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執着旦那と愛の子作り&子育て編
【別視点:ガリウス】
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王都の城の近くにあるシャリオンの屋敷。
日当たりのいい庭園に2人で、ゆったりと過ごしていた。
あれからもう半年ほどがたつが、あんなことがあったなんて思えない程に平和な日々が続いている。
核での子を授かりは腹は大きくならないため、見た目は分かりにくいがもう間もなくのはずだ。
ガリウスの傍らに寄り添うようにソファーのように柔らかな布で包んでだベンチに掛けるシャリオンは、ガリウスのことを気にしながらも子達を愛おしそうに腹のあたりを撫でている。
どうやらそれは無意識なようだ。子達に嫉妬してしまう駄目な親だとは自覚している。
だが、矛盾しているがそんな風に自分との子を大切そうにされると幸せに感じた
シャリオンの頭にキスを降らせると、くすぐったいのかクスクスと笑った。
「ガリィが隣にいると少し元気になるんだよね」
「そうなんですか?」
まさかとは思うが、自分に嫉妬でもしているのだろうか。
チラリとシャリオンの腹のあたりを見る。
「そうなんだ。ガリウスだってわかって、喜んでるのかな?・・・ちょっと羨ましいな」
何がだと思ったが、思っていた以上にシャリオンは自分を愛してくれているようだ。
「僕だってガリィの中に入ったことがないのに。この子達はあるんだもんね」
「・・・、」
「あはは。ガリィの事言えないね」
少し恥ずかしそうに言うシャリオンに、抑えている欲情は簡単に煽られる。
横から見ても耳が赤いシャリオンの頬に手を添えてこちらを向かせその唇を貪ると、少し驚いたようだったがシャリオンはキスに弱く、特に今は2人きりと言う事もありそれを甘受してくれる。
その可愛い唇を食みつきながら、ガリウスは唇を重ねたまま囁く。
「貴方が望むならいつでも良いですよ?」
婚約中に可愛らしいことに自分の方が子を育てるには魔力があって適任だと言った出来事を思い出してしまう。
その頃は、明らかにシャリオンは自分に苦手意識があったからそう言ったのだろう。
今とは全く逆の反応をするシャリオンはガリウスの言葉に嬉しそうにする。
しかし、ガリウスは言葉をつづけた。
「ですが、私はきっと貴方主動で私を貪ってくれる姿にたまらなくなると思います。
そもそも貴方に触れたら抱きたくなるでしょう。
なので、続けてになってしまうと思いますけど・・・良いですよね?」
「えっ」
何を?と言わ無くてもさすがにシャリオンもわかるらしい。
その表情は、動くという事を明らかに忘れていたようで、ガリウスはくすりと笑った後、ちゅっと額に口づけた。
「体力つけないとですね。楽しみにしています。シャリオン」
ガリウスの上で動くのも3分も続かないシャリオンが自分で動いてイケるのか。
そして、性格的にガリウスのこともイカせようとして頑張るだろう。
それ以前に自分が後ろで達せるか微妙な所だが・・・、そしたら扱けば良いだろうか。
しかしながら、それよりも早く途中で動けなくなってしまうのが目に見える。
涙を流しガリウスに謝りながら助けを求める姿を、思い浮かべただけでこのまま抱きたくなる。
しかし、しばらくは自分を制御しなければならない。
シャーリーの考えを改めさせるためにとは言え、自分を蔑ろにするようなことを口にした時、一気に体が冷えていくような気がした。
本気ではなかったとは言うが、そう言う状況になったらシャリオンはその手段を選らぶかもしれない。
心優しいシャリオンは誰かを人質のようにとられたら、簡単に自分の身を手放す。
『ガリウスに相談するよ?』と、言ってくれたが本当に手段が無くなったら迷わないだろう。
だったらガリウスは周りの守りを固め、あらゆることが起きた時に冷静に対処すればいい話で、
そんな手段を手を取らせないようにするのは、それほど難しいことではないはずだ。
たった、それだけの事なのだが、実際に聞いて思わずシャリオンに無理をさせて抱いた。
勿論痛みなんて与えない。
ただ、今まで感じたことのない快楽をその体に刻みこんだ。
流石に言葉が発せなくなるほどに愛し、とけたシャリオンを見た時はやりすぎたと、反省しているのだ。
でも、情に訴え掛けることは忘れない。
本心でもあるが、シャリオンは弱った自分を放っておけない筈だ。
少々姑息な真似だとは思うが、自分を犠牲にするなんて考えを浮かばせないためにも、シャリオンがいなくなったら自分がどうなるかを教え込まなければいけない。
ガリウスがそんな陰湿なことを考えているとも知らないシャリオンはふわりと撫られてこちらを見上げてきた。
その微笑みを見ながら、幸せをかみしめる。
そして、絶対に守り続けようと思うのだった。
☆☆☆
宰相の側近と言う立場はそれなりに忙しい。
特にガリウスは次期宰相と言う立場だ。
しかしながら、皆が気を使ってくれているおかげで、屋敷に使いをだしてくる者はいない。
と言うか、レオンがシャリオンの子が産まれるまでは、ガリウスを呼び出したりすることを禁止している。
シャリオンが攫われたのは、シャリオンの屋敷でガリウスのいない日だった。
それが、レオンもネックになっている様だ。
あれから屋敷の警備も増やし、思い切り私用だとは思うが騎士団たちにも巡回をさせている。
厳重と言っても過言ではないのだが、ガリウスもその方がありがたいから何も言わない。
とはいえ、側近の同僚たちが同じように伴侶に子が出来た時は、仕事を軽めにしようと思ってはいる。
そんなわけで、休みを明け登城し執務室に入った途端、ガリウスの姿を見ると皆が突進してくる勢いでこちらに詰めよってくる。
しかし、その中でも1人が会話する権利を得ると、自分達の席に戻っていった。
どうやら順番待ちらしい。
レオンはガリウスに振らないようにと言ってはいる様だが、相変わらずこちらには戻ってこないため、ガリウスの仕事はどうしても多くなる。
勿論それは必要であるから外に出ているからなのだが。
「ガリウス様っお待ちしてました!」
「・・・私に敬称を付けるのは辞めてくださいと、何度言ったら分かるんですか」
言ってきたのは歳も近く同期だ。
揶揄うように言う男にため息をつきながら言えばケラケラと笑った。
「いずれそうなるんだから慣れておけば良いじゃないか」
「シャリオンが公爵で私は違います」
「貴族には変わらないし、宰相じゃないか。
それにそんな事言ってると他の狸に足元見られるぞ?」
「見たいなら見ればいいのですよ。敬称一つでレベルを付けるようでは、他も知れたことです」
「フッ・・・相変わらずだなぁ」
「それより朝からそんな話をしたかったんですか?」
暗にくだらないという表情を出すと、男はオーバーに手を広げ肩をすくませる。
「適度な会話は仕事効率を上げるんだぜ?」
その言葉に、男をじっと見た後に少しよれた服に気付いた。
どうやら、ただ絡んできただけではないようだ。休日も出ていたのだろうか。
「何か急ぎの仕事でもあったのですか?」
「ん?あーまぁ、これは別件だな。この時期になると毎年各大臣が騒ぎ出すだろう?
で、ガリウスにはこれだな」
各大臣の下りはこの男が担当している件だ。
というか、あまり触れたくない話題なのそれ以上聞かないで置く。
本当にどうしようもなくなったらこちらに話を回してくるだろう。
そう言って、男は机の上から書類の束を掴み寄せると、ガリウスに手渡した。
「サーベル国からじゃないですか」
「あぁ。次期王太子を正式に第四王子にすることが書かれていた。
そして、戴冠式は2年後だそうだ」
「それは随分早いな」
「そうでもないらしい。第一王子の不祥事が多数出てきて早急にイメージを上げたいそうで、本当は一刻も早く後退をしたいらしいんだが・・・」
「それをしない理由でも?」
そう尋ねながらも、戴冠式に陛下かルークもしくはライガーが出席するとなると、自分も同行する可能性がある。
もう間もなく生まれるであろう状態でシャリオンを置いていくのは心配が尽きない。
丁度良いと思いつつ続きを尋ねると、男はニヤリと笑った。
「お前の伴侶様は本当に良くモテる。
追伸でできればシャリオン殿の出席を求められていたぞ?」
「彼等がシャリオンを呼びたいのは下らない懸想ではありません。
シャリオンが居なければ、彼は王になることは無かったのですから」
「どちらかと言えばお前が動いたようなものじゃないか」
「私はシャリオンのことがなかったら1㎜も動きませんでしたよ。
・・・まぁ、こちらとしても、ポンツィオ王子以外では外交は困難になりそうだとは思っていましたけど、
だからと言って他国の次期王を誰するかなんて口出しなんてしません」
アボッドもゾイドスも逃がす気は無かった。
その為に必要だったことだ。
その代わりにシャリオンを危険に晒したことは失敗だと言えるが、結果今がこの状況なのは邪魔なものは一つをのぞき一掃出来たから良いとする。
シャリオンをどこかに転移させたディディと対峙したとき、冷静さを欠いた。
つづけざまに、シャリオンが大切に守っていたはずの子達を自分の中で感じ、おまけに酷く落ち着かない様子だったからだ。
今となっては、あの優しいシャリオンと自分の中の居心地なんて雲泥の差だと分かるが、あの時はシャリオンの身を案じているものだと思ったのだ。
しかし、逆にそれが良かった。
子達が騒げばさぐ程、レオンがその事実に慌て怒りに振れているところを見るほど、ガリウスは冷静になれたのだから。
レオンがガリウスのことを、まるで我が子のようにいたわり始めた時は笑ってしまったのは言うまでもない。
ディディを見ると殺してしまいたくなったが、シディアリアに一番早くたどり着ける手段をなくすわけにはいかない。
情報を仕入れるために男を尋ねると、シャリオンを転移したのは第三者の指示であることや、『犯人の男は・・・狼を帯び寄せるために、シャリオン殿を使うと言っていた』と言う、ことを得られた。
契約獣でもいるのかと尋ねられたが、ガリウスにはその狼と言うのがウルフ家にしか考えられなかった。
そして、パズルのピースがぼんやりと繋がる。
ウルフ家の失態はレオンが詰めればいい。
しかしながら、レオンの昔話も役にたった。
あれがなければコンドル家の存在に気付けなかったからだ。
そしてそのコンドル家は忌々しいが、丁度良くもあった。
ポンツィオと直接対面をしたときにアボッド達の進捗がないか確認すると、第一王子がコンドル家を使い悪だくみをし王家の評判を落としているという情報を思い出した。
それはうまくいけば、ポンツィオに恩を売れゾイドスやアボッドを確実に片付けることも出来きる。
ポンツィオに恩を売るためには、コンドル家もただでは済まない状況に持ち込める想定だった。
しかし、それをするにも、全員がシディアリアに向かわなければいかなかった。
確信なんて全くなかったが迷っている暇はなく、すぐさまセレドニオを呼び寄せるとディディと対面させた。
なんとしても効率良く人数を連れて行く必要があった。
少なくともガリウスとポンツィオとディディは必要だ。
そう言ったガリウスにディディは魔力が足らな過ぎて無理だと言い張っていたが、セレドニオと話していくうちに表情が期待に満ちていくのが隣で見ていてもわかった。
彼等の話し合いは、流石にすぐには終わらなかったが、セレドニオの『20人くらいは行ける様にしよう』と言う言葉を信じ、王子達も呼ぶことにした。
他国とはいえどアルアディアの王太子が証人ならサーベル国内の声も簡単には打ち砕けないだろうと考えたからだ。
着実に策を練るガリウスにレオンも冷静になったのか、「先ほどの錯乱はどうしたのだ」と言われるほど普段通りだった。
そのことを思い出していると、男も同じことを思っていたらしい。
「それにしても、「王子相手に良く切られろ」なんて言ったよ」
「その方が真実味がありますから」
「王子よりも護衛の方が真っ青になっていたけどな。・・・まぁ護衛対象を切らせるなんて普通ならあり得ないもんな」
「でも、あの英雄が居なければ、アレくらいの傷ではすみませんでした」
コンドル家の者達は暗殺・隠密を得意としているらしい。
とはいえ、戦闘力は王子よりもはるかに上なわけで、彼の持つ武器で一太刀されたら腕か腹が吹っ飛んでいただろう。それを、あの英雄がかすり傷程度に収めたのだ。
「傷をつけても第一王子が指示を出したとういう事実はないんだろう?」
シャリオンを追って洞窟から出てきたルシエルは暗闇から出てきて急に明かりを当てられたことにより、正しく周りを見ることが出来なかった。
だから振り上げた武器を王子に切りつけたわけだが、それしか事実がない。
当然そんなものはでっち上げなのだが、ルシエルはそのあとすぐさまセレドニオにより王子を切り付けた凶悪犯として結晶化された。
「・・・。その件はシャリオンの耳に絶対入れないで下さいね」
「言うわけないだろう」
ガリウスが注意すると、男は呆れたようにこちらを見てくる。
しかしながら、あれから半年もたっているのに、いまだにそんな話をしてくること男がいけないのだ。
・・・まぁ、この男もこの書簡がなければそんなことは言い出さなかっただろうが。
「あの男はライガー様を切り付けた罪もありますからね。そちらで釣っても良かったんです」
「警備は沢山連れて行っていたのにな。・・・それを手加減できるのだから、英雄と言うのも事実なのか?
だが・・・ウルフ家の人間が修行に行くとは思わなかったが」
関心しながらそう言う男に苦笑を浮かべた。
正確に言うと、修行に言っているのは怪我をしたゾルだ。
怪我を残したいと言い張ったくせに、シャリオンにああいわれて結局傷を治した。
怪我を治すかもしれないというのは五分五分だったが、まさか『修行に出たい』と言い出すとは思わなかった。
ガリウスとしては、シャリオンを守るために3人で1人のゾルになったというのに、シャリオンのために作った傷を残したいだなんて中途半端だと一言嫌味を言ってやりたかったが、シャリオンの手前それも言えていない。
それに、『シャリオンのためについた傷』と言うのは、心底面白くなかった。
だから、消せたことで良しとしよう。
『修行に行くから暫く休みが欲しい』と言うゾルに、シャリオンはそれを驚き『・・・それ自分のためじゃないじゃない』とあきれながら言われていたが、ゾルは最後まで『自分のために強くなりたい』と言ってきかなかった。
そんなわけで、ゾルのうちの1人はサーベル国のカイザーの元で技を磨いている。
カイザーもまた行儀をゾルから習えるから丁度良いとらしい。
「シャリオンの子が産まれる頃には帰ってくるでしょう。・・・あの兄弟は本当にシャリオンが好きですからね」
「思ったけど。・・・そこは妬かないんだな」
少し驚いたようにいう男にガリウスはため息をつきたい気分だったが、素知らぬ顔で返した。
「私はシャリオンに愛されている自覚がありますし、兄弟に嫉妬するほど心は狭くないですから」
驚いた男の顔には『絶対に嘘じゃん!』と書いてあったが、それを無視してガリウスは仕事に就くのだった。
日当たりのいい庭園に2人で、ゆったりと過ごしていた。
あれからもう半年ほどがたつが、あんなことがあったなんて思えない程に平和な日々が続いている。
核での子を授かりは腹は大きくならないため、見た目は分かりにくいがもう間もなくのはずだ。
ガリウスの傍らに寄り添うようにソファーのように柔らかな布で包んでだベンチに掛けるシャリオンは、ガリウスのことを気にしながらも子達を愛おしそうに腹のあたりを撫でている。
どうやらそれは無意識なようだ。子達に嫉妬してしまう駄目な親だとは自覚している。
だが、矛盾しているがそんな風に自分との子を大切そうにされると幸せに感じた
シャリオンの頭にキスを降らせると、くすぐったいのかクスクスと笑った。
「ガリィが隣にいると少し元気になるんだよね」
「そうなんですか?」
まさかとは思うが、自分に嫉妬でもしているのだろうか。
チラリとシャリオンの腹のあたりを見る。
「そうなんだ。ガリウスだってわかって、喜んでるのかな?・・・ちょっと羨ましいな」
何がだと思ったが、思っていた以上にシャリオンは自分を愛してくれているようだ。
「僕だってガリィの中に入ったことがないのに。この子達はあるんだもんね」
「・・・、」
「あはは。ガリィの事言えないね」
少し恥ずかしそうに言うシャリオンに、抑えている欲情は簡単に煽られる。
横から見ても耳が赤いシャリオンの頬に手を添えてこちらを向かせその唇を貪ると、少し驚いたようだったがシャリオンはキスに弱く、特に今は2人きりと言う事もありそれを甘受してくれる。
その可愛い唇を食みつきながら、ガリウスは唇を重ねたまま囁く。
「貴方が望むならいつでも良いですよ?」
婚約中に可愛らしいことに自分の方が子を育てるには魔力があって適任だと言った出来事を思い出してしまう。
その頃は、明らかにシャリオンは自分に苦手意識があったからそう言ったのだろう。
今とは全く逆の反応をするシャリオンはガリウスの言葉に嬉しそうにする。
しかし、ガリウスは言葉をつづけた。
「ですが、私はきっと貴方主動で私を貪ってくれる姿にたまらなくなると思います。
そもそも貴方に触れたら抱きたくなるでしょう。
なので、続けてになってしまうと思いますけど・・・良いですよね?」
「えっ」
何を?と言わ無くてもさすがにシャリオンもわかるらしい。
その表情は、動くという事を明らかに忘れていたようで、ガリウスはくすりと笑った後、ちゅっと額に口づけた。
「体力つけないとですね。楽しみにしています。シャリオン」
ガリウスの上で動くのも3分も続かないシャリオンが自分で動いてイケるのか。
そして、性格的にガリウスのこともイカせようとして頑張るだろう。
それ以前に自分が後ろで達せるか微妙な所だが・・・、そしたら扱けば良いだろうか。
しかしながら、それよりも早く途中で動けなくなってしまうのが目に見える。
涙を流しガリウスに謝りながら助けを求める姿を、思い浮かべただけでこのまま抱きたくなる。
しかし、しばらくは自分を制御しなければならない。
シャーリーの考えを改めさせるためにとは言え、自分を蔑ろにするようなことを口にした時、一気に体が冷えていくような気がした。
本気ではなかったとは言うが、そう言う状況になったらシャリオンはその手段を選らぶかもしれない。
心優しいシャリオンは誰かを人質のようにとられたら、簡単に自分の身を手放す。
『ガリウスに相談するよ?』と、言ってくれたが本当に手段が無くなったら迷わないだろう。
だったらガリウスは周りの守りを固め、あらゆることが起きた時に冷静に対処すればいい話で、
そんな手段を手を取らせないようにするのは、それほど難しいことではないはずだ。
たった、それだけの事なのだが、実際に聞いて思わずシャリオンに無理をさせて抱いた。
勿論痛みなんて与えない。
ただ、今まで感じたことのない快楽をその体に刻みこんだ。
流石に言葉が発せなくなるほどに愛し、とけたシャリオンを見た時はやりすぎたと、反省しているのだ。
でも、情に訴え掛けることは忘れない。
本心でもあるが、シャリオンは弱った自分を放っておけない筈だ。
少々姑息な真似だとは思うが、自分を犠牲にするなんて考えを浮かばせないためにも、シャリオンがいなくなったら自分がどうなるかを教え込まなければいけない。
ガリウスがそんな陰湿なことを考えているとも知らないシャリオンはふわりと撫られてこちらを見上げてきた。
その微笑みを見ながら、幸せをかみしめる。
そして、絶対に守り続けようと思うのだった。
☆☆☆
宰相の側近と言う立場はそれなりに忙しい。
特にガリウスは次期宰相と言う立場だ。
しかしながら、皆が気を使ってくれているおかげで、屋敷に使いをだしてくる者はいない。
と言うか、レオンがシャリオンの子が産まれるまでは、ガリウスを呼び出したりすることを禁止している。
シャリオンが攫われたのは、シャリオンの屋敷でガリウスのいない日だった。
それが、レオンもネックになっている様だ。
あれから屋敷の警備も増やし、思い切り私用だとは思うが騎士団たちにも巡回をさせている。
厳重と言っても過言ではないのだが、ガリウスもその方がありがたいから何も言わない。
とはいえ、側近の同僚たちが同じように伴侶に子が出来た時は、仕事を軽めにしようと思ってはいる。
そんなわけで、休みを明け登城し執務室に入った途端、ガリウスの姿を見ると皆が突進してくる勢いでこちらに詰めよってくる。
しかし、その中でも1人が会話する権利を得ると、自分達の席に戻っていった。
どうやら順番待ちらしい。
レオンはガリウスに振らないようにと言ってはいる様だが、相変わらずこちらには戻ってこないため、ガリウスの仕事はどうしても多くなる。
勿論それは必要であるから外に出ているからなのだが。
「ガリウス様っお待ちしてました!」
「・・・私に敬称を付けるのは辞めてくださいと、何度言ったら分かるんですか」
言ってきたのは歳も近く同期だ。
揶揄うように言う男にため息をつきながら言えばケラケラと笑った。
「いずれそうなるんだから慣れておけば良いじゃないか」
「シャリオンが公爵で私は違います」
「貴族には変わらないし、宰相じゃないか。
それにそんな事言ってると他の狸に足元見られるぞ?」
「見たいなら見ればいいのですよ。敬称一つでレベルを付けるようでは、他も知れたことです」
「フッ・・・相変わらずだなぁ」
「それより朝からそんな話をしたかったんですか?」
暗にくだらないという表情を出すと、男はオーバーに手を広げ肩をすくませる。
「適度な会話は仕事効率を上げるんだぜ?」
その言葉に、男をじっと見た後に少しよれた服に気付いた。
どうやら、ただ絡んできただけではないようだ。休日も出ていたのだろうか。
「何か急ぎの仕事でもあったのですか?」
「ん?あーまぁ、これは別件だな。この時期になると毎年各大臣が騒ぎ出すだろう?
で、ガリウスにはこれだな」
各大臣の下りはこの男が担当している件だ。
というか、あまり触れたくない話題なのそれ以上聞かないで置く。
本当にどうしようもなくなったらこちらに話を回してくるだろう。
そう言って、男は机の上から書類の束を掴み寄せると、ガリウスに手渡した。
「サーベル国からじゃないですか」
「あぁ。次期王太子を正式に第四王子にすることが書かれていた。
そして、戴冠式は2年後だそうだ」
「それは随分早いな」
「そうでもないらしい。第一王子の不祥事が多数出てきて早急にイメージを上げたいそうで、本当は一刻も早く後退をしたいらしいんだが・・・」
「それをしない理由でも?」
そう尋ねながらも、戴冠式に陛下かルークもしくはライガーが出席するとなると、自分も同行する可能性がある。
もう間もなく生まれるであろう状態でシャリオンを置いていくのは心配が尽きない。
丁度良いと思いつつ続きを尋ねると、男はニヤリと笑った。
「お前の伴侶様は本当に良くモテる。
追伸でできればシャリオン殿の出席を求められていたぞ?」
「彼等がシャリオンを呼びたいのは下らない懸想ではありません。
シャリオンが居なければ、彼は王になることは無かったのですから」
「どちらかと言えばお前が動いたようなものじゃないか」
「私はシャリオンのことがなかったら1㎜も動きませんでしたよ。
・・・まぁ、こちらとしても、ポンツィオ王子以外では外交は困難になりそうだとは思っていましたけど、
だからと言って他国の次期王を誰するかなんて口出しなんてしません」
アボッドもゾイドスも逃がす気は無かった。
その為に必要だったことだ。
その代わりにシャリオンを危険に晒したことは失敗だと言えるが、結果今がこの状況なのは邪魔なものは一つをのぞき一掃出来たから良いとする。
シャリオンをどこかに転移させたディディと対峙したとき、冷静さを欠いた。
つづけざまに、シャリオンが大切に守っていたはずの子達を自分の中で感じ、おまけに酷く落ち着かない様子だったからだ。
今となっては、あの優しいシャリオンと自分の中の居心地なんて雲泥の差だと分かるが、あの時はシャリオンの身を案じているものだと思ったのだ。
しかし、逆にそれが良かった。
子達が騒げばさぐ程、レオンがその事実に慌て怒りに振れているところを見るほど、ガリウスは冷静になれたのだから。
レオンがガリウスのことを、まるで我が子のようにいたわり始めた時は笑ってしまったのは言うまでもない。
ディディを見ると殺してしまいたくなったが、シディアリアに一番早くたどり着ける手段をなくすわけにはいかない。
情報を仕入れるために男を尋ねると、シャリオンを転移したのは第三者の指示であることや、『犯人の男は・・・狼を帯び寄せるために、シャリオン殿を使うと言っていた』と言う、ことを得られた。
契約獣でもいるのかと尋ねられたが、ガリウスにはその狼と言うのがウルフ家にしか考えられなかった。
そして、パズルのピースがぼんやりと繋がる。
ウルフ家の失態はレオンが詰めればいい。
しかしながら、レオンの昔話も役にたった。
あれがなければコンドル家の存在に気付けなかったからだ。
そしてそのコンドル家は忌々しいが、丁度良くもあった。
ポンツィオと直接対面をしたときにアボッド達の進捗がないか確認すると、第一王子がコンドル家を使い悪だくみをし王家の評判を落としているという情報を思い出した。
それはうまくいけば、ポンツィオに恩を売れゾイドスやアボッドを確実に片付けることも出来きる。
ポンツィオに恩を売るためには、コンドル家もただでは済まない状況に持ち込める想定だった。
しかし、それをするにも、全員がシディアリアに向かわなければいかなかった。
確信なんて全くなかったが迷っている暇はなく、すぐさまセレドニオを呼び寄せるとディディと対面させた。
なんとしても効率良く人数を連れて行く必要があった。
少なくともガリウスとポンツィオとディディは必要だ。
そう言ったガリウスにディディは魔力が足らな過ぎて無理だと言い張っていたが、セレドニオと話していくうちに表情が期待に満ちていくのが隣で見ていてもわかった。
彼等の話し合いは、流石にすぐには終わらなかったが、セレドニオの『20人くらいは行ける様にしよう』と言う言葉を信じ、王子達も呼ぶことにした。
他国とはいえどアルアディアの王太子が証人ならサーベル国内の声も簡単には打ち砕けないだろうと考えたからだ。
着実に策を練るガリウスにレオンも冷静になったのか、「先ほどの錯乱はどうしたのだ」と言われるほど普段通りだった。
そのことを思い出していると、男も同じことを思っていたらしい。
「それにしても、「王子相手に良く切られろ」なんて言ったよ」
「その方が真実味がありますから」
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「でも、あの英雄が居なければ、アレくらいの傷ではすみませんでした」
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とはいえ、戦闘力は王子よりもはるかに上なわけで、彼の持つ武器で一太刀されたら腕か腹が吹っ飛んでいただろう。それを、あの英雄がかすり傷程度に収めたのだ。
「傷をつけても第一王子が指示を出したとういう事実はないんだろう?」
シャリオンを追って洞窟から出てきたルシエルは暗闇から出てきて急に明かりを当てられたことにより、正しく周りを見ることが出来なかった。
だから振り上げた武器を王子に切りつけたわけだが、それしか事実がない。
当然そんなものはでっち上げなのだが、ルシエルはそのあとすぐさまセレドニオにより王子を切り付けた凶悪犯として結晶化された。
「・・・。その件はシャリオンの耳に絶対入れないで下さいね」
「言うわけないだろう」
ガリウスが注意すると、男は呆れたようにこちらを見てくる。
しかしながら、あれから半年もたっているのに、いまだにそんな話をしてくること男がいけないのだ。
・・・まぁ、この男もこの書簡がなければそんなことは言い出さなかっただろうが。
「あの男はライガー様を切り付けた罪もありますからね。そちらで釣っても良かったんです」
「警備は沢山連れて行っていたのにな。・・・それを手加減できるのだから、英雄と言うのも事実なのか?
だが・・・ウルフ家の人間が修行に行くとは思わなかったが」
関心しながらそう言う男に苦笑を浮かべた。
正確に言うと、修行に言っているのは怪我をしたゾルだ。
怪我を残したいと言い張ったくせに、シャリオンにああいわれて結局傷を治した。
怪我を治すかもしれないというのは五分五分だったが、まさか『修行に出たい』と言い出すとは思わなかった。
ガリウスとしては、シャリオンを守るために3人で1人のゾルになったというのに、シャリオンのために作った傷を残したいだなんて中途半端だと一言嫌味を言ってやりたかったが、シャリオンの手前それも言えていない。
それに、『シャリオンのためについた傷』と言うのは、心底面白くなかった。
だから、消せたことで良しとしよう。
『修行に行くから暫く休みが欲しい』と言うゾルに、シャリオンはそれを驚き『・・・それ自分のためじゃないじゃない』とあきれながら言われていたが、ゾルは最後まで『自分のために強くなりたい』と言ってきかなかった。
そんなわけで、ゾルのうちの1人はサーベル国のカイザーの元で技を磨いている。
カイザーもまた行儀をゾルから習えるから丁度良いとらしい。
「シャリオンの子が産まれる頃には帰ってくるでしょう。・・・あの兄弟は本当にシャリオンが好きですからね」
「思ったけど。・・・そこは妬かないんだな」
少し驚いたようにいう男にガリウスはため息をつきたい気分だったが、素知らぬ顔で返した。
「私はシャリオンに愛されている自覚がありますし、兄弟に嫉妬するほど心は狭くないですから」
驚いた男の顔には『絶対に嘘じゃん!』と書いてあったが、それを無視してガリウスは仕事に就くのだった。
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訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
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北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜
・不定期
信じて送り出した養い子が、魔王の首を手柄に俺へ迫ってくるんだが……
鳥羽ミワ
BL
ミルはとある貴族の家で使用人として働いていた。そこの末息子・レオンは、不吉な赤目や強い黒魔力を持つことで忌み嫌われている。それを見かねたミルは、レオンを離れへ隔離するという名目で、彼の面倒を見ていた。
そんなある日、魔王復活の知らせが届く。レオンは勇者候補として戦地へ向かうこととなった。心配でたまらないミルだが、レオンはあっさり魔王を討ち取った。
これでレオンの将来は安泰だ! と喜んだのも束の間、レオンはミルに求婚する。
「俺はずっと、ミルのことが好きだった」
そんなこと聞いてないが!? だけどうるうるの瞳(※ミル視点)で迫るレオンを、ミルは拒み切れなくて……。
お人よしでほだされやすい鈍感使用人と、彼をずっと恋い慕い続けた令息。長年の執着の粘り勝ちを見届けろ!
※エブリスタ様、カクヨム様、pixiv様にも掲載しています
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
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スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
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小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
ブラッドフォード卿のお気に召すままに~~腹黒宰相は異世界転移のモブを溺愛する~~
ゆうきぼし/優輝星
BL
異世界転移BL。浄化のため召喚された異世界人は二人だった。腹黒宰相と呼ばれるブラッドフォード卿は、モブ扱いのイブキを手元に置く。それは自分の手駒の一つとして利用するためだった。だが、イブキの可愛さと優しさに触れ溺愛していく。しかもイブキには何やら不思議なチカラがあるようで……。
*マークはR回。(後半になります)
・ご都合主義のなーろっぱです。
・攻めは頭の回転が速い魔力強の超人ですがちょっぴりダメンズなところあり。そんな彼の癒しとなるのが受けです。癖のありそうな脇役あり。どうぞよろしくお願いします。
腹黒宰相×獣医の卵(モフモフ癒やし手)
・イラストは青城硝子先生です。
【完結】魔王様、溺愛しすぎです!
綾雅(要らない悪役令嬢1巻重版)
ファンタジー
「パパと結婚する!」
8万年近い長きにわたり、最強の名を冠する魔王。勇者を退け続ける彼の居城である『魔王城』の城門に、人族と思われる赤子が捨てられた。その子を拾った魔王は自ら育てると言い出し!? しかも溺愛しすぎて、周囲が大混乱!
拾われた子は幼女となり、やがて育て親を喜ばせる最強の一言を放った。魔王は素直にその言葉を受け止め、嫁にすると宣言する。
シリアスなようでコメディな軽いドタバタ喜劇(?)です。
【同時掲載】アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、小説家になろう
【表紙イラスト】しょうが様(https://www.pixiv.net/users/291264)
挿絵★あり
【完結】2021/12/02
※2022/08/16 第3回HJ小説大賞前期「小説家になろう」部門 一次審査通過
※2021/12/16 第1回 一二三書房WEB小説大賞、一次審査通過
※2021/12/03 「小説家になろう」ハイファンタジー日間94位
※2021/08/16、「HJ小説大賞2021前期『小説家になろう』部門」一次選考通過作品
※2020年8月「エブリスタ」ファンタジーカテゴリー1位(8/20〜24)
※2019年11月「ツギクル」第4回ツギクル大賞、最終選考作品
※2019年10月「ノベルアップ+」第1回小説大賞、一次選考通過作品
※2019年9月「マグネット」ヤンデレ特集掲載作品
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