63 / 217
執着旦那と愛の子作り&子育て編
【別視点:ライガー:セレドニオ:ゾル】試練①
しおりを挟む 月島はたどたどしい指使いでシャツのボタンを外していたが、俺の視線に気付いて手を止めた。
「そう熱烈に見つめられると、些か居心地が悪いのだが」
「いや、別に……」
指摘を受けて目を反らしたが、どうにも気になって仕方がない。完全にスイッチが入ってしまっている。
そんな俺の様子に気が付いたのか、月島も熱を孕んだ瞳で俺の顔を覗き込んできた。
「実は私も、満足出来ていないのだ」
「月島……」
掠れた声で熱っぽく名を呼べば、向こうも完全にその気になったようだ。洗ったばかりのシャツを放り出した月島に腰を抱かれ、至近距離で見つめ合う。
そっと月島の頬に手を伸ばせば、捉えられて手首にキスを落とされた。
「篠崎く……」
その時。
何だか盛り上がりを見せた空気を霧散させるように、ぐうと小さな音が鳴った。
「…………月島ぁ」
思わず気が抜けて崩れ落ちそうになる。批難の色が多分に交じった声を上げれば、月島は慌てて腹部を押さえた。
「し、仕方ないだろう。昼から何も食べていないのだ」
別に俺もムードがどうとか細かいことを気にするタイプではないのだが、流石に今のはひどかった。なまじ顔がいい分、がっかりさもひとしおである。
気まずそうに言い訳を並べる月島の姿に、ついつい笑いが込み上げてくる。
「ふ、はは」
「笑ってくれるな、生理現象だろう」
「はいはい、そうだな。仕方ないな」
「心がこもっていない」
むくれている月島というのも新鮮だ。何だかとても愉快な気分だった。
今なら、ほんの気まぐれを起こして助けてやるのもやぶさかではない。
「しょうがないな、晩飯食って行けよ。多めに作ったからさ」
「いいのか?」
月島の目が吸い寄せられるように食卓へ向かう。相当腹を空かせていたようで、心なしか目が輝いている。
完璧人間も所詮は人間。空腹には勝てないらしい。
まだまだ込み上げてくる笑いを抑えながら、月島の食事を用意していく。俺の真向かいに座るよう促せば、シャツのボタンを閉め直した月島が大人しく席へと収まった。
あの月島が、俺の家で食卓についているとは、まあ随分と異質な光景である。
俺が食事を再開したのを見て、月島も「いただきます」と手を合わせてから箸を取った。
「まさか君の手料理を食べる日が来るとは」
「俺も、まさかお前に手料理を振る舞う日が来るとは思ってなかったよ。いいからさっさと食え」
少しぬるくなった味噌汁を飲みながら月島の様子を伺う。
月島は一口味噌汁を啜ったのち、サバのみりん焼きに手を付けて驚いた声を上げた。
「美味しいな」
「そりゃどーも」
その後もお浸しやポテトサラダに手を伸ばしては、逐一感動した声を上げる。随分と幸せそうに食べてくれるものだ。よっぽど手料理に飢えていたのだろうか。
何にせよ、自分が作った料理を美味そうに食べてくれている姿は、見ていて悪い気はしなかった。
「お前、いつも飯とかどうしてるんだ」
「基本的に外食か、買ってきたもので済ましている。料理は……どうにもな」
「ふぅん。お前にも苦手なことがあったんだな」
何でもスマートにこなす完璧超人かと思っていたが、月島も人の子だったようだ。
「……塩を少々とか、適量とか言われても分らないのだ。仮にもレシピ本を謳うのなら、何グラムで何分何秒加熱するのか明記してほしいものだね」
「あー、なるほどなぁ」
たかが夕飯作りで計量器を持ち出して、グラム単位で材料を量る月島の姿が容易に想像出来てしまった。
おそらく感覚的なことには弱いのだろう。その四角四面さは月島らしいと感じた。
「ごちそうさまでした」
「はいはい、おそまつさまでした」
食事を食べ終えた月島が、手を合わせて一礼する。
そのまま食器を片付けようとするのを制止して、洗面所へと押し込んだ。
「皿は洗っておくから、お前はシャワー浴びて来いよ。俺はもう入ったから」
「何から何まですまないな、失礼する」
「あと服は洗濯機に入れておけ、夜の間に洗濯しておくから。どうせ裸で寝るだろ?」
「私が言えたことでもないが、ムードも何もあったものではないな……」
月島は複雑そうな顔をしながらも、言ったとおりに服を洗濯機へ放り込んでいく。
程なくして聞こえてきた水音を背に受けながら、俺は片づけを再開した。
食器を洗い終わり、手持ち無沙汰にテレビを見始めたところで月島が戻ってくる。思えば風呂上がりの姿を見るのはこれが初めてだ。
まだ髪を乾かしている途中らしく、タオルで乱雑に髪をかき回しては、時折鬱陶しげに前髪をかき上げている。様になっている動きに見惚れてしまった自分が悔しい。
普段は長めの前髪を横に流して整えているが、今はまばらに落ちた髪が顔に影を作っていた。前髪の間から覗く瞳を見ていると、らしくもなく心臓が跳ねる。
「……おや、君はこういうラフな髪型の方が好みかね?」
月島が手を止めてこちらへ歩み寄ってくる。その言葉に否定も肯定も返さないまま、俺は月島を寝室へと引っ張り込んだ。
今日も、長い夜になりそうな気がした。
◆
「なあ、最初の話を覚えているか」
遅い朝食を取りながらそう切り出した月島は、心なしか硬い声をしていた。
「最初の話って?」
「サイトで出会ったときに君が言っていた話だ。セフレを募集している、と」
「ああ……確かにそんなことを書き込んでいたな」
あの出会い系サイトでのやり取りは、半ば黒歴史として封印していたところもあった。
思い出して頷けば、月島はしばし目を閉じ、再び口を開いた。
「あの話、改めて考えてみる気はないか」
「はい?」
「君と、私で、セックスフレンドにならないかと言っている」
「は?」
唖然として月島の顔を見つめる。潔癖そうなこの男の口から『セックスフレンド』なんて単語が出てくるとは思わなかった。
しばし二の句が継げずに固まっていたが、答え自体は一瞬にして固まっていた。
絶対無理、である。
「——無理。俺とお前で『フレンド』っていう響きが無理、ありえん」
「引っかかるのはそちらなのだな……」
「ほっとけ」
確かに『セックス』までは良くて『フレンド』が無理というのは珍しいケースだろう。しかし、こればかりは理屈じゃない。過去の確執を思うと、例え便宜上の名称だとしても、月島との関係に『フレンド』なんて表現は用いられなかった。
何より、コイツと継続的な関係を持つ気はさらさらなかった。
確かに身体の相性がイイことは認める。少し、もったいないと思う自分がいることも認めよう。それでも、わざわざ進んで嫌いな男と関係を持とうとは思わなかった。
ここ最近の俺の精神力は、プラマイゼロというかややマイナス気味だ。性欲を満たすだけなら、適当に引っ掛けた男の方がマシである。
取り付く島もない俺の反応を見た月島は、元々無理を承知だったのか意外にもあっさりと引き下がった。
「分かった、ならば無理にとは言うまい。気が向いたら相手をしてくれると嬉しいね」
「はっ、そんな機会は訪れないだろうな。また誰かさんに酔い潰されでもしない限りは」
「……」
何を言われようと、月島との関係はこれっきりにするつもりだった。
今日この部屋から追い出せば、終わり。二度と敷居を跨がせることもないと思っていた。
俺は不覚にも忘れていたのだ。月島という男の執念深さを。
「——こんばんは。邪魔するよ」
俺の決意とは裏腹に、月島は次の日も、その次の日も俺の部屋に足を踏み入れていた。
その理由は、頻発した忘れ物にある。
「シャツを忘れて、ネクタイを忘れて、時計を忘れて……今日は何を忘れたって言うんだ、おい」
「ああ……忘れ物しておくのを忘れた」
悪びれもせずそう言われれば、もはや噛み付く気力も残らなかった。コイツは俺が関係を受け入れるまで、いくらでも纏わり付いてくるつもりだろう。
……根負けである。
俺はこれ見よがしに大きな溜息を吐くと、今日も月島を部屋に招き入れた。
「分かったよ。今回は、お前の粘り勝ちということにしておいてやる」
「光栄だね」
我が意を得たりと言わんばかりの表情を見ていると腹立たしさしか湧かず、今後が思いやられる。
せめてもの反攻に思いっきり嫌な顔をしてやれば、月島はますます笑みを深めて、慣れた足取りで俺の部屋へと上がり込んで行くのであった。
「そう熱烈に見つめられると、些か居心地が悪いのだが」
「いや、別に……」
指摘を受けて目を反らしたが、どうにも気になって仕方がない。完全にスイッチが入ってしまっている。
そんな俺の様子に気が付いたのか、月島も熱を孕んだ瞳で俺の顔を覗き込んできた。
「実は私も、満足出来ていないのだ」
「月島……」
掠れた声で熱っぽく名を呼べば、向こうも完全にその気になったようだ。洗ったばかりのシャツを放り出した月島に腰を抱かれ、至近距離で見つめ合う。
そっと月島の頬に手を伸ばせば、捉えられて手首にキスを落とされた。
「篠崎く……」
その時。
何だか盛り上がりを見せた空気を霧散させるように、ぐうと小さな音が鳴った。
「…………月島ぁ」
思わず気が抜けて崩れ落ちそうになる。批難の色が多分に交じった声を上げれば、月島は慌てて腹部を押さえた。
「し、仕方ないだろう。昼から何も食べていないのだ」
別に俺もムードがどうとか細かいことを気にするタイプではないのだが、流石に今のはひどかった。なまじ顔がいい分、がっかりさもひとしおである。
気まずそうに言い訳を並べる月島の姿に、ついつい笑いが込み上げてくる。
「ふ、はは」
「笑ってくれるな、生理現象だろう」
「はいはい、そうだな。仕方ないな」
「心がこもっていない」
むくれている月島というのも新鮮だ。何だかとても愉快な気分だった。
今なら、ほんの気まぐれを起こして助けてやるのもやぶさかではない。
「しょうがないな、晩飯食って行けよ。多めに作ったからさ」
「いいのか?」
月島の目が吸い寄せられるように食卓へ向かう。相当腹を空かせていたようで、心なしか目が輝いている。
完璧人間も所詮は人間。空腹には勝てないらしい。
まだまだ込み上げてくる笑いを抑えながら、月島の食事を用意していく。俺の真向かいに座るよう促せば、シャツのボタンを閉め直した月島が大人しく席へと収まった。
あの月島が、俺の家で食卓についているとは、まあ随分と異質な光景である。
俺が食事を再開したのを見て、月島も「いただきます」と手を合わせてから箸を取った。
「まさか君の手料理を食べる日が来るとは」
「俺も、まさかお前に手料理を振る舞う日が来るとは思ってなかったよ。いいからさっさと食え」
少しぬるくなった味噌汁を飲みながら月島の様子を伺う。
月島は一口味噌汁を啜ったのち、サバのみりん焼きに手を付けて驚いた声を上げた。
「美味しいな」
「そりゃどーも」
その後もお浸しやポテトサラダに手を伸ばしては、逐一感動した声を上げる。随分と幸せそうに食べてくれるものだ。よっぽど手料理に飢えていたのだろうか。
何にせよ、自分が作った料理を美味そうに食べてくれている姿は、見ていて悪い気はしなかった。
「お前、いつも飯とかどうしてるんだ」
「基本的に外食か、買ってきたもので済ましている。料理は……どうにもな」
「ふぅん。お前にも苦手なことがあったんだな」
何でもスマートにこなす完璧超人かと思っていたが、月島も人の子だったようだ。
「……塩を少々とか、適量とか言われても分らないのだ。仮にもレシピ本を謳うのなら、何グラムで何分何秒加熱するのか明記してほしいものだね」
「あー、なるほどなぁ」
たかが夕飯作りで計量器を持ち出して、グラム単位で材料を量る月島の姿が容易に想像出来てしまった。
おそらく感覚的なことには弱いのだろう。その四角四面さは月島らしいと感じた。
「ごちそうさまでした」
「はいはい、おそまつさまでした」
食事を食べ終えた月島が、手を合わせて一礼する。
そのまま食器を片付けようとするのを制止して、洗面所へと押し込んだ。
「皿は洗っておくから、お前はシャワー浴びて来いよ。俺はもう入ったから」
「何から何まですまないな、失礼する」
「あと服は洗濯機に入れておけ、夜の間に洗濯しておくから。どうせ裸で寝るだろ?」
「私が言えたことでもないが、ムードも何もあったものではないな……」
月島は複雑そうな顔をしながらも、言ったとおりに服を洗濯機へ放り込んでいく。
程なくして聞こえてきた水音を背に受けながら、俺は片づけを再開した。
食器を洗い終わり、手持ち無沙汰にテレビを見始めたところで月島が戻ってくる。思えば風呂上がりの姿を見るのはこれが初めてだ。
まだ髪を乾かしている途中らしく、タオルで乱雑に髪をかき回しては、時折鬱陶しげに前髪をかき上げている。様になっている動きに見惚れてしまった自分が悔しい。
普段は長めの前髪を横に流して整えているが、今はまばらに落ちた髪が顔に影を作っていた。前髪の間から覗く瞳を見ていると、らしくもなく心臓が跳ねる。
「……おや、君はこういうラフな髪型の方が好みかね?」
月島が手を止めてこちらへ歩み寄ってくる。その言葉に否定も肯定も返さないまま、俺は月島を寝室へと引っ張り込んだ。
今日も、長い夜になりそうな気がした。
◆
「なあ、最初の話を覚えているか」
遅い朝食を取りながらそう切り出した月島は、心なしか硬い声をしていた。
「最初の話って?」
「サイトで出会ったときに君が言っていた話だ。セフレを募集している、と」
「ああ……確かにそんなことを書き込んでいたな」
あの出会い系サイトでのやり取りは、半ば黒歴史として封印していたところもあった。
思い出して頷けば、月島はしばし目を閉じ、再び口を開いた。
「あの話、改めて考えてみる気はないか」
「はい?」
「君と、私で、セックスフレンドにならないかと言っている」
「は?」
唖然として月島の顔を見つめる。潔癖そうなこの男の口から『セックスフレンド』なんて単語が出てくるとは思わなかった。
しばし二の句が継げずに固まっていたが、答え自体は一瞬にして固まっていた。
絶対無理、である。
「——無理。俺とお前で『フレンド』っていう響きが無理、ありえん」
「引っかかるのはそちらなのだな……」
「ほっとけ」
確かに『セックス』までは良くて『フレンド』が無理というのは珍しいケースだろう。しかし、こればかりは理屈じゃない。過去の確執を思うと、例え便宜上の名称だとしても、月島との関係に『フレンド』なんて表現は用いられなかった。
何より、コイツと継続的な関係を持つ気はさらさらなかった。
確かに身体の相性がイイことは認める。少し、もったいないと思う自分がいることも認めよう。それでも、わざわざ進んで嫌いな男と関係を持とうとは思わなかった。
ここ最近の俺の精神力は、プラマイゼロというかややマイナス気味だ。性欲を満たすだけなら、適当に引っ掛けた男の方がマシである。
取り付く島もない俺の反応を見た月島は、元々無理を承知だったのか意外にもあっさりと引き下がった。
「分かった、ならば無理にとは言うまい。気が向いたら相手をしてくれると嬉しいね」
「はっ、そんな機会は訪れないだろうな。また誰かさんに酔い潰されでもしない限りは」
「……」
何を言われようと、月島との関係はこれっきりにするつもりだった。
今日この部屋から追い出せば、終わり。二度と敷居を跨がせることもないと思っていた。
俺は不覚にも忘れていたのだ。月島という男の執念深さを。
「——こんばんは。邪魔するよ」
俺の決意とは裏腹に、月島は次の日も、その次の日も俺の部屋に足を踏み入れていた。
その理由は、頻発した忘れ物にある。
「シャツを忘れて、ネクタイを忘れて、時計を忘れて……今日は何を忘れたって言うんだ、おい」
「ああ……忘れ物しておくのを忘れた」
悪びれもせずそう言われれば、もはや噛み付く気力も残らなかった。コイツは俺が関係を受け入れるまで、いくらでも纏わり付いてくるつもりだろう。
……根負けである。
俺はこれ見よがしに大きな溜息を吐くと、今日も月島を部屋に招き入れた。
「分かったよ。今回は、お前の粘り勝ちということにしておいてやる」
「光栄だね」
我が意を得たりと言わんばかりの表情を見ていると腹立たしさしか湧かず、今後が思いやられる。
せめてもの反攻に思いっきり嫌な顔をしてやれば、月島はますます笑みを深めて、慣れた足取りで俺の部屋へと上がり込んで行くのであった。
0
お気に入りに追加
1,132
あなたにおすすめの小説
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
【完結】皆様、答え合わせをいたしましょう
楽歩
恋愛
白磁のような肌にきらめく金髪、宝石のようなディープグリーンの瞳のシルヴィ・ウィレムス公爵令嬢。
きらびやかに彩られた学院の大広間で、別の女性をエスコートして現れたセドリック王太子殿下に婚約破棄を宣言された。
傍若無人なふるまい、大聖女だというのに仕事のほとんどを他の聖女に押し付け、王太子が心惹かれる男爵令嬢には嫌がらせをする。令嬢の有責で婚約破棄、国外追放、除籍…まさにその宣告が下されようとした瞬間。
「心当たりはありますが、本当にご理解いただけているか…答え合わせいたしません?」
令嬢との答え合わせに、青ざめ愕然としていく王太子、男爵令嬢、側近達など…
周りに搾取され続け、大事にされなかった令嬢の答え合わせにより、皆の終わりが始まる。
大嫌いだったアイツの子なんか絶対に身籠りません!
みづき
BL
国王の妾の子として、宮廷の片隅で母親とひっそりと暮らしていたユズハ。宮廷ではオメガの子だからと『下層の子』と蔑まれ、次期国王の子であるアサギからはしょっちゅういたずらをされていて、ユズハは大嫌いだった。
そんなある日、国王交代のタイミングで宮廷を追い出されたユズハ。娼館のスタッフとして働いていたが、十八歳になり、男娼となる。
初めての夜、客として現れたのは、幼い頃大嫌いだったアサギ、しかも「俺の子を孕め」なんて言ってきて――絶対に嫌! と思うユズハだが……
架空の近未来世界を舞台にした、再会から始まるオメガバースです。

実はαだった俺、逃げることにした。
るるらら
BL
俺はアルディウス。とある貴族の生まれだが今は冒険者として悠々自適に暮らす26歳!
実は俺には秘密があって、前世の記憶があるんだ。日本という島国で暮らす一般人(サラリーマン)だったよな。事故で死んでしまったけど、今は転生して自由気ままに生きている。
一人で生きるようになって数十年。過去の人間達とはすっかり縁も切れてこのまま独身を貫いて生きていくんだろうなと思っていた矢先、事件が起きたんだ!
前世持ち特級Sランク冒険者(α)とヤンデレストーカー化した幼馴染(α→Ω)の追いかけっ子ラブ?ストーリー。
!注意!
初のオメガバース作品。
ゆるゆる設定です。運命の番はおとぎ話のようなもので主人公が暮らす時代には存在しないとされています。
バースが突然変異した設定ですので、無理だと思われたらスッとページを閉じましょう。
!ごめんなさい!
幼馴染だった王子様の嘆き3 の前に
復活した俺に不穏な影1 を更新してしまいました!申し訳ありません。新たに更新しましたので確認してみてください!
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
※どんどん年齢は上がっていきます。
※設定が多く感じたのでオメガバースを無くしました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる