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20、シリウス、制圧
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ブリッジに到着する。
途中で合流したバルゼー元帥・ソフィーと共に、自動小銃を持った曹長・伍長を従え、俺たちはブリッジに入った。
バウアーが、大きな声で言った。
「 全員、注目! 」
ブリッジには、数人の航宇士・航宇管制官と航術下士官、1人の将校がいた。 艦長・副艦長が会議で艦橋内に不在の為、1人いた将校は、代理勤務を預かる佐官クラスの当直将校だろう。
・・・それにしても、広いブリッジだ。 俺の船とは、比べ物にならん。 モニタリングされた艦外の映像が、リアルタイムで正面・左右に設置された大型のパネルスクリーンに投影されている為、まるで展望式のブリッジにいるかのような錯覚に陥り、閉鎖された空間のイメージも受けない。 実に、快適な指揮所だ。
バウアーの声に、全員がこちらを振り向いた。 士官用シートに座っていた少佐の肩章を付けた将校が立ち上がり、こちらにやって来て言った。
「 バウアー大佐殿・・? いかがされました? ブリッジとは、珍しいですな 」
砲術科の赤い科章が、軍服の襟に見える。 砲撃指揮の戦術マスター章を軍服の腕に付けており、右胸には受勲略章も見える。 何らかの勲章を受章した特等技術将校だ。 歳は、40代。 おそらく、主砲の戦闘指揮官と推察される。
彼は、後ろに控えている元帥の姿を見とがめると、驚きの表情と共に言った。
「 ・・こっ、これはっ・・ 元帥閣下っ・・? え、えっ? 何と、ソ・・ ソフィー様も、ご一緒で・・・? 」
他の下士官たちも、びっくりして注目する。
元帥に、だっこされていたソフィーが言った。
「 ロレンス! 久し振りね! また、ゲームしようよ! ソフィー、一段と強くなったんだよっ? 」
彼には、状況が理解出来ないらしい。 ぽかんと口を開けたまま、元帥とソフィーを凝視している。
やがて、彼は言った。
「 こ・・ このような感激の状況・・ 幻では、無いでしょうな・・・! お2方共、ご無事であられたとは・・・! 」
元帥の腕から降り、ロレンスに駆け寄るソフィー。 ロレンスは、腰をかがめてソフィーを両腕で抱きしめ、言った。
「 おおう、ソフィー様っ・・! よ、良かった・・! 本当に、ご無事でいらしたんですねっ・・! ロレンスは、嬉しいですぞっ・・・! 」
ソフィーが答える。
「 ロレンス! あたしのおじいちゃん、また、シリウスの艦長さんなんだよっ? 」
バウアーが言った。
「 閣下は、ゲーニッヒに幽閉されておったのだ。 今、ゲーニッヒ以下、ラインハルト少将らを拘束した。 臨時ではあるが、私と、こちらにいるグランフォード殿で、ひとまず、このシリウスを占拠する! 作戦終了次第、皇帝陛下に陳情申し上げ、閣下を、元のお席にお戻しするつもりだ。 協力してくれ、ロレンス少佐! ・・諸君らもだ! 」
下士官たちに目配りする、バウアー。
ロレンスが答えた。
「 何と言う、事態・・! しかし・・ 私は、大歓迎であります! ゲーニッヒ長官は、その職務に忠実ではありません。 軍規の乱れは、ここ最近、如実に現れております。 先代艦長の元帥閣下時代を知る私としては、歯がゆい事ばかりでして・・・! 」
ロレンスは、ソフィーを離すと元帥に近寄り、カチンと踵を合わせ、敬礼しながら言った。
「 閣下・・! 生きて再び、お目にかかれるとは・・ 夢にも思っておりませんでした。 今日は、最高の日であります・・・! 愛くるしいソフィー様にも、こうして、再会出来ました。 また、お側にお仕え出来るなんて・・ 光栄でありますッ・・! 」
元帥も、敬礼を返しながら答えた。
「 皆には、心配掛けたな・・! 全力で、バウアー大佐と、グランフォード君に協力してやってくれ 」
「 はっ! 丁度、私が勤務中で良かったであります。 兵たちも皆、閣下の復活、歓迎致しますぞっ・・! 」
ロレンスの言葉に、ブリッジにいた兵・下士官は、全員が立ち上がり、元帥に敬礼をした。
一緒について来た曹長が、バウアーに提案した。
「 大佐殿! ブリッジの、ドアロックの解除センサーを破壊しましょう! ここを制圧していれば、シリウス全体を掌握出来ます。 仲間が来た時は連絡をしてもらい、中から開錠すれば良いですから 」
「 ・・よしっ、たたっ壊せ! 」
バウアーに言われた曹長が、傍らにいた伍長に目配せをする。 伍長は、頷くと銃を構え、コッキングレバーをオートにして、ドア脇の壁にあったロックセンサーを一連射した。
センサーは、完全に破壊された。
バウアーは、それを確認すると、近くにあったオペレータシートに、どっかと座り込み、幾分、放心したような口調で言った。
「 ・・・これで、良しだ・・・! グランフォード殿、もう大丈夫だ・・! シリウスは完全に、我々の手に落ちた。 もう・・ もう、誰も手が出せん・・! 我々の勝利だっ・・・! 」
俺に、親指を立てて見せるバウアー。 俺も親指を立て、返した。
ロレンスが、元帥を艦長席シートに案内する。
「 しばらく座っていなかっただけなのだが・・・ 何だか、懐かしい気がするな 」
ゆっくりと、シートに座る元帥。
ソフィーが言った。
「 やっぱり、おじいちゃんは、そのお席が、一番似合うわ! 」
ロレンスが、艦長席シートに座る元帥を見入りながら言った。
「 私も、感激であります・・・! 閣下がご臨席されるそのシート・・ ブリッジ全体が引き締まる思いであります・・・! 」
俺は言った。
「 ・・閣下。 数々の無礼な言動、お許し下さい。 自分としては、何が何でも、作戦の遂行を優先したかったものですから・・・ 」
元帥は、艦長席から笑って答えた。
「 気にするな、グランフォード君。 ワシも、君のお父上の若い頃を思い出してな。 懐かしかったよ。 ・・だが、これで落ち着いては、おられん。 次の段階に、進まねばな・・・! 」
そうだ。 いわば、これからが本番だ。 まずは、シリウス全艦内に戒厳令を発令し、無線封鎖を行わなくてはなるまい。 シュタルトに感付かれては、苦労も水の泡だ。
バウアーが、俺に提案した。
「 グランフォード殿。 厳戒体制を取りましょう! 粒子シールドを発動させ、一切の無線電波をシャットアウトします。 外部へ発信出来るのは、このブリッジからだけにする事が出来ます 」
「 よし、それで行こう! トラスト号とは、キャノン砲の有効射程距離、プラス、5宇宙キロの距離を置いて追従させてくれ 」
「 分かりました。 ・・ロレンス、管制官に指示! 航行レーダーに、トラスト号をロックせよ! 」
「 了解! 」
メインパネルを操作しながら、次の指示を出すバウアー。
「 ディフェンス・コンデションを発動する! 各オペレータ! 運行状況を報告しろ! 」
ブリッジ左舷側に座っていた、航行オペレータが答える。
「 システム、オール、グリーンです。 現在の出力、65%! 機関正常。 バラスト状況・指定回路、共に異常なし! 」
「 メイン・チャージャーの圧力は、どうか? 」
方向舵付近にいたオペレータが、動力システムの管制パネルを操作しながら報告した。
「 現在、1200。 サブシステムは、アイドリング中! いつでも切り替えられます。 予備圧力は、1500。 異常ありません! 」
「 よろしい! 制御管制は、どうなっている? 」
ロレンスが答える。
「 全て、このブリッジに集中させてあります! 防空管制、対空管制、艦載機発着管制、火災管制、攻撃・砲撃管制、全てであります 」
「 よろしい! 完璧だな・・! 」
久し振りの操船指揮の為か、バウアーは張り切っている。
元帥が言った。
「 3次元レーダーも、作動させておくように。 トラスト号の周り、15宇宙キロは、常に完全掌握するのだ 」
「 イエッサー! 」
ゲーニッヒたちを房に監禁し、シリウスの乗っ取りは完了した。
「 全員で26名です。 バウアー大佐の指示で、艦内全域に戒厳令を出しました 」
シュタイナーとブルックナーが、艦長代理である俺に、結果報告をしに来た。
「 随分と、大勢なんだな。 そんなに不穏分子がいたのか? 」
提出されたリストを見ながら俺が聞くと、ブルックナーは答えた。
「 はい。 会議室に軟禁された時、正体を現した輩が、随分といましたよ。 まさか親衛隊の私が、実はグランフォード殿側だとは、やはり、誰も思ってもいなかったようで・・ 」
ブルックナーを、連中と一緒に拘束したのは正解だったようだ。
シュタイナーが付け加える。
「 カトウ軍医中尉のリストに含まれていない者が、結構いましたからね。 バルゼー元帥閣下がいなくなった後、随分と、軍律が乱れたようです。 ゲーニッヒが、独断で編入させた親戚将校も、かなりいました 」
「 まさに、やりたい放題だな。 これで、ちったあ、粛清になっただろう 」
俺は、リストをブルックナーに渡しながら言った。
シュタイナーが、拳を握りながら言った。
「 いよいよ、これからですね・・! 」
俺は、タバコに火を付けながら答えた。
「 ああ・・! 親玉を、宇宙のチリにしてやる・・・! 仲間の、弔い合戦だ 」
ブルックナーも言った。
「 第3段階、突入ですか? 」
「 そう言う事だ。 みんな、頼むぜ・・! 」
途中で合流したバルゼー元帥・ソフィーと共に、自動小銃を持った曹長・伍長を従え、俺たちはブリッジに入った。
バウアーが、大きな声で言った。
「 全員、注目! 」
ブリッジには、数人の航宇士・航宇管制官と航術下士官、1人の将校がいた。 艦長・副艦長が会議で艦橋内に不在の為、1人いた将校は、代理勤務を預かる佐官クラスの当直将校だろう。
・・・それにしても、広いブリッジだ。 俺の船とは、比べ物にならん。 モニタリングされた艦外の映像が、リアルタイムで正面・左右に設置された大型のパネルスクリーンに投影されている為、まるで展望式のブリッジにいるかのような錯覚に陥り、閉鎖された空間のイメージも受けない。 実に、快適な指揮所だ。
バウアーの声に、全員がこちらを振り向いた。 士官用シートに座っていた少佐の肩章を付けた将校が立ち上がり、こちらにやって来て言った。
「 バウアー大佐殿・・? いかがされました? ブリッジとは、珍しいですな 」
砲術科の赤い科章が、軍服の襟に見える。 砲撃指揮の戦術マスター章を軍服の腕に付けており、右胸には受勲略章も見える。 何らかの勲章を受章した特等技術将校だ。 歳は、40代。 おそらく、主砲の戦闘指揮官と推察される。
彼は、後ろに控えている元帥の姿を見とがめると、驚きの表情と共に言った。
「 ・・こっ、これはっ・・ 元帥閣下っ・・? え、えっ? 何と、ソ・・ ソフィー様も、ご一緒で・・・? 」
他の下士官たちも、びっくりして注目する。
元帥に、だっこされていたソフィーが言った。
「 ロレンス! 久し振りね! また、ゲームしようよ! ソフィー、一段と強くなったんだよっ? 」
彼には、状況が理解出来ないらしい。 ぽかんと口を開けたまま、元帥とソフィーを凝視している。
やがて、彼は言った。
「 こ・・ このような感激の状況・・ 幻では、無いでしょうな・・・! お2方共、ご無事であられたとは・・・! 」
元帥の腕から降り、ロレンスに駆け寄るソフィー。 ロレンスは、腰をかがめてソフィーを両腕で抱きしめ、言った。
「 おおう、ソフィー様っ・・! よ、良かった・・! 本当に、ご無事でいらしたんですねっ・・! ロレンスは、嬉しいですぞっ・・・! 」
ソフィーが答える。
「 ロレンス! あたしのおじいちゃん、また、シリウスの艦長さんなんだよっ? 」
バウアーが言った。
「 閣下は、ゲーニッヒに幽閉されておったのだ。 今、ゲーニッヒ以下、ラインハルト少将らを拘束した。 臨時ではあるが、私と、こちらにいるグランフォード殿で、ひとまず、このシリウスを占拠する! 作戦終了次第、皇帝陛下に陳情申し上げ、閣下を、元のお席にお戻しするつもりだ。 協力してくれ、ロレンス少佐! ・・諸君らもだ! 」
下士官たちに目配りする、バウアー。
ロレンスが答えた。
「 何と言う、事態・・! しかし・・ 私は、大歓迎であります! ゲーニッヒ長官は、その職務に忠実ではありません。 軍規の乱れは、ここ最近、如実に現れております。 先代艦長の元帥閣下時代を知る私としては、歯がゆい事ばかりでして・・・! 」
ロレンスは、ソフィーを離すと元帥に近寄り、カチンと踵を合わせ、敬礼しながら言った。
「 閣下・・! 生きて再び、お目にかかれるとは・・ 夢にも思っておりませんでした。 今日は、最高の日であります・・・! 愛くるしいソフィー様にも、こうして、再会出来ました。 また、お側にお仕え出来るなんて・・ 光栄でありますッ・・! 」
元帥も、敬礼を返しながら答えた。
「 皆には、心配掛けたな・・! 全力で、バウアー大佐と、グランフォード君に協力してやってくれ 」
「 はっ! 丁度、私が勤務中で良かったであります。 兵たちも皆、閣下の復活、歓迎致しますぞっ・・! 」
ロレンスの言葉に、ブリッジにいた兵・下士官は、全員が立ち上がり、元帥に敬礼をした。
一緒について来た曹長が、バウアーに提案した。
「 大佐殿! ブリッジの、ドアロックの解除センサーを破壊しましょう! ここを制圧していれば、シリウス全体を掌握出来ます。 仲間が来た時は連絡をしてもらい、中から開錠すれば良いですから 」
「 ・・よしっ、たたっ壊せ! 」
バウアーに言われた曹長が、傍らにいた伍長に目配せをする。 伍長は、頷くと銃を構え、コッキングレバーをオートにして、ドア脇の壁にあったロックセンサーを一連射した。
センサーは、完全に破壊された。
バウアーは、それを確認すると、近くにあったオペレータシートに、どっかと座り込み、幾分、放心したような口調で言った。
「 ・・・これで、良しだ・・・! グランフォード殿、もう大丈夫だ・・! シリウスは完全に、我々の手に落ちた。 もう・・ もう、誰も手が出せん・・! 我々の勝利だっ・・・! 」
俺に、親指を立てて見せるバウアー。 俺も親指を立て、返した。
ロレンスが、元帥を艦長席シートに案内する。
「 しばらく座っていなかっただけなのだが・・・ 何だか、懐かしい気がするな 」
ゆっくりと、シートに座る元帥。
ソフィーが言った。
「 やっぱり、おじいちゃんは、そのお席が、一番似合うわ! 」
ロレンスが、艦長席シートに座る元帥を見入りながら言った。
「 私も、感激であります・・・! 閣下がご臨席されるそのシート・・ ブリッジ全体が引き締まる思いであります・・・! 」
俺は言った。
「 ・・閣下。 数々の無礼な言動、お許し下さい。 自分としては、何が何でも、作戦の遂行を優先したかったものですから・・・ 」
元帥は、艦長席から笑って答えた。
「 気にするな、グランフォード君。 ワシも、君のお父上の若い頃を思い出してな。 懐かしかったよ。 ・・だが、これで落ち着いては、おられん。 次の段階に、進まねばな・・・! 」
そうだ。 いわば、これからが本番だ。 まずは、シリウス全艦内に戒厳令を発令し、無線封鎖を行わなくてはなるまい。 シュタルトに感付かれては、苦労も水の泡だ。
バウアーが、俺に提案した。
「 グランフォード殿。 厳戒体制を取りましょう! 粒子シールドを発動させ、一切の無線電波をシャットアウトします。 外部へ発信出来るのは、このブリッジからだけにする事が出来ます 」
「 よし、それで行こう! トラスト号とは、キャノン砲の有効射程距離、プラス、5宇宙キロの距離を置いて追従させてくれ 」
「 分かりました。 ・・ロレンス、管制官に指示! 航行レーダーに、トラスト号をロックせよ! 」
「 了解! 」
メインパネルを操作しながら、次の指示を出すバウアー。
「 ディフェンス・コンデションを発動する! 各オペレータ! 運行状況を報告しろ! 」
ブリッジ左舷側に座っていた、航行オペレータが答える。
「 システム、オール、グリーンです。 現在の出力、65%! 機関正常。 バラスト状況・指定回路、共に異常なし! 」
「 メイン・チャージャーの圧力は、どうか? 」
方向舵付近にいたオペレータが、動力システムの管制パネルを操作しながら報告した。
「 現在、1200。 サブシステムは、アイドリング中! いつでも切り替えられます。 予備圧力は、1500。 異常ありません! 」
「 よろしい! 制御管制は、どうなっている? 」
ロレンスが答える。
「 全て、このブリッジに集中させてあります! 防空管制、対空管制、艦載機発着管制、火災管制、攻撃・砲撃管制、全てであります 」
「 よろしい! 完璧だな・・! 」
久し振りの操船指揮の為か、バウアーは張り切っている。
元帥が言った。
「 3次元レーダーも、作動させておくように。 トラスト号の周り、15宇宙キロは、常に完全掌握するのだ 」
「 イエッサー! 」
ゲーニッヒたちを房に監禁し、シリウスの乗っ取りは完了した。
「 全員で26名です。 バウアー大佐の指示で、艦内全域に戒厳令を出しました 」
シュタイナーとブルックナーが、艦長代理である俺に、結果報告をしに来た。
「 随分と、大勢なんだな。 そんなに不穏分子がいたのか? 」
提出されたリストを見ながら俺が聞くと、ブルックナーは答えた。
「 はい。 会議室に軟禁された時、正体を現した輩が、随分といましたよ。 まさか親衛隊の私が、実はグランフォード殿側だとは、やはり、誰も思ってもいなかったようで・・ 」
ブルックナーを、連中と一緒に拘束したのは正解だったようだ。
シュタイナーが付け加える。
「 カトウ軍医中尉のリストに含まれていない者が、結構いましたからね。 バルゼー元帥閣下がいなくなった後、随分と、軍律が乱れたようです。 ゲーニッヒが、独断で編入させた親戚将校も、かなりいました 」
「 まさに、やりたい放題だな。 これで、ちったあ、粛清になっただろう 」
俺は、リストをブルックナーに渡しながら言った。
シュタイナーが、拳を握りながら言った。
「 いよいよ、これからですね・・! 」
俺は、タバコに火を付けながら答えた。
「 ああ・・! 親玉を、宇宙のチリにしてやる・・・! 仲間の、弔い合戦だ 」
ブルックナーも言った。
「 第3段階、突入ですか? 」
「 そう言う事だ。 みんな、頼むぜ・・! 」
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