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謎の美少女芸能界事件簿 2章
押し寄せる不安
しおりを挟む夏樹は「両親のこと。」「なぜ日本に来ているのか。」等も聞きたかったが
風間みやびが両親のことに触れてから夕理の顔が曇ったことから夕理が
自ら話してくれるまでこの話には触れずにソッとしておこうと思った。
夏樹「と・こ・ろ・で・・・。」
少し口調が変わり流し目で夕理を睨み付ける。
夕理「・・・?」
夏樹「ダイ君のこと好きなの?」
夕理「あ・・いや・・その・・・・。」
夏樹「どうなの!」
夕理「・・・好きっていうか・・・その・・・。」
パッと目をそらしソファーの肘掛けに指を当ててグルグル回す仕草をする。
夕理「・・・よくわかんない・・・。」
夏樹「ふう~~ん。」
夕理「・・・・」
俯き加減になり夏樹をチラチラと見上げる。
夏樹「好きでもないのに一緒に一晩過ごしたんだぁ~。」
夕理「!!」
夏樹に確信を突かれてしまった。
夏樹「夕理!」「あの記事は嘘なんでしょっ!」
夕理「いや・・・その・・・。」
しどろもどろで返事をする。
夏樹「私には本当のことを言って!」
夕理「・・・・」
本当のことを言いたかったが夏樹にも危険が及ぶことを察すると自分の胸の内だけにおさめたかった。
夏樹「・・・そう・・・私には言えないんだ・・・寂しいねぇ・・・。」
夏樹が寂しげに両手で顔を隠しながら下を向き肩を振るわせる。
夏樹「ぅぅぅ・・。」
夕理「・・・夏樹ちゃん・・・。」
そっと夏樹の傍により背中に手を置くが掛ける言葉が見つからない。
夏樹が手の隙間から覗き込むようにして無防備になっている夕理の姿を確認すると口が緩む。
夏樹「隙あり~~!!」
いきなり下から抱きしめながらそのまま夕理をソファーに押し倒す。
夕理「きゃぁ!」
不意をつかれた夕理は珍しく小さな悲鳴を漏らした。
夏樹「言わないなら無理にでも白状させるよ。夕理君。」
「クックック。」
どこかの推理小説を真似したみたいな口調で悪戯っぽく笑みを浮かべる。
夕理「夏樹ちゃん・・・ずるい・・・。」
夏樹「ゆだんたいてき~~。」
「さぁさぁ夕理の弱点はどこかなぁ~。」
顔を近づけ夕理の耳に息を吹きかける。
夕理「・・あっ・・・ダメ・・・。」
思わず身体に力が入る。
夏樹「じゃあ白状するんだな。」
背中に手を回して身体を引き寄せる。
夕理「・・うっ・・う・・・。」
顔を横へ向けて表情が曇る。
夏樹((なんて身体の線が柔らかいの・・・))
身体の柔らかさと曲線美に夏樹は女性ながら驚いていた。
夕理「・・・夏樹ちゃん・・・。」
夏樹「な・・なに?」
夕理「・・・好きにしていいよ・・・・。」
力を抜き夏樹に身を預ける。
夏樹「え!」
抵抗しないでグッタリしている夕理に今度は夏樹が驚く。
夏樹「・・・夕理。」
夕理から両手を離すと自分の身体を起こしてソファーに座り直す。
夕理も身体を起こして夏樹の傍による。
夏樹「夕理・・・ゴメン。」
夕理「ううん。私の方が悪いんだよ。」
洋服の乱れを直す。
夏樹「私・・・少し不安なんだ・・・。」
夕理「え?」
夏樹「なんか・・・夕理が遠くへ行ってしまうような・・・。」
夕理「考えすぎだよ。」
夏樹「なんかさ・・・最近ちょっと可笑しい事が起きてるよね。」
夕理「え?」
夏樹「私達っていうか・・・特に夕理の周りで変なことが起きているみたいで・・。」
「それで少しでも夕理の力になってあげたいなって・・・。」
夕理「夏樹ちゃん・・・。」
夏樹の気持ちは嬉しかったがこれ以上夏樹を巻き込むわけにはいかなかった。
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