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6.手を引かせてもらう
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ブランカは先日のウィルヘルムとの会話を思い出していた。
ついに言ってしまった。
そして、あれ以来、ウィルヘルムがエステル姫をお茶に誘ったり散歩に誘ったりするのはぴたっとなくなった。
きっとウィルヘルムは悲しんでいるに違いない。
ブランカはウィルヘルムに申し訳なくて仕方がなかった。
もう少し柔らかく言ってやれなかったものかと悔やんでいた。
そんな風に、ブランカが自室で物憂げに過ごしていると。「きゃあっ!」と悲鳴が聞こえたので、ブランカは侍女と顔を見合せた。
侍女は「すぐ行くべきです」と顔で促してくる。ブランカは頷いて声の方へと走って行った。
二部屋先で床に泣き崩れていたのはアリアーナだった。
「どうしたの!?」
ブランカが聞くと、アリアーナは無言で胸に抱えていた白い布の塊を突き出した。
ブランカが受け取り広げてみると、それは仕立て上げたばかりのウィルヘルム用の衣装だった。外出用に、エステル姫の衣装に合わせて仕立てさせたものだ。
しかしその衣装は見事に切り刻まれており、5枚程の布切れになってブランカの手から滑り落ちた。
「まあひどい……」
ブランカは思わず唸った。
こんなことをするのはエステル姫しかいない。
自分とウィルヘルムのお揃いの服だなんて、人々に誤解を与えるような物は必要ないという判断だろう。
ブランカは「ああ、最悪の事態を引き起こしていしまった」と自分を恥じた。そしてアリアーナに申し訳なさそうに言った。
「これは私のミスです、アリアーナ。あなたは悪くない。エステル姫の確認も取らずに何となく、曖昧に、お揃いでと勝手に話を進めてしまった私が悪いのです。エステル姫が気に入らなかっただけなんだと思うの。今から私が彼女に抗議に行くから……」
「もう結構ですっ!」
アリアーナは叫んだ。
「あの人は、いったい何様なんですか!? 私が自ら望んでこの仕事を引き受けたとでも思っているの? ブランカ様だってそうでしょ。ブランカ様の気遣いや献身を何だと思っているのか」
「アリアーナ、あなたが嘆くことじゃないのよ。私の勝手な判断なんだもの。エステル姫だってきっと言い分があるわ」
ブランカは慌てて弁解した。
「ブランカ様がなんでエステル姫を庇うんですか? 私はあの方のやり方を言っているんですよ。気に入らなきゃ口で言えばいいじゃないですか。例え勝手にお揃いの服を作られて腹が立ってもですよ、無言で切り刻むなど意地が悪いにもほどがあるじゃないですか!」
それはその通りなので、ブランカは黙ってしまった。
エステル姫はいつも王都で恥ずかしくないようにと心配していた。
だから、こんな辺境の田舎町でも、王都の流行について少しでも心得のある仕立て屋を探したのだ。その仕立て屋だって、こちらの要求に大層恐縮して「王都を離れて幾年も経ちます、私では、とても……」と不安そうな顔をしていたのだ。それを無理に頼み込んで手伝ってもらっていたのだ。それを──。
アリアーナが文句を言いたくなるのも分かる。
切り刻まれた白い布切れをアリアーナと二人でやるせない気持ちで眺めていたら、飄々とした顔でエステル姫がやってきた。
相変わらずこの世のものとは思えないような神秘的な顔つきで。
アリアーナはキッと睨んだ。
しかしエステル姫は気にも留めない。
ブランカは努めて冷静に聞いた。
「ウィルヘルム様の衣装が破損してしまいましたの。何か心当たりはございませんか?」
するとエステル姫はわざとらしく驚いたふりをして、
「まあウィルヘルム様のご衣装が?それは大変。では、私だけ別行動で、先にシェフィールド公爵様のところへ目指すことにしましょう。ウィルヘルム様は衣装が直ってから、ゆっくり後を追ってくださればいいわ」
と答えた。
ああ、それがエステル姫の魂胆か!
ブランカは気持ちを落ち着かせて、諭すように言った。
「エステル様。それでは何やら趣旨がずれてしまいませんでしょうか? ウィルヘルム様がエステル姫をお救い申し上げたのでございますから、お二人で王都に帰還されるのが筋かと思いますよ」
するとエステル姫はせせら笑った。
「王都にはそうかもしれないけど。私が一人で先に行くのは宰相のシェフィールド公爵家よ。あら、言ってなかったっけ? シェフィールド公爵から返事があったの。王都への帰還パレードはシェフィールド公爵家が全力で開催してくださるって。今を時めく宰相家だもの、王都の流行は知り尽くしているはずよ、だからパレードの準備も安心して頼めるわ。ブランカたちにはシェフィールド公爵領までの道のりのサポートをお願いするわ。護衛もね。とりあえず、私一人で行くわよ。ウィルヘルム様は衣装が間に合わないんだもの、仕方ないでしょ」
そのとき急にアリアーナが立ち上がった。
手には裁ちばさみを持っている。
「あっ! ダメよっ!」
ブランカはアリアーナを止めようとした。
ブランカは、アリアーナがエステル姫に危害を加える気なのだと思った。だからブランカはエステル姫を背で庇うように立ちふさがたのだった。
しかし実際は、アリアーナが断ち切ろうとしたものは、彼女が仕立て屋と手がけたばかりの白いエステル姫のドレスだった。
ウィルヘルムの衣装の傍に置いてあったのだ。
「あっ!」
ブランカとエステル姫は同時に叫んだ。
しかし、一歩出足が遅れたブランカの目の前で、ドレスは無残にも切り刻まれてしまった。
「何を──。何をするの──。」
エステル姫が顔面蒼白で、怒りにわなわな震えている。
エステル姫は、シェフィールド公爵家まではそのドレスを身に着けるつもりだった──。
しかし、アリアーナはヒステリックな声で喚いた。
「こんなダサい服! 王都どころかシェフィールド公爵邸へ着ていくのも憚られる代物でしょうよ! しかもウィルヘルム様とお揃いなんて死んでも嫌なんでしょう? 私から仕立て屋にはよく言っておきます、あなたの仕事は不十分で、ちっとも姫の満足を得られるものではなかったと──」
そこまで言ったとき、誰かが大股で近づき、アリアーナの頬を平手打ちした。
大きな音がして、アリアーナはふらふらとよろめいた。
アリアーナは何が起こったか分からない顔をして、咄嗟に打たれた頬に手を添えた。
打ったのはウィルヘルムだった。
ウィルヘルムは青い顔をしていた。
ブランカもエステル姫も、ウィルヘルムの突然の登場にぎょっとした。
どこからどこまで聞いていた──?
しかしウィルヘルムは、ブランカとエステル姫の狼狽などわざと素知らぬ顔をして、
「アリアーナ。あなたには私から直々に罰を与える。後ほど沙汰を出すから覚悟していなさい」
と低い声で言った。
アリアーナはごくりと息を呑んだ。
そして、何か覚悟したように、二組の切り刻まれた布切れを抱え、俯いたまま部屋を飛び出して行った。
「ウィルヘルム様……」
ブランカは狼狽えていた。
ウィルヘルムはすっかり諦めた顔をして、苦笑いでエステル姫を振り返った。
「エステル姫。明日にでもシェフィールド公爵領へお立ちになるとよろしいでしょう」
「あ、いえ、ですから衣装が……」
エステル姫は困惑した声で反論する。
ウィルヘルムは諭すように言った。
「エステル姫。シェフィールド公爵領まではこっそり行けばよろしいではありませんか。パフォーマンスは王都に入るところだけで十分でしょう。そこはシェフィールド公爵家様が手配してくださる。計画を練り直しなさいな。私はこれできっぱり手を引かせてもらうから」
「ウィルヘルム様──?」
エステル姫が驚いたような、ほっとしたような声を出す。
「……」
ウィルヘルムはため息をつき軽くエステル姫を一瞥すると、無言で部屋を出て行こうとした。
ブランカはその寂しそうな背中に、もう言葉もない。
ウィルヘルムはぼそっと一言呟いた。
「こんな女、こちらから願い下げだ。人生を賭けた冒険の最後に、なんとまあ最低なおまけがついていたことよ」
ついに言ってしまった。
そして、あれ以来、ウィルヘルムがエステル姫をお茶に誘ったり散歩に誘ったりするのはぴたっとなくなった。
きっとウィルヘルムは悲しんでいるに違いない。
ブランカはウィルヘルムに申し訳なくて仕方がなかった。
もう少し柔らかく言ってやれなかったものかと悔やんでいた。
そんな風に、ブランカが自室で物憂げに過ごしていると。「きゃあっ!」と悲鳴が聞こえたので、ブランカは侍女と顔を見合せた。
侍女は「すぐ行くべきです」と顔で促してくる。ブランカは頷いて声の方へと走って行った。
二部屋先で床に泣き崩れていたのはアリアーナだった。
「どうしたの!?」
ブランカが聞くと、アリアーナは無言で胸に抱えていた白い布の塊を突き出した。
ブランカが受け取り広げてみると、それは仕立て上げたばかりのウィルヘルム用の衣装だった。外出用に、エステル姫の衣装に合わせて仕立てさせたものだ。
しかしその衣装は見事に切り刻まれており、5枚程の布切れになってブランカの手から滑り落ちた。
「まあひどい……」
ブランカは思わず唸った。
こんなことをするのはエステル姫しかいない。
自分とウィルヘルムのお揃いの服だなんて、人々に誤解を与えるような物は必要ないという判断だろう。
ブランカは「ああ、最悪の事態を引き起こしていしまった」と自分を恥じた。そしてアリアーナに申し訳なさそうに言った。
「これは私のミスです、アリアーナ。あなたは悪くない。エステル姫の確認も取らずに何となく、曖昧に、お揃いでと勝手に話を進めてしまった私が悪いのです。エステル姫が気に入らなかっただけなんだと思うの。今から私が彼女に抗議に行くから……」
「もう結構ですっ!」
アリアーナは叫んだ。
「あの人は、いったい何様なんですか!? 私が自ら望んでこの仕事を引き受けたとでも思っているの? ブランカ様だってそうでしょ。ブランカ様の気遣いや献身を何だと思っているのか」
「アリアーナ、あなたが嘆くことじゃないのよ。私の勝手な判断なんだもの。エステル姫だってきっと言い分があるわ」
ブランカは慌てて弁解した。
「ブランカ様がなんでエステル姫を庇うんですか? 私はあの方のやり方を言っているんですよ。気に入らなきゃ口で言えばいいじゃないですか。例え勝手にお揃いの服を作られて腹が立ってもですよ、無言で切り刻むなど意地が悪いにもほどがあるじゃないですか!」
それはその通りなので、ブランカは黙ってしまった。
エステル姫はいつも王都で恥ずかしくないようにと心配していた。
だから、こんな辺境の田舎町でも、王都の流行について少しでも心得のある仕立て屋を探したのだ。その仕立て屋だって、こちらの要求に大層恐縮して「王都を離れて幾年も経ちます、私では、とても……」と不安そうな顔をしていたのだ。それを無理に頼み込んで手伝ってもらっていたのだ。それを──。
アリアーナが文句を言いたくなるのも分かる。
切り刻まれた白い布切れをアリアーナと二人でやるせない気持ちで眺めていたら、飄々とした顔でエステル姫がやってきた。
相変わらずこの世のものとは思えないような神秘的な顔つきで。
アリアーナはキッと睨んだ。
しかしエステル姫は気にも留めない。
ブランカは努めて冷静に聞いた。
「ウィルヘルム様の衣装が破損してしまいましたの。何か心当たりはございませんか?」
するとエステル姫はわざとらしく驚いたふりをして、
「まあウィルヘルム様のご衣装が?それは大変。では、私だけ別行動で、先にシェフィールド公爵様のところへ目指すことにしましょう。ウィルヘルム様は衣装が直ってから、ゆっくり後を追ってくださればいいわ」
と答えた。
ああ、それがエステル姫の魂胆か!
ブランカは気持ちを落ち着かせて、諭すように言った。
「エステル様。それでは何やら趣旨がずれてしまいませんでしょうか? ウィルヘルム様がエステル姫をお救い申し上げたのでございますから、お二人で王都に帰還されるのが筋かと思いますよ」
するとエステル姫はせせら笑った。
「王都にはそうかもしれないけど。私が一人で先に行くのは宰相のシェフィールド公爵家よ。あら、言ってなかったっけ? シェフィールド公爵から返事があったの。王都への帰還パレードはシェフィールド公爵家が全力で開催してくださるって。今を時めく宰相家だもの、王都の流行は知り尽くしているはずよ、だからパレードの準備も安心して頼めるわ。ブランカたちにはシェフィールド公爵領までの道のりのサポートをお願いするわ。護衛もね。とりあえず、私一人で行くわよ。ウィルヘルム様は衣装が間に合わないんだもの、仕方ないでしょ」
そのとき急にアリアーナが立ち上がった。
手には裁ちばさみを持っている。
「あっ! ダメよっ!」
ブランカはアリアーナを止めようとした。
ブランカは、アリアーナがエステル姫に危害を加える気なのだと思った。だからブランカはエステル姫を背で庇うように立ちふさがたのだった。
しかし実際は、アリアーナが断ち切ろうとしたものは、彼女が仕立て屋と手がけたばかりの白いエステル姫のドレスだった。
ウィルヘルムの衣装の傍に置いてあったのだ。
「あっ!」
ブランカとエステル姫は同時に叫んだ。
しかし、一歩出足が遅れたブランカの目の前で、ドレスは無残にも切り刻まれてしまった。
「何を──。何をするの──。」
エステル姫が顔面蒼白で、怒りにわなわな震えている。
エステル姫は、シェフィールド公爵家まではそのドレスを身に着けるつもりだった──。
しかし、アリアーナはヒステリックな声で喚いた。
「こんなダサい服! 王都どころかシェフィールド公爵邸へ着ていくのも憚られる代物でしょうよ! しかもウィルヘルム様とお揃いなんて死んでも嫌なんでしょう? 私から仕立て屋にはよく言っておきます、あなたの仕事は不十分で、ちっとも姫の満足を得られるものではなかったと──」
そこまで言ったとき、誰かが大股で近づき、アリアーナの頬を平手打ちした。
大きな音がして、アリアーナはふらふらとよろめいた。
アリアーナは何が起こったか分からない顔をして、咄嗟に打たれた頬に手を添えた。
打ったのはウィルヘルムだった。
ウィルヘルムは青い顔をしていた。
ブランカもエステル姫も、ウィルヘルムの突然の登場にぎょっとした。
どこからどこまで聞いていた──?
しかしウィルヘルムは、ブランカとエステル姫の狼狽などわざと素知らぬ顔をして、
「アリアーナ。あなたには私から直々に罰を与える。後ほど沙汰を出すから覚悟していなさい」
と低い声で言った。
アリアーナはごくりと息を呑んだ。
そして、何か覚悟したように、二組の切り刻まれた布切れを抱え、俯いたまま部屋を飛び出して行った。
「ウィルヘルム様……」
ブランカは狼狽えていた。
ウィルヘルムはすっかり諦めた顔をして、苦笑いでエステル姫を振り返った。
「エステル姫。明日にでもシェフィールド公爵領へお立ちになるとよろしいでしょう」
「あ、いえ、ですから衣装が……」
エステル姫は困惑した声で反論する。
ウィルヘルムは諭すように言った。
「エステル姫。シェフィールド公爵領まではこっそり行けばよろしいではありませんか。パフォーマンスは王都に入るところだけで十分でしょう。そこはシェフィールド公爵家様が手配してくださる。計画を練り直しなさいな。私はこれできっぱり手を引かせてもらうから」
「ウィルヘルム様──?」
エステル姫が驚いたような、ほっとしたような声を出す。
「……」
ウィルヘルムはため息をつき軽くエステル姫を一瞥すると、無言で部屋を出て行こうとした。
ブランカはその寂しそうな背中に、もう言葉もない。
ウィルヘルムはぼそっと一言呟いた。
「こんな女、こちらから願い下げだ。人生を賭けた冒険の最後に、なんとまあ最低なおまけがついていたことよ」
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