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そのsubの欲は無限大です(★★★★★)【完結】
パートナー3
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「ご主人様、キスして」
「ああ」
そう言って私は**の唇に触れて、優しくキスをする。
**は顔を嬉しそうに綻ばせて、私の背中に手を回しさらに濃厚なキスを求めて舌を絡めてきた。
相変わらず下手くそだが、やる気だけは1人前以上である。
くちゃくちゃと必死に私の口に舌を入れ、息も忘れて口を貪る。
今となっては慣れてきたが、最初は求められるのに慣れていなくて、だいぶ戸惑ったものだ…。
今は、playが終わり**にアフターケアをしている。
(アフターケアか……)
**が必死にキスを堪能しているのを見て、頭を軽く撫でながら**が来る前のことを思い出す。
私は今までアフターケアをしたことがなかった。
正確には、アフターケアまでplayが続いたことがない。
私とplayをしたsubのほとんどは、playに耐えられず数分でsubドロップに落ちてしまう。
酷い時はコマンドを発しただけで落ちるsubもいたほどだ。
だからいつからか私はsubに何も求めなくなった。
もともと、社長という肩書きのおかげでdomの欲求は満たされやすい環境にいたし、いくらダイナミクスの人口が少ないとはいえ、私とplayしたいというsubはたくさんいる。
欲求不足になったら、その中から適当に選び1回限りの関係を持っていた。
だが、別に最初から1回限りの関係だと決めていた訳では無い。
どんなsubにも、play前に私の望むplayがハードだということは伝えていた。
全員自分こそは大丈夫だと言っておきながら、playをするとdomに暴力をうけた、被害者だと騒ぎ出すのだ。
だから今、目の前にいるマッチングアプリで知り合った男もすぐに怯えて出ていくだろうと思っていた。
最初にplayをした時、他のsubのようにすぐにsubドロップしたりセーフワードを言ったりしなかったから、期待して自分のしたいplayをしたら案の定subドロップしかけて、すぐにやめた。
期待した分、ダメだとわかった時の失望も大きかった。
そのまま、放置して少しばかり慰謝料と口止め料を渡せば泣きながら出ていくはずだ。
そう思っていたが、現実には男はまったく違う行動をした。
自分から私に飼って欲しいと言ってきたのだ。
最初はこの男の言っている意味がわからず、何を考えているのか怪しく思ったが、この男はどうやら金に困っているらしかったので、私の財産が目当てなんだろうと自分で結論づけた。
ならば、どれだけ耐えられるのか見てやろうと思ってこいつを飼うことにしたんだ。
人1人養うことなんて、私にしてみれば家でメダカを飼うのと大差ない。
どうせすぐ逃げるにきまっている。
だが、私の思惑はまたしても外れた。
この男はいつになっても逃げ出さず、気づけば私が逃げ出さないように男を監禁している。
私のコマンドで欲情し、服従する**を見ているとだんだんと私の欲求まで変わってきた。
この男を支配したい。
壊すのではなく、私だけを見させて私が全てだといわせたい。
私を求めて、他には何も要らないと、私が世界の全てだと言わせたい。
快楽に溺れさせて、頭が何も考えられなくなっているときに、無意識に私の名前を呼んでいる姿に、私は今までにないほど満たされた。
もう私から手放すなんてできないだろう。
いや、こいつが離れたいと言っても素直に家から出してやれるかすら怪しい。
「ご主人様っご主人様っ」
そんなことを考えている間も**は私の口を貪り続けている。
そろそろ辞めさせようと舌を押し返してみるが、何を勘違いしたのか、目を輝かせて舌の動きを激しくしだした。
「ぷはぁっ、ご主人様 俺まだplayできます」
そう言って、いつの間にか勃っていた私のものに自分のものを擦り付けてくる。
「私はもうしないぞ」
「ぅ…俺の中っ疼いてて、我慢できないの、、」
そう言ってズボンを少しおろし、床に降りて四つん這いで自分の穴をこっちに向けて広げる。
これで追い討ちと言いたげに、潤んだ目が上目遣いでこちらを覗く。
「はぁ…」
(これではどちらが支配しているのか分からんな)
最近、こういうことが増えていている。
最も、いつもこいつの策略にまんまと流されている私が原因なのだが…。
(明日、首輪を買いに行こう)
首輪は信頼し合うパートナーがつける、いわば結婚指輪のようなものだ。
喜んでくれると嬉しいが、
こいつにはどんな色がにあうだろうか?
最近は気づけば**のことを考えることがとても多い。
こいつも同じだといいな、
まだ、subに対するトラウマが消えた訳では無い。だが、**に主人だと認めて貰うためになら、私はなんでもするだろう。
________
一応?これで完結です。
次の話に書いて欲しいネタとかあったらぜひ教えてください!
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