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執着旦那と愛の子作り&子育て編

僕は叱られたいわけじゃないよ・・・っ!?③

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スカーフは緩い締め付けだったらしく、ガリウスが引っ張るとスッと解けた。その証拠に跡はついてない。
解いたスカーフを簡単にまとめるとベッドサイドに置きシャリオンを覗き込んできたが、その表情は興奮している。

「・・・がりぃ」

ガリウスが手が魔法道具から外れてもまだ埋まったままだと言うのも忘れて、両手を伸ばしてガリウスに抱き着くと、しっかりと抱き留められた。

「んぁっ・・・ぅ」

首に縋りつきながら、シャリオンは無意識に腰を擦り付けていた。
逝ったのに気持ちが良いのが止まらない。
そんなシャリオンの首筋にちゅっとキスを落とされる。
吸われてチクリとした痛みにぴくんと体を震わせた。

早くガリウスが欲しい・・・。

服に手を伸ばし性急に服を脱がそうとすると、ガリウスは微笑み浮かべながらシャリオンのモノに指を絡める。

「ありがとうございます」
「っ・・・ぁ・・・!」
「シャリオンが脱がして下さるんですか」
「っ・・・手っ・・・うごかしっ・・ひぃぁぁっ」

耳元にちゅっと口づけられながら囁かれながら、ゆるりと扱かれた後カリカリと器具を指先ではじかれると、たまらない快感が脱がそうとしていたのを止める。

「ぁあぁっ・・・んぅっ・・・やぁっ・・・それっ・・・っっ」
「ここ。・・・気に入って頂けたようでよかったです」
「ぁっ・・・あぁっっ・・・」
「シャリオン。・・・ほら。脱がして下さるのでしょう?」
「っ・・・手っ」

煽るようなそんな言葉に、ならその手を止めて欲しくて見上げるが止めてくれなかった。
当然その間もガリウスの手は悪戯に動くのに逝きそうになると・・・。

「ひぃぁっ・・・ぁっぁっ・・・!・・・っ!」
「手が止まってますよ」

そう言ってガリウスは手を放してしまった。
早く2人で1つになりたいシャリオンなのだが、止められることに残念に感じてしまう。
ガリウスはそんな風にシャリオンが好きな口づけをして意識を奪いながら、すべてを脱がす頃にはシャリオンはガリウスが欲しくてたまらなくなっていた。

「っ・・・がりぃっ・・・はや、くっ」
「えぇ・・・。・・・私の上に乗っていただけますか?」
「っ・・・」

その恰好が恥ずかしいだとか、もう考える余裕はなかった。
とめどない快感にたまらない。
けれど、もっと中にガリウスが欲しい。
一緒に気持ちよくなりたい。

そればかり考えてしまう。

「っ・・・がりぃ」

ガリウスの上に跨り腰を上げると、その大きな手がシャリオンの頬を撫でる。
そして背中から脇へと流れ、腰へと移り掴まれた。

「っ」
「・・・力を抜いていてくださいね」
「っ・・・うん。・・・っぁ」

先ほどまで十分に解されたそこは、先端が当てられただけで喜ぶように引くつき始めた。
指とは比べものにならないくらい、熱くて太くてかたいモノがゆっくりとシャリオンの中を満たしていく。

「っ・・・ぁっ・・・ぁぁっ」
「っ」
「!・・・ひぃっ・・・ああぁぁっ・・ぁぁっ」
「・・・っ・・・あぁ・・・こちらと両方からされて・・・気持ちが良いのですか?」
「っ・・・んふっ・・・んぅぅ・・・ぁっっぅぅ」

シャリオンの腰を動かし、ガリウスのモノを塞き止めているプジーの先端に当てるように擦り付ける。

「っ・・・そんなに締め付けたら逝ってしまいます」
「っ・・・っがりぃがぁっ・・・んあぁぁぁっ」
「私が、・・・どうしたのですか?」
「ひぁっ」

浅い所をこすりつけながら、シャリオンの乳首を咥えた。

「・・・シャリオン。少し自分で動いていてくれますか?・・・こちらも愛したいので」
「!!」
「大丈夫です。・・・貴方の好きなところに動かして良いですよ」

そう言うと、本当に手を外してしまうと、シャリオンの胸に手を伸ばす。
片方は口に咥えられ、もう片方は手で愛される。
固く立ち上がったシャリオンの乳首は指ではじき易いのか、ガリウスのその指に簡単に掴まり愛撫される。
見せるける様ように咥えられるが、それはシャリオンが腰を動かすたびに伸びて恥ずかしい。
けれど、興奮と・・・たまらなく気持ちよかった。

「あぁっ・・・がりぃっ・・・がりぃっ」

もっとガリウスが欲しくて、腰は浅い所から深くなっていく。

「んんっ・・・ふぅっ・・・ぁっ」

あと少し。そう思うのに、体が思うように動かない。
腰を押し付けるように動かすが、自分ではうまく出来ない。
何が悪いのか、そんなことを考える余裕はなくてただガリウスを見つめることしかできなかった。

「・・・すみません。貴方にもっと気持ちよくなって貰いたかったのですが」
「っ」

余裕なさげにそう言うと、シャリオンと交わったまま体をベッドへと押し倒される。

「っ・・・んあぁっ」
「・・・っ」

深い交わりに目の前がチカチカとする。
ガリウスの首に腕を回しもう喘ぐことしかできない。

「ぁっ・・・ふぅっ・・・ひぃぁっ」

自分で動くのとは全く別で、ガリウスに突かれるたびに力強く深い所をせめられた。
触れているところすべてが気持ちよくて、もう逝きたくてたまらなかった。

「がりっ・・・イきたっ・・・っぁぁっぁっ」
「っ・・・えぇ・・・一緒に行きましょう」

そう言うと、ガリウスがその器具を徐々に抜き去り始めた。

「!」

それなのに、止まるわけでもなく突き上げられる。
せりあがってくる何かと、与えられる快感にぐちゃぐちゃになる。

「ひぃぁっ・・あぁぁっ・・・ぁっ」
「っ・・・シャリオン・・・っ」
「!んぁぁぁっぁっ」

名前を呼びながら最奥をグっと突き上げられれると、もうたまらなかった。
全身を震わせながらシャリオンを達したのだった。


☆☆☆


次に目を開けた時は目が覚めた時はすでに体もベッドも綺麗にされていた。
どうやら、少し気を失っていたようだ。

起き上がりたいのだが、腰も腕も足も痛くて、もう指先しか動かせないシャリオン。
そんな中、視線を感じて何とか首を動かし見上げると、アメジストの瞳がこちらを見つめている。

「まだ夜ですよ」

そう言いながら額に口づけられる。
相変わらずシャリオンの寝顔を見ていたらしい。

「ん・・・こほっ」
「・・・水のみますか?」

思っていた以上に喉はガラガラでシャリオンも驚いてしまう。
ガリウスは苦笑を浮かべると、ベッドサイドに置いてある水差しからグラスに水を灌ぐとシャリオンに渡した。
それを受け取り喉を潤すと、思っていた以上に喉は乾いていたらしくお代わりを貰うと、2杯目も一気に飲み干した。

「お代わりはいかがですか?」
「ううん。・・・もう良いよ。ありがとう」

こういう時しか聞けないハスキーな声だ。
ガリウスはグラスを受け取り再びベッドサイドに置いた。
すっかり不安はなくなったようだが、それが逆に気になる。

「結局・・・何が不安だったの?」

理由を知らなければ、次何を気にしなくてはいけないのか対策も出来ない。
しかし、ガリウスは首を横に振った。

「私は意外と嫉妬やきなんです。
・・・でも貴方に触れていて収まりました。
子を宿しているときは不安定にもなると言いますし、それででしょうか」

嫉妬するのは全く意外でもなかった。
ただ、その人に嫉妬する??というのがあって毎回驚いてしまうが。
確かにガリウスがシャリオンを好きな年数と、
シャリオンがガリウスを好きな年数は圧倒的年数があり、まだ気づけないことがあるのは仕方ないとは思う。
しかしながら、これには自信があった。

「さっきは・・・。
父様が僕を助けるためなら危険な目にあうっていうから、あんな風に言っただけだ」

ガリウスのピタリと固まった笑みに、シャリオンはその手を握る。

「『僕も同じ様にする』と言えば、そんな考えを捨ててくれると思ってあんなことを言った。
けど、その時はちゃんとガリウスに相談するよ?」
「・・・、」
「勝手にそんな事しない。
それに・・・ガリウスはそんな策は言わない。
もし言ったとしても僕が助かる道も用意してくれる。
いや・・・やっぱり、ガリウスならまず僕を危険な目に合わせる手段なんて考えないな」

そこまで言うと、ガリウスはシャリオンの体を強く抱きしめる。

「・・・今回だって。僕が嫌がる結果は残さなかったじゃないか」

今回シャリオンが攫われる原因となったシディアリアも属国にするという案や罰も特になった。
彼等からお詫びとして過剰だと思う贈り物をもらったわけだが、それも彼等は嫌々出したわけではなさそうだった。

「ごめんね」
「・・・何故謝るのですか」

抱きしめた状態で、ガリウスの声が耳元で囁かれる。

「欲張りだから」

シャリオンはハイシア家の力や、ガリウスの次期宰相というものがなかったら何もない。
体力的なものは絶望的だし、知力は貴族の家で講師を付けられたからそれなりの知識はあるが天才ではない。
ガリウスのような鋭い観察力だってない。

・・・僕は綺麗ごとばかり言うだけだ

そう思ってもみじめになりそうで口から出せなかった。

「僕の為に・・・色々させている」
「・・・、」

そう言った声は事実を平然と言ったつもりだったが、感情が乗ってしまったのだろうか。
抱きしめられていた腕が解かれてしまった。
せっかく情けない表情が隠せて丁度良かったのだが。
薄暗い部屋では見えないだろうと決めつけて、ブランケットの中に逃げようとしたのだが、顎をすくわれガリウスに情けない表情を見られてしまった。
そして、じっと見つめてくる。

「私がしたくてしているのですよ」
「・・・ガリウスは読心術も出来るの?」
「そう言った術があるのなら是非覚えたいですね」
「禁術でしょう?・・・禁術にはそれなりの理由があるってわかったんだから駄目だよ」

そう言って苦笑を浮かべるシャリオンだったが、ガリウスは真剣な眼差しのままだ。

「どんな貴方でも愛おしいのです。だから、貴方は貴方のしたいように生きてください」
「それでガリウスが」
「フッ・・・先ほども言いましたが貴方のそれが欲張りとは言いません」
「でも」
「良いのです。私を使ってどうにかなるのなら好きに使ってください。
先ほど・・・あのように言ってしまったのを気にさせてしまったなら謝ります。
・・・私は貴方の両親にもゾル乳母兄弟にも、そして自分の子供にも嫉妬をしているのです。
だから、これから先も貴方をこうして困らせてしまうでしょうけど、・・・私はどんなことでもシャリオンの願いを叶えられることが幸せなのです」
「・・・それは駄目だよ。ちゃんと良し悪しを考えてくれないと」

流石に焦ってそう言うが、ガリウスはニヒルに笑った。

「私は貴方以外はどうでも良いのですよ。
貴方が願うなら私は貴方と領地に籠りますし、貴方が願うなら世界征服でもしますよ」
「し、しないよ!?」

焦ってそう言うとガリウスは声を出して笑った。
そして、額に口づけられる。

「えぇ分かってます。たとえですから安心してください」

その言葉にホッとすると、もう一度唇を重ねた。

「明日は、レオン様のお屋敷に行くのですから、もう休みましょうか」
「・・・うん」
「大丈夫。心配しないでください。ただになってるだけですよ」

ため息交じりで答えるガリウス。
本当なのだろうか。不安げにガリウスを見上げたのだがぎゅっと抱きしめられた。

「・・・そんなにゾルが心配ですか?」

そんなのは当たり前だ。
目覚めてすぐは気分を落ち着ける薬を飲まされていて、深いことを考えられなかったが、
時間を置けば次第に見えてくる状況にすぐにゾルやジジのことが気になっていた。

けれど、ガリウスに一番に心配を掛けたことも、そして不安定にさせたことも自覚していた。

ガリウスが『貴方が望むままにしてあります』という言葉を信じている。
それに間違いはないと、2日経った今でも思っている。
だが、今日ゾルの両親を見た事でもう我慢は出来なかった。
敢えて会話に出さないガリウスや両親達にも違和感を感じてしまう。

「うん・・・、ごめん」
「謝らないでください。私がずるい聞き方でした」

ガリウスはそう言いながらシャリオンを安心させるように撫でてくれる。
この様子だから、命の危機はないのだろうが。

・・・なんで、傍に居ないの?

そう心でつぶやきながら、ゾルを思い浮かべるのだった。
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