婚約破棄され売れ残りなのに、粘着質次期宰相につかまりました。

みゆきんぐぅ

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婚約編

おじゃまします。(夜会①)

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王都のハイシア家に、ある男を呼び出した。

「君のおかげで助かったよ」
「・・・本当に行かれるのですか」

そう苦笑を浮かべるのは、行商人のメサだ。
いつも決められた日に来るのだが、それには間に合わないので急遽呼んだのである。
そして、仲介をしてくれた彼にお礼を言う、

「シャリオン様がなさらなくても宜しかったのでは?」

『何を』とは言わないメサ。
でもシャリオンの屋敷の女性たちの為に行くとは思っていないようだ。
まるでこちらの事情を知っているのでは?と思ってしまう口ぶりである。

「僕の家の彼女達の相談をしに行くのに他家に依頼するのかい?」
「親しい貴族に指示するなどなさればよろしいかと」
「親しい貴族か」

いないわけでもないのだが。
危険なことに首を突っ込ませるのは気が引けてしまう。

「正直者が馬鹿を見るという言葉もあります」
「メサ殿は何を知っているのかな?」
「・・・。何も存じません」

行商人は信頼が第一だ。言えないこともあると察した。

「そう。・・・まぁ心得て置くよ」

しかし、そんなシャリオンに苦笑を浮かべるメサ

「では、これだけはお約束ください。ガリウス様から贈られたタリスマンは肌身離さずにお持ちください」
「・・・。わかった。ありがとう」
「お礼など・・・」
「君が売ってくれたからね。それでね。今日呼んだ用件なんだが・・・」

もう直ぐ夜会だ。
そのための準備にいそしむシャリオンだった。

☆☆☆

屋敷のとある一室で、一人の令嬢がシャリオンに挨拶を向ける。
それは初めて会った時とは雲泥の差で、本当に貴族の娘の様だった。
シャリオンは挨拶を返した後、拍手を返す。

「おめでとう。バッチリだよ」
「旦那様。・・・ありがとう存じます」

そう返したのはクロエだ。微笑みも上品で美しい。
この2週間と言う短期間で良くここまでこなせたと思う。
あまりの出来に、ルークの伴侶である時期王妃・・・いや、次期王妃候補の彼女が出来ないのが本当に不思議である。

ハイシア家の講師は大変厳しいと有名ではあるが、その人がOKを出したのだ。
立派に成長したクロエ、カインやアリアを見ると、親でもないのに感慨深い気持ちになる。

「お礼は早いよ。これからだ。
たとえソフィアさんがその場にいても正体を明かさないように。
君は令嬢クリエラであることを忘れないでね」
「何故とお伺いしても・・・?」
「・・・。言いにくいけど。彼女が洗脳されていないとも限らない」
「!」
「ましてや8年も離れ離れだ。
・・・自由になることを諦めているかもしれないし、
もしかしたら貴族の元にいることを満足に思っているかもしれない」
「っ」
「いい?絶対に感情的になっては駄目だ。
・・・それと彼女の意思を尊重すること。
・・・それは彼女が残りたいというならそれまでだからね」
「っ・・・、はい」
「アリア。君は会場には侍女としてクロエさんについて、他に赤蜘蛛の仲間が居ないかなどに目を光らせて置いて」
「かしこまりました」
「カイン。君はゾルのアシストになるけど、2人から目を離さないこと」
「承知いたしました」
「ゾル」
「はい」
「よろしく」
「承知いたしました」

何をと言わなくとも心得ているのか、そう返事をするのだった。




☆☆☆








夜会当日。





もう間もなく夜の帳が下りる頃に、ガリウスは帰宅した。
その表情は普段とはやはり違っていた。
そこから準備を済ませ、馬車に乗り込んだ。
シャリオンとクロエが隣同士に掛け、その向かいにガリウスが掛け侍女としてアリアが同乗する。
ゾルとカインは御者席だ。


通常では考えられないことだが、この場ではシャリオンが一番上の位であり、その彼が何も言わないことを見せつけたいらしい。

ガリウスが提示した策は、シャリオンがクロエを側室として可愛がる様を他貴族に見せつけ、相手を揺すぶり相手を特定するというものだった。
シャリオンが想定していた侍らすよりも、『女』として扱っている方が相手も信用するから、・・・だそうだ。



30分くらい馬車で移動したあと、ようやく会場へと付いた。


流石、侯爵と言うべきか。
当された王都にある別邸は豪華絢爛で、館というよりは宮殿の様だった。

馬車が止まり、しばらくしてゾルが扉を開ける。



ー・・・楽しい夜会の始まりである。


***

ひっきりなしに挨拶に来る貴族たちに、表情筋が痛くなりそうだ。
通常参加する夜会よりも圧が強く感じるのは、隣にクロエがいるからだろうか。
隣のガリウスには軽く挨拶をする程度で、すぐにこちらに話を振ってくる。
クロエでなかったら、早々に話を振るのだがそうもいかずにこやかに話をする。

それも今日はエスコートする側。
日々デスクワークのシャリオンは疲れてきていた。
ふと、『ガリウスの時は楽だったな・・・』などと考えてしまうが、それでハッとした。

「クリエラ。少し休むかい?」
「いいえ。大丈夫です」

ソフィアを探すのに必死なのだろう。
普段履きなれない靴だというのに、頑張るクロエに苦笑した。

「わかった。疲れたら必ず言うんだよ」
「はい」

この会場には沢山の女性が来ていた。
この国に居る女性ほとんどがいるのではないかと思うほどたくさんの女性がいた。
・・・しかし、彼女たちはとても貴族の女性とは思えない。
男に媚び、素直に笑い、好きに飲み食いをし、・・・また甘える。
そして男たちはそれを注意すらしない。
なんだか、自分が思い描いていたものとは大分違った。

・・・虐待してないだけましか

そんなことを思っていると、クロエをエスコートしていない方に、ガリウスの腕が差し掛かった。

「ガリウス・・・?・・・と、君は?」

ガリウスの腕には見知らぬ女性が捕まっていた。
腕を掴みそれ以上近寄らせないようにしていた。

「シャリオンに何か御用ですか?」
「アンタ誰よ。いいから手を放しなさいよ!」

思わず絶句するシャリオン。
しかし、答えたのはガリウスだ。

「困りましたね。貴方の主人は会話する能力を貴方に与えてくださらなかったのですか?」

思い切りの侮蔑である。
引いたのは当然シャリオンだ。

ガ、・・・ガリウス?!暴言は駄目だよ?!

しかし、彼女はその言葉自体には気にしている様子はなく、むしろ離されない腕にいら立っている様子だった。

「いや!離してよ!男爵に言いつけるからねっ
そしたらアンタなんて貴族でいられないんだから!!」

その騒ぎを聞きつけのか、真っ青な顔で駆けてくるのは・・・この女性のいう『男爵』なのだろうか。

「ハイシア様っガディーナ様っ・・・も、・・・申し訳ございませんっ」

見知らぬ男爵は勢いよく謝罪する。
男爵の姿を見ると、ガリウスは手を離した。

「男爵様!聞いてくださいよ。この男が」
「ッおまえはっ・・・このバカ女が!!」
「ギャッ」

ガリウスを批難しようとした女性は男爵に頬を思い切り叩かれ、反動で吹っ飛んでしまった。
そんな力で殴る必要なかったのではないか。

「だ、・・・男爵。何もそこまですることはない」

思わず駆け寄り起こそうとすると、ガタガタと体が震えている。
そしてか細い声で『だんしゃくがいったのにっ・・・いったのにっ』と、震えている。
その光景はどうみても異常だ。

「・・・。アリア。少し彼女の介抱をしてやってくれ」
「はい」
「カイン。付き添って」
「はい」

こちらの人数がさけてしまうが、こちらにはゾルがいる。

「い、・・・いやッハイシア様にそこまでして頂くわけには!!」
「いいえ。お気になさらずに。女性に傷が残ってしまうのは僕も、ガリウスも本望ではありません。
そうだね?ガリウス」
「えぇ」
「クリエラ。驚いたかい。大丈夫?」
「はい。旦那様」
「・・・ですが、こちらは『女性保護』の為の集まりと伺っていたのですが」

ちらりと男爵の方をみると少し驚いて見せた。

「いや。これは躾の一環ですよ」
「躾、・・・ですか」
「えぇ。可愛がって甘やかしてばかりではつけあがるんですよ」
「・・・」

思い切り眉を顰めたくはなるが、それを耐える。

「そうなのですね。勉強になります」
「ハイシア様は・・・この者をどうされるのですか?」

良くこの状況で話し続けるなと、思ったがそれ以上にクロエを下に見ている感じをひしひしと感じてしまう。

「彼女は側室候補なのですよ」
「!・・・正式にそのような立場をお与えになるのですか」

正式とはどういうことだろうか。
側室でも国に届を出す必要があるのだが、それを言っているのだろうか。

「男爵はどうされているのですか?先ほどの娘は」
「あれは・・・側室どころか妻にもなれませんよ。ハッハッハ」
「では・・・?」
「愛玩といったところでしょうか。見目はよいでしょう」

百歩譲って愛玩だとして、お前はそれを殴るのか。
というか、愛玩てなんだ。と、尊厳を無視した発言に震えそうになる。
シャーリーがそういう教えが厳しかったからである。
怒りがふつふつとしてきていると、ガリウスが代わりに引き受けてくれた。

「そうですね。こちらにいる皆さんは妻に迎えられる方はいらっしゃらないのですか?」
「そういうわけでもありませんが、少ないですね。女を育てて社交の場に立たせるくらいなら、貴族の子息を伴侶として迎えた方が楽ですからね。ハイシア様もそう言ったおつもりなのでしょう」
「えぇ。そうですよ。ただ、シャリオンはクリエラを愛しておりますけどね」
「それはそれは・・・カスト殿と同じですな。そういえば奥方と似てらっしゃるかもしれませんな」

そう言ってクロエを見る男爵。
カストとはヘインズの名前である。
男爵が子爵の下の名前で呼び合うということは仲がいいのだろうか。
先ほどからガリウスへの発言を考えるとどちらが正しいのかわからない。
だが、ヘインズの妻がクロエと似ているという情報はありがたい。

「そうなのですね。・・・本日はヘインズ子爵はいらっしゃらないのですか?」
「えぇ。カスト殿は今日は所用だとかで、明日参加されるようです」
「そうですか。シャリオンとしてはクリエラを側室と迎えるにあたって相談したいことがあるとこの場にきたわけですが・・・。ヘインズ子爵と明日お会いした方が良さそうですね。クリエラも疲れたことでしょうし」

サッと会場を見回すガリウスは、再び男爵を見る。
しかし、男爵は慌てている。

「ハイシア様はまだおられた方が宜しいのでは??ガディーナ様がクリエラを連れて帰り」
「うちの者を容易く呼ばないで頂けますか?不愉快だ」

シャリオンがそういうと男は再びさっと顔を青ざめさせた。
大体、側室候補とはいえそう言っているのその扱いは何なのだろうか。
周りで傍観していた貴族たちがひそひそと話始めているが、シャリオンには聞き取れなかった。
まぁ何でも良い。ガリウスかゾルが聞き取ってくれているだろう。

「それに、主催者のアボット侯爵もいらっしゃらないようなので、本日は帰らせていただきます」


そういうと、シャリオン達は踵を返し会場を後にした。


***



そして、馬車の中。
シャリオンは盛大に反省していた。

クロエに感情的になるなと言っていたはずなのに、この展開はいかに・・・。
そんな様子のシャリオンにガリウスがクスクスと笑う。

「そうですねぇ。あんなに風に啖呵を切るとは思いませんでしたよ。
・・・おまけに連れ帰ってきてしまうとは」

そういってちらりと視線をやった先には、頬を腫らせ怯える女性・・・。
先ほど男爵に殴られていた女性だ。
だが、あの男の対応は許せなかった。
シャリオンは廃止された奴隷や、平民を虐げるような行為が嫌いであった。
それが女でも男でも同じく苦手なのだ。

「いや。男爵にはちゃんと言った。少し介抱するって」
「それは、あの会場でのことだと普通思われますよ」
「平気で人のこと殴るような奴のところにおいておける訳ない」
「もし正式に抗議してきたらどうするんです?」
「そうだな・・・人権侵害の線で抗議してみようかな。・・・うちで雇われてみる?」

そう言ってまだ怯える女性に視線をやると驚いたように目を開かせた。
そしてアリアやクロエなどを見ている。

「言っておきますが。シャリオンに惚れても無駄ですから。クロエも先ほどのは演技です」

そういうとなぜかガリウスが彼女を見つめる。
そんな風に見ないでほしいとシャリオンは思うのだった。


☆☆☆


屋敷に帰りレオンへの報告はゾルに任せると、シャリオンはガリウスと自室に戻る。
当然、出てくるのは先ほどの話で眉間に皺が寄ってしまう。

「・・・。本当にクロエを側室に迎えますか?」
「え?」
「公爵である貴方が迎えれば、少しは女性の地位も上がるかもしれませんよ」
「陛下の亡くなられた王妃だっているし、ルークにだって王妃候補がいるのに上がらないのだから、僕が娶ったて変わるとは思えないけど」
「でも貴方なら、大切にするでしょう?・・・それに実情を知ってしまった今。考え方が変わったのではないですか


ガリウスの言う通りだ。
シャリオンは『女性保護』の言葉の意味に騙されていた。
まだ蓋を開けたに過ぎないが、・・・あの中は酷かった。
今日助けた彼女も少し話しただけで体罰や性的な行為を強要されている節があった。

だが。

「・・・。僕はガリウス以外必要ない」
「シャリオン・・・」
「貴族同士の結婚に恋心なんて必要ない」
「・・・」
「けど、・・・僕はガリウスが良い。
確かに女性は後継ぎの観点で言えば男性同士の子供をなすよりも、確実性が上がると言われている。
だけど、・・・僕は彼女を抱けないよ。
・・・そうしたのはガリウスでしょ?」
「!」
「利口に立ち回って・・・彼女を本当に娶った方が良いのかもしれない。
・・・ごめんね?僕にはそういうの出来そうにない」

そういうとぎゅっとガリウスに抱きしめられた。
思わずそれにすり寄るシャリオン。
その力強い腕はホッとする。

「シャリオン」

名前を呼ばれて上を向けば、口づけられた。

「ガリウスは・・・誰か側室を入れた方がいい・・・?」
「っ・・・すみません。怖かったんです」
「?」
「・・・貴方は優しい。今日もあの娘も。その前はカインやアリアを。
・・・見捨てられず、貴方は手を差し出す。
貴方が本気でそう言ったら私は拒めません」
「・・・浮気は禁止なんじゃないの?」
「本気は違います」

・・・。どう違うんだ?

屁理屈ではないかと思ったが、揶揄っている様子はない。

「なら、入れた方がいいということ?」
「違いますッ」
「・・・僕はガリウスだけだよ」
「シャリオン・・・ありがとうございます」


そう答えるガリウス。
ガリウスに『側室を娶れ』と言われなくてよかったと、心の底から思うシャリオンだった。


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