143 / 204
【宝石少年と霧の国】
美しき毒
しおりを挟む
ご機嫌な鼻歌に誘われた小さな鳥が、アガットの肩に止まる。特別な事があったわけでは無いが、いつもと変わらない朝日を浴びれただけで、彼女にとってはいい日なのだ。
「今日もいいお天気ですわね。お一ついかが?」
朝食用の果物が、腕に抱える籠の中で転がる。アガットはそのうち、一番小さな木ノ実を小さなクチバシに咥えさせた。
小鳥を見送り、アガットもその場から離れる。帰る最後、絶えず家の前を流れるキラキラした川の水を、持ってきた水差しへたっぷり溜めた。
ジプスたちは、順調にいっていれば明日帰って来る。お疲れ様の気持ちを込めて、少し手の込んだ料理でも作るつもりでいた。昨日からメインの肉や果物を仕込んだり、スープをじっくり煮込んだりと精を出している。今日は足りない食材を調達しに行く予定でもいた。
そんな先の事を考えながら川を渡り、ドアの前に足を付いた。その時、背後で羽ばたく音が聞こえて振り返る。眩しいくらいの純白の鳥が、彼女の目の前で器用に止まっていた。
「あら、ジプスからのお手紙。近状報告かしら?」
指で止まり木を作ると、鳥はそこで羽根を休めた。家へ入り、鳥を肩に移動させてから籠と水差しをテーブルに置く。食料庫へしまうのはあとにして、アガットはアンブルの部屋のドアをノックした。おそらく彼女宛だろうし、急ぎだったらいけない。
返事を聞いてから中を覗くと、アンブルの背中は作業机にあった。
「ジプスからお手紙が参りましたわ」
「あぁ、ありがとう」
アンブルは作業机から振り返り、指を差し出す。新しい止まり木に移った鳥の足に、見覚えの無い蔓が絡まっているのに気付いた。
「これは……」
「元々結んでありましたのよ。見た事無い植物ですわ」
アンブルはまじまじと蔓を見つめるアガットに頷き、鳥と額同士を合わせる。頭に流れ込む断片的な映像と、添えられたジプスの言葉に眉根を寄せた。心配そうに首をかしげたアガットの頭を優しく撫でながらも、アンブルの顔からは険しさは抜けない。
彼も驚きに戸惑っているようだったが、彼女も頭を悩ませていた。予想よりも汚染の進み具合が早い。違和感を覚えるほどのスピードだ。自然的に起きたものを、第三者が利用してこちらに敵意を示していると考えていい。そうなると、ただ尻尾を待っているだけにはいかなくなった。個体にまで影響を出し、住人を傷付け弄ぶのを黙って見ているのはもうできない。
アンブルは役目を終えた羽根を机の引き出しに入れ、立ち上がる。
「アガット、三人を労うのはもう少し先になりそうだ。私たちにも、やる事が増えたよ。例の件だ」
「まあ、残念ですわ。でも仕方ありませんものね」
「ああ。迎え入れる準備をしよう。お前の力も、頼りにしているからね」
「お任せくださいな、アンブル様」
アガットはいつも通りの華やかで可愛らしい笑顔で頷き、部屋を出たアンブルの背中を追った。
おそらく相手はこちらが女だけだからと言って、油断しているだろう。しかし売られた喧嘩は、倍に返す。それができるだけの力を、彼女たちは充分に持っているのだ。
~ ** ~ ** ~
妖精たちが暮らしている巣まで行くには、目の前の地面で口を明けている洞窟の奥へ行く必要がある。ここは、イリュジオンに数ある洞窟の中で代表した四つのうち、一つの水の洞窟だ。
妖精は入り口の前で、無意味に彷徨うように飛んだ。その姿は、怯えているようにも見える。
「大丈夫ですよ。みんな一緒です」
その言葉に、人よりも大きな水色の目が一度左右に揺れる。だが妖精は意を決したように頷き、アウィンとルルの間に並んだ。
「灯りは無くていいのか?」
「大丈夫ですよ。最初は暗いですけど、すぐ見えるようになるので」
確かに少しすれば、目は暗闇に慣れる。それでもこの地下への口の黒さは、少し不安を感じさせた。素直にその言葉を飲み込むのは難しく、三人は入り口を下ったジプスの背を意気込んで追った。
入ってしばらくは、真夜中をさらに霧で満たしたように視界が奪われた。ジプスの白い衣服と体がまだ光を含んでいて、ぼんやりと道を示している。吸って吐く息や、肌を撫でる風が冷たい。寒いのではなく冷たいのだ。その温度は、水の中を彷彿とさせる。
ルルは周囲を不思議そうに見渡す。
『何か、動いてる』
這うような……いや、これは泳ぐようと言った方がしっくりする。四人分の足音と妖精の静かな羽音以外、何十と数えきれない他の音が鉱石の耳だけを刺激した。
音の主を知っているであろうジプスと妖精が、ルルの言葉に特に反応しないのを見ると、敵じゃないと判断できる。
「そろそろ、太陽が登りきりますね」
「え? ええ、おそらく」
振り向かずに言うジプスの声は、少しだけ弾んで聞こえた。アウィンとコーパルは顔を見合わせて首をかしげる。洞窟の中で太陽の場所なんて、どう関係あるのだろうか。
浅い段差を注意しながら下り、さらに進んでいく。その時、アウィンたちは奥に目を凝らした。海のような青い煌めきが遠くに見える。それは歩を進めるように、青い光の足跡を残してこちらへやってきた。光の歩みはとてもゆっくりに見えたが、瞬きを二、三回繰り返した頃には全員をまたぎ終えていた。
ジプスが改めるように足を止めて振り返った。
「ここが、水の洞窟です。ね、明るいでしょう?」
二人は思わず無言のままで頷いた。太陽を気にしていたわけが理解できた。見れば高い天井の所々、厚さが無い場所がある。そこから太陽の光がさして、洞窟全体を明るくするのだ。深海のような辺りは一変し、真昼間の浅瀬を思わせる眩しさだ。まるでここは、歩ける海底。
二人が見惚れるように天井からの光を眺めている中、ルルだけは手の平を上にして不思議そうにした。
『冷たいけど、光なの?』
「あ、そうなんです。この洞窟の石自体が冷たいので、それを通した光も、必然的に冷たいんですよ」
光も見た事が無いから、今まで暖かいものだとばかり考えていた。通過する物体によって温度を変えるのかと、ルルは納得したのか大きく頷く。
進み出そうとしたコーパルの視界の端で、ふと何かが動いた影が映った。彼は突然の事に驚き、その場から飛び退く。
『どうしたの?』
「い、今何か」
体を硬直させた彼に、妖精が地面へ指をさす。その先に居たのは、翼のようなヒレを持った魚。影の正体だ。まるで空を飛ぶように、石の中をスイスイと泳いでいる。
「石の中で、動いている?」
「よく見たら……中は水ですか?」
上ばかりに気を取られていたせいで気付かなかった。踏んでいる地面は、ただの石で出来た階段ではない。そこを靴が叩くと、水面にできるような波紋が広がった。水は不思議と絶え間無く動き、それによって青、紫、緑と変化させている。
飛ぶように泳ぐ魚も、見た事ない種類だ。数えきれないほどの彼らは、視線で追えば地面や壁、天井すら自由に泳ぎまわっている。
『さっきも、この音した』
鉱石の耳が聞き取ったのは、石の中で動き続ける水と魚の動く音だったのだ。
美しく鮮やかなこの液体は、ただの水ではない。この魚以外には触れられない猛毒だ。美しい物ほど棘があるとはよく言ったもので、誘われた生き物は触れた途端に痺れを起こし、呼吸困難に陥る。
「時々水溜りがありますから、触らないように気をつけてくださいね」
さらっとそんな忠告を受けると、次の一歩が重くなる。しかしそれはジプスのちょっとした冗談だった。確かに水溜りはあるが、それは遠くから見ればすぐ分かる。しかもこの液体は空気に触れると数秒で固まるため、触れるという自体になる事もほとんど無い。
石が壊れるという事も無いと言う。洞窟を作る鉱石はダイヤモンドよりも数倍硬く、たとえ同じ石同士でぶつかっても、ヒビが入るくらいだ。それを知ったアウィンとコーパルは、一瞬止めた息を安堵に吐く。
ルルは説明を片耳で聞きながら、もう片方を別の音に澄ませていた。それは国宝の音ではない。シャラシャラと、綺麗で落ち着く音だ。
進む列から途切れないようにしつつ、ルルは音を辿ってそっと壁に触れた。この奥から聞こえる。音がするのは、分厚い石の壁の向こうで魚が優雅に泳ぐ水からだった。
それは、魚だけが知っている秘密。洞窟内を冷たくも美しく見せているこの色彩。それは、正確に言えば液体の色ではなかった。真実は、水に紛れた数ミリとない石の欠けら。それらが魚の動きによって舞い、太陽の光に晒される事で無限に色を変える。石が擦れ合い、輝く時、シャラシャラと涼やかな音が鳴るのだ。肉眼でも目を凝らせば石は見えるが、もっと明るくしなければ難しいだろう。
リンと鈴が転がるような音が、真横からした。ルルはハッとして我に変える。足を動かしているつもりが、思わず音に無中になって立ち止まっていた。不思議そうに首をかしげた妖精に首を振り、先を行く三人の背中を追った。
「今日もいいお天気ですわね。お一ついかが?」
朝食用の果物が、腕に抱える籠の中で転がる。アガットはそのうち、一番小さな木ノ実を小さなクチバシに咥えさせた。
小鳥を見送り、アガットもその場から離れる。帰る最後、絶えず家の前を流れるキラキラした川の水を、持ってきた水差しへたっぷり溜めた。
ジプスたちは、順調にいっていれば明日帰って来る。お疲れ様の気持ちを込めて、少し手の込んだ料理でも作るつもりでいた。昨日からメインの肉や果物を仕込んだり、スープをじっくり煮込んだりと精を出している。今日は足りない食材を調達しに行く予定でもいた。
そんな先の事を考えながら川を渡り、ドアの前に足を付いた。その時、背後で羽ばたく音が聞こえて振り返る。眩しいくらいの純白の鳥が、彼女の目の前で器用に止まっていた。
「あら、ジプスからのお手紙。近状報告かしら?」
指で止まり木を作ると、鳥はそこで羽根を休めた。家へ入り、鳥を肩に移動させてから籠と水差しをテーブルに置く。食料庫へしまうのはあとにして、アガットはアンブルの部屋のドアをノックした。おそらく彼女宛だろうし、急ぎだったらいけない。
返事を聞いてから中を覗くと、アンブルの背中は作業机にあった。
「ジプスからお手紙が参りましたわ」
「あぁ、ありがとう」
アンブルは作業机から振り返り、指を差し出す。新しい止まり木に移った鳥の足に、見覚えの無い蔓が絡まっているのに気付いた。
「これは……」
「元々結んでありましたのよ。見た事無い植物ですわ」
アンブルはまじまじと蔓を見つめるアガットに頷き、鳥と額同士を合わせる。頭に流れ込む断片的な映像と、添えられたジプスの言葉に眉根を寄せた。心配そうに首をかしげたアガットの頭を優しく撫でながらも、アンブルの顔からは険しさは抜けない。
彼も驚きに戸惑っているようだったが、彼女も頭を悩ませていた。予想よりも汚染の進み具合が早い。違和感を覚えるほどのスピードだ。自然的に起きたものを、第三者が利用してこちらに敵意を示していると考えていい。そうなると、ただ尻尾を待っているだけにはいかなくなった。個体にまで影響を出し、住人を傷付け弄ぶのを黙って見ているのはもうできない。
アンブルは役目を終えた羽根を机の引き出しに入れ、立ち上がる。
「アガット、三人を労うのはもう少し先になりそうだ。私たちにも、やる事が増えたよ。例の件だ」
「まあ、残念ですわ。でも仕方ありませんものね」
「ああ。迎え入れる準備をしよう。お前の力も、頼りにしているからね」
「お任せくださいな、アンブル様」
アガットはいつも通りの華やかで可愛らしい笑顔で頷き、部屋を出たアンブルの背中を追った。
おそらく相手はこちらが女だけだからと言って、油断しているだろう。しかし売られた喧嘩は、倍に返す。それができるだけの力を、彼女たちは充分に持っているのだ。
~ ** ~ ** ~
妖精たちが暮らしている巣まで行くには、目の前の地面で口を明けている洞窟の奥へ行く必要がある。ここは、イリュジオンに数ある洞窟の中で代表した四つのうち、一つの水の洞窟だ。
妖精は入り口の前で、無意味に彷徨うように飛んだ。その姿は、怯えているようにも見える。
「大丈夫ですよ。みんな一緒です」
その言葉に、人よりも大きな水色の目が一度左右に揺れる。だが妖精は意を決したように頷き、アウィンとルルの間に並んだ。
「灯りは無くていいのか?」
「大丈夫ですよ。最初は暗いですけど、すぐ見えるようになるので」
確かに少しすれば、目は暗闇に慣れる。それでもこの地下への口の黒さは、少し不安を感じさせた。素直にその言葉を飲み込むのは難しく、三人は入り口を下ったジプスの背を意気込んで追った。
入ってしばらくは、真夜中をさらに霧で満たしたように視界が奪われた。ジプスの白い衣服と体がまだ光を含んでいて、ぼんやりと道を示している。吸って吐く息や、肌を撫でる風が冷たい。寒いのではなく冷たいのだ。その温度は、水の中を彷彿とさせる。
ルルは周囲を不思議そうに見渡す。
『何か、動いてる』
這うような……いや、これは泳ぐようと言った方がしっくりする。四人分の足音と妖精の静かな羽音以外、何十と数えきれない他の音が鉱石の耳だけを刺激した。
音の主を知っているであろうジプスと妖精が、ルルの言葉に特に反応しないのを見ると、敵じゃないと判断できる。
「そろそろ、太陽が登りきりますね」
「え? ええ、おそらく」
振り向かずに言うジプスの声は、少しだけ弾んで聞こえた。アウィンとコーパルは顔を見合わせて首をかしげる。洞窟の中で太陽の場所なんて、どう関係あるのだろうか。
浅い段差を注意しながら下り、さらに進んでいく。その時、アウィンたちは奥に目を凝らした。海のような青い煌めきが遠くに見える。それは歩を進めるように、青い光の足跡を残してこちらへやってきた。光の歩みはとてもゆっくりに見えたが、瞬きを二、三回繰り返した頃には全員をまたぎ終えていた。
ジプスが改めるように足を止めて振り返った。
「ここが、水の洞窟です。ね、明るいでしょう?」
二人は思わず無言のままで頷いた。太陽を気にしていたわけが理解できた。見れば高い天井の所々、厚さが無い場所がある。そこから太陽の光がさして、洞窟全体を明るくするのだ。深海のような辺りは一変し、真昼間の浅瀬を思わせる眩しさだ。まるでここは、歩ける海底。
二人が見惚れるように天井からの光を眺めている中、ルルだけは手の平を上にして不思議そうにした。
『冷たいけど、光なの?』
「あ、そうなんです。この洞窟の石自体が冷たいので、それを通した光も、必然的に冷たいんですよ」
光も見た事が無いから、今まで暖かいものだとばかり考えていた。通過する物体によって温度を変えるのかと、ルルは納得したのか大きく頷く。
進み出そうとしたコーパルの視界の端で、ふと何かが動いた影が映った。彼は突然の事に驚き、その場から飛び退く。
『どうしたの?』
「い、今何か」
体を硬直させた彼に、妖精が地面へ指をさす。その先に居たのは、翼のようなヒレを持った魚。影の正体だ。まるで空を飛ぶように、石の中をスイスイと泳いでいる。
「石の中で、動いている?」
「よく見たら……中は水ですか?」
上ばかりに気を取られていたせいで気付かなかった。踏んでいる地面は、ただの石で出来た階段ではない。そこを靴が叩くと、水面にできるような波紋が広がった。水は不思議と絶え間無く動き、それによって青、紫、緑と変化させている。
飛ぶように泳ぐ魚も、見た事ない種類だ。数えきれないほどの彼らは、視線で追えば地面や壁、天井すら自由に泳ぎまわっている。
『さっきも、この音した』
鉱石の耳が聞き取ったのは、石の中で動き続ける水と魚の動く音だったのだ。
美しく鮮やかなこの液体は、ただの水ではない。この魚以外には触れられない猛毒だ。美しい物ほど棘があるとはよく言ったもので、誘われた生き物は触れた途端に痺れを起こし、呼吸困難に陥る。
「時々水溜りがありますから、触らないように気をつけてくださいね」
さらっとそんな忠告を受けると、次の一歩が重くなる。しかしそれはジプスのちょっとした冗談だった。確かに水溜りはあるが、それは遠くから見ればすぐ分かる。しかもこの液体は空気に触れると数秒で固まるため、触れるという自体になる事もほとんど無い。
石が壊れるという事も無いと言う。洞窟を作る鉱石はダイヤモンドよりも数倍硬く、たとえ同じ石同士でぶつかっても、ヒビが入るくらいだ。それを知ったアウィンとコーパルは、一瞬止めた息を安堵に吐く。
ルルは説明を片耳で聞きながら、もう片方を別の音に澄ませていた。それは国宝の音ではない。シャラシャラと、綺麗で落ち着く音だ。
進む列から途切れないようにしつつ、ルルは音を辿ってそっと壁に触れた。この奥から聞こえる。音がするのは、分厚い石の壁の向こうで魚が優雅に泳ぐ水からだった。
それは、魚だけが知っている秘密。洞窟内を冷たくも美しく見せているこの色彩。それは、正確に言えば液体の色ではなかった。真実は、水に紛れた数ミリとない石の欠けら。それらが魚の動きによって舞い、太陽の光に晒される事で無限に色を変える。石が擦れ合い、輝く時、シャラシャラと涼やかな音が鳴るのだ。肉眼でも目を凝らせば石は見えるが、もっと明るくしなければ難しいだろう。
リンと鈴が転がるような音が、真横からした。ルルはハッとして我に変える。足を動かしているつもりが、思わず音に無中になって立ち止まっていた。不思議そうに首をかしげた妖精に首を振り、先を行く三人の背中を追った。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
チート幼女とSSSランク冒険者
紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】
三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が
過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。
神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。
目を開けると日本人の男女の顔があった。
転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・
他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・
転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。
そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語
※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。
公爵家長男はゴミスキルだったので廃嫡後冒険者になる(美味しいモノが狩れるなら文句はない)
音爽(ネソウ)
ファンタジー
記憶持ち転生者は元定食屋の息子。
魔法ありファンタジー異世界に転生した。彼は将軍を父に持つエリートの公爵家の嫡男に生まれかわる。
だが授かった職業スキルが「パンツもぐもぐ」という謎ゴミスキルだった。そんな彼に聖騎士の弟以外家族は冷たい。
見習い騎士にさえなれそうもない長男レオニードは廃嫡後は冒険者として生き抜く決意をする。
「ゴミスキルでも美味しい物を狩れれば満足だ」そんな彼は前世の料理で敵味方の胃袋を掴んで魅了しまくるグルメギャグ。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
アラヒフおばさんのゆるゆる異世界生活
ゼウママ
ファンタジー
50歳目前、突然異世界生活が始まる事に。原因は良く聞く神様のミス。私の身にこんな事が起こるなんて…。
「ごめんなさい!もう戻る事も出来ないから、この世界で楽しく過ごして下さい。」と、言われたのでゆっくり生活をする事にした。
現役看護婦の私のゆっくりとしたどたばた異世界生活が始まった。
ゆっくり更新です。はじめての投稿です。
誤字、脱字等有りましたらご指摘下さい。
嫌われ聖女さんはとうとう怒る〜今更大切にするなんて言われても、もう知らない〜
𝓝𝓞𝓐
ファンタジー
13歳の時に聖女として認定されてから、身を粉にして人々のために頑張り続けたセレスティアさん。どんな人が相手だろうと、死にかけながらも癒し続けた。
だが、その結果は悲惨の一言に尽きた。
「もっと早く癒せよ! このグズが!」
「お前がもっと早く治療しないせいで、後遺症が残った! 死んで詫びろ!」
「お前が呪いを防いでいれば! 私はこんなに醜くならなかったのに! お前も呪われろ!」
また、日々大人も気絶するほどの魔力回復ポーションを飲み続けながら、国中に魔物を弱らせる結界を張っていたのだが……、
「もっと出力を上げんか! 貴様のせいで我が国の騎士が傷付いたではないか! とっとと癒せ! このウスノロが!」
「チッ。あの能無しのせいで……」
頑張っても頑張っても誰にも感謝されず、それどころか罵られるばかり。
もう我慢ならない!
聖女さんは、とうとう怒った。
食うために軍人になりました。
KBT
ファンタジー
ヴァランタイン帝国の片田舎ダウスター領に最下階位の平民の次男として生まれたリクト。
しかし、両親は悩んだ。次男であるリクトには成人しても継ぐ土地がない。
このままではこの子の未来は暗いものになってしまうだろう。
そう思った両親は幼少の頃よりリクトにを鍛え上げる事にした。
父は家の蔵にあったボロボロの指南書を元に剣術を、母は露店に売っていた怪しげな魔導書を元に魔法を教えた。
それから10年の時が経ち、リクトは成人となる15歳を迎えた。
両親の危惧した通り、継ぐ土地のないリクトは食い扶持を稼ぐために、地元の領軍に入隊試験を受けると、両親譲りの剣術と魔法のおかげで最下階級の二等兵として無事に入隊する事ができた。
軍と言っても、のどかな田舎の軍。
リクトは退役するまで地元でのんびり過ごそうと考えていたが、入隊2日目の朝に隣領との戦争が勃発してしまう。
おまけに上官から剣の腕を妬まれて、単独任務を任されてしまった。
その任務の最中、リクトは平民に対する貴族の専横を目の当たりにする。
生まれながらの体制に甘える貴族社会に嫌気が差したリクトは軍人として出世して貴族の専横に対抗する力を得ようと立身出世の道を歩むのだった。
剣と魔法のファンタジー世界で軍人という異色作品をお楽しみください。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる