婚約破棄され売れ残りなのに、粘着質次期宰相につかまりました。

みゆきんぐぅ

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執着旦那と愛の子作り&子育て編

黒魔術師。

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さほど日を置かないうちに、シャリオンは王城に向かった。
行き先は防衛大臣の執務室。

ガリウスもついてきてくれようとしたが、謹慎を明けたガリウスを待っていたのは差別の眼差しではなく、漸く帰ってきたことによる感謝歓迎と大量の仕事だった。
次期宰相に権限はそれほどないのだが、ある程度の権限は与えられていて他の側近達よりも出来ることがある。
で、あればレオンしかそれらを熟すことが出来ないわけだが、レオンは急ぎの案件以外を残した。
そんなことをすれば当然各所への仕事が滞るわけだが、それはあからさまな嫌がらせである。

口を開けば『今はガリウスが居ないから』と、言っていたらしい。
普通だったらハイシア家の不備に詫びるところであろうが、レオンはそもそもハイシア領の事に口を出し、謹慎なんてものにしたの所為だと言い切ったそうだ。

そして、そこまで行くとレオンはスイッチが入り・・・、

『ハイシア領内であったことを領主や内情を知っていたガリウスが報告しなかったのは、現状況的に問題であるが、それはあくまでだ。
他の領地で同様の事が起きてたとしても、領主はまず自身で調査するだろう。
逆に何もわかっていない状況で、国に報告してくる方がこちらが困る話で、「引き続き調査を頼む」としか言いようがない。
その為、ハイシア領領主は報告の為の調査を行っていたのだが、その最中に想定外の魔物に襲われたのであって一切の非がないと考えるのが妥当。

また、消失していた村民の証言で、容姿が瓜二つだと言う『ガリウス』と名乗る男が村に居たとしてもだ。
この城にいる者であれば、次期宰相が忙しく動き回っていたことは周知の事実。
いくらワープリングあるとは言え、ずっと城にいて側近として忙しく執務をこなしている男が抜け出して、ハイシア領の姿を消した村に出入りをしていたと言うのは到底無理な話だ。

・・・しかし、これは身内からの観点。
もし。私の息子と私が見込んだ男が、万が一国を裏切るようなことがあるのならば、責任を取り宰相を辞任し降格も辞さない』

そんな調子で、執務の遅延に対し文句を言ってくる使いの者や、乗り込んできた大臣達に言っていたそうだ。
彼等は早く仕事を進めて欲しいだけであって、レオンに宰相を止めて欲しいわけでも貴族を止めて欲しいわけではない。
だから皆それ以上に怒れなくて引き下がったらしい。

怒ってくれたことは嬉しくはあるが、少し複雑である。
どんなに怒って乗り込んできた大臣達もレオンの気迫に最後は逆に宥めて帰っていく始末と聞いた。
それに、そう言ってくれるのは嬉しいが、ガリウスに仕事を残しておいたのはちょっと腑に落ちない。

国の防衛を司る人間として、巨大な魔物モンスターが現れたなら一番に聞きたい事実であろう。
そして、それを取り逃がしたことも、直結するとまだ断定できないが、村が消えたと言うのは異常である。
調査と同時進行で報告を受けたかったのだろう。・・・この際、私怨は聞かなかったとする。
罰を与えてはと言ったのはアンジェリーンで、その内容を提案したのも彼だ。
防衛大臣はあくまで肯定しただけで、彼は言わば被害者だと思う。
おまけに陛下が判断する前に、ガリウスが受けてしまったのだ。
もしかしたら、例の一件から陛下はガリウスにも弱いのかもしれない。

そんな、防衛大臣にシャリオンが出来ることは歩み寄ること。
領地は大切だが、国を蔑ろにするつもりはない。
そう言う姿勢を見せる必要がある。

その為、事の全容を彼等に話すことに何の抵抗はない。
シャリオンは防衛大臣の側近であるクロードに丁寧に説明をする。
クロードはグレーの髪を腰まで伸ばし緩く結び、ひょろりとした長身だ。
酷い近視の様で分厚い眼鏡をかけていて彼が視線を動かすたびにぎょろぎょろと動くのだがそれがチャームポイントらしい。
ちなみに平民で防衛大臣に拾われて、今の立場になった。

とても仕事熱心で、目の付け所も良くシャリオンも話せばいつも驚かされる。
口調は軽そうなのに、気になることは執念深く尋ねてくると言う粘着質な性質も持ち合わせている。
シャリオンも以前、ライガーとの婚約が破棄になったときにしつこいくらいに聞かれた。
今思えばファングス家の動きを感づいていたのかもしれないが、あの時は初めてこの男に困った。

おっと、脱線しすぎた。

そろそろ本題に戻ろう。
魔物モンスターが消えたときの調書の確認の途中だった。
それは先日、ハイシア領の執務室で防衛大臣の使いの者に依頼して至急報告してもらった件だ。
クロードは報告書を読みながら、シャリオンの言った言葉を反芻した。

「なるほどぉ。本当にその言葉通り消えちゃった。・・・ん、ですかぁ」
「えぇ」
「消えたのはその魔術師セレスによるワープリングによる移動だとしてもぉ・・・。
・・・その魔物もワープをできると言うことですかぁ」

セレスは少なくとも直前まで村にいた。
その前にあの魔物と対面していたならば、その魔物がどうやって移動したか?を説明するにはそうなる。
もしくは・・・。

「・・・それか高速移動か」
「・・・大型のモンスターならあり得えるかぁ・・・」

そう呟きながらずれた眼鏡を押し上げ、すぐにメモを書き足して、素険しい表情を浮かべる男。

「ハイシア城の窓のサイズよりも大きいという、・・・サイズも異常・・・虹彩が虹色の生態はデータにないんですぅ」
「そう・・・ですか」

この世界のモンスターは人を襲う事は殆どないが、国としてモンスターのデータは取り揃えており、もしかしたらあるかもしれないと期待を寄せたのだが。

「どんな姿なのでしょうかぁ」

見たものしか気にしていなかったシャリオンは、ゾルに視線を向ければどうやらゾルのところには報告があった・・・か、今思考共有で聞いてくれたのだろう。

「城壁の兵士達の報告では巨大トカゲの様に一瞬見えたと」
「一瞬、ですかぁ?」
「目同様に、虹色に色を変えて見えにくくなることがあった様です」
「そうなんだ・・・」

驚いてシャリオンが尋ねればコクリと頷いた。

「ふむ。・・・それは・・・ちょっと困ったことになりましたねぇ」
「なにか、思い当たることが?」
「いや。無いですねぇ」
「・・・本当に?」

シャリオンが伺うと、困った様にクロードが笑った時だった。

「自分の事を棚に上げて、いっちょ前に文句を言うものだな」
「・・・、失礼しました」
「っ・・・チッ」

シャリオンんがすぐに謝れば驚いたように目を見開き、舌打ちを打つ防衛大臣。

「あー。すみません。チージョヴァー様はレオン様が大嫌いで、ご子息も漏れなく嫌いなようですぅ」

チージョヴァーとは防衛大臣である。
ヴァルデマル・チージョヴァー伯爵。それが彼の名前である。
それにしてもストレートにいうクロードにシャリオンは苦笑を浮かべた。

「えぇ。存じてます」
「!」
「あーそうですよえねぇ。わかりやすいですもんねぇ。
なんか大人げなくてすみませんねぇ」
「いいえ。宰相閣下も同じようなものなので。申し訳ありません」

そう謝罪すると、クロードは驚いたように大きい目をより大きくさせたが、ニコリと口元が孤を描いた。

「相変わらずシャリオン様はまっすぐですねぇ。うんうん。
大の大人が大人げなく喧嘩しているだけで、シャリオン様の所為では無いので謝る必要はないのでお返ししますよぉ」
「なぁぜお前が答える!」

バシンっと机をたたく防衛大臣。
普段の2人の力関係が見えた気がした。
荒々しく振舞ってはいるが、これは・・・見てしまっていいのだろうか。
シャリオンは思わず苦笑を浮かべる。

「え。チージョヴァー様、受け取るんですかぁ?」
「ッ」
「まぁ謝罪させたと宰相様に知られて、また面倒なことになりたいのであれば止めませんがぁ」
「お前が言わなければいいことだろう!」
「シャリオン様はまっすぐな良い子ですからねぇ。
宰相様に叱り謝ってきたと言ってしまうかもしれませんよぉ?
ま。仰る通り私も言ってしまうかもしれませんが」

クロードはそうおどけてみせるが、シャリオンはそんなこと言うわけがない。
ぎょっとしていると、驚いた表情をどうとらえたのか防衛大臣はこちらを凝視してきた。
そして再び舌打ちされた。

「そんなに舌打ちしてたら、それも言われてしまいますよぉ?」
「お前はっ一々揶揄うな!こやつがそう言う性質じゃないのは知っているだろうが!」
「だったら噛みつかなくても。
あ。チージョヴァー様はもしかして一般的に舌打ちされるのは不愉快なことをご存じなかったですかぁ?」
「っクロード!!貴様は急になんなのだ!何故こやつには」
「そんなの可愛い子に優しくするのは当然ですよぉ?それに、なんで親の喧嘩を子供が謝るんですかぁ?
謝罪させたいならレオン様にぶつかって行けばいいんじゃないですかぁ?
まぁ、また正論でねじ伏せられるだけですよぉ」
「くっ・・・クロォードォ!!!」
「っ・・・ま、お待ちください!」

何故かヒートアップしていく2人にシャリオンが慌てて止めに入ると、ギロリと防衛大臣に睨まれてしまう。
しかし、それくらいでシャリオンは怖気づいたりはしない。

あぁ・・・もう・・・なんでこんな興奮しちゃったんだろう

そう思いながら、ふとガリウスと子供達と練習した魔法を思い出した。
状態異常が治ると言うなら、この興奮状態も落ち着いてくれるのではないだろうか。

そう思ったら、パっと手をあげた。
その時には2人はこちらに視線を向けていたが、シャリオンは構わずに魔法を使った。

「んぅぅっ」
「「!」」
「っシャリオン!?」

教えていなかったゾルの声がする。
そう感じた時には、ゾルの腕の中にいた。
どうやら、あっという間に魔力が無くなってしまったらしい。
ただ、あたりがきらきらと光っているのが見えた。
ちゃんと効いているのか確かめたいが、今は動けないでいるとじわじわと広がるガリウスの魔力。
ここに来てしまったのかと思ったが、タリスマンをゾルに押し当てられているようだ。
次第に、満ちてくる魔力にシャリオンが漸く体を起こすと、そこには見た事がない女性がいた。
黒く艶やかで美しい髪と、オニキスのような漆黒の瞳を持った女性だ。

「・・・?こちらは・・・」
「それより大丈夫なのですかぁ?」
「え。あぁ、ただの魔力の枯渇なので。
僕が最近覚えた唯一使える魔法です」

得意げにニコニコと答えるとクロードは吹き出した。
一方の防衛大臣は呆れた様子だった。

「それで倒れかけててどうするのだ。いや。それ以前に急に他人に魔法をかけるやつがいるか」

そうは言うが、どこか先ほどより口調が優しく聞こえる。
だけどもこれが成功したのか微妙だった。
シャリオンが倒れかけたことにより冷静になったという線もある。
そんな時だった。

「いえ。先ほどのは状態異常を治す魔法ですの。ですから丁度良いと思いますわ」

先ほどの女性が口を挟む。

「!見ただけで分かるのですか?」
「えぇ。とても貴重な魔法ですもの。でも、とても弱いですわね」
「そうですね・・・」

シャリオンに魔力がないからしようがないことである。
どんなに貴重でも魔力が無ければ使えない。

「宝の持ち腐れですね」
「でも。大臣もクロードも落ち着いたんですもの。上出来ですわ」

それはつまり、自分の魔法でこの2人は落ち着いてくれたのだろうか。
そう聞こえて、嬉しくなってシャリオンは女性を見返すと、クスリと大人の微笑みを浮かべる。

「ご挨拶をしても?」
「!えぇ」

シャリオンは慌てて立ち上がると、彼女は少々特殊なカーテシーをする。
それに応えるようにボウ・アンド・スクレープを返す。

「はじめまして。黒魔術師のジャンナと申します」
「!・・・ハイシア領 領主シャリオン・ハイシアです」
「存じてますわ」

そう言うと嬉しそうに微笑んだ。

「契約主のお名前ですもの」

そういうジャンナを見た後、防衛大臣とクロードの方に視線を向けるとコクリと頷いた。

「契約の詳細は今晩お屋敷に伺いますわ」
「・・・ここでも良いだろう」

シャリオンもそう思ったが、防衛大臣が渋い声を出す。

「いいえ。センシティブなお話が含まれますの。
詳細はシャリオン様からお聞きになって?
私の契約主はあくまでもシャリオン様。
貴方の指図は受けませんわ」
「まだ契約は結んでいないでしょぅ~?」

クロードがそう言うと、ジャンナは美しく冷たい笑みを浮かべながら一瞥をする。
しかし、それ以上は答えずに、シャリオンに視線を戻しニコリと微笑む。

「そうそう。先ほどの魔法はとても素晴らしいのですけど。
貴方は魔力が少ないので頻繁に使わないことをお勧めいたしますわ」
「わかりました」

そう返事を返しつつ、シャリオンもあんな風に倒れしまうなら、またしようとは思っていなかった。
シャリオンの返事に満足そうに頷くと、ジャンナは一歩足を引かせると、スーッと消えていくではないか。
思わず目の前の事に息を飲んだ。

「っ・・・」

どういうことかと、ゾルに答えを聞こうと思って見上げたのだが。
・・・どうやら自分は相当怒らせてしまったらしいことに気付いた。
本脳的に不味いと思ったのだが、良い言い訳が思いつかない。
すると、クロードが訪ねてきた。

「彼女はいくつワープリング・・・じゃなかった、転移の魔法石をもっているんですかねぇ」
「!・・・今のは魔法石の転移・・・?」

シャリオンは何度も見ているが・・・そうなのだろうか。
少々違う気がしたのだが。

「・・・。あるいは自身で使えるのかもしれませんねぇ。
あり得ない話じゃない」
「それよりハイシア殿。今宵ジャンナと話すときは必ず、伴侶を同伴する様に」
「?・・・えぇ女性との面会なので、ガリウス達の他に数名女性の使用人は付けます」

そう言ったのだが、防衛大臣は眉を顰めた。
どうやら意図が違うらしい。

「チージョヴァー様。そんなに心配するなら、別の黒魔術師に依頼すればよかったのにぃ」
「うるさい」
「シャリオン様。彼女は不老不死と言われるほど長命でかなりのご老人なのでそのような扱いは不要ですよ」
「ご・・・ご老人?」

そんなようには全く見えなかったものだからシャリオンは驚く。
しかし、そう言えばセレスも姿を変えられることを思いだした。

「ざっと300年くらいは生きているようですよぉ」
「へぇ。それならあのモンスターの事知っているかも」

改めてそう言うと、クロードは驚いたようだったが可笑しそうにケタケタと笑い出して、シャリオンが驚く番だった。

「もしかしたらシャリオン様には素直に教えてくれるかもしれませんねぇ。
まぁでも、彼女に依頼するときは事前に対価を聞いてくださいねぇ」
「金銭ではないのですか?」
「金銭である場合もありますが、殆どの場合はその時に欲しいものを要求されるようですねぇ。
食べ物や花、宝石に時には人やを欲するときがあります」
「・・・、」

クロードから言われた言葉を理解できないわけではなかった。
だから、驚いている。

「今から別な方当たった方が良いんじゃありませんかぁ?チージョヴァー様」
「・・・。返すにしても召喚した対価は欲されるだろう」
「いきなりシャリオン様を求められたりして」
「ご冗談はお止め下さい」

そう遮ったのはゾルだ。
無表情のその表情に怒りを滾らせて、いるのが分かる。

「ソル落ち着いて」
「・・・、」

こうさせているのはシャリオンの所為だとその視線が言っているような気がした。

「えーっと・・・もう一回さっき状態異常回復のする?」
「駄目に決まっているだろう」

と、怒られてしまった。

「ウルフ家の者が主に口を荒げるなんてとても貴重なものをみれましたねぇ」

クロードの間の抜けた言葉に、ジロリとゾルが睨む。

「もうここでの報告は終わったな」
「う、うん」
「なら出るぞ。予定が詰まっている。王配と側室の相談を聞く時間だ」
「っ・・・わぁ・・・ちょっと、少し待って!」

シャリオンの腕をグイグイと引っ張っていくソルを掴んで止める。

「っチージョヴァー様、クロード殿、引き続きよろしくお願いします。
私の方は彼女にうちの魔術師の行方を捜してもらいます。
きっとそこに魔物がいるはずなので」
「わかった。その時には陛下に小隊の出陣を嘆願しよう」

防衛大臣の言葉にホッとシャリオンは笑みを浮かべる。

「ありがとうございます」
「もう良いだろう」
「っ・・・ちょっゾル!」

そういうと、ゾルに腕を引かれながらシャリオンは部屋を出るのだった。


・・・
・・


【別視点:チージョヴァー:クロード】

騒がしく出て行ったシャリオン達を見届けた後、真剣な面持ちでクロードがため息をついた。

「それにしても・・・黒魔術師の召喚に彼女が応じるとは想定外ですねぇ」
「・・・。ここ20年は音信普通だったからくたばったのかと思っていたが」
「ですねぇ。・・・よりによって黒魔術師の一番厄介で残忍な魔術師を呼んでしまうとわねぇ」
アイツレオンの倅は・・・何故厄介ごとに巻き込まれる。疫病神か」

そう言いつつ防衛大臣は悔しそうにつぶやいた。
クロードはシャリオンの性質は防衛大臣が好きそうなものだと気付いている。
だからその言葉も逆の意味で、心配しているとわかっていた。

「んー。そういう見方もできますがぁ。どちらかと言うと好かれているのかもしれませんねぇ」
「?・・・悪魔にか」
「違いますよぉ。・・・可愛い子には試練を与えたくなるものでしょう」

なぞかけの様に答えるクロードに防衛大臣は眉を顰めた。

「それは随分性格が悪い。・・・倅は十分に苦労をしたはずだ」

そういう防衛大臣にクロードは苦笑を浮かべた。

「チージョヴァー様。気に入ったなら名前で呼んであげたならどうです。
『宰相の息子』って言われるの嫌いらしいですよ」
「!・・・、・・・それこそ、アイツレオンが面倒だ」

そんな風に言う防衛大臣に、クロードはしみじみと頷いた。

「あー・・・過保護ですからねぇ・・・。
さて・・・。お願いされたから、こちらも動きますかねぇ」
「カルガリアに連絡を取るのか」
「えぇ。一応虹色の目の事を聞いてみます」
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