婚約破棄され売れ残りなのに、粘着質次期宰相につかまりました。

みゆきんぐぅ

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執着旦那と愛の子作り&子育て編

久しぶりの再会。

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ハドリー家が王都に来るにはハイシア領を通過するので、領地で待っていようかと提案したが、城の各省に用事があるとのことで王都の屋敷に招くことのになった。
そんな彼等が屋敷にハドリー侯爵が到着したのは、昼を過ぎたころだった。
領地に残っているゾルに彼等の接待をしていて、彼から朝に出発したと連絡があったから計算通りの時間である。

長旅の彼等を迎えるべくシャリオンはサロンに向かおうとした足を止めると、もう一度鏡の前に立つ。

・・・キスマークは嬉しいけど・・・な

見えてない角度か確認しスカーフを上げ、どの角度からも見えなのを確認する。
ハドリー侯爵にそんな恥ずかしい所は見せたくない。

カインの養父となったハドリー侯爵とは、もともとハドリー伯爵家の弟で、兄の領地の仕事を手伝っていた。
ハドリー伯爵とガリウスは身分も年齢も大分違うが、宰相の側近としてレオンのサポートを行っていると、伯爵とは対面をすることが多い。
その時に、弟の運営の手伝いは大変助かっているが、そのままでおいておくのはもったいないと話していて、それから知り合ったらしい。
誠実な彼にガリウスはアボットの後任に丁度よいと思ったらしく、レオンに提案し陛下の許可を取ると晴れてハドリー氏は侯爵となった。

ハイシア家に居たいと言ってくれていたカインだったが、ガリウスに説得され彼の息子になった。
ガリウスのことだから無理やりしたのではないとは思うが、カインに本当にいいのか確認したが、侯爵になりたいと言ってくれた。

そのことについて、シャリオンには何も聞かされていないと言う事は、宰相としての仕事も含まれているようだ。
本人のやる気があるのであればシャリオンに止める理由は無い。
せっかくこの家でマナーレッスンをしたのだから。
それに追従していったのアリアもきっと学んだことを生かしてくれるだろう。
見送った彼等を見ると、巣立っていくようで寂しくもあった。
それは手を焼いていたゾルが一番そう感じているようで、『・・・静かだな』と哀愁を漂わせていた。

そんな彼等はハドリー侯爵と共に来ている。
約一年ぶりくらいの再会にシャリオンは心を弾ませた。

☆☆☆

サロンに入ってきたハドリー侯爵と夫人に挨拶をし、続けてカインに挨拶をする。
約一年ですっかり大人になったカインは自分よりはるかに身長が高くなり大きくなっていた。
もうガリウスと同じくらいありそうである。おまけにすっかり大人らしくなっていた。
以前のような子供のような笑顔はなく、振舞いも仕草も貴族である。
もう来年には社交の場に出る歳だから丁度いいのかもしれないが。
その後ろに静かに佇むアリアも、こちらも大きくなっていた。
使用人のはずだが、その佇まいは服を整えれば令嬢のようだ。
そんな二人をみて思わず笑みを浮かべていると、声に出したりはしないが嬉しそうに目元がほほ笑んだ。

「本日はお越しいただき、ありがとうございます」
「こちらこそお招きいただき、ありがとうございます」

そう言いながらテーブルに案内をすると彼等に席を勧めた。
暫くして、使用人がお茶を出し終わるのを確認して話を始めた。
今日来てもらったのは、ハドリー領での特産品と税の話だ。
ハイシア領に入るにあたって通行料を取っているが、ハドリー領の特産品をハイシア領で売らせてもらう代わりに、今の通行料を7割に引き下げる提案だった。
この大陸で唯一海に面した領地であるハドリー領には海で取れる魚があるのだ。
最近その魚料理に人気が出ているため、ハイシア領の各宿場町で取り扱いたかったのである。

返事は快く応諾してくれ、始終仕事の話は無事に済み和やかに話をしていた時だった。
ハドリーとしてもこの特産品は以前から目を付けており、これを各地に売り込みたかったそうなのだが、
頻繁に王都に来たくとも困ったことがあるとのことでそれも相談したかったと話が上がった。

「・・・」

ハドリー侯爵はちらりとカインを見るとコクリと頷いた。

「父上。私が話します」
「・・・あぁ」

そう言うとカインがこちらを向く神妙な面持ちで話し始めた。

「最近、・・・兄のアベルがこちらに頻繁にやってくるのです」

アベルとはゾイドス家の次期当主予定であった人物だ。
現当主であるカインの父親のヘルッコだが、彼はファングスの陰謀から姿を消してしまっている。
限りなく黒だが他の貴族同様に、誓約書での証言を取らねばならないため、ゾイドス家は残されたままなのだ。
当然、アベルや除籍されたカインも同様に、誓約書での証言を行ったが彼等は罪を犯していないと証明されている。
そんな、アベルがハドリー家にいく理由はいくつか思い浮かんだ。

「王都からもゾイドスの管理している街からもハドリー領は遠いが・・・、どんな要望できたんだ?」

カインがハイシア家にいた時には一切連絡を寄こさない男が、領地まで遠い距離に懐かしさや安否確認のために行くとは思えなかった。

「父・・・、いえ。ゾイドス男爵が行方不明になって、あと数か月で1年になります。
その時に、男爵を死亡として扱いアベル殿を男爵に薦めて欲しいと」
「・・・」
「男爵は様々な事業に手を出し、ことごとく失敗しています。
・・・その中で唯一うまく行っていたのが、例の件だと思うのですが・・・その収入がなくなったので、さらに窮地になっているようです。アベル殿が領地を駆け巡り様々な策を行っているそうですが、手が追い付かず・・・金を無心しに来たようです」

かつての弟にそんなことをしにくるとは、余程厳しい状況なのだろう。

「もう家を出てゾイドス家の者ではないことを話し、一度だけ金を渡しました。・・・しかし」
「・・・再び来たと」
「はい」
「それでカインはどうしたんだ」
「断りました。そういう約束だったので。
ですが・・・私はあの家で兄のスペアでさえありませんでしたが、兄は私を弟して扱ってくれていたことを思うと」

カインはそう言うと俯いてしまった。
切るのが難しいのだろう。
シャリオンは苦笑を浮かべてしまった。

「わかったよ」
「っ」

シャリオンの返事にカインは視線をあげるが、心配げに視線が揺れている。

「君がアリアのためにうちに来た時のことを思い出してしまった」

あの時のカインは今とは比べ物にならない程大人になったが、その優しさは変わっていないようだ。

「だが、ただ金を出すことはしない」
「っ・・・ち、違うのです!・・・シャリオン様には立会人になっていただきたい」
「私に・・・?」

確かに、侯爵家に金がないわけがない。
特に現ハドリー侯爵であるルカーシュはガリウスが見込んだ男だ。

「それなら、公式の場で行った方が良いのでは?」
「・・・、」

カインはその言葉に何かを言いかけて言葉を飲んだ。
その気持ちはわからないでもない。
公式な場で借金の借り入れなど、貴族で・・・それもかつての弟にするというのは面子もあるだろう。

「・・・。わかった」
「!」
「でも、本来財政難なら国に渡すなり両隣と合併すべきであるのは分かるね」
「・・・はい」
「その借金は男爵がしたものであって、息子である彼だけが背負うのも同情はする。
・・・だから立会人になるのは良い」
「っはい!」
「ただし、返済見込みがないならしない。
返済が一日でも遅れるなら、国に返還。
・・・それと誓約書のレベルは、カインに以前書いてもらったものよりも断然拘束力があるものだ」
「はい。・・・、アベル殿は『必ず返済する』と言いました。
なので、それに納得いかない答えなら、それまでです」

そう返事をするカインには以前の面影は一切なかった。
それから、少しするとハドリー家一行は帰りが暗くなってしまうとのことで、もう一つの目的である城へと向かうため見送る。

「本日はありがとうございました」
「こちらこそありがとうございます」
「ガリウス殿とお幸せそうで何よりです。それではまた」
「・・・?」

そう言って侯爵と握手を交わすと、馬車に乗る皆を見送りながら、シャリオンは首を傾げた。
何故最後にあんなことを言ったのか分からなかったのだ。
レオンの元から離れ2人の屋敷に移ったからだろうか?と、悩むシャリオンはまさかスカーフを巻いていることが、キスマークを隠す手段に用いられることだとは知らなかったのだ。
勿論、ゾルは知っていたがその跡を見せるくらいなら、どちらとも考えられるスカーフで隠すことを選んだ。

不思議に思いながらも部屋に戻ると、シャリオンはゾルを介してガリウスに連絡を行った。
ここは城と目と鼻の先だ。
一時間もしないうちに彼等は、城に到着してしまうだろう。

シャリオンの話を聞いたガリウスは渋い反応だったが、誓約書に『ヘルッコ・ゾイドスが領地に現れた場合、身柄を確保し国へ差し出すこと』を追加すると言い出した。
そのことに異存があるはずもなく了承をした。

「そうか・・・ゾイドスはまだ逃げ生き伸びているんだな」

数か月はあるが、あと少しで一年は経つ。
ゾイドスに何かされたわけではないが、あの事件の関係者だと思うと良い気分はしない。
あの時のことを思い出すと少し、ざわざわする。


☆☆☆


ハドリー侯爵が用があるのは、ガリウスにもあったのではないかと思っていた。
だから、少し早めの時間に帰ってきたガリウスにシャリオンは驚きながらも、握っているペンを置いた。
以前は執事もこなしていたゾルが帰ったら連絡をして居てくれていたが、今この屋敷に居る執事は別のウルフ家の人間で、その執事とゾルは秘術を使っての意思疎通が出来ないらしい。

だから、こんな風に帰宅の知らせと部屋の来訪のノックが同じである。
ガリウスがシャリオンに気遣い、出迎えは不要だと言ってくれているのだ。
領地のシャーリーはレオンにいつもしていることを伝えるも、公爵もこの家の主もシャリオンだというガリウス。
そういうのとは別に、シャリオンが出迎えたいだけなのだが、それはなんだか恥ずかしくてまだ言えていない。
シャリオンは椅子から立ち上がると、ちょうど今日の目途も付いたので終わらせることにした。

「おかえりなさい。ガリウス」
「ただいま戻りました。シャリオン」

近寄ったシャリオンを抱きしめてハグをするガリウス。
それと共に薫るかおりは今朝ぶりで、自然と顔がほころんだ。
ちゅっと口づけられて、つい見つめていると耳元に口づけられる。

「そんな可愛い顔で見つめては駄目だと教えたでしょう?」
「っ」

そう言われて慌てて離れるシャリオン。
以前そんなつもりはなかったのに、誘っているのかと思われたらしく帰って早々に抱かれてしまったことがあり、その時に言われた言葉である。
瞬時に顔が熱くなるのを感じながら視線を逸らす。

「ち、違う。ガリウスが帰ってきたんだなって思ったら、嬉しくなっただけだ」
「それはお誘いですか?」
「だ、だから違うっ!!」

キっと見るとガリウスはクスクスと笑って揶揄われたのだと知る。

「それは残念です」

手を差し伸べられて引き寄せられると、再び2人の距離は近くなった。

「今日は連絡ありがとうございます。・・・しかし、それにしてもアベル殿も気の毒ですね」
「あぁ・・・でも、同時にそんな借金だらけの家をよく返還せずに立て直そうと思う」
「そうですね。・・・もともとそれほど裕福な街ではなかったように思いますが、彼はどう出ますかね」
「僕が立会人で不服なら返還か、他の家に借り入れするしか無いんじゃないかな」
「ゾイドス家が火の車なのは、それなりに有名な話です」
「・・・そうなんだ」
「そうです。何より彼はこの国の言葉が少し不得意なようなので」
「そう、なのか?」

カインが婚約候補に挙がってはいたが、顔合わせ程度でそれほど話した記憶がなくて、そんな違和感を感じたことがない。そう言えば、その場でもとっくに成人しているアベルが良く話していたように思う。

「まぁそれもそうでしょう。あの男は養子となっていて元は孤児という扱いになっていますが、あの目を見れば異国の血が流れていることがわかります。・・・それも困窮する原因ですね」
「目?確かカインと同じ・・・、ん?」
「・・・まぁ、それは本人に確認してみてください」

ガリウスにはシャリオンの疑問が何かわかったようだ。
シャリオンはカインの目を見た時に何も違和感がなかった。
それは、その目を見慣れていたからである。
そう、ゾルと同じ色だったからだ。
ゾルというかウルフ家で、つまりこの家の使用人は殆どが目が金色なのである。

「それが事実だとしても、彼等がハイシア家に仕え支えてくれている事実は変わらないからな」

あえて問いただす必要もない。
そういうとガリウスは口元に笑みを浮かべていた。

「そうですね」
「だが異国の血が流れているからと言って何故困窮するんだ・・・?この地では異国の者でも差別はないはずだ」
「差別と言うほどではないのです。貴族はプライドが高いですからね。
あくまで相手国の貴族である分にはそんな態度示しませんが、同じ国の貴族となったら手のひらを反すでしょう。
・・・ゾイドスのようにね。
特に彼はどういった経緯か知りませんが、前ゾイドス男爵が孤児から養子にした人物ですから。
言葉が不得意なのを悪用されて、うまい話しに見せかけ商売や事業を持ちかけられることも多々あったようです」
「・・・そうなのか」

余り理解しないうちに、時には説明もされないまま、見せかけの旨味につられてしまったのだろうか。
そう思おうと少し気の毒に感じる。

「シャリオン。だからと言って彼のしたことは許すべき犯罪です」
「わかっている」

それはガリウスの言う通りである。
それとこれとは別な話でこの国では人身売買はしてはならない。

「どうにか、来月の建国記念日までには確保したかったのですがね」

今年は節目の年で盛大に催す予定であり、各国を招待しているのだ。
確かにそんな中、逃走中の男を野放しておくのは良くないとは思うが、ゾイドス以上の犯罪者は探せばいると思うのだが、ガリウスを疑問に思い見上げると笑みを浮かべている。

「つまらない話をしました」
「そんなことない」
「領地にも関係ないことですし、・・・何より貴方の不安を煽るようなことをしました」
「ガリウスが原因じゃないでしょう?」

ゾイドスの話題を出したのはカインであって、ガリウスではない。
そういうとぎゅっと抱きしめられる。
愛おしそうにするそれは不安を拭おうとしているようで、先ほどのざわつきがガリウスに伝わってしまったのだと知る。

すっと腕を伸ばすと首に手を回し、ガリウスを下に向かせ背伸びをするとその頬に口づけた。

「ガリウスが居てくれるから大丈夫。
・・・ありがとう、ガリウス。大好きだよ」

どんな言葉を言ったらガリウスが安心してくれるのか、シャリオンは言葉を選んだ。
しかし、それは安心を振り切ってしまったようだ。

「・・・。シャリオン、すみません」
「ん?・・・えっ」

返事と共にシャリオンの体がふわりと浮いた。
そしてその足は執務室を出ると、2人の寝室を向かうのが分かる。

その腕の中で『そう言う意味じゃない!』と、必死に抵抗したのだが、ベッドに組み敷かれて唇を貪られたら簡単に覆される。

熱っぽい視線がシャリオンを見つめている。
激しい口づけと美しいアメジストがシャリオンをかき乱した。
帰ってばかりでまだやることはあるというのに、『駄目だ!』と思うのに理性が働かず、焚付けられた体は反対のことを願う。

「・・・ずるい」

潤んだ瞳でガリウスを見上げればクスリと笑った。

「私に触られるのは嫌ですか?」
「っ・・・それもずるい」
「ご存じないようでしたら申し訳ありません。
・・・私は何時だって貴方に触れられて嬉しいのです」
「っ」
「貴方が触れることを許して下さるのが、ね」
「ぅ・・・」
「シャリオン。・・・触って、良いですね?」

そう言いながら頬を撫でられると、シャリオンはコクリと頷く。
それを合図に、スカーフの留め具を緩めるとその布を取り去る。

「ガッ・・・ガリウスも脱いで」
「私はシャリオンを脱がすので忙しいので」
「っ・・・じゃぁ僕がするっ」

焦れる熱に腕を伸ばし服を互いに服を脱がしていくと、外気に触れて頭が冷えたのか恥ずかしくなってくる。
それを見透かしてなのか、顎をすくわれると唇をふさがれた。

「今日もたくさん愛させてください」
「っ」

尻を撫でられると体がびくついた。

「っ・・・お風呂っ」
「お風呂でするの嫌いではなかったですか?」
「ちっ・・・綺麗にするのっ」
「私を焦らすなんて酷いですね」
「そんっ!!?」

そう言うとチュっと唇を吸われた。
そして、今日もそのすべてに翻弄されるシャリオン。

「気にならない程、気持ちよくさせてあげます」

ガリウスはにっこりと笑みを浮かべると、シャリオンの股間に顔をうずめる。
そう宣言した言葉通り、今日も愛されるシャリオンだった。
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