無理やりお仕置きされちゃうsubの話(短編集)

みたらし団子

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そのsubの欲は無限大です(★★★★★)【完結】

ご主人様

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  「着いたぞ」
  男はせっかく待ち合わせ場所をプレイバーにしたのに、何もせずに店を出てしまった。代わりにやってきたのは首都の真ん中にあるでっかいマンションの最上階。
  「うわっ、すごいっ!ここがあんたの家なの?」
  「いや違うぞっ (ボコッッ)」
  「ぐぉッっっ……かはっ…ぁ…」
  突然腹部に鋭い拳が入れられる。
  「誰に向かって口を聞いている?これから私のことは“ご主人様”と呼びなさい」
  「ご、、ごめ、ゔぇッ……ごめんな、さいッ」
  (ボゴッッッ)
  「ぐぁぁぁ?!ぐぉッ ゔ…おぇぇぇぇ」
  本気のパンチを2回もくらって俺はマンションの中の床に吐いてしまった。
  「謝る時は“申し訳ございません”だ。」
  よかった。吐いたことは怒らないみたいだ、、。ご主人様を見上げると、冷徹な支配の目が俺を見下ろしていた。(ゾクゾクッ)
  「はい。申し訳ございませんでした。ご主人様。」
  そう言って俺はご主人様の足元まで這っていき靴に口ずけをする。
  「よろしい」
  その瞬間、俺はご主人様の目が細まりその整った顔全体が支配に歪み、薄く微笑みを浮かべたのを見た。

  「そうだ。さっきの質問の答えだが、ここは私がplayをするために借りている部屋だ」
  「こんな立派な家なのに住んでいないんですか?!、」俺はその発言に素直に驚く。だって、都心のタワマン最上階でこの広さの部屋だぞ?軽く家賃だけで100万は飛んでくよな…。
  「あの、一つだけ質問をしても宜しいですか?」
  「ああ、いくつでもしていいぞ。信頼関係は大切だからな。気になることは今のうちに聞きなさい」
  「その、えっと、、ご主人様はもしかして、反社会勢力とかそんな感じの会社とかやってたりするんですか、、?」
  「…ははっ」
  「ゔわっ」突然、ご主人様が俺の髪を掴んで顔のところまで引き上げられる。怒らせた?ご主人様の顔が目の前にあった。
  「お前は俺がそんな人間に見えるか?」
  (ブンブンッ)俺は必死に首を振る。
  「ふんっ正解だ。○○コンポレーション 。名前ぐらいは聞いたことがあるだろう。俺はそこの社長だ。」
  「えぇっ!」名前を聞いたことがあるどころじゃない。全国有数の企業じゃないか。あれ?俺もしかして、違う意味でやばい人と今一緒にいる、、?
  「さて、もう聞きたいことはないか?なかったらセーフワードを決めよう」
  「はい、ありません。セーフワードは“red”でどうですか?」
  「ああ、無難だな。ではもうプレイを初めていいな?」
  (ゾワゾワ)すごい人と分かった上でplayを望むなんて俺そんなにdomに飢えてたのか。いや、もしくはこのご主人様が放つ今まであったdomの中で1番の圧倒的なglareに俺の精神はもう完全に支配されてしまったのかもしれない。とにかく俺が返す返事はひとつしかない。
  「はい。よろしくお願いします。ご主人様♡」







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