ぬくもりのキャンディー

葉月百合

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白い栗鼠と少年。

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 こうえんにある おいなりさまや あおばしげる きのしたを しょうねんが よこぎったときでした。

 とつぜん、めのまえに とっても ちいさな しろい いきものが あらわれました。

「ね、ねずみ!」

 しょうねんは びっくりして、おおきなこえで いいました。
 あまりにも びっくりしたので、しりもちを ついてしまいました。

 ちいさな しろい いきものは、しょうねんに ちかづいてきます。

「り、りす?こんな ところに?」

 ちいさな しろい いきものは、しょうねんに わかるように いっしょうけんめい このみを さしだしました。

 りすは しょうねんに せをむけて はしりだします。

 あまりにも めずらしかったので しょうねんは かいもののまえに よりみちを することにしました。

 りすは しょうねんを なんども ふりかえり、まるで こっちにおいで、と いっているようでした。
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