宝石少年の旅記録

小枝 唯

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【宝石少年と2つの国】

希望の星を宿した石

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 宴が開催される会場には、まだ少し細かな瓦礫が残されていた。しかしそれもすぐ、手の空いている民によって素早く片付けられる。そんな迅速な動きの中、ルルは手持ち無沙汰な状態でポツンと岩に座っていた。ルービィとシェーンは身支度があり、あとから来る事になっている。
 落ち着かずに周囲をキョロキョロする彼は、誰かを待っているようだ。少しすると、ベリルが木々の枝を伝って目の前に降り立った。

「とりあえず言われた所を探したけど、居なかったぜ」
『そっか、ありがとう。一緒に待とう』
「お前の手当てしながらな」
『はぁい』

 ルルがここに居るのは、アダマスを彼らに探させているからだった。理由はまだ裁いていないから。落ちた叫び声は、森の中へ消えていった。そのため近くに居る可能性があると見て、ヴィリロスを筆頭に、動ける国民たちを募ってもらったのだ。

「そういえば、死んでても裁くのか?」

 指示をする時、ルルは生死は問わないと言った。しかし彼は頭を横に振る。

『死んでいたら、他の人と同じで、埋葬するよ』
「悪人でも?」
『死んでしまえば、関係ない。死後は、僕ら生きている存在が、踏み込んでいい、世界じゃないから』
「やっぱりお前は、王なんだな」

 大人しく手当てされながら、ルルは噛み締めるような言葉にハッとした。ベリルはいつもより強くじっと見つめる虹の瞳が、不思議と悲痛そうに見えて首をかしげる。少しして、寂しそうに目蓋が半分下がった。

『……ベリルも、僕を王として、見る……? 兄弟じゃ、なくなる? 友達じゃ、なくなる?』

 頭に呟かれる声は、まるでぐずった子供のように聞こえた。ポカンとしていると、駄々をこねるように顔が胸に、グリグリと押し付けられる。
 ベリルはルルが王だと明かさないのを、意図的だとは考えていなかった。彼は必要以上に聞かれない事には答えない。だからただ言わないだけで、隠しているとは思わなかった。しかし何故隠しているのか予想できない。王だと言えば、すぐ国宝を新しくできるだろうし、わざわざ野宿を視野に入れたり、賊に追われる心配だってないのに。
 離れようとしない頭をポンポンと撫で、なんとか引き剥がした。

「なんだよ、王様って優遇されるじゃんか。嫌なのか?」
『……ヤ。だってみんな、僕を見てくれなく、なる。みんな、僕じゃなくて、王を求めるもん』

 まだ旅を始めて間もない頃、王という存在の偉大さに気付いていなかった。そんな時に訪れたとある国で、同じ歳頃の少年と出会い友達になった。しかし交流を深めてから、誰かが言ったのだ。王に似ていると。ルルは特に迷う事無く肯定したが、今となっては後悔している。
 その翌日から、親しかったはずの少年に距離を置かれるようになった。話しかけても、王と自分は身分が違いすぎるという理由で、それ以上思い出を作れず終わってしまった。王という事で、ルルは何もできなくなった。『ルル』という名を呼ぶ者もいつの間にか消え、まるで王でない自分は必要無いと言われているような気分だった。

『僕は旅人として、生きたい。たとえ追われても、ぞんざいな扱いでも、僕として、生きたいの。それを邪魔するのは、王という存在でも、許したくない。だからね、決めたんだ』
「身分を隠すのをか?」
『それもあるけど、もう1つ。王という使命と価値が、僕という命と旅を、利用するんじゃない。僕が、王の力を、利用するんだって』

 ベリルは納得すると同時に、ずいぶんと不憫に思えた。王の役目をルルが行うのには、彼自身が好奇心旺盛すぎる。王という地位が邪魔になるほどに。

「ま、安心しろよ。今更敬ってほしいって言われても無理だからな。友達も兄弟も、解消する気は無いぜ?」

 虹の瞳が、よりパッと鮮やかに色を踊らせた。そして確かめるように再度ギュッと抱き着いてきた体を優しく撫でる。

「取り込み中申し訳ないが」
「あ」

 いつから戻って来たのか、邪魔をしないよう少し離れた場所でヴィリロスが2人を交互に見ていた。ベリルは羞恥を混ぜた苦笑いを浮かべながら、ルルの体を離す。彼は久しぶりに甘える事に夢中だったのか、そこでようやくヴィリロスの存在に気付いた。すると幼児のような表情が、スッと引き締まる。
 ヴィリロスは何も言わずに首を横に振る。アダマスは居なかったのだ。予想していた範囲を広げて捜索もしたが、彼を含め、自らの意思で従っていた数人の従者も見つからなかった。
 透き通った水色の瞳が、後ろに控えた騎士に向けられる。目配りにルルの前へ立った彼は、金の装飾が施された一足の靴を持っていた。僅かに血の香りがする。それは間違いなく、アダマスが履いていた片方だ。

「女神像の真下に、海へ繋がる川が流れている。その側で発見された」
『そう……なら、生きている可能性が、あるね』
「時間を許すのなら、そこへ向かおう」
『ううん、いい。ありがとう』
「え、いいのか?」
『生きていれば、いずれ、会うだろうから。それに……まだアダマスには、聞くべき事が、あると思う』

 知っている彼の所業は、ノイスでの行いだけでありたったの1部。それだけを見て、彼を裁くには充分だとは言えない。そして同じような思考を持つ者は多くは無いが存在するため、中には協力者となって他の悪行に繋がっているかもしれなかった。トカゲの尻尾だけを捉える事になってはいけない。
 それに何より、負傷のせいでしばらくは動けないだろう。無駄に焦る必要はない。

『それに、ヴィリロスたちも、疲れているでしょ? ゆっくり休んで。あ、あと……たくさん協力してくれて、ありがとう』

 ヴィリロスは想定していなかった感謝の言葉に少し驚いた顔をしたあと、何か苦い物でも食べたかの様に目元をしかめる。そして片膝をつくと、頭を垂らした。

「……私は、貴方に無礼を働いた。こき使われるならまだしも、感謝される筋合いは無い」

 弱々しい声にルルは目をパチクリとさせる。こんなに義理堅い性格をしているとは思わなかった。
 そっと歩み寄り、頬に手を伸ばすと顔を上げさせる。彼は不思議そうにこちらを見上げた。

『僕が、信じるか信じないかを、選ばせたんだよ? 貴方はただ、選んだだけ。それを無礼とは、言わない。だから、謝るんじゃなくて、自分の考えをもっと、誇るべきだよ』

 ヴィリロスの細い目はもっと驚愕に見開かれる。しかしその結ばれた口はもう詫びる言葉を紡がず、彼は再びルルへ頭を下げた。


 半壊したコロシアム前の噴水広場に、人々が集まっている。国民ほとんどが居るため、ざわざわと落ち着きがない。時刻は皆既日食が終わってもう1時間以上は経っていて、本来ならば宴も佳境だっただろう。だが愚痴をこぼす者は誰も居なかった。
 しばらくしてルービィとシェーン、ルルが唯一空けられた道を通って、噴水の前に立った。その後ろには五大柱が控えている。ざわめていた国民たちが静まり返った。シェーンが一歩前に出て、何百という民へ向けて声を張り上げた。

「5年と言う月日の中、よく耐えてくれた。救えなかった者たちの魂が報われるよう、今日ここで、生命を保つ国宝の誕生を共に見届けたいと思う。世界の王によって生み出された新たな石が、我らを導いてくださるだろう」

 かかげられた両手に置かれた布の上に、2つの核が鎮座していた。陽の光に照らされて、それは眩しく輝いている。国民は皆その光に応えるように跪く。
 ルルへ振り向くと、彼は気配で察したのか静かに頷いて隣に並ぶ。2つの石を受け取り見えない瞳で見つめたあと、口へ招いた。胸の中で2つの熱が弾ける。グッと背中を丸め、胸元で両手を絡めた。新しく生まれた1つの命。それは痛みを伝えるほど力強く、ルルはギュッと拳に力をこめた。
 やがて指の隙間から淡い光がこぼれ、一瞬で目を開けるのが困難になるほどの輝きが放たれる。

 数秒も経たず、光は治った。ルルは同時に静かになった脈動を感じる拳を開く。この国を保つために選ばれたのは、晴れ渡った空色に1つの星模様を刻んだ宝石。希望を意味するその石は、スターサファイアだった。
 国民はその門出に、歓迎を込めて歓声をあげる。青々とした空に数回花火が上がった。やはりこの国には、華やかな賑やかさが似合っている。シェーンは久しぶりに見る彼らの生き生きとした姿に、眩しそうに目を細めた。

「ルル様、この国に新たな導きを、ありがとうございます」

 声に振り返ったルルの表情は変わらずだがどこか優しく、まるでこの光景を目にしているかのように微笑んで見えた。
 正直、彼が王である事には少し心配していた。これほどまでに幼い王は歴代に居なかったのだ。それに歴代に無いものは幼さだけではない。王が王であるための、重要な部分が彼には無い。しかしそれは懸念すべき事ではなく、むしろ誰よりも自分たちが尊む王になるかもしれない。
 ルルは大切そうに両手の器に包んだスターサファイアを少しの間見つめ、再び視線をシェーンへ戻す。

『国宝を、守護する人を……提案したいんだけど、いいかな?』
「え?」

 その問いかけはこの場全員に聞こえたのか、皆喋るのをやめて興味深そうに彼を見た。シェーンは小首をかしげられて答えを待つ姿にハッとする。

「も、もちろんでございます。誰か、相応しい人間が?」
『まず太陽は、今まで通りシェーンに。サポートをヴィリロスに、お願いしたいの』
「仰せのままに」

 シェーンは胸元に祈りを作って静かに膝を折る。ヴィリロスは予想していなかったのか、虹の目がこちらを見つめた事で我に帰り、心臓が位置する場所へ手の平を当てて頭を下げた。

「……私に務まればいいが」
「ははは、相変わらず自信がないな。大丈夫だ、お前になら任せられるよ」
「そちらも相変わらずで何よりだ」

 楽観的に笑うシェーンに対し、ヴィリロスは敵わないと言うように、珍しく苦笑いをする。

『そして……月の地区は、ルービィ。貴女にお願いしたいんだ』
「えっ?!」

 一瞬だけだが、その場にいる全員が驚愕に互いの顔を見合った。別に彼女が相応しくないというわけではないのだが、誰もが皆、その父であるコランを指名すると思っていたからだ。しかし1番驚いて固まっているのは、他でもない本人だった。

「ル、ルル、一体どうして?」

 思わず声を上ずる彼女に、ルルは目を優しく細める。そして改めるように、様子を伺う国民たちへ視線を向けた。

『理由はある。彼女は、反抗する団体が、解散しても、1人でアダマスに、立ち向かい続けた。その首に、賞金を課せられても、諦めず。その不屈さ、勇敢さは……静かな月に眠る、強い光に相応しい。もちろんこれは、僕の考えだから、他の意見があったら、聞かせてほしい』

 美しい虹の全眼が、全員の答えを問うように見つめる。その視線は、一人一人の顔を実際に見ているかのように感じた。
 皆は再び顔を見合わせる。そしてどこからともなく、拍手が聞こえてきた。1人の拍手は徐々に数を増して大きくなっていき、あっという間に空間を響き渡らせた。ルービィはその歓迎具合に驚き、戸惑いの視線をルルに向けた。彼は気付いて目を合わせる。

『ルービィ、貴女は、どう?』
「わ、私──」

 彼女は両手を胸元に持っていって強く握る。想像以上に、なんて重くのしかかる責任だろう。言われただけで心臓が暴れている。しかし何故か、体を震わせるほど脈動する理由の中に、不安という感情は湧いていなかった。それはルルの目がまるで手を差し伸べるように、誰よりも優しく見つめているからだろう。
 ルービィは震える息を止めて深呼吸させる。そして微笑んで見せた。

「やるわ、私。貴方が産んでくれた命の源を、守護します」

 辺りはいつの間にか静まりかえっていて、剣をかかげるような宣言は、大きく響く。直後、背を押すように割れんばかりの歓声が包み込んだ。
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