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執着旦那と愛の子作り&子育て編
【別視点:ガリウス】丁度いい。
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目の前に広がる見知らぬ場所。
先程まで近くにあった存在が遠くなった事に、寂しさと安堵を感じた。
危険な目に合わせずに済みそうでほっとする。
しかし、一方で残されたシャリオンの不安気な気配をゾルの魔法から感じた。
そばに寄り添い慰めたいところだが、今はそれが出来ない。
ここに乗り込んできたと言うのなら、シャリオンの憂いの原因を払うべく動くだけだ。
周囲に気配を巡らす。
攫ってきたカルガリア人達はガリウスを放置し女神官に話しかけるのに夢中のようだ。
思わず唖然としてしまったが、部屋の中を探るにはちょうど良かった。
彼等の声の反響でとても広い部屋なのだと分かる。
大きさからして王都の空を飛んでいた忌々しい小蝿が居た部屋だろうか。
やたら大きい皿や寝床がそれを裏付けている様だ。
そのドラゴンを長い間、捕縛出来たであろう目の前の者達に視線をやる。
特出して魔力が高い者達がいるようには見えないが、わざと低く見える様にしているかもしれないので油断は出来ない。
この者達が謁見の間に姿を現らした時ガリウスは内心驚いていた。
以前、ハイシア領の村が突如消えた時、我が国の一般的な服を着た他国の人間が頻繁にで入りしていると言う報告を覚えているだろうか。
シャリオンにはその後の進捗は入っていないが、実のところ人相を取り何処から入ってきてどこに行っているか分かっているのだが・・・。つまりその人物達だったからだ。
ガリウスはそれをウルフ家ではなく、赤蜘蛛達を使って調べさせた。
彼女達は現在ハイシアで表向きは真っ当な職に就いてるが、シャリオンの為にだけ諜報の依頼を受け付ける。
勿論、シャリオンがそのような指示をするはずもなく、ガリウスからハドリー領にいるアリアに依頼をしている。
ガリウスからの依頼でも、事情を話しシャリオンの為だと判断できれば依頼が受理されるのだ。
ウルフ家を使わないのはゾル達がシャリオン至上だからだ。
それで構わないが、シャリオンが隠したいと言った場合、ゾル達はガリウスに報告しない。
勿論、本当に危険だと判断したものはガリウスにも情報が来る事もあるが今回の様に言ってこない時もある。
それでは把握が遅くなってしまう。
恐らくウルフ家の者達も、侵入者が誰で入ってきている理由を把握しているだろうが、それをシャリオンに話していないと言う事は、かなり危険なものということだ。
今回は一体何をしてドラゴンの心を惹かせてしまったのだろうか。
それを探る様に、カルガリア語で話す彼等に、分かっていない素振りをしながら側耳をたてた。
ライガーと共に海外へ同行することがあるガリウスは各国の言語は扱える。
時に都合の悪い交渉事をしている時に、相手がなにか言っていないか聞くにはとても使える。
そう。今の様に。
彼女らはカルガリア国王であるシオドリック達が話していなければ、ガリウスがカルガリア語を話せることを知らないだろう。
そろそろ情報も欲しくなってきたし、アルアディア語で話しかけた方が良いだろうか。
それにしても身勝手に捕縛しておきながら、彼女らはガリウスを全く相手にしない。
「やはりアルアディアがヴィスタ様をかどわかしておりましたね」
「それにしても困ったヴィスタ様です」
「しかし、これでディアドラ様もご安心いただけますね!」
「再び暴れるかもしれません。ディアドラ様はどうかわかるまではこのドラゴンに近づいてはなりません」
口々に話しかけるどの会話にもディアドラは答えず、にこやかに微笑む。
「皆さん。今日はありがとうございます。ゆっくり休んでください」
「!」
「っ~!」
一斉に赤らみ口をパクパクとさせた。
そして、もう一度話し掛けようとするが、扉の方に手を広げた。
「おやすみなさい」
逆らう事を許さないようなそんな口調に、神官達は発するのを諦め出て行く。
そして、全員が出て行ったことを確認すると、ディアドラの冷たい視線がこちらに向いた。
「急に捕えて申し訳ありません」
あの謁見の間ではカルガリアの言葉を使ったのに、どうやらアルアディアの言葉が分かるようだ。
おまけに、あのドラゴンではないことに気付いている様だ。
「どういう事なのか説明いただけますか」
「カルガリアは良い国です。この国に住みませんか?」
随分可笑しなことを言う。
シャリオンのいないところなど地獄と同じだ。
「この国にいる限りは『神』になれますわ」
「お断りします」
「そうですか。ですがもうそれは覆りません」
「!」
そう言うとディアドラは手を前にかざすとガリウスに睡眠魔法を掛けた。
☆☆☆
かれこれ、1時間ほど時間が経った。
以外にも魔力は高いらしいディアドラは、一向に魔法が掛からないガリウスにめげずに掛けている様だ。
悪いがガリウス自身が魔力も技術もある上に、セレスのタリスマンがある限り、ディアドラの睡眠魔法は掛からないだろう。
それでもあきらめずに掛けようとするディアドラに、魔法を掛けようとしていることを気づかない素振りで、近くにあったソファーに腰を掛けた。
手に入らないと思っていたものが手に入ったガリウスは根競べも強い方だ。
足元をふらつかせているディアドラに、そろそろもう良いだろうと視線をあげた。
「あと何回したら覆りますか?」
「っ・・・!」
そう尋ねると魔法を行使していることを気づかれていないと思っていたのか、驚いた様にしながらも悔しそうに顔を歪めた。
「もう少し魔力と技術のある者を呼んだら如何でしょうか」
あのドラゴンを留めるだけの魔術師を誘き出したい。
いや、あれを止められるのだ。
黒魔術師だろうか。
「なんのことかわかりませんわ」
しかし、強情にそう答えた。
「そうですか。・・・しかしお疲れの様です。こちらに来て掛けてはてはどうでしょう。
私だけ座っているのも気が引けます」
「・・・、」
ガリウスの言葉に眉を顰めたが、近寄ってくると手が届かない程離れてソファーの端に座った。
シャリオン以外に興味がないガリウスだが、逆に近くに寄られずにガリウスも安心した。
「あのドラゴンは何という名前なのでしょうか」
聞こえていない体裁になっているガリウスがそう尋ねると、その質問には答えてくれるらしい。
「神獣ヴィスタ様ですわ」
「そのヴィスタ様は何故カルガリアを出られたのでしょうか」
ドラゴンが暴れだした理由は予測はついている。
恐らくあのドラゴンはあの村に潜んでいたところ、セレスにアスピルコアドレインをされたのが逆鱗に触れてしまったのだろう。
それに、あの村にはガリウスにとてもよく似た人物が居たと言う証言があった。
しかし、そもそもドラゴンは・・・キュリアスのドラゴンは大事に大事に育てられていたはずだ。
『キュリアスのトカゲ』と言われるほど猛獣さも気高さもないドラゴンだったはずだが、長い年月を経て変わってしまった。・・・と言う事だろうか。
「知りません」
「・・・」
「・・・勘違いしないで頂きたいのですが、本当に理由を知らないのです」
ガリウスの視線に気付いたのか、そう訂正するディアドラ。
しかし、それでは困ってしまう。
「単なる気まぐれだと言うのですか」
「えぇ」
「・・・少々自由奔放に育てすぎではありませんか」
「少々どころではありません」
怒りたいのはこちらだと言うのに、ディアドラは本気でそう思っているらしい。
言葉に棘を感じた。
「あのドラゴンがあんな風になったのは代々続く者達の所為です」
「どういう事でしょうか」
「・・・私達の先祖達はあのドラゴンを甘やかしすぎたのです。
『キュリアスのトカゲ』と言われ腹をたてたくせに。・・・閉じ込め散々甘やかしました。
そしてその結果次第に要求が大きくなって行きました」
知ったことではないが、ガリウスは話の続きを聞く。
「結局その後に残ったのは、魔力を大量に持った化け物です」
「・・・、」
「あのドラゴン・・・ヴィスタは人をおもちゃだと思っているのです」
そう言うディアドラの瞳は怒りで燃えていた。
先程まで近くにあった存在が遠くなった事に、寂しさと安堵を感じた。
危険な目に合わせずに済みそうでほっとする。
しかし、一方で残されたシャリオンの不安気な気配をゾルの魔法から感じた。
そばに寄り添い慰めたいところだが、今はそれが出来ない。
ここに乗り込んできたと言うのなら、シャリオンの憂いの原因を払うべく動くだけだ。
周囲に気配を巡らす。
攫ってきたカルガリア人達はガリウスを放置し女神官に話しかけるのに夢中のようだ。
思わず唖然としてしまったが、部屋の中を探るにはちょうど良かった。
彼等の声の反響でとても広い部屋なのだと分かる。
大きさからして王都の空を飛んでいた忌々しい小蝿が居た部屋だろうか。
やたら大きい皿や寝床がそれを裏付けている様だ。
そのドラゴンを長い間、捕縛出来たであろう目の前の者達に視線をやる。
特出して魔力が高い者達がいるようには見えないが、わざと低く見える様にしているかもしれないので油断は出来ない。
この者達が謁見の間に姿を現らした時ガリウスは内心驚いていた。
以前、ハイシア領の村が突如消えた時、我が国の一般的な服を着た他国の人間が頻繁にで入りしていると言う報告を覚えているだろうか。
シャリオンにはその後の進捗は入っていないが、実のところ人相を取り何処から入ってきてどこに行っているか分かっているのだが・・・。つまりその人物達だったからだ。
ガリウスはそれをウルフ家ではなく、赤蜘蛛達を使って調べさせた。
彼女達は現在ハイシアで表向きは真っ当な職に就いてるが、シャリオンの為にだけ諜報の依頼を受け付ける。
勿論、シャリオンがそのような指示をするはずもなく、ガリウスからハドリー領にいるアリアに依頼をしている。
ガリウスからの依頼でも、事情を話しシャリオンの為だと判断できれば依頼が受理されるのだ。
ウルフ家を使わないのはゾル達がシャリオン至上だからだ。
それで構わないが、シャリオンが隠したいと言った場合、ゾル達はガリウスに報告しない。
勿論、本当に危険だと判断したものはガリウスにも情報が来る事もあるが今回の様に言ってこない時もある。
それでは把握が遅くなってしまう。
恐らくウルフ家の者達も、侵入者が誰で入ってきている理由を把握しているだろうが、それをシャリオンに話していないと言う事は、かなり危険なものということだ。
今回は一体何をしてドラゴンの心を惹かせてしまったのだろうか。
それを探る様に、カルガリア語で話す彼等に、分かっていない素振りをしながら側耳をたてた。
ライガーと共に海外へ同行することがあるガリウスは各国の言語は扱える。
時に都合の悪い交渉事をしている時に、相手がなにか言っていないか聞くにはとても使える。
そう。今の様に。
彼女らはカルガリア国王であるシオドリック達が話していなければ、ガリウスがカルガリア語を話せることを知らないだろう。
そろそろ情報も欲しくなってきたし、アルアディア語で話しかけた方が良いだろうか。
それにしても身勝手に捕縛しておきながら、彼女らはガリウスを全く相手にしない。
「やはりアルアディアがヴィスタ様をかどわかしておりましたね」
「それにしても困ったヴィスタ様です」
「しかし、これでディアドラ様もご安心いただけますね!」
「再び暴れるかもしれません。ディアドラ様はどうかわかるまではこのドラゴンに近づいてはなりません」
口々に話しかけるどの会話にもディアドラは答えず、にこやかに微笑む。
「皆さん。今日はありがとうございます。ゆっくり休んでください」
「!」
「っ~!」
一斉に赤らみ口をパクパクとさせた。
そして、もう一度話し掛けようとするが、扉の方に手を広げた。
「おやすみなさい」
逆らう事を許さないようなそんな口調に、神官達は発するのを諦め出て行く。
そして、全員が出て行ったことを確認すると、ディアドラの冷たい視線がこちらに向いた。
「急に捕えて申し訳ありません」
あの謁見の間ではカルガリアの言葉を使ったのに、どうやらアルアディアの言葉が分かるようだ。
おまけに、あのドラゴンではないことに気付いている様だ。
「どういう事なのか説明いただけますか」
「カルガリアは良い国です。この国に住みませんか?」
随分可笑しなことを言う。
シャリオンのいないところなど地獄と同じだ。
「この国にいる限りは『神』になれますわ」
「お断りします」
「そうですか。ですがもうそれは覆りません」
「!」
そう言うとディアドラは手を前にかざすとガリウスに睡眠魔法を掛けた。
☆☆☆
かれこれ、1時間ほど時間が経った。
以外にも魔力は高いらしいディアドラは、一向に魔法が掛からないガリウスにめげずに掛けている様だ。
悪いがガリウス自身が魔力も技術もある上に、セレスのタリスマンがある限り、ディアドラの睡眠魔法は掛からないだろう。
それでもあきらめずに掛けようとするディアドラに、魔法を掛けようとしていることを気づかない素振りで、近くにあったソファーに腰を掛けた。
手に入らないと思っていたものが手に入ったガリウスは根競べも強い方だ。
足元をふらつかせているディアドラに、そろそろもう良いだろうと視線をあげた。
「あと何回したら覆りますか?」
「っ・・・!」
そう尋ねると魔法を行使していることを気づかれていないと思っていたのか、驚いた様にしながらも悔しそうに顔を歪めた。
「もう少し魔力と技術のある者を呼んだら如何でしょうか」
あのドラゴンを留めるだけの魔術師を誘き出したい。
いや、あれを止められるのだ。
黒魔術師だろうか。
「なんのことかわかりませんわ」
しかし、強情にそう答えた。
「そうですか。・・・しかしお疲れの様です。こちらに来て掛けてはてはどうでしょう。
私だけ座っているのも気が引けます」
「・・・、」
ガリウスの言葉に眉を顰めたが、近寄ってくると手が届かない程離れてソファーの端に座った。
シャリオン以外に興味がないガリウスだが、逆に近くに寄られずにガリウスも安心した。
「あのドラゴンは何という名前なのでしょうか」
聞こえていない体裁になっているガリウスがそう尋ねると、その質問には答えてくれるらしい。
「神獣ヴィスタ様ですわ」
「そのヴィスタ様は何故カルガリアを出られたのでしょうか」
ドラゴンが暴れだした理由は予測はついている。
恐らくあのドラゴンはあの村に潜んでいたところ、セレスにアスピルコアドレインをされたのが逆鱗に触れてしまったのだろう。
それに、あの村にはガリウスにとてもよく似た人物が居たと言う証言があった。
しかし、そもそもドラゴンは・・・キュリアスのドラゴンは大事に大事に育てられていたはずだ。
『キュリアスのトカゲ』と言われるほど猛獣さも気高さもないドラゴンだったはずだが、長い年月を経て変わってしまった。・・・と言う事だろうか。
「知りません」
「・・・」
「・・・勘違いしないで頂きたいのですが、本当に理由を知らないのです」
ガリウスの視線に気付いたのか、そう訂正するディアドラ。
しかし、それでは困ってしまう。
「単なる気まぐれだと言うのですか」
「えぇ」
「・・・少々自由奔放に育てすぎではありませんか」
「少々どころではありません」
怒りたいのはこちらだと言うのに、ディアドラは本気でそう思っているらしい。
言葉に棘を感じた。
「あのドラゴンがあんな風になったのは代々続く者達の所為です」
「どういう事でしょうか」
「・・・私達の先祖達はあのドラゴンを甘やかしすぎたのです。
『キュリアスのトカゲ』と言われ腹をたてたくせに。・・・閉じ込め散々甘やかしました。
そしてその結果次第に要求が大きくなって行きました」
知ったことではないが、ガリウスは話の続きを聞く。
「結局その後に残ったのは、魔力を大量に持った化け物です」
「・・・、」
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