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はじめに
しおりを挟む吹奏楽というものに遭遇して、早や、40年の月日が過ぎようとしている。
その間、足かけ10年、管楽器専門店の営業マンとして中部地区を中心に、愛知・岐阜・三重と、担当学校数160校を超える営業活動もして来た。
幾多の先生・プロ演奏家・生徒・保護者の方との出会い・・・ 数え切れない程の楽団の誕生に立会い、また、逆に衰退し、消滅して行く楽団の末路も数多く見て来た。
どうすれば、楽団を継続出来るのか。 また、どうすると楽団は衰退していくのか・・・
今は、その全ての要点を知った感がある。
私の訪問を機に、吹奏楽部新設へと動き、新たなる部の歴史の始動に関わった学校も幾つかあり、スターティング・プロデュースの大切さも経験した。
この物語の根底は、そんな経験での事実にあり、思い出である。
また、文中に登場する音楽表現・専門知識など、一部、認知と異なる記述と解釈される方もある事だろう。 これは、音楽に対する、私なりの理念の1つとして解釈して頂く事をお願いする。 実際の経験と、著名な演奏家からのアドバイスを基に、私、個人が信じる概念として実践して来た事項であるが故、批判・批評・中傷は、ご容赦願いたい。
尚、物語として展開する内容は、そのほとんどが実際にあった出来事である。
1人の吹奏楽バカとして、同じ趣味を持つ幾多の仲間たちに、この作品を捧ぐ。
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