婚約破棄され売れ残りなのに、粘着質次期宰相につかまりました。

みゆきんぐぅ

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婚約編

そんなルール知らないんだが?

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ガリウスに連れられて城に登城する。
と言っても、敷地内にある、騎士館に向かっていた。
シャリオンは城にはよく行っていても、騎士館は傍までしか来たことがなかった。

騎士団は1から5まであるが、城の敷地内にある騎士館には第一と第二のみがある。
第一は城内、第二は城外周辺から城門、貴族街手前を守護している。
つまりこの騎士館の中はガリウスの学友である第二騎士団団長のアルベルトもここに居る。
建物の左右で第一と第二で分かれているのだが、きょろきょろとあたりを見回しながら足を踏み入れた瞬間周りにいた騎士達がざわめき出した。

「・・・?」

気になって周りに視線をやると話がピタリと止まる。

「そうそうシャリオン。ここには1人で来ては行けませんよ」
「?何故?」
「騎士達は国を守るため日々様々な鍛錬を積み気がたっています。
それに、騎士では無い者が1人でこちらに来ることは彼等を刺激してしまいますし、マナーとしてよろしくないのですよ」
「??・・・そんなマナーあった?」
「えぇ。シャリオンは(宰相の)執務室しか来たことがなかったので、知らないのも当然です」
「聞いたことなかったけど。・・・でも、各部署への聞き取りとかそういうの、みんながしてくれていたものな」
「えぇ」

今思えばみんなが率先してやってくれていた。
自分で行こうと思っていたことも、「ついでに」だとか「別件で」とか「今度おねがいしますね」とか。

あれ・・・?そういえば・・・あまり出てなかった

あの当時は自分で一杯一杯で周りが見えていなかった。

「なんだか、父上の息子だからってみんなに気を使わせていた?」

気さくに声をかけてくれるし話もしていたから気が付かなかった。
あまりレオンの名前で圧力を与えないようにしていたのだが。
苦笑を浮かべるシャリオンに『違いますよ』と否定してきた。

「たまたまです。ですが、皆シャリオンがあの部屋から出てほしくなかったというのが本音ですね」
「え・・・何故?」
「あの部屋に貴方がいるとレオン様はまっすぐ帰ってきてくれていたんです」

まるで元気な子供がなかなか帰ってこないというような言い回しで笑ったしまった。

「今では中々戻りません。・・・もちろん調整や仕事でなのですが。貴方がいたときは出来ていたのだから、継続してほしいところですが」
「まぁでも今はガリウスがいるから、父上ものびのび仕事をしているんじゃないか?」
「それは・・・いいのでしょうか」

眉間に皺を寄せるガリウスにクスクスと笑った。

「いいことだと思うけど。・・・騎士館については、わかった。教えてくれてありがとう。
僕としては今回のようなことがない限りこちらには来ることないから大丈夫だと思うけど・・・。
もし来るときはゾルと来るようにする」
「それでしたら、私を呼んでください。城の目と鼻の先なのですから」
「・・・うん」

昼間外で会うことはないから、今みたいに会えるのは嬉しいと思ってしまう。

・・・仕事できてるんだから

邪なことを考えた自分が恥ずかしい。




☆☆☆




第二騎士団の騎士達が集う詰め所に訪れる。

最近では屋敷に籠り切りだから、こんな光景も久しぶりである。
遠くから訓練の音が聞こえてきた。
すれ違う騎士達は、流石と言うべきかシャリオンよりも当然大きい。
ガリウスも良い体格をしていると思っていたが、そんな彼よりも大きい人物で溢れていた。
先ほどから後頭部当たりに視線を感じる。
やはりガリウスの言う通り、皆気がたっているのだろうか?
そう思いつつも団長室に通された。

「お忙しいところ申し訳ありません」
「今日の御用はシャリオン殿というところかな?」

団長という仕事で、忙しいだろうが事前に連絡をしていたアルベルトは気さくに迎え入れてくれる。

「はい。お手間は取らせません」
「それならいつでも大丈夫ですし、午前にご連絡を頂いてましたので時間もお気になさらずに」
「お気遣いありがとうございます。・・・、僕一人ではこちらには伺えませんので、ガリウスと一緒にまたよろしくお願いいたします」
「え?」

そう尋ねるとアルベルトは一瞬止まったのちに、ガリウスを見上げた。

「「・・・」」
「・・・どうかした?」

ガリウスを見上げると、ニコリとほほ笑んだ。

「シャリオンには都合付かせていただけるとは、・・・私は何故駄目なのでしょうか?」


そういうと、しばらく2人は見つめあうと、アルベルトが盛大にため息をついた。

「次期宰相様には敵いませんが、私も忙しいからな。
シャリオン殿。ぜひこちらに来る際はどんな用でもこいつをこき使ってきてください」

ニヤニヤと意地悪気に笑みを浮かべるアルベルトに、ガリウスはさして困った様子もなくチラリとこちらを見てくる。

「シャリオン。もし私にも何か急用があるときは頼みますね」
「でも、それってアルベルト殿が忙しいということでしょ?」
「シャリオンは彼の味方ですか?」

そんなことは一切言ってないのだが、拗ねたような言い方に苦笑を浮かべてしまう。

「ガリウスの友なのだから、後で時間を取ってくれるのでは?」

そう言ってアルベルトの方に困って視線を向ける。

「はいはい。ちゃーんと次期宰相様のご依頼は迅速に承りますよ・・・。
はぁ・・・前よりも仲が良くなったようで良いことだが」
「おかげさまで」
「っ」

以前の時よりも心構えが変わっているから、改めてそう言われると恥ずかしくて、かぁっと頬が熱くなるのを感じる。

「それはそれは・・・それで本日はどう言ったご用件で?・・・まさかノロケに来たわけじゃないよな」

赤くなったシャリオンを温かい表情で見た後、その隣で笑みを浮かべるガリウスにはジロリと睨む。
後半はもちろんガリウスに向かって言われた言葉だ。
シャリオンは苦笑を浮かべつつ問題に入る。

「アルベルト様にお伺いしたいことがありまして。最近行方不明や人攫いが起きているという話はありませんか?」
「物騒な響きですね。貴族にですか?」
「いえ、どちらかと言えば平民です。貴族のほうは不意に増えた人間がいる家など」
「・・・。なるほど」
「特に女性になります」
「その情報はどこから?」

確かに突然そんなことを聞かれて不思議に思うのは無理はない。

「アルベルト殿には情報を頂きましたからね」
「・・・というと」
「赤蜘蛛の姉妹が誘拐されてます。・・・そのほかにも先日引き取った、ゾイドス家の養子縁組を組んでいた末の娘が」

シャリオンはアルベルトに今までのことを説明した。
赤蜘蛛のこと、領地での話。
アリア達が捕えられるかどうかはひとまず置いておき、この件を片付ける方が先決だ。
そのために、ハイシア家で彼女たちを保護したいことを伝えた。
赤蜘蛛・・・特にクロエは誘拐未遂の現行犯だ。
そのため、今は牢に居れているが、落ち着き次第しっかりと教育し外に出したいことを話す。

アルベルトにすべてを話したのは彼の協力は必要不可欠だからだ。
話し終わったとき、アルベルトの眉間の皺は深く刻まれていた。

「ヘインズ家とゾイドス家・・・か」
「何かご存じありませんか」
「・・・」

チラリとこちらに視線だけ寄こした後にため息をついた。

「このリストをみて何か思われることはありませんか?」
「また『女性保護』団体か・・・」

眉間に皺をよせ深いため息をつく。
『また』ということは何かあるのだろうか?

「どういう意味です?知っているなら教えてください」

さっさと話せというガリウス。

なんか僕以外にはこんな感じなのかな。

そんなことを思いつつアルベルトを見る。

「・・・。・・・今月、とある貴族の夜会が解される予定だ」
「夜会?」
「三日三晩開かれ、交友を深めるそうで。・・・聞くところの話によれば、その集まりには女性も毎回多く参加しているとか」
「誰主催のものですか?」

そう聞くと、アルバートは渡したリストの4番目を指さした。

アボット侯爵・・・

名前と顔を知っている程度の男だ。
広大な領地を持ち大きな港を保有しており、国内でも影響力の男だ。



「届けでは『女性保護』のメンバーの集いだそうです」





☆☆☆




今月行うという夜会の情報を手に入れたが、どうしたものか。
ガリウスは目と鼻の先に職場があるというのに、わざわざシャリオンを館に送ると仕事にもどって行った。
くれぐれも無茶をしないようにと言いくるめられる。

そんな時に、屋敷内を探索しているクロエ達にロビーであった。
厳しい顔はまだ解けておらず、・・・いや。
シャリオンを見た瞬間、憎悪を向けてくる。

「「おかえりなさいませ」」
「あぁ。ただいま。ゾル、アリア、クロエさん」
「優雅に散歩か?まったくこれだから貴族は」

トゲの含んだ言葉にゾルが殺気立っつと、クロエはフンっと視線をそらす。

「優雅ではないな。だって騎士館の詰所だよ?」
「詰所・・・」
「あぁ別にクロエさんのことを突き出す算段をつけにいったわけじゃないんだ」

クロエに答えたが、それを心配したのはアリアだ。
アリアはシャリオンには特に何もしていないが、赤蜘蛛の団長である。

「ですが、私どもを匿って大丈夫なのでしょうか」
「今のところは大丈夫だから、大丈夫でしょ。
でも早く父上になんていうか考えないとな。そろそろ気づかれるかもしれない」
「ハッ!結局突き出すんじゃないか」
「クロエっ!」

アリアがそれに怒りクロエに向き直る。

「いや、父上に何か言われて突き出すなら、さっき詰所で引き渡すって」
「っ・・・お前はっ本当に何がしたいんだ!」
「え?」
「貴族の道楽で人の心をまた遊ぶのかっ」

そう言った時、アリアがクロエの頬を打った。

「っ」
「お前は。シャリオンさまがおっしゃられた事を忘れたのか。・・・シャリオンさまは、ソフィアを助けたいとそうおっしゃたのを、忘れたのか!」
「っ・・・貴族の言うことなど信じられませんっ」
「あ、アリア?クロエさんも落ち着いて」

ピリピリとした空気に、2人をなだめるシャリオン。
もう見慣れたのか、ゾル2人は小さくため息をつく。
なお、この2人はずっといがみ合ってるわけではなく、クロエがシャリオンを貶すと漏れなくアリアが怒るそうだ。
ゾルも最初はムッとしていたのだが、アリアが疾風の如く止まるらしい。ちょうど今みたいにだ。

そんな時にガチャリとすぐ後ろのエントランスが開く。


「おっと。・・・!?」


そこに現れたのは、行商人のセレドニオ・メサだった。
彼はこの家に頻繁にくるため、通行証を提示した門からエントランスまで入ってくる事ができる。

魔が悪い時に来てしまったと瞬時に理解したようで、すぐに引き返そうとしたがクロエの顔見るなり固まった。

そして、ハッとしたように会釈をすると出直そうとする。

「メサ殿。君にお礼が言いたい。このタリスマンを売ってくれたのは君だろう?」
「ぁっいや、いえ。ガリウス様のお眼鏡にかかったようで。
そうでしたか。シャリオン様の贈り物でしたか」
「いやいや。実は取り扱っているか聞きたいものあって。今日は忙しいのですか?」

商談と分かった途端に、メサの眼がキラキラと光った。



☆☆☆




行商人であるメサを引き留めたのは一瞬クロエを見て止まったからだ。
あれは、珍しいからとかではなくクロエの顔を見ていた。
それどころか話しかけようとしていたように見えた。

・・・この男、・・・クロエを知っている・・・?

だが、クロエは男に一瞬だけ視線を送ったが、知っているようではなかった。
それが気がかりである。
年頃だから、声を掛けたくなったとかそういうことだろうか。

引き留めたメサからどう切り出そうか考えながらも、とりあえず女性向け商品を購入した。
最近数人まとめて入ったこともあり彼女たちの生活を守りたい・・・そう。『女性保護団体』のような話をした。

「シャリオン様がそれほど『女性保護』に興味がおありだとは存じませんでした」
「まぁそれは最近、・・・クリエラ、・・・ほら先ほどエントランスに居た娘です」

偽名を咄嗟に教える。
メサはそれに頷くだけで、どうやら本名は知らないようだ。

「クリエラと言うのですか。彼女は」
「えぇ。倒れていたところを助けたのですが、酷い目にあったらしく男である私を憎んでいるようで。
・・・かと言ってそのまま放り出すのも貴族として無責任と言いますか」
「そうですねぇ。危険かもしれません。シャリオン様のような貴族ならまだしも、・・・中には酷い人も入らっしゃるようで」
「そうなのか・・・?・・・そうか、それなら『女性保護』の皆さま方に何か心得などを聞いてみた方がよさそうですね。・・・メサ殿、折り入ってご相談があるのですが」
「なんでしょうか。彼女たちの部屋に使う頑丈なカギなども取り扱ってますよ!」
「いえ、そうではなく。・・・こちらから、家を直接ですと何かと角が付くかもしれません。
なので、メサ殿のお知り合いに『女性保護』の方々はいらっしゃいませんか?・・・もちろんお礼はさせていただきますが」
「・・・。彼等に聞くまでもなく、シャリオン様は衣食住を提供していらっしゃるので、問題なく出来てらっしゃると思いますが」
「いやいや、・・・実は・・・今月何か集会をするようで」
「・・・、なるほど。ようやく理解できました。シャリオン様はそちらが目的ですね?」
「えぇ」

メサは少し考えると、こちらに視線を寄こしてきた。

「まずは聞いてみますが、・・・あまりいいお返事は期待しないでくださいね」
「えぇ」

そういうと、メサと少し話し、結婚におすすめが載っているカタログを渡された。
彼の目的はこれだったらしい。

小一時間話したところだった。
彼は次があるというので、使用人を呼んだところだった。

「それとシャリオン様」
「ん?なにかな」
「貴方はあまり諜報は向かないので、旦那様にお任せしたほうが良いかとおもいますよ」
「!」
「何をされるかわかりませんが」
「ばれてたか・・・」


そういうとメサはクスクスと笑う。

「ご結婚前なのですから、あまり危ないことはなさらない方が良いと思いますが」
「忠告ありがとう。・・・気を付けるよ」

そういうシャリオンに『そういうことじゃないんですが』と苦笑すると『それではまた』と言うと去っていった。

「クロエに聞きたいことがあるけど、やっぱりガリウスに確認とってからのが良いかな」

うーん。と、悩んでいると壁と化していた、ゾルの声が掛かる。

あまりにも気配を消すからシャリオンすら忘れてた。

「今のは控えろと言うことではなく、やめておけと言う言葉ですよ?シャリオン様」
「わ、わかってるよ。けど、今更引き返せないし。
僕を誘拐しようとしてた黒幕も知りたいんだよね」


元がわかってるのはゾイドスだけだが、聞いて素直に教えてくれるだろうか。


「そだ。ガリウスに連絡入れておいてくれる?
メサがクロエを知ってるぽいのと、夜会にでられるかもしれないこと」
「なにか言われたのか?」

今まで自分からガリウスに連絡しておいてほしいなど言ったことがないから、ゾルは気になったらしい。

「まぁ言われたのは確かだけど、確かに言わないとなって思って」
「ふーん」

そう返事をするとゾルへの知らせをしたためると、魔法で城のガリウスへと飛ばした。

***

ガリウスの返事は早かった。
連絡の感謝と夜会だけでなく、そのことについて誘い出されても、絶対に1人で行かない事が記載されていた。

いや、過保護すぎない??

貴族からの誘いに慎重すぎて苦笑を浮かべた。
もしかして、ガリウスは心配性なのだろうか。
と、思った矢先、ゾイドスに誘拐されそうだったのを思い出した。

「僕ってそんなに利用価値あるかな」
「あるな。まず、身代金でも、領地でも金になる」
「あぁ・・・そうか」
「それに、・・・いや、なんでもない」

呆れてるゾルに振り返る。

「なに?気になるんだけど」
「どうせ言ったて理解出来ないからな」
「聞いてみないとわからないよ?」
「・・・お前はモテる」
「えぇ?そんなわけないよ。だって婚約申し込みは変なのしか来なかったじゃない」

忘れたい過去を掘り返されて、ジト目でみるがため息を疲れた。

「ほら、理解出来てないじゃないか」

そんなことないと思うんだけど・・・。

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