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【宝石少年と2つの国】
本物と偽物
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歓声があふれる中、コランたちもコロシアムの観客席へ紛れ込む。まだ入場口が閉じていて、ルルは来ていない。
喉が裂けそうなほどの声を上げている彼らの表情は、異様だった。皆が爛々とした目で、訪れる彼の死を望み叫んでいる。
「おいしっかりしろよ!」
ベリルは耐えられずに、近くで叫んでいる観客の胸ぐらを掴んで揺さぶる。しかし観客の目線は彼を通り越し、まるで存在など見えていないかの様だった。不気味さにゾッと背筋が凍る。皆一様に同じ状態だと見て取れた。つまり、全員がアダマスの力の中に堕ちているという事だ。100を超える人々の思考を操るなど、並大抵ではない。
女神像の大きな手の平に、アダマスが立った。その腕には未だルービィが捕まっている。空いている片手を肩まで挙げると、その動きに合わせ、何かが空中に持ち上げられた。それは人が入るほどの鳥籠。中では気を失っているのか、シェーンが横たわっていた。
ヴェールに隠された瞼が、喧騒によって持ち上げられる。一体なんの騒ぎなのか。外の音だと理解するのには、5年もの監禁のせいで数秒の時間を用いた。
鮮明になった視界に彼女は急いで起き上がり、牢の鉄柵へ破りそうな勢いでしがみ付いた。驚愕に見開かれた全眼の中で、虹と言うに相応しい鮮やかな色が激しく踊る。
「王よ、ここからの眺めはいかがかな?」
「姉様っ!」
「動くな。大人しくしていろ」
「ルービィ! 貴様、なんの真似だ」
「安心しろ、手は出さない。娘はこれからの余興の道具だからな」
「余興……?」
シェーンは確かめるように上を見上げる。しかし空はまだ僅かに青みが強く、時間である皆既日食直前ではない。計画として聞いているのは、自分の心臓を取るその瞬間の事のみ。
何を企んでいるのかと訝しむ視線を、アダマスは指でコロシアムの入場口へ促す。
「扉を開けよ!」
古くに作られた石造りの入場口が、パラパラと砂ぼこりを落としながら開かれる。
耳が割れそうなほどの歓声を受けながら出て来たのは、シェーンにとっては見知らぬマント姿の人物。しかし耳の鉱石の煌めきは遠いここまで届き、人でない事は理解できた。ふと思い出す。アダマスが同胞に会わせてやると言った言葉を。そしてその最後、首だけだと言ったことも。
「まさか……」
無意識にアダマスへ振り返る。彼はその意味が分かっているようで、とても愉快そうに笑っていた。そして深く息を吸い、彼へ高らかに語りかける。
「コロシアムへようこそ、ルル! お前は試合が好きだという話を聞いた。皆既日食までの数十分間、ここに集まった全員と武闘会と行こうじゃないか!」
宣言が終わる瞬間、コロシアムをこれまで以上の興奮の声が、ゴングの音の様に響き渡った。
ルルは中央に立ち、辺りをグルリと見回す。飢えた獣の様な声を上げるその中には、バッカスやトパズと言った顔見知りも居た。狂喜乱舞している姿は正気ではない。
割れんばかりの声のせいで、耳は正常に働かない。そのせいか、ルルの声は頭の中で、妙に冷静に尋ねてきた。
『国民全てを、操ったの?』
「その通り。素晴らしいだろう? まさにこれぞ、神に選ばれた者の成せる業!」
『───貴方の、力の使い方は……どこまで、愚かなのか』
「何?」
その呆れた様な声色と物言いに、アダマスの整った眉がピクリと痙攣する。片手を挙げて国民を制し、再び尋ねた。するとルルは背筋を正して女神像を見上げ、仮面越しに目を合わせて望み通り繰り返す。
『人の心を操り、まるで、我が物顔をする……その愚かさに、何故気付かないのかと、聞いているの』
「何を……ただの材料の分際で」
『心は、神であろうと、動かす事は、許されない。それでも動かそうとは、愚かと言わず、なんと呼ぶの? 偽物の力に、本物の心を、抑えられるわけがない』
そう放たれた声は、いつも通りの静かさだった。それなのに何故か頭を殴られたような衝撃が全員に走る。それとほぼ同時だった。痛みに似た衝撃を理解した時、頭上でバキッという何かが壊れる音がしたのだ。
観客席が騒つき始める。
アダマスはまさかと思い、音の根源を探る。視線が真っ先に向いたのは、女神像の王冠を飾る美しい国宝。かすり傷すら無かった筈のそこに、大きな亀裂が中央まで入っていた。
「な、に……っ?」
「何だ? なんでここに居るんだ?」
「!」
我に帰った耳に、観客席に居る1人の声が聞こえて来た。緊張状態によって聴覚は瞬時に敏感になり、人々の言葉を探る。
「コロシアム?」
「私、家に居たのに。え、国石が割れてる」
「俺のもだ!」
アダマスはゆっくりと振り返った。無駄なのに、時間を稼ぐように。
コロシアムに集め、操っていた国民全員の催眠が解けていた。それはおそらく国宝の亀裂と、それに伴った国石の破壊のせいだ。何もしなかった。誰も国宝に近付かなかったはずだ。
戸惑いに揺れる漆黒の目が、恐ろしい物を見るようにルルを見つめた。
「何を……何をした?!」
『言葉の通りだよ』
「アダマス様、一体これは何ですか!?」
「そうだ、何が起きてるんだ!」
国民から飛ぶ疑惑の声にハッとしたアダマスの取り繕った笑みは、誰が見ても引きつっていた。予想していなかった。計画が壊れた事に、頭がぎこちなくも高速で回転する。しかし彼の頭が整うよりも早く、ルルの言葉が脳に綴られる。
『みんな、静かに。ここに居る全員は、彼によって、操られていた。ここに連れて来て、僕と、戦わせるために。アダマス、試しに貴方の罪を、今ここで並べよう。自身の力のため、生娘を攫い、その傷心した者を占い』
一体これはどういう状況なのか混乱し、アダマスはひどく目眩を感じた。ただの旅人なのに──こちらが見下ろしているのに、まるで彼が支配者であるかのようだ。やめろと口からこぼれた言葉は、小さすぎて自分の耳にすら入らない。
『信用を、持続させた。更には、オリクトの民を、手に入れたいばかり、国宝に手を出し、鉱石病を流行らせ、国民の命を、危機に晒した』
「やめろ! こ、国民よ、これは虚言だ! ただの旅人に騙されるな……! 鉱石病の元凶であるこの者は、私に罪を着せるために──」
『鉱石病なら、もう、治ったよ』
アダマスは瞬時に視線を、拘束したルービィの腕に落とす。先程まで石の様な見た目をしていた細い腕が、柔肌に戻っている。観客席の中からも、鉱石病に感染した者たちの喜びの声が上がった。
「証拠はあるのか、私がやったと言う! 私はこの国を救った英雄だぞ!」
「証人なら、私がなろう」
相変わらずな静かな声で席から立ち上がったのは、ヴィリロスだった。
「彼は確かに我らを操っていた。そして、行方不明となった少女を監禁していた行動を……この目で見ている。証言できるのは私だけでは無い」
「ええ、私もです」
コランは彼の隣に立つと、主張するように自分の胸に手を置き、声を張った。佇む2人の柱。彼らは互いにそれぞれの地区において、充分に信用のある者たちだ。
しかし国民はそれに疑心暗鬼となって囁き合う。信じていた柱の1人が怪しいのだ。信じられないのも無理はない。するとその疑心に終止符を打ったのは、1人のか細い声だった。
「あ、あの!」
ルルはその震える声に覚えがあり、辿って振り返る。恐怖と緊張に体も震わせているのは、行方不明から唯一帰還した少女。
「私、監禁されていました……女神像で! 私の他に、何人も。その時旅人様が、救って下さったんです……!」
『貴女、あの時の人だね? そう。無事に帰れて、良かった』
ルルの返事は、少女にしか帰っていなかった。しかし彼女の言葉で、国民の意見は1つにまとまる。アダマスは途端に、自身へ集中する視線が疑いではなく、ハッキリとした憎悪である事に気付く。
彼は急いでブラックダイヤを鷲掴んだ。しかし触れたその滑らかな面が、指に引っ掛かった。見れば、今にも真っ二つに割れそうなほど深い亀裂が入っているじゃないか。
『無駄だよ。もう、この場で貴方は、力を使えない』
「な、何故だ?! ただのオリクトの民が、どうにか出来るわけがない! 王が、何か」
『その人は王ではない』
慌ててシェーンに向いた目が、遮った言葉によって、数秒の時間をかけてルルに向く。その言葉は全員の頭に届いているようで、皆が彼に集中していた。
ルルは前髪に触れる仮面に手をかける。その仮面が外される時間は瞬きにも満たない物だ。しかし静まり返った空間では、それは永遠に思えた。長いまつ毛がゆっくりと開かれる。
『──王は、僕だ』
喉が裂けそうなほどの声を上げている彼らの表情は、異様だった。皆が爛々とした目で、訪れる彼の死を望み叫んでいる。
「おいしっかりしろよ!」
ベリルは耐えられずに、近くで叫んでいる観客の胸ぐらを掴んで揺さぶる。しかし観客の目線は彼を通り越し、まるで存在など見えていないかの様だった。不気味さにゾッと背筋が凍る。皆一様に同じ状態だと見て取れた。つまり、全員がアダマスの力の中に堕ちているという事だ。100を超える人々の思考を操るなど、並大抵ではない。
女神像の大きな手の平に、アダマスが立った。その腕には未だルービィが捕まっている。空いている片手を肩まで挙げると、その動きに合わせ、何かが空中に持ち上げられた。それは人が入るほどの鳥籠。中では気を失っているのか、シェーンが横たわっていた。
ヴェールに隠された瞼が、喧騒によって持ち上げられる。一体なんの騒ぎなのか。外の音だと理解するのには、5年もの監禁のせいで数秒の時間を用いた。
鮮明になった視界に彼女は急いで起き上がり、牢の鉄柵へ破りそうな勢いでしがみ付いた。驚愕に見開かれた全眼の中で、虹と言うに相応しい鮮やかな色が激しく踊る。
「王よ、ここからの眺めはいかがかな?」
「姉様っ!」
「動くな。大人しくしていろ」
「ルービィ! 貴様、なんの真似だ」
「安心しろ、手は出さない。娘はこれからの余興の道具だからな」
「余興……?」
シェーンは確かめるように上を見上げる。しかし空はまだ僅かに青みが強く、時間である皆既日食直前ではない。計画として聞いているのは、自分の心臓を取るその瞬間の事のみ。
何を企んでいるのかと訝しむ視線を、アダマスは指でコロシアムの入場口へ促す。
「扉を開けよ!」
古くに作られた石造りの入場口が、パラパラと砂ぼこりを落としながら開かれる。
耳が割れそうなほどの歓声を受けながら出て来たのは、シェーンにとっては見知らぬマント姿の人物。しかし耳の鉱石の煌めきは遠いここまで届き、人でない事は理解できた。ふと思い出す。アダマスが同胞に会わせてやると言った言葉を。そしてその最後、首だけだと言ったことも。
「まさか……」
無意識にアダマスへ振り返る。彼はその意味が分かっているようで、とても愉快そうに笑っていた。そして深く息を吸い、彼へ高らかに語りかける。
「コロシアムへようこそ、ルル! お前は試合が好きだという話を聞いた。皆既日食までの数十分間、ここに集まった全員と武闘会と行こうじゃないか!」
宣言が終わる瞬間、コロシアムをこれまで以上の興奮の声が、ゴングの音の様に響き渡った。
ルルは中央に立ち、辺りをグルリと見回す。飢えた獣の様な声を上げるその中には、バッカスやトパズと言った顔見知りも居た。狂喜乱舞している姿は正気ではない。
割れんばかりの声のせいで、耳は正常に働かない。そのせいか、ルルの声は頭の中で、妙に冷静に尋ねてきた。
『国民全てを、操ったの?』
「その通り。素晴らしいだろう? まさにこれぞ、神に選ばれた者の成せる業!」
『───貴方の、力の使い方は……どこまで、愚かなのか』
「何?」
その呆れた様な声色と物言いに、アダマスの整った眉がピクリと痙攣する。片手を挙げて国民を制し、再び尋ねた。するとルルは背筋を正して女神像を見上げ、仮面越しに目を合わせて望み通り繰り返す。
『人の心を操り、まるで、我が物顔をする……その愚かさに、何故気付かないのかと、聞いているの』
「何を……ただの材料の分際で」
『心は、神であろうと、動かす事は、許されない。それでも動かそうとは、愚かと言わず、なんと呼ぶの? 偽物の力に、本物の心を、抑えられるわけがない』
そう放たれた声は、いつも通りの静かさだった。それなのに何故か頭を殴られたような衝撃が全員に走る。それとほぼ同時だった。痛みに似た衝撃を理解した時、頭上でバキッという何かが壊れる音がしたのだ。
観客席が騒つき始める。
アダマスはまさかと思い、音の根源を探る。視線が真っ先に向いたのは、女神像の王冠を飾る美しい国宝。かすり傷すら無かった筈のそこに、大きな亀裂が中央まで入っていた。
「な、に……っ?」
「何だ? なんでここに居るんだ?」
「!」
我に帰った耳に、観客席に居る1人の声が聞こえて来た。緊張状態によって聴覚は瞬時に敏感になり、人々の言葉を探る。
「コロシアム?」
「私、家に居たのに。え、国石が割れてる」
「俺のもだ!」
アダマスはゆっくりと振り返った。無駄なのに、時間を稼ぐように。
コロシアムに集め、操っていた国民全員の催眠が解けていた。それはおそらく国宝の亀裂と、それに伴った国石の破壊のせいだ。何もしなかった。誰も国宝に近付かなかったはずだ。
戸惑いに揺れる漆黒の目が、恐ろしい物を見るようにルルを見つめた。
「何を……何をした?!」
『言葉の通りだよ』
「アダマス様、一体これは何ですか!?」
「そうだ、何が起きてるんだ!」
国民から飛ぶ疑惑の声にハッとしたアダマスの取り繕った笑みは、誰が見ても引きつっていた。予想していなかった。計画が壊れた事に、頭がぎこちなくも高速で回転する。しかし彼の頭が整うよりも早く、ルルの言葉が脳に綴られる。
『みんな、静かに。ここに居る全員は、彼によって、操られていた。ここに連れて来て、僕と、戦わせるために。アダマス、試しに貴方の罪を、今ここで並べよう。自身の力のため、生娘を攫い、その傷心した者を占い』
一体これはどういう状況なのか混乱し、アダマスはひどく目眩を感じた。ただの旅人なのに──こちらが見下ろしているのに、まるで彼が支配者であるかのようだ。やめろと口からこぼれた言葉は、小さすぎて自分の耳にすら入らない。
『信用を、持続させた。更には、オリクトの民を、手に入れたいばかり、国宝に手を出し、鉱石病を流行らせ、国民の命を、危機に晒した』
「やめろ! こ、国民よ、これは虚言だ! ただの旅人に騙されるな……! 鉱石病の元凶であるこの者は、私に罪を着せるために──」
『鉱石病なら、もう、治ったよ』
アダマスは瞬時に視線を、拘束したルービィの腕に落とす。先程まで石の様な見た目をしていた細い腕が、柔肌に戻っている。観客席の中からも、鉱石病に感染した者たちの喜びの声が上がった。
「証拠はあるのか、私がやったと言う! 私はこの国を救った英雄だぞ!」
「証人なら、私がなろう」
相変わらずな静かな声で席から立ち上がったのは、ヴィリロスだった。
「彼は確かに我らを操っていた。そして、行方不明となった少女を監禁していた行動を……この目で見ている。証言できるのは私だけでは無い」
「ええ、私もです」
コランは彼の隣に立つと、主張するように自分の胸に手を置き、声を張った。佇む2人の柱。彼らは互いにそれぞれの地区において、充分に信用のある者たちだ。
しかし国民はそれに疑心暗鬼となって囁き合う。信じていた柱の1人が怪しいのだ。信じられないのも無理はない。するとその疑心に終止符を打ったのは、1人のか細い声だった。
「あ、あの!」
ルルはその震える声に覚えがあり、辿って振り返る。恐怖と緊張に体も震わせているのは、行方不明から唯一帰還した少女。
「私、監禁されていました……女神像で! 私の他に、何人も。その時旅人様が、救って下さったんです……!」
『貴女、あの時の人だね? そう。無事に帰れて、良かった』
ルルの返事は、少女にしか帰っていなかった。しかし彼女の言葉で、国民の意見は1つにまとまる。アダマスは途端に、自身へ集中する視線が疑いではなく、ハッキリとした憎悪である事に気付く。
彼は急いでブラックダイヤを鷲掴んだ。しかし触れたその滑らかな面が、指に引っ掛かった。見れば、今にも真っ二つに割れそうなほど深い亀裂が入っているじゃないか。
『無駄だよ。もう、この場で貴方は、力を使えない』
「な、何故だ?! ただのオリクトの民が、どうにか出来るわけがない! 王が、何か」
『その人は王ではない』
慌ててシェーンに向いた目が、遮った言葉によって、数秒の時間をかけてルルに向く。その言葉は全員の頭に届いているようで、皆が彼に集中していた。
ルルは前髪に触れる仮面に手をかける。その仮面が外される時間は瞬きにも満たない物だ。しかし静まり返った空間では、それは永遠に思えた。長いまつ毛がゆっくりと開かれる。
『──王は、僕だ』
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