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婚約編
練習の成果は出ているとおもう。(白目)
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アルベルトの言っていたことが気になり領地に来ていた。
シャーリーに挨拶をし、執務室に騎士団長を呼び話を聞く。
関所におかしなことがないか、盗賊団の赤蜘蛛の特徴などを知らせる。
その名の通り、赤を服装のどこかにいれ、バングルに蜘蛛の飾りがついている。
盗賊なので見つけ次第捕縛可能だが、問題は本当に盗賊団なのかの見極めだ。
そこは、彼等の方が得意なので任せる。
「東の山の山賊の居城と思われていた場所からやつらが姿を消したと、付近を警備している者たちから話がありました」
「・・・そうか。そちらにも合わせて聞いておく」
全てが領主に上がってくるわけではないのだ。
今回は彼等がたまたま話していたから知れたが、懸念して置こう。
「各街や町村にも警戒を怠らないように通達するが、問題はまずここで堰き止め、領地内で被害を広げたくない。
該当する容姿のものは全て調査。身元が証明で着ない場合は王都は返還する。
出ようとするものは留置に入れるように」
「ハッ」
領地を守る騎士団の男が腕を胸に構える。
そんな彼等を見送る。
そして、書類に視線を落としながら、後ろに控えるゾルに尋ねた。
「どう思う?」
「東の警備隊に盗賊団の特徴を確認します」
「そうだな。
先ほど言った通り各街や町村への警備強化の通達を頼む」
「はい」
「全ては難しいだろうが、空き家などの巡回もしておいた方が良いだろう」
それにしても、盗賊団など一体なにがあるというのだ。
と、そんな時は思っていたが、それは思いもしないうちに、向こうからやってきた。
☆
領地から王都へとんぼ返りしたシャリオン。
馬車では遅くなるから、数人を連れての単走だ。
夜遅くになってしまったわけだが、ガリウスはまだ帰っていないようだ。
忙しいのだな。
なにか面倒事があるらしく、その対応をしているらしい。
それでも毎日帰ってきてくれている。
前はなんで王都にあるガディーナ家の屋敷に戻らないのかと思っていたが、今は顔を見られるとホッとする。
そう思うようになったのは、やはりガリウスの視線が嫌じゃなくなってからだ。
そうこうしているうちに部屋で仕事をしていると、ガリウスが帰った知らせが入る。時計を見ればかなり遅い。
食事もとってきたようだし、これはすぐに休ませたほうがよさそうだ。
疲れが見えるその頬撫でると、驚いたようにガリウスが目を見開いた。
「お疲れ様」
「シャリオン。・・・えぇ、ただいま戻りました。
なにか変わった事はありましたか?」
「面白いことはなかったが、東の山の山賊がいなくなったらしい」
シャリオンとしてはその消えた山賊がどこに行ったのが気になるところではあるが。
今この時は不要だった。
「それはいいですね」
それを聞いたガリウスも眉をピクリと動かしたが直ぐに、表情を戻しシャリオンが撫でてる頬に手を添える。
「無理しないでくださいね」
「僕??」
可笑しくてクスクスと笑うと、ガリウスは目を細めて微笑んだ。
「ガリウスに言われたくないな」
「貴方は打ち込むと周りが見えなくなるでしょう?レオン様の元でサポートしていた時も声が届かなかったことがありましたでしょ」
「ぅっ・・・そんなことも、あったな」
後から聞いた話だが、無視されているのだと思われていたらしい。
「あのころのことは良いんです。今の話ですよ。仕事し過ぎで私を忘れないでくださいね?子供が出来なくなりますよ?」
最近、あれほど世継ぎのことを考えていたのに、ガリウスとの練習を思い出して恥ずかしくなってくる。
「こんな時間まで仕事をして、最近練習もしないガリウスに言われたくない」
「ふふ。・・・なら練習しましょうか」
照れてそう言ったのだが、ガリウスは本気の様だ。
「え、あ・・・いや。今日も疲れてるみたいだし」
「むしろ元気になります。貴方は先に自室でシャワーを浴びていて下さい」
「えっ」
「久しぶりの練習ですね。ところでちゃんと予習復習してますか?」
「!」
「いえ。やはり、予習も復習もしては駄目です。間違ったやりかたでやって子供が出来にくくなったら大変です。わかりましたか?」
本当に??と疑問もあったが、コクリとうなづくシャリオン。
「本当・・・?揶揄ってるんじゃないよな?」
嘘をつかれているような気はしないのだが、そう尋ねれば苦笑された。
確かめたいが確認できる人物なんて数が知れている。
「子を成す事が1番な約束でしょう?」
その言葉に少し安心しつつ自分の部屋に戻った。
☆☆☆
シャワーを浴びて寝台で待っていると、しばらくしてガリウスがきた。
着替えてきたらしく部屋着に変わっていて、自分がバスローブという格好はなんだか恥ずかしくなってきた。
今更ながらに自分も部屋着にしておけば良かったと思う。
寝台の端に座ると頬をそっと撫でられ、温かなその手に最近安堵を感じる。
「では、バスローブを脱いで。この間のように、私に産まれたままの姿を見せて下さい」
「っ」
同時に1人で中々イケなかったこと、最中にガリウスを思い浮かべてしたことなどを思い出してしまう。
頬を熱くさせながら、ローブの紐を手にとり、ゆっくり引っ張る。
「そん、な、見なくても」
「私に見られると恥ずかしいですか?」
「っ」
コクリとうなづくと同時にローブの結び目が溶けた。
合間から伸びてきた手がシャリオンのモノを撫でる。
「見られているだけでここをこんなにしてしまうなんて」
「っ」
「私以外の視線にもそうなのですか?」
首をふるふるとふる。
それに嬉しそうに微笑むガリウスが敏感な耳元にちゅっと口付けてきて、耳元に竦めると・・・。
「もし、したら浮気とみなしますよ」
「!」
囁かれる様に言われてシャリオンの体がピクンと震えた。
浮気したら監禁されることになっている。
思わず反応すると、大きなその手が輪を作り先端から根元へとゆっくりと動かす。
「っ・・・んぁ!」
思わず肩にしがみ付くと耳元で囁かれた。
「監禁したら服は着せません。ここも乾く暇がないくらい抱きます」
そう良いながら尻をなでられる。
「昼間はオモチャを入れときましょうね」
「っ・・・おも、ちゃ?僕はそんな、歳では・・・ガリウス?」
そう言うとガリウスは驚いたようだった。
ペニスを握る手をゆっくり扱きながら教えてくれた。
「おもちゃとは、男根の形をしたものですよ。それを貴方のここに入れて抜けないようにしておくんです」
「!」
「前も縛って」
「あぅっ」
ぎゅぅっときつく握られ体をしならせた。
「ここに馴染んで閉じなくなってしまうかもしれませんね」
そう良いながら、尻のシワを伸ばすように弄られた。
「ぁ・・・ぅっ」
ガリウスは小さな瓶を取り出すとそれを手に垂らした。
水より粘着があるあるそれを手にまぶしていく。
「四つん這いになって下さい」
自分でも見たことがないそこを、ガリウスに見せる羞恥に体が震える。
四つん這いになり枕を抱きしめる。
腰を上げて見やすいようにすると、尻を撫でられた。
「上手です。シャリオンの綺麗なココがよくみえます。・・・いまびくっと動きましたね。嬉しいのですか?」
「~っ」
濡らした指で触れられると、それはゆっくりと入っていく。
「っ・・・!」
「これは痛くないようにするローションですが、・・・どうですか?痛くありませんか?」
「な、い、、けど」
「けど?」
「・・・変な感じ」
「初めてだからですよ。
いっぱい練習して、私のモノで感じてイケるようになりましょうね。そしたらすぐ子供も出来ますよ」
こくこくとうなづくシャリオン。
ガリウスの指の動きが気になってしまう。
中でぐるぐると回され出し入れされる。
本当に感じるのか?と、不安に思っている指が出て行った時だった。
「んぁぁっ」
「・・・」
「・・・な、に?」
ビリビリと刺激が走る。
かすかに快感があるようなそれにシャリオンは困惑する。
ガリウスはそんなシャリオンを探るように、先ほど啼いた場所をグリっと指先でなじる。
「・・・ここ、ですか?」
「あぁぁっ・・・そこっやだっ」
体を弓なりにそらせ頭をかぶり振る。
何故かわからないが、嫌なのに・・・もっと触ってほしくなる。
そんなあさましくなってしまいそうな自分が怖くて、やだ!と繰り替えす。
「何故です?貴方のは萎えていないようですよ」
「!でもっぞわぞわしゅっっやぁぁっ」
そこを指の腹で掻かれるとたまらなかった。
「ここで感じるようにならないと、子供ができませんよ?」
「!!」
ガリウスは以前から「感じること」は子供を成すのに良いと言っていた。
だから、ハッとしたのだが、それとともにズルリと指を抜かれてしまう。
「んぁぅ」
メスネコのような声を上げ震えてしまう。
でも抜かれた指に困惑した。
「でも、シャリオンが嫌ならやめましょう」
「っ?!」
その表情は、意地悪気でなのに楽しそうなガリウス。
ほほ笑みを浮かべているのに、目の奥は肉食獣のようにぎらついている。
「止める」と言ったとたん、愕然とするシャリオンにニィっと笑みを浮かべた。
「やめて欲しくないのですか?ぞわぞわして嫌なんですよね」
ぞわぞわする。
だが、子供を為せないのも困る。
でも・・・それ以上に。
「・・・ゃ・・・・だっ」
「・・・私は貴方のためらなんでもしますよ?子供を孕ますことは勿論。なんでも。ね?」
「っ」
「お願いして下さい。私にどこをなにでどうして欲しいんですか?」
そう入れて、先日教えられたことを思い出す。
実際にはもっと恥ずかしい事をして、ガリウスにねだらなければいけないのだ。
「っ」
「大丈夫。私しか見ていません」
でも恥ずかしい。
けど、こうなってしまったら、ガリウスにすがるしか、子供のことも・・・いま体に残る熱もどうにもならないのだ。
足を開きガリウスを見上げる。
でもまだ何も言わない。それどころか首を捻るガリウス。
「っ・・・ガリウスに、ここをっ・・・弄って欲しいっ」
「ここ?どこでしょう」
「!」
「それによく見えませんね」
「っ~~っ」
羞恥に焼き切れそうだった。
先ほどよりも大きく足を開き、震えるてで指で広げようとするが、シャリオンの先走りで滑ってうまくいかない。
そんなところまで蜜がしたっているとは思わなかった。
「っ・・・っぅぅっ」
「上手ですよ。・・・さぁ、なにで弄れば良いのでしょう?」
「!っ指!っガリウスの指でっ・・・・僕のっお尻っさっきのところっ!・・・ぐり、ぐりして」
言い終わる頃には涙がほろりと溢れていた。恥ずかしくて泣くなんて。
「っ・・・っ・・・ガリィ・・・っ」
切なくて恥ずかしくて、早くほしくて。
涙に濡れた声で名前を呼べば、目元をちゅっと口付けられる。
「わかりました。ちゃんとたくさん弄ってあげます。感じるようになりましょうね」
「っ・・・っ」
返事は感極まって喉から出ることはなかった。
こくこくとうなずくと、ガリウスのキスが目元から唇にうつり口付けが深くなる。
そのキスに夢中になっていると、先ほどの濡れた指先が再びシャリオンの中にゆっくり入ってくる。
「ぁぁっ・・・んっ」
そして、先程の所に指をあてられる。
「たくさん感じてくださいね」
そうにっこりと笑ったかと思うと、強く深くえぐられら。
「んぁぁっ!んっ・・・ぁっぁぁっ!」
陰茎の裏を押されるとシャリオンの意思とは関係なく勝手に腰が動いてしまう。
蜜が滴りそれはガリウスの指が行き来するそこにもたどり着き、水音が響いた。
「あっ!はぁんんっ」
ガリウスの指の動きに合わせ肉が動く。
気持ちよくてそれに夢中になっていると、耳元で囁かれる。
「もう少し指増やしても宜しいですか?」
「ふや、す?」
「そうです。・・・これが入るようにしとかないとですから」
そう言いながら視線が言った先を見ると、信じられないくらい前を大きく膨らませたモノが目に入る。
「?!」
「いいですよね?」
耳元で囁かれると、「無理!」と言いたい言葉が吸い込まれた。
「い、・・・痛いのは嫌だっ」
「えぇ。だから痛くならないように、私にさせてください」
「・・・・・・、わかった」
返事はしたものの「本当にあんなものが入る?!」と、ガリウスの股間をみていると苦笑が聞こえてきて、見上げれば口付けられた。
「・・・力を抜いて下さい」
「っ・・・ガリウスが、あんなの、見せるからだっ」
「そのための練習ですよ。・・・ほら、集中して下さい?」
「ひぁっ・・・きつっ・・・ぅぁっ」
「でも痛くないみたいで安心しました。・・・私の指美味しいですか?」
「っ!・・・っっ」
チュっチュっと口付けながらいやらしいことを言われながら解される。
ガリウスはまだきついシャリオンのそこを時間をかけて丹念に解していった。
ようやく2本の指が根元に入るようになると、指を前後して動かされる。
そのピストンは、抱かれることを想像できて、指を締め付けてしまう。
本当はもっと指を増やさないのだと思う。
だが、シャリオンはもうたまらなくなっていた。
「ぁぅっ・・・やぁっ・・・もうっ・・・イキったっ・・・ガリィっ!」
イかせてほしいとねだる甘い声に、ガリウスは優しく答えた
「えぇ。良いですよ。今日は前も扱いて差し上げます。・・・私の指でイッて下さい」
「・・・っ・・・ぁぁぁっ!」
そう宣言された通り、中と前を同時をに刺激されながらシャリオンは今まで感じたことがない快感を味わいながら、精を放ったのだった。
後日談。
シャリオンは、しばらく太いものを見た後、涙目でガリウスを見ることが多くなった。
「わたしを煽って婚前に襲わせて破棄に持ち込む気ですか?」
だが、シャリオンは無意識なのだから、ガリウスの唐突なそんな発言にムッとしたように答えた。
「何を言ってるんだ・・・?
貴方とのまでなくなったら、本当に僕は行くところがなくなる。
王族・宰相にまで袖にされたなんて、領民でも中々見つかるわけないじゃないか。
それなのになんで、僕が婚約破棄に持ち込ませたいとか思う。
僕にはガリウスしかいないんだ。
そもそも、勝手に候補に立候補したんだから責任とってくれないと」
そこまで言ってはたっと止まるシャリオン。
あれ?ガリウスの嫌なことってなんだろ
考えてみるが全く思いつかなくて首を捻ってしまう。
代償にそれを抑えようと思ったのだが。
渋い顔して考えていると、ガリウスが不思議そうにした。
「シャリオン?」
「・・・ガリウスの弱点が思い付かない」
そういうと、ガリウスが盛大に吹き出すのだった。
┬┬┬┬
昨日仮眠した後、寝ぼけて書いてたら変なこと書いてた上に、
書いてたのを消しててかなりショックです。。。(TT)
おふ。
一日一回更新・・・ギリOKですよね?!
ん!?というか「お気に入り」「しおり」が嬉しすぎて気づかなかったけれども・・・
9位にいる・・・!
ありがとうございます(TvT
嬉しいです!!頑張って最後まで書きます!
シャーリーに挨拶をし、執務室に騎士団長を呼び話を聞く。
関所におかしなことがないか、盗賊団の赤蜘蛛の特徴などを知らせる。
その名の通り、赤を服装のどこかにいれ、バングルに蜘蛛の飾りがついている。
盗賊なので見つけ次第捕縛可能だが、問題は本当に盗賊団なのかの見極めだ。
そこは、彼等の方が得意なので任せる。
「東の山の山賊の居城と思われていた場所からやつらが姿を消したと、付近を警備している者たちから話がありました」
「・・・そうか。そちらにも合わせて聞いておく」
全てが領主に上がってくるわけではないのだ。
今回は彼等がたまたま話していたから知れたが、懸念して置こう。
「各街や町村にも警戒を怠らないように通達するが、問題はまずここで堰き止め、領地内で被害を広げたくない。
該当する容姿のものは全て調査。身元が証明で着ない場合は王都は返還する。
出ようとするものは留置に入れるように」
「ハッ」
領地を守る騎士団の男が腕を胸に構える。
そんな彼等を見送る。
そして、書類に視線を落としながら、後ろに控えるゾルに尋ねた。
「どう思う?」
「東の警備隊に盗賊団の特徴を確認します」
「そうだな。
先ほど言った通り各街や町村への警備強化の通達を頼む」
「はい」
「全ては難しいだろうが、空き家などの巡回もしておいた方が良いだろう」
それにしても、盗賊団など一体なにがあるというのだ。
と、そんな時は思っていたが、それは思いもしないうちに、向こうからやってきた。
☆
領地から王都へとんぼ返りしたシャリオン。
馬車では遅くなるから、数人を連れての単走だ。
夜遅くになってしまったわけだが、ガリウスはまだ帰っていないようだ。
忙しいのだな。
なにか面倒事があるらしく、その対応をしているらしい。
それでも毎日帰ってきてくれている。
前はなんで王都にあるガディーナ家の屋敷に戻らないのかと思っていたが、今は顔を見られるとホッとする。
そう思うようになったのは、やはりガリウスの視線が嫌じゃなくなってからだ。
そうこうしているうちに部屋で仕事をしていると、ガリウスが帰った知らせが入る。時計を見ればかなり遅い。
食事もとってきたようだし、これはすぐに休ませたほうがよさそうだ。
疲れが見えるその頬撫でると、驚いたようにガリウスが目を見開いた。
「お疲れ様」
「シャリオン。・・・えぇ、ただいま戻りました。
なにか変わった事はありましたか?」
「面白いことはなかったが、東の山の山賊がいなくなったらしい」
シャリオンとしてはその消えた山賊がどこに行ったのが気になるところではあるが。
今この時は不要だった。
「それはいいですね」
それを聞いたガリウスも眉をピクリと動かしたが直ぐに、表情を戻しシャリオンが撫でてる頬に手を添える。
「無理しないでくださいね」
「僕??」
可笑しくてクスクスと笑うと、ガリウスは目を細めて微笑んだ。
「ガリウスに言われたくないな」
「貴方は打ち込むと周りが見えなくなるでしょう?レオン様の元でサポートしていた時も声が届かなかったことがありましたでしょ」
「ぅっ・・・そんなことも、あったな」
後から聞いた話だが、無視されているのだと思われていたらしい。
「あのころのことは良いんです。今の話ですよ。仕事し過ぎで私を忘れないでくださいね?子供が出来なくなりますよ?」
最近、あれほど世継ぎのことを考えていたのに、ガリウスとの練習を思い出して恥ずかしくなってくる。
「こんな時間まで仕事をして、最近練習もしないガリウスに言われたくない」
「ふふ。・・・なら練習しましょうか」
照れてそう言ったのだが、ガリウスは本気の様だ。
「え、あ・・・いや。今日も疲れてるみたいだし」
「むしろ元気になります。貴方は先に自室でシャワーを浴びていて下さい」
「えっ」
「久しぶりの練習ですね。ところでちゃんと予習復習してますか?」
「!」
「いえ。やはり、予習も復習もしては駄目です。間違ったやりかたでやって子供が出来にくくなったら大変です。わかりましたか?」
本当に??と疑問もあったが、コクリとうなづくシャリオン。
「本当・・・?揶揄ってるんじゃないよな?」
嘘をつかれているような気はしないのだが、そう尋ねれば苦笑された。
確かめたいが確認できる人物なんて数が知れている。
「子を成す事が1番な約束でしょう?」
その言葉に少し安心しつつ自分の部屋に戻った。
☆☆☆
シャワーを浴びて寝台で待っていると、しばらくしてガリウスがきた。
着替えてきたらしく部屋着に変わっていて、自分がバスローブという格好はなんだか恥ずかしくなってきた。
今更ながらに自分も部屋着にしておけば良かったと思う。
寝台の端に座ると頬をそっと撫でられ、温かなその手に最近安堵を感じる。
「では、バスローブを脱いで。この間のように、私に産まれたままの姿を見せて下さい」
「っ」
同時に1人で中々イケなかったこと、最中にガリウスを思い浮かべてしたことなどを思い出してしまう。
頬を熱くさせながら、ローブの紐を手にとり、ゆっくり引っ張る。
「そん、な、見なくても」
「私に見られると恥ずかしいですか?」
「っ」
コクリとうなづくと同時にローブの結び目が溶けた。
合間から伸びてきた手がシャリオンのモノを撫でる。
「見られているだけでここをこんなにしてしまうなんて」
「っ」
「私以外の視線にもそうなのですか?」
首をふるふるとふる。
それに嬉しそうに微笑むガリウスが敏感な耳元にちゅっと口付けてきて、耳元に竦めると・・・。
「もし、したら浮気とみなしますよ」
「!」
囁かれる様に言われてシャリオンの体がピクンと震えた。
浮気したら監禁されることになっている。
思わず反応すると、大きなその手が輪を作り先端から根元へとゆっくりと動かす。
「っ・・・んぁ!」
思わず肩にしがみ付くと耳元で囁かれた。
「監禁したら服は着せません。ここも乾く暇がないくらい抱きます」
そう良いながら尻をなでられる。
「昼間はオモチャを入れときましょうね」
「っ・・・おも、ちゃ?僕はそんな、歳では・・・ガリウス?」
そう言うとガリウスは驚いたようだった。
ペニスを握る手をゆっくり扱きながら教えてくれた。
「おもちゃとは、男根の形をしたものですよ。それを貴方のここに入れて抜けないようにしておくんです」
「!」
「前も縛って」
「あぅっ」
ぎゅぅっときつく握られ体をしならせた。
「ここに馴染んで閉じなくなってしまうかもしれませんね」
そう良いながら、尻のシワを伸ばすように弄られた。
「ぁ・・・ぅっ」
ガリウスは小さな瓶を取り出すとそれを手に垂らした。
水より粘着があるあるそれを手にまぶしていく。
「四つん這いになって下さい」
自分でも見たことがないそこを、ガリウスに見せる羞恥に体が震える。
四つん這いになり枕を抱きしめる。
腰を上げて見やすいようにすると、尻を撫でられた。
「上手です。シャリオンの綺麗なココがよくみえます。・・・いまびくっと動きましたね。嬉しいのですか?」
「~っ」
濡らした指で触れられると、それはゆっくりと入っていく。
「っ・・・!」
「これは痛くないようにするローションですが、・・・どうですか?痛くありませんか?」
「な、い、、けど」
「けど?」
「・・・変な感じ」
「初めてだからですよ。
いっぱい練習して、私のモノで感じてイケるようになりましょうね。そしたらすぐ子供も出来ますよ」
こくこくとうなづくシャリオン。
ガリウスの指の動きが気になってしまう。
中でぐるぐると回され出し入れされる。
本当に感じるのか?と、不安に思っている指が出て行った時だった。
「んぁぁっ」
「・・・」
「・・・な、に?」
ビリビリと刺激が走る。
かすかに快感があるようなそれにシャリオンは困惑する。
ガリウスはそんなシャリオンを探るように、先ほど啼いた場所をグリっと指先でなじる。
「・・・ここ、ですか?」
「あぁぁっ・・・そこっやだっ」
体を弓なりにそらせ頭をかぶり振る。
何故かわからないが、嫌なのに・・・もっと触ってほしくなる。
そんなあさましくなってしまいそうな自分が怖くて、やだ!と繰り替えす。
「何故です?貴方のは萎えていないようですよ」
「!でもっぞわぞわしゅっっやぁぁっ」
そこを指の腹で掻かれるとたまらなかった。
「ここで感じるようにならないと、子供ができませんよ?」
「!!」
ガリウスは以前から「感じること」は子供を成すのに良いと言っていた。
だから、ハッとしたのだが、それとともにズルリと指を抜かれてしまう。
「んぁぅ」
メスネコのような声を上げ震えてしまう。
でも抜かれた指に困惑した。
「でも、シャリオンが嫌ならやめましょう」
「っ?!」
その表情は、意地悪気でなのに楽しそうなガリウス。
ほほ笑みを浮かべているのに、目の奥は肉食獣のようにぎらついている。
「止める」と言ったとたん、愕然とするシャリオンにニィっと笑みを浮かべた。
「やめて欲しくないのですか?ぞわぞわして嫌なんですよね」
ぞわぞわする。
だが、子供を為せないのも困る。
でも・・・それ以上に。
「・・・ゃ・・・・だっ」
「・・・私は貴方のためらなんでもしますよ?子供を孕ますことは勿論。なんでも。ね?」
「っ」
「お願いして下さい。私にどこをなにでどうして欲しいんですか?」
そう入れて、先日教えられたことを思い出す。
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「っ」
「大丈夫。私しか見ていません」
でも恥ずかしい。
けど、こうなってしまったら、ガリウスにすがるしか、子供のことも・・・いま体に残る熱もどうにもならないのだ。
足を開きガリウスを見上げる。
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「っ・・・ガリウスに、ここをっ・・・弄って欲しいっ」
「ここ?どこでしょう」
「!」
「それによく見えませんね」
「っ~~っ」
羞恥に焼き切れそうだった。
先ほどよりも大きく足を開き、震えるてで指で広げようとするが、シャリオンの先走りで滑ってうまくいかない。
そんなところまで蜜がしたっているとは思わなかった。
「っ・・・っぅぅっ」
「上手ですよ。・・・さぁ、なにで弄れば良いのでしょう?」
「!っ指!っガリウスの指でっ・・・・僕のっお尻っさっきのところっ!・・・ぐり、ぐりして」
言い終わる頃には涙がほろりと溢れていた。恥ずかしくて泣くなんて。
「っ・・・っ・・・ガリィ・・・っ」
切なくて恥ずかしくて、早くほしくて。
涙に濡れた声で名前を呼べば、目元をちゅっと口付けられる。
「わかりました。ちゃんとたくさん弄ってあげます。感じるようになりましょうね」
「っ・・・っ」
返事は感極まって喉から出ることはなかった。
こくこくとうなずくと、ガリウスのキスが目元から唇にうつり口付けが深くなる。
そのキスに夢中になっていると、先ほどの濡れた指先が再びシャリオンの中にゆっくり入ってくる。
「ぁぁっ・・・んっ」
そして、先程の所に指をあてられる。
「たくさん感じてくださいね」
そうにっこりと笑ったかと思うと、強く深くえぐられら。
「んぁぁっ!んっ・・・ぁっぁぁっ!」
陰茎の裏を押されるとシャリオンの意思とは関係なく勝手に腰が動いてしまう。
蜜が滴りそれはガリウスの指が行き来するそこにもたどり着き、水音が響いた。
「あっ!はぁんんっ」
ガリウスの指の動きに合わせ肉が動く。
気持ちよくてそれに夢中になっていると、耳元で囁かれる。
「もう少し指増やしても宜しいですか?」
「ふや、す?」
「そうです。・・・これが入るようにしとかないとですから」
そう言いながら視線が言った先を見ると、信じられないくらい前を大きく膨らませたモノが目に入る。
「?!」
「いいですよね?」
耳元で囁かれると、「無理!」と言いたい言葉が吸い込まれた。
「い、・・・痛いのは嫌だっ」
「えぇ。だから痛くならないように、私にさせてください」
「・・・・・・、わかった」
返事はしたものの「本当にあんなものが入る?!」と、ガリウスの股間をみていると苦笑が聞こえてきて、見上げれば口付けられた。
「・・・力を抜いて下さい」
「っ・・・ガリウスが、あんなの、見せるからだっ」
「そのための練習ですよ。・・・ほら、集中して下さい?」
「ひぁっ・・・きつっ・・・ぅぁっ」
「でも痛くないみたいで安心しました。・・・私の指美味しいですか?」
「っ!・・・っっ」
チュっチュっと口付けながらいやらしいことを言われながら解される。
ガリウスはまだきついシャリオンのそこを時間をかけて丹念に解していった。
ようやく2本の指が根元に入るようになると、指を前後して動かされる。
そのピストンは、抱かれることを想像できて、指を締め付けてしまう。
本当はもっと指を増やさないのだと思う。
だが、シャリオンはもうたまらなくなっていた。
「ぁぅっ・・・やぁっ・・・もうっ・・・イキったっ・・・ガリィっ!」
イかせてほしいとねだる甘い声に、ガリウスは優しく答えた
「えぇ。良いですよ。今日は前も扱いて差し上げます。・・・私の指でイッて下さい」
「・・・っ・・・ぁぁぁっ!」
そう宣言された通り、中と前を同時をに刺激されながらシャリオンは今まで感じたことがない快感を味わいながら、精を放ったのだった。
後日談。
シャリオンは、しばらく太いものを見た後、涙目でガリウスを見ることが多くなった。
「わたしを煽って婚前に襲わせて破棄に持ち込む気ですか?」
だが、シャリオンは無意識なのだから、ガリウスの唐突なそんな発言にムッとしたように答えた。
「何を言ってるんだ・・・?
貴方とのまでなくなったら、本当に僕は行くところがなくなる。
王族・宰相にまで袖にされたなんて、領民でも中々見つかるわけないじゃないか。
それなのになんで、僕が婚約破棄に持ち込ませたいとか思う。
僕にはガリウスしかいないんだ。
そもそも、勝手に候補に立候補したんだから責任とってくれないと」
そこまで言ってはたっと止まるシャリオン。
あれ?ガリウスの嫌なことってなんだろ
考えてみるが全く思いつかなくて首を捻ってしまう。
代償にそれを抑えようと思ったのだが。
渋い顔して考えていると、ガリウスが不思議そうにした。
「シャリオン?」
「・・・ガリウスの弱点が思い付かない」
そういうと、ガリウスが盛大に吹き出すのだった。
┬┬┬┬
昨日仮眠した後、寝ぼけて書いてたら変なこと書いてた上に、
書いてたのを消しててかなりショックです。。。(TT)
おふ。
一日一回更新・・・ギリOKですよね?!
ん!?というか「お気に入り」「しおり」が嬉しすぎて気づかなかったけれども・・・
9位にいる・・・!
ありがとうございます(TvT
嬉しいです!!頑張って最後まで書きます!
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以下、1章のあらすじです。
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表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
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サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
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※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
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2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
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