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【宝石少年と2つの国】
探り合い
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部屋の分厚いドアの向こう側で起きる騒ぎが、ルービィの眠りを妨げる。頭が眠りから醒めた事を理解して目を開くまで、今の彼女には時間が必要だった。ようやく目蓋を上げた頃、騒ぎが遠のいていったのが分かった。
一体何事かと、ドアを開けてそっと廊下を覗く。大勢の声はエントランスから聞こえてきていた。少しついたドレスのシワを伸ばし、自室から出る。向かった広いエントランスに居たのは父1人だけだった。
コランは足音に振り返る。階段を降りてくるルービィの姿にハッとし、駆け寄った。肩を支えようとしたが、彼女はそれを拒否する。
「いけないわ、父様。今私に触れたら移ってしまう」
ルービィは首を振り、距離を取るために一歩下がった。胸元で握り締められた手は手袋に覆われている。手袋越しに触れると、肌には無い硬い感触がまだあった。そう、その布の下に隠された手は、今や人の肌ではない。
コランはそっと、手袋を外す。そこから現れた彼女の手の甲には、所々に赤と青の宝石が貼り付いていた。違う。張り付いているのではなく、実際に肌の一部が鉱石と化しているのだ。体を蝕みながらも鮮やかで美しい鉱石に、コランは顔を歪めた。ルービィは手を胸元へ引き寄せ、そっと手で隠す。
体の外側が鉱石となる。これは鉱石病の症状の1つだ。その鉱石は徐々に面積を大きくし、最終的には呼吸困難に陥る。噂通り、この手の鉱石は昨晩よりも成長している。
昨日の夕方見舞った、病に臥したという少女は鉱石病に罹っていたのだ。彼女の右腕はもうほとんどが鉱石に覆われ、動かす事も困難になっていた。そんな状況で、さらには不治と云われる病にルービィが何か出来るわけもない。ただそれでも、出来る限りの治療法を家族に伝え、その場を去った。そして自身の手に違和感を覚えたのは、帰宅後すぐだった。
「ルービィ、薬は……?」
「大丈夫、ちゃんと飲んでいるわ」
鉱石病が全国各地で流行ったのは、何百と前だ。かつては鉱石病で死ぬのが自然的な摂理であるという説があったほど、莫大的に広まった。今では病に直面した過去の《世界の王》が治療し、幻の病と云われるようになったそうだ。そのため治療薬は無く、進行を遅らせる方法しか編み出されていない。
ルービィは手袋をはめ直しながら、辺りを見渡す。先程までの騒音の原因が気になった。
「ルルはまだ、帰られないのかしら」
「ああ……すまないルービィ。彼は連れて行かれた」
「えっ?!」
コランは不甲斐なさに顔を歪めながら、驚く彼女に全て説明した。
ルービィは顔をサァッと青ざめる。アダマスはきっと、ルルが病気をばら撒いたと本気では思っていない。オリクトの民と知り、彼の首を取るため鉱石病を言い訳に、捕獲をしたのだ。そうなればいつ処刑されるか分からない。
「日時は予想出来ている。おそらく、宴の当日だろう」
彼の事だ。おそらく派手に見せびらかすため、処刑は国民全員が集う日にする筈だ。僅かでも下がった信用と、自身に従わない者への恐怖を再度植え付ける事も含めて行うだろう。
扉の前には、下手な動きを防ぐ監視役であろう騎士が2人、残されていた。彼らには聞かれないよう、ルービィの肩に手を置いて部屋へと促しながら小声で続けた。
「動くのは、明日の夜だ。牢の位置を確認し、必ず処刑前に救いに行く」
「私も行くわ」
「いけない。お前は待っていなさい」
「お願い。私に1つ、考えがあるの」
「考え……?」
「ええ。協力してくれる、味方が居るわ」
自分たちだけの力では、一か八かの賭けになってしまう。そうではなく、確実に救うためにはもう1人の協力が必要なのだ。
~ ** ~ ** ~
ルルは冷たい地面に座り、周囲を見渡す。あれから連れてこられたのは、行方不明者を収容していた地下牢の、最も奥深くにある大きな牢だった。広いのはのびのび出来ていいが、施錠は5つもある。しかもご丁寧に、それぞれ別々の鍵だ。
牢の生活はいつぶりだろう。とても懐かしい。
「ずいぶんと大人しいじゃないか」
アダマスの声が、少し遠くから聞こえてきた。徐々に足音は近づき、やがて牢の前で止まる。
漆黒の瞳はルルを見据え、完全に勝ち誇ったような笑みを浮かべていた。しかし仮面が隠す顔が、捕まる前の表情と何ひとつ変わっていない事が気に入らないようだ。余裕すら感じられるその姿に、笑顔はすぐに崩れる。
『暴れて、ほしいの?』
ルルにとっては純粋な質問。しかしその不思議そうな声色が、アダマスの心を逆撫でするには充分だった。それでも拳は震えるだけで、実際には襲いかからない。知っているのだ、オリクトの民の力を。その鉱石を巧みに操る力があれば、人間の心臓を貫く事は容易い。
深く息を吐き、なんとか自分を落ち着かせた。せっかく派手な事をして手に入れたのだ。こちらが大人しくしていれば、この子供は逃げる気はない。もう少しの辛抱だと、アダマスは自分に言い聞かせた。
確かにルルには逃げる気がまだ無かった。確信を持つために、尋ねたい事があったからだ。
『あの鉱物が僕のだと……よく、分かったね』
「なんだ、この期に及んでまだ言い逃れを?」
『ううん、違う。僕はね、盲目なの。だから気配に、敏感なんだ。生き物と物は、それで見分けている。騎士が遠くに、2人、居るね。この牢の、外側の壁にも、1人』
アダマスはハッとしてその方向に視線を向けた。言葉通り、ルルを収容した牢の壁に、1人を待機させている。妙な動きを確認した時、入り口の騎士にいち早く合図して脱獄を防ぐためだ。
アダマスの目に驚愕の色が混ざった。入り口の騎士は分かるだろうが、他は情報を与えていないはずなのだ。ルルは続ける。
『見られていれば、視線を感じるから……どこで見られたか、すぐ分かる。フードや仮面は、人の気配がする所では、絶対に取らない』
「……何が言いたい」
『フードの下を、見た人が居る? 一体、どこで?』
アダマスは言葉を作れなかった。口は開くが、喉の奥から言葉が出てこない。嘘の口実などいくらでも作れるのに、本能がそれを拒否している。
『3日前、妙な事も起きた』
その日はちょうど、アダマスが国宝に血を飲ませた日だ。鉱石病が流行る直前。
『国宝が一際、うるさくなったの』
「国宝……?」
オリクトの民は確かに、国宝を守護する役割を背負っていると云われている。しかし国宝がうるさくなったなどという表現をする者は、永く生きて初めて聞いた。虚言だと嗤いたいが、日時を正確に指摘していて出来ない。
どこか考えるように、床に落とされていた視線がふと上げられる。仮面越しに目が合ったのが分かった。
『何をしたの?』
とても低い声はまるで探る様で、それでいて確信を突いているかの様に、頭に響いた。比較的小さな声なのに、アダマスは思わず肩を跳ねさせる。冷や汗が背中を伝うのがよく分かった。
光の無い黒い瞳が、慌てたようにサッと逸らされる。まずい、これ以上ここに居てはいけない。開いた口が誤って事実を述べてしまうかもしれない。いや、いずれ述べてしまう。今だって本能が、言葉を吐き出そうとして仕方ないのだから。
そんな本能に抵抗する様に、アダマスは口元を片手で覆って押さえる。人知れず無意識に、悔しさで唇を噛んだ。牢の中で抵抗も出来ないはずの、歳もまだ18の準成人にもなっていない相手に怯えるなんて、とんでもない屈辱だ。いくらオリクトの民が聡明と言われようとも、ここまでの者は初めてだ。
『どうしたの?』
「! 黙れ!」
咄嗟に遮ろうと声を荒げる。彼の言葉は頭に直接語りかけるため、そんなもの意味は無いが。それでもルルは、それ以上何も言おうとしなかった。
「処刑は明後日に決行する。助けを求めようとも無駄だ。貴様の味方をする民は、居ないのだから」
その去り際の文句は彼にしては小さく、あまり張りが無い。アダマスは背を向けると早口にそう捲し立て、足早に去って行った。
一体何事かと、ドアを開けてそっと廊下を覗く。大勢の声はエントランスから聞こえてきていた。少しついたドレスのシワを伸ばし、自室から出る。向かった広いエントランスに居たのは父1人だけだった。
コランは足音に振り返る。階段を降りてくるルービィの姿にハッとし、駆け寄った。肩を支えようとしたが、彼女はそれを拒否する。
「いけないわ、父様。今私に触れたら移ってしまう」
ルービィは首を振り、距離を取るために一歩下がった。胸元で握り締められた手は手袋に覆われている。手袋越しに触れると、肌には無い硬い感触がまだあった。そう、その布の下に隠された手は、今や人の肌ではない。
コランはそっと、手袋を外す。そこから現れた彼女の手の甲には、所々に赤と青の宝石が貼り付いていた。違う。張り付いているのではなく、実際に肌の一部が鉱石と化しているのだ。体を蝕みながらも鮮やかで美しい鉱石に、コランは顔を歪めた。ルービィは手を胸元へ引き寄せ、そっと手で隠す。
体の外側が鉱石となる。これは鉱石病の症状の1つだ。その鉱石は徐々に面積を大きくし、最終的には呼吸困難に陥る。噂通り、この手の鉱石は昨晩よりも成長している。
昨日の夕方見舞った、病に臥したという少女は鉱石病に罹っていたのだ。彼女の右腕はもうほとんどが鉱石に覆われ、動かす事も困難になっていた。そんな状況で、さらには不治と云われる病にルービィが何か出来るわけもない。ただそれでも、出来る限りの治療法を家族に伝え、その場を去った。そして自身の手に違和感を覚えたのは、帰宅後すぐだった。
「ルービィ、薬は……?」
「大丈夫、ちゃんと飲んでいるわ」
鉱石病が全国各地で流行ったのは、何百と前だ。かつては鉱石病で死ぬのが自然的な摂理であるという説があったほど、莫大的に広まった。今では病に直面した過去の《世界の王》が治療し、幻の病と云われるようになったそうだ。そのため治療薬は無く、進行を遅らせる方法しか編み出されていない。
ルービィは手袋をはめ直しながら、辺りを見渡す。先程までの騒音の原因が気になった。
「ルルはまだ、帰られないのかしら」
「ああ……すまないルービィ。彼は連れて行かれた」
「えっ?!」
コランは不甲斐なさに顔を歪めながら、驚く彼女に全て説明した。
ルービィは顔をサァッと青ざめる。アダマスはきっと、ルルが病気をばら撒いたと本気では思っていない。オリクトの民と知り、彼の首を取るため鉱石病を言い訳に、捕獲をしたのだ。そうなればいつ処刑されるか分からない。
「日時は予想出来ている。おそらく、宴の当日だろう」
彼の事だ。おそらく派手に見せびらかすため、処刑は国民全員が集う日にする筈だ。僅かでも下がった信用と、自身に従わない者への恐怖を再度植え付ける事も含めて行うだろう。
扉の前には、下手な動きを防ぐ監視役であろう騎士が2人、残されていた。彼らには聞かれないよう、ルービィの肩に手を置いて部屋へと促しながら小声で続けた。
「動くのは、明日の夜だ。牢の位置を確認し、必ず処刑前に救いに行く」
「私も行くわ」
「いけない。お前は待っていなさい」
「お願い。私に1つ、考えがあるの」
「考え……?」
「ええ。協力してくれる、味方が居るわ」
自分たちだけの力では、一か八かの賭けになってしまう。そうではなく、確実に救うためにはもう1人の協力が必要なのだ。
~ ** ~ ** ~
ルルは冷たい地面に座り、周囲を見渡す。あれから連れてこられたのは、行方不明者を収容していた地下牢の、最も奥深くにある大きな牢だった。広いのはのびのび出来ていいが、施錠は5つもある。しかもご丁寧に、それぞれ別々の鍵だ。
牢の生活はいつぶりだろう。とても懐かしい。
「ずいぶんと大人しいじゃないか」
アダマスの声が、少し遠くから聞こえてきた。徐々に足音は近づき、やがて牢の前で止まる。
漆黒の瞳はルルを見据え、完全に勝ち誇ったような笑みを浮かべていた。しかし仮面が隠す顔が、捕まる前の表情と何ひとつ変わっていない事が気に入らないようだ。余裕すら感じられるその姿に、笑顔はすぐに崩れる。
『暴れて、ほしいの?』
ルルにとっては純粋な質問。しかしその不思議そうな声色が、アダマスの心を逆撫でするには充分だった。それでも拳は震えるだけで、実際には襲いかからない。知っているのだ、オリクトの民の力を。その鉱石を巧みに操る力があれば、人間の心臓を貫く事は容易い。
深く息を吐き、なんとか自分を落ち着かせた。せっかく派手な事をして手に入れたのだ。こちらが大人しくしていれば、この子供は逃げる気はない。もう少しの辛抱だと、アダマスは自分に言い聞かせた。
確かにルルには逃げる気がまだ無かった。確信を持つために、尋ねたい事があったからだ。
『あの鉱物が僕のだと……よく、分かったね』
「なんだ、この期に及んでまだ言い逃れを?」
『ううん、違う。僕はね、盲目なの。だから気配に、敏感なんだ。生き物と物は、それで見分けている。騎士が遠くに、2人、居るね。この牢の、外側の壁にも、1人』
アダマスはハッとしてその方向に視線を向けた。言葉通り、ルルを収容した牢の壁に、1人を待機させている。妙な動きを確認した時、入り口の騎士にいち早く合図して脱獄を防ぐためだ。
アダマスの目に驚愕の色が混ざった。入り口の騎士は分かるだろうが、他は情報を与えていないはずなのだ。ルルは続ける。
『見られていれば、視線を感じるから……どこで見られたか、すぐ分かる。フードや仮面は、人の気配がする所では、絶対に取らない』
「……何が言いたい」
『フードの下を、見た人が居る? 一体、どこで?』
アダマスは言葉を作れなかった。口は開くが、喉の奥から言葉が出てこない。嘘の口実などいくらでも作れるのに、本能がそれを拒否している。
『3日前、妙な事も起きた』
その日はちょうど、アダマスが国宝に血を飲ませた日だ。鉱石病が流行る直前。
『国宝が一際、うるさくなったの』
「国宝……?」
オリクトの民は確かに、国宝を守護する役割を背負っていると云われている。しかし国宝がうるさくなったなどという表現をする者は、永く生きて初めて聞いた。虚言だと嗤いたいが、日時を正確に指摘していて出来ない。
どこか考えるように、床に落とされていた視線がふと上げられる。仮面越しに目が合ったのが分かった。
『何をしたの?』
とても低い声はまるで探る様で、それでいて確信を突いているかの様に、頭に響いた。比較的小さな声なのに、アダマスは思わず肩を跳ねさせる。冷や汗が背中を伝うのがよく分かった。
光の無い黒い瞳が、慌てたようにサッと逸らされる。まずい、これ以上ここに居てはいけない。開いた口が誤って事実を述べてしまうかもしれない。いや、いずれ述べてしまう。今だって本能が、言葉を吐き出そうとして仕方ないのだから。
そんな本能に抵抗する様に、アダマスは口元を片手で覆って押さえる。人知れず無意識に、悔しさで唇を噛んだ。牢の中で抵抗も出来ないはずの、歳もまだ18の準成人にもなっていない相手に怯えるなんて、とんでもない屈辱だ。いくらオリクトの民が聡明と言われようとも、ここまでの者は初めてだ。
『どうしたの?』
「! 黙れ!」
咄嗟に遮ろうと声を荒げる。彼の言葉は頭に直接語りかけるため、そんなもの意味は無いが。それでもルルは、それ以上何も言おうとしなかった。
「処刑は明後日に決行する。助けを求めようとも無駄だ。貴様の味方をする民は、居ないのだから」
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