ。
姿を見ていないが、隣に休んでいたのはやはりガリウスなのだろうか?
であれば『神獣様』の寝具になるわけで、納得の豪勢さだった。

それにしても、昨日はあの後どうなってしまったのだろうか。

そんなことを考えていると、いつの間にか来ていたのか、すぐそばで声をかけられた。

「目覚めましたか」
「!」

その声はガリウス。
・・・・ではなく、ディアドラだった。
期待した心と寝ぼけた頭では体裁を整えるのは難しく、彼女だと知りあからさまに落胆してしまった。
そんなシャリオンに苦笑を浮かべられてしまいどう言い繕うか迷う。
そもそも彼女はシャリオンの事を気づいているのか否か。
まずはそれとなく聞いてみようと思ったのだが、天蓋のカーテンがサッと落ちた。

「ここには入るなと言ったはずだ」

地を這う様な低い声。
・・・ガリウスだ。
それは聞いたことがない訳ではないが、ビクっとしてしまう。
この部屋にいないと思っていたがそんな近くにいたとは思わなかった。
顔を出したいが遮る様に引かれたカーテンに、外に出て良いものか悩でいると呆れたディアドラの声が聞こえてくる。
あんな声を聞いても、構えないのは中々凄い。

「いつまで経ってもこちらから出て来ないからです。お召し物をお待ちしました」

そう言われてシャリオンは自分が服を着ていないことに気がついた。
昨晩破かれてしまったのは覚えているが、そこから記憶はない。
意識を失ったシャリオンに着せることが難しかったのかもしれない。

「開けてください。着付けとサイズを見ます」
「服はそこに置いて出ていけ。後は不要だ」

不遜な態度で有無を言わせない雰囲気にディアドラは呆れた様に溜息をついた。
・・・大切な神獣様なのではないのだろうか。
小さな疑問を感じてしまう。

「はぁ・・・わかりました。約束の時間には出てきて下さいね」

そういうと、ディアドラは扉に向かったのか足音が遠くなっていく。
誰もいないなら出て良いだろうか。
ベットの端まで移動しカーテンの隙間にくると、困惑するシャリオンにヌッと腕が現れたかと思うと押し倒すように抱きしめられた。

「!」

ガリウスの体格をシャリオンが支えられるわけもなく、バランスを崩して後ろに倒れ込んだが衝撃はガリウスの腕に吸収された。
急な行動に驚きながら見上げれば、その目はまだ虹色で。
・・・とても辛そうに見えて、気づけばシャリオンはその首に腕を回して抱きしめていた。

「・・・」
「・・・ガリィ?」

様子をうかがうと、こんなに近いからなのか、声が潜められて話しかけられる。
相変わらずガリウスではないようだが、先ほどディアドラに話しかけた冷たさはなかった。

「違うと言っただろう」
「・・・、」
「だが」

体を起こされてしまい、シャリオンの腕が解かれてしまうと視線が絡まりガリウスはシャリオンの頬を撫でてくる。

「貴方がそう呼びたいなら構わない」
「!」
「なら我はなんと呼ぼうか」
「・・・やだ」
「何故?」
「僕を、特別扱いして良いのはガリィだけだ」
「・・・、」

そう言うと困った様に笑う。

「そう呼んで構わないと言った筈だが?」
「っ・・・っ」

ようやく会えたのはガリウスなのに、ガリウスではなくて辛くなってしまう。
落ち着いたはずの感情は再び波打って、次第に視界が潤んでいく。

泣いたって仕方ないのに。

何故、魔法は成功しなかったのか?

もう一度やったら成功するのだろうか。

シャリオンは余り考えずに魔法を使おうとするも、肌の触れ合った先からブワッと魔力が流れてきた。

「ぅぁっ・・・んっ」
「・・・あまりそれはしては駄目だ。特に1人では」

戻ってきたのはガリウスの魔力だ。
シャリオンの中を走るガリウスの魔力は心地が良い。
1人でガリウスに掛けたとして、ガリウスが元に戻るなら倒れたって良い。
元に戻ったガリウスなら絶対にシャリオンを助けてくれるからだ。

「昨日もそうだったが」

恍惚としたその表情に困った様に微笑んだ後、額に口付けた。
そして、密着していた体が離れていく。

「っ僕は・・・か・・・」

高ぶった感情のまま、『帰らないから』と続けたかった。
しかし、ガリウスの向こうに子供達をみて、そう言えなくなる。

たしかに通常の子育てはウルフ家の者達がしてくれていて、シャリオンが出来ることはない。
しかし、あの子達を他から守ってやれるのはシャリオンしかいない。

なにか言かけたシャリオンに視線を向けられたが、何も言わなかった。
その虹色に輝く瞳がアメジストの色が強くなった気がした。


★★★


1人になると冷静になってくる。
ガリウスを残していくこともあり得ないが、帰らないからと言うこともあり得ない。
アシュリーやガリオンを放って、ここに残れない。

「・・・ガリィと子供達の事になると駄目だな」

常に最善を考えているつもりだが、現状況は最悪だ。
ガリウスの伴侶であるが、シャリオンはアシュリーとガリオンの親であり、ハイシア領領主。
そして、次期公爵である。

それに、ガリウスほどの魔術師に掛けられた魔法をシャリオン1人で解けるわけがない。
ヴィスタの血を浴びたセレスの瘴気を状態異常回復で治せたのは子供達のお陰しかない。
最近魔法を使う機会が増え、それも感謝される事が多くて勘違いをしていたようだ。
ここで感情的になり自分を見失ってはいけない。
深呼吸をしていると、部屋にノックが響く。

「はい」

返事をすると現れたのはザラカイアとヴォルトだ。
ザラカイアが真顔なものだから、にこにことしているヴォルトが余計ニヤついている様に見える。

「ガ・・・神獣様ならいないよ」
「あぁ。神獣様には礼拝堂にて神官達に教えを説いている」

ガリウスほどの人物であれば、それくらいは容易いだろうが、そう言われるとまるで『ガリウスはここに必要だから帰らせない』と言われている様だ。
シャリオンの伴侶だと言いたくなるのをグッとこらえる。

「そう・・・なら僕になんのよう?」

自分でも感情が声に載ってしまったと思ったが、気づかれてしまったようだ。

「なんか機嫌悪い?」
「そんな事ないよ」
「神獣様にドラゴン型にはならないとでも言われた?」

閃いた様に言ってくるが、そんな事は一切なくて、シャリオンは首を横に振った。

「ううん」
「ふーん。まぁ良いけどな。それよりここを案内しようと思うんだが」

ここで1人でされるよりは断然良いが、思わずシャリオンは隣のザラカイアを見るとコクリと頷いた。
どうやら本当らしい。

「ありがたいけど・・・僕はここに侵入してきたんだよ?」

困惑しながら尋ねれば、包み隠さず教えてくれた。

「神獣様がそう仰られたからな。それに神官長様が異議を唱えるわけがない」
「・・・、」

ヴィスタから聞いていた話と大きく違う。
誰とも話すなと禁止されていたり、ほぼ軟禁状態だったようだった。
成すことすべてを禁止されていた様だったのだが、ガリウスは自由に歩き回り神官とも話・・・とは言っても説法の様だが、それも出来るしディアドラに高圧的な態度をとっていたくらいだ。

それにしても、何故ヴィスタ教の事がそこまでわかるのだろうか。
ガリウスで間違いないと思うのに、不安になってくる。
洗脳か暗示か・・・。魔法が不得意で正確なところは分からないが、その影響でガリウスはヴィスタになり切っている・・・?
考えれば考えるほど分からなくなる。
シャリオンは気持ちを切り替える様に息を吸った。

「それなら、お願いしようかな」
「一人に、なるな」

昨日の様なことがあるからだろう。
ザラカイアのいう事に頷いた。

「わかった」

それにしても、アルアディアの言葉で話すのをヴォルトに任せているからだろうか?
ザラカイアが一層に片言になっているような気がする。


☆☆☆

ヴォルトとザラカイアの2人に連れられて敷地内を案内してもらった。
ここは聖堂ではあるが、この中に居住スペースがある。
その為にささやかな娯楽もあるようだ。
シャリオン達が逃げ込んだ図書室もそうだし、その他にホールやテーブルゲームをやるようなスペースがあるようだ。

ガリウスの説法を聞いているのは全員じゃないようで、何人かの神官達とすれ違ったが、ヴォルトとザラカイアはそれなりの立場の様だ。
皆がこちらに気付くと会釈してくる。
そして最後にはシャリオンにまで会釈をするのでそれに返すが、侵入者から来客にでもなったのだろうか。
彼等の表情を皆にこやかに友好的に見えるのが不思議だ。

「ここは外部からの接触は定期で来る商人達以外はほとんど来ない」
「そうなんだ」
「あぁ。もともと神官長様は神獣様を見世物にする気は無いからな。
だから基本門は閉じており熱心な者だけが年に数回来る程度だが彼等も神獣様には会えないからな」

会えないのにここまでくると言う信仰ぶりに少々驚いてしまう。

「定期便も神官長様が許可したものだけが運ばれてくる。
神官長様自体が質素倹約な思考をお持ちな方だからな。
酒の類も普段は禁止され、神獣様がお生まれになった日に乾杯をするのみだ」

そんな説明を受けるが、商人達の馬車の中には酒樽があった様に見えた。
それだけじゃない。
いくら小型の荷積み用馬車とはいいえ馬車の中は物資で溢れていた。
現に3人で乗り込むのは難しく、小柄なシャリオン以外ギリギリと言う状態で、ライガーは勿論ゾル達も当然歩きだった。2人が馬車に乗り込んできたのはここにつくちょっと前だ。

「どうかしたのか」
「ううん。なんでもないよ」
「何かみたのか」

ザラカイアの視線が鋭くなる。
シャリオンは小さくため息をついた。

「商人達が荷物チェックしている時にね。凄く舞い上がっているように見えた。
まぁおかげで僕は簡単に中に入れたのだけど」

すると、ザラカイアがカルガリア語で話し始めた。
シャリオンが話せることは知っているから、聞かれて困ると言う事ではないだろう。
ヴォルトもそれに合わせた。

「やはりな」
「たかが門番が何を勘違いしているんだか」
「昨日のやつも確か繋がっていたな。・・・はぁ。そしてつまり見張りに付けてた奴も餌で釣られたか」
「そうだろう」
「もう切っちゃっていいよな」

シャリオンは2人の会話が聞こえる位置ではあるが、聞いてない様に窓を見上げた。
上部はステンドグラスがあってそこに描かれたドラゴンを見ながらも、傍耳建てていた。
露骨には聞かないが、ガリウスを連れ出せるヒントが欲しかった。
しかし、結局内部に不穏分子があることくらいしかわからない。

暫くすると2人は話を切り上げると、シャリオンに話しかけてきた。

「お待たせ!シリィ」
「大丈夫。あれを見てたから」

そう言うとシャリオンはそのステンドグラスを指さした。

「それなら次に行くところのはとても綺麗だ」
「そうなんだ」
「そして!ここで一番大事なところだ」
「一番大事?」
「そう。シリィにもね」
「僕?何・・・?」
「食堂だ」

牢に入れられていた時にも食事は出ていて、その食事も質素なものだが十分なものに感じていたのだが。

「食事が美味しいの・・・?」
「いや。ここで生きていくのに必要なことだろう?」
「それはまぁ・・・ここにいる間はそうだけど。
・・・帰って欲しいんでしょう?」

帰れと言ったのはヴォルトで訝し気にそちらを見たが、即否定をされる。

「いや!シリィが居たいだけいればいい」

と言う事は帰ることもやはり出来るようだ。
あの部屋から出されたあたりでそんな気もしていた。
今の状態のガリウスが何故シャリオンを助けてくれたのかは不思議だが、・・・本能だろうか?
ガリウスには一番かけ離れた言葉が浮かんでシャリオンは苦笑した。

「でも僕は帰るよ」

あと、もう一度だけ魔法を掛けさせてもらって、駄目だったら一旦戻ろうと思う。
ゾル達の食事が底につく前に帰る必要がある。

「えっ」
「・・・」
「子供を国に残したままなんだ」

すると、2人は先ほどよりも驚いてこちらを見てくる。

「シ・・・シリィは子供いたのか」
「うん」
「伴侶、またせてるのか?」

そういうザラカイアの眼差しは気の毒そうだ。
本当に『ドラゴンが気になったから侵入した』と、いう理由なら自業自得だと思うのだが、見た目以上に優しい人間なのかもしれない。
しかし、シャリオンは曖昧に微笑んだ。

「伴侶はいるよ」

理由を聞かれてもディアドラの様に信じてくれないような気がした。
それに、ガリウスが伴侶だなんて言ったら無事に出られなくなるだろう。
ここに来る時は、連絡が取れなくなったガリウスが何か不慮の事故に巻き込まれているのかと思っていた。
いや、魔法を掛けられているのだから、表面上は苦しんでいる様に見えないだけで、ガリウスは苦しいかもしれない。
何してもシャリオン一人ではどうしようもない。
であれば、友好的な間にここを出て協力してくれそうな人物を探さなくては。

しかし、ヴォルトが慌て始める。

「っ・・・考えなおしてくれないか」
「それは難しい」
「どうしても?」
「逆になんでそんなに引き留めるかわからないよ」
「「・・・」」

2人は困った様に固まった後、ヴォルトが口を開く。

「神獣様には気付かれないようにな」
「ちゃんと言ってから行くよ。心配するでしょう」
「!・・・それは・・・困るな」

何故2人が微妙そうにするのかシャリオンにはよくわからなかったが、単に神獣の機嫌の問題だ。
彼等は神獣がシャリオンを気に入っているのを肌で感じ取っていた。
だからまた不機嫌になって脱走されたら困ると思っているのだ。
そんなことを思っていると知らないシャリオンはつづけた。

「大丈夫。ちゃんと説得するよ。
じゃないとまた来れないでしょう?」

再びここに来る気があることを伝えると、2人はホッとしたように息をついたのだった。


・・・
・・


宣言通りシャリオンがガリウスにその話をした。
彼は驚きもせず、悲しみもせず。
ただ虹色の瞳でシャリオンを見下ろすだけ。

『また来てもいい?』と聞こうとしたときだった。


窓ガラスが一斉に割れた。
そんなことを出来る検討が付くのは数少ない。

シャリオンは咄嗟にガリウスを庇おうとした腕を掴まれ、抱き込まれてしまうのだった。
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