31 / 204
【宝石少年と言葉の国】
国宝の無い塔
しおりを挟む
ジャスパーは再び、興味深そうにルルへ顔を近付ける。緑と赤の目を細め、先程までの明るい声とは打って変わって低く囁いた。
「ルルって……男?」
『え? どっちでも無い……かな』
「ソウナノ?」
『うん。一応僕は、男……に近いとは、思ってる』
「フゥン」
『何か、変?』
「あぁ、ソウジャない。綺麗だなって思ったンダ。ボクは美しい存在が好き。だからキレイでしょ? ボク自身も。イナイって思ってたよ、ボクと同じくらい綺麗な人なんて。ウウン、同じじゃない。ルルには負けたカモ。初めて見たナァ、ボクより美しい人」
しみじみ言いながら、手がようやく離される。だがその手は次に、頬を包んで逃がさない。じーっと無言で見つめられる感覚は、仮面を隔ててもやはり慣れず、ルルは見えていない目だけでもと小さく逸らした。
『綺麗とか、美しいとか……よく、分からないや』
「綺麗ダヨ、とても。ねぇ、そう言えばどうしてズット、フードと仮面を付けているノ? モチロン似合うケド」
ジャスパーはルルと距離を取り、全体を眺めた。ただ静かに座る姿も絵になると、色違いの目を細める。
もちろん、室内でも取り外されないフードと仮面に、何かしら意味があると察していた。それでも、理性の壁から欲が顔を見せてしまう。顔を隠した今でも美しいのだから、それを取り払った本来の姿はどれほどなのかと。だがそこで我に返ったのか、ジャスパーは慌てたように、ルルから大袈裟に離れた。
(き、嫌われタかな? あぁ、聞きすぎた……マタやっちゃった)
ルルは黙ったままだ。沈黙の緊張に、指先が冷えるのを感じる。せっかく友達になりたかったのに、嫌われれば元も子もない。
思い出すのは、ジェイドと出会う前の人々の拒絶。
(ボク、性格悪いのカナ、ヤッパリ)
『見たい?』
「へっ?」
底無し沼の様な思考に溺れかけていた意識を、ルルの声が引き上げた。ジャスパーは彼の首をかしげる仕草に、素っ頓狂な声を咄嗟に上げる。唖然としていると、再び頭の中で声が尋ねてきた。
『中、見たい?』
「え、ゥン、と……。でも、イヤでしょ? だって何か、事情も……アルでしょ? 隠シテルのは」
ルルは可笑しそうに笑った。戸惑う様子が、初めて仮面を取って見せたジェイドの反応とそっくりだったのだ。
確かにこの姿を晒す相手は、もっと厳格に選んだ方がいいかもしれない。人間の嘘は巧妙だと知っている。けれど、彼らの戸惑う声にどうしても偽りを感じない。声しか分からないに自分にとって、判断はそれだけで充分だった。それに、彼のもてなしに応えたかった。
『隠してる意味は、ある。でもジャスパーになら、いいよ。今人は、居ないみたいだし』
「で、デモ」
『来て』
今度はルルから招く手を差し伸べた。するとジャスパーは、ふらふらと無意味に多く距離を飛びながら、迷いを断ち切れない様子でルルの元へ寄る。
『ジャスパーは、どうして僕に……取って置きの場所を、教えてくれたの?』
「ソ、それは……ナリタカッタんだ。その、友達に」
『ありがとう、僕もだよ。だから』
肌にピッタリと付いた仮面を外す。そして髪を隠したフードを取り払い、瞳をゆっくり瞬かせた。その動きに一切の躊躇いは無い。
瞳に掛かる前髪を縫う様に、光がこぼれる。本棚の影になって仄かな光しかないここに、眩しいと思えるほどの輝きが生まれた。ルルの宝石の耳と目は、世界の僅かな光の反射も溶け込ませて魅了するのだ。
何も無い視界の向こう側で、息を飲んだ音が聞こえた。
「そ、その耳、宝石……ナノ? もしかして」
『うん。耳だけじゃない。目も、髪も……全て、宝石。僕は、オリクトと言う民なの』
「オリクトの、民……? ナンカ、聞いた事あるような、ナイよーな」
『体が鉱物で、出来ている人たちの事を、言うんだって』
「へぇ、不思議な人だね。美しいよ、とても」
『ありがとう』
「羨マシイくらい。デモ」
ジャスパーは言い掛けて口をつぐみ、ルルの滑らかな髪を掬うと愛しそうに唇を寄せる。
「綺麗なのは君だからダ、きっと。ボクだったら似合わなかったダロウね、その色と宝石ヲ持っても。石ノ美しさに負ケチャウや」
ルルは囁かれた言葉に目をパチクリとさせ、可笑しそうに、嬉しそうに目を小さく弧にさせた。初めてこの名前を貰った時、クーゥカラットからも同じ様な事を言われたと思い出したのだ。
緩んだ指の隙間から髪がこぼれ落ちる。離れていく彼の手の代わりに、今度はルルが彼の頬を撫でる。
『僕、目が、見えないの。だからジャスパーが、どんな顔をしているか……触ってもいい?』
「もちろんサ」
ジャスパーは盲目である事に驚いた顔をしたが、すぐに微笑み、彼が触りやすいようにと初めて地面に降り立った。
時間の経過を知らせる時計の音すら届かない、秘密の場所。そんな、時忘れの場所でどれほどの間、話を弾ませたか分からない。
話題は旅をしている目的になり、国宝の名前を聞いたジャスパーは興味深そうに言った。
「ドンナ所にあるの? その、国宝って言うのは」
ルルは空中で長い足を組んで首をかしげる彼に、意外そうな目を向けた。国宝は国の中心である柱の塔にある筈なのだ。だからここに住んでいる彼は詳しいと思っていたが……。
『国宝は……柱の塔にあるんだ。だから、ここにある筈、だと……思ったんだけど』
「ん~? でも、ボクは初めて知ったよ? ジェイドに聞こウ。彼はね、な~んでも知ってるカラ」
『そうだね』
「デモ、聞くのはアトでじゃイケナイ? まだ一緒に居たいンダ。駄目、かな?」
ジャスパーは胸の前で、お願いするように指を絡め、上目遣いに見つめる。ルルはそれに一瞬だけ、ジェイドが居るであろう本棚の向こう側を壁越しに見やった。
実を言えば、もうそろそろソファから腰を上げようと思っていたのだ。日が暮れる前に移動した方がいいと思っていたから。しかし立ち上がる事はせずソファに体を沈めたまま、ジャスパーに優しい視線を向ける。
『うん。もう少し、ここに居る』
ここに残ろうと思った理由は単純で、彼の声がとても寂しげに聞こえたからだった。友達のそんな声を聞いてしまえば、体から力が抜ける。
ジャスパーはそれにパッと顔と声を明るくさせた。しかしすぐに曇らせる。
「ア……ボク、また言ったカナ、無理な事」
『大丈夫だよ。まだ日は、明るいでしょ?』
「うん、多分。実はさ、ボクね、初めてなんダ。友達とのお喋り。だからネ、今トテモ楽しいヨ」
『そう、良かった。僕も楽しい』
ジャスパーは嬉しそうに笑うとクルリと宙返りし、逆さまになった状態で胡座をかく。長い茶色の髪だけが重力に従い、床すれすれで揺れた。
彼はルルの膝に置かれた仮面を指で示した。
「ルルはアヴァールって国から来たんだよね? そこでは流行ッテイル物カナ? そのオシャレな仮面って」
『ん、そうなのかな。言われてみれば、これを、くれた人からは、そういうの……聞かなかった。どこで買ったのかも、知らない』
「そうなんだ。とってもカッコいいよ。良ク似合ってる」
『ありがとう。着けてみる?』
「イイの?」
ジャスパーはその言葉に、頷いたルルの元に滑るように降りる。そっと、落とさない様にと慎重に仮面を受け取った。
その瞬間──。
「痛っ!」
「ルルって……男?」
『え? どっちでも無い……かな』
「ソウナノ?」
『うん。一応僕は、男……に近いとは、思ってる』
「フゥン」
『何か、変?』
「あぁ、ソウジャない。綺麗だなって思ったンダ。ボクは美しい存在が好き。だからキレイでしょ? ボク自身も。イナイって思ってたよ、ボクと同じくらい綺麗な人なんて。ウウン、同じじゃない。ルルには負けたカモ。初めて見たナァ、ボクより美しい人」
しみじみ言いながら、手がようやく離される。だがその手は次に、頬を包んで逃がさない。じーっと無言で見つめられる感覚は、仮面を隔ててもやはり慣れず、ルルは見えていない目だけでもと小さく逸らした。
『綺麗とか、美しいとか……よく、分からないや』
「綺麗ダヨ、とても。ねぇ、そう言えばどうしてズット、フードと仮面を付けているノ? モチロン似合うケド」
ジャスパーはルルと距離を取り、全体を眺めた。ただ静かに座る姿も絵になると、色違いの目を細める。
もちろん、室内でも取り外されないフードと仮面に、何かしら意味があると察していた。それでも、理性の壁から欲が顔を見せてしまう。顔を隠した今でも美しいのだから、それを取り払った本来の姿はどれほどなのかと。だがそこで我に返ったのか、ジャスパーは慌てたように、ルルから大袈裟に離れた。
(き、嫌われタかな? あぁ、聞きすぎた……マタやっちゃった)
ルルは黙ったままだ。沈黙の緊張に、指先が冷えるのを感じる。せっかく友達になりたかったのに、嫌われれば元も子もない。
思い出すのは、ジェイドと出会う前の人々の拒絶。
(ボク、性格悪いのカナ、ヤッパリ)
『見たい?』
「へっ?」
底無し沼の様な思考に溺れかけていた意識を、ルルの声が引き上げた。ジャスパーは彼の首をかしげる仕草に、素っ頓狂な声を咄嗟に上げる。唖然としていると、再び頭の中で声が尋ねてきた。
『中、見たい?』
「え、ゥン、と……。でも、イヤでしょ? だって何か、事情も……アルでしょ? 隠シテルのは」
ルルは可笑しそうに笑った。戸惑う様子が、初めて仮面を取って見せたジェイドの反応とそっくりだったのだ。
確かにこの姿を晒す相手は、もっと厳格に選んだ方がいいかもしれない。人間の嘘は巧妙だと知っている。けれど、彼らの戸惑う声にどうしても偽りを感じない。声しか分からないに自分にとって、判断はそれだけで充分だった。それに、彼のもてなしに応えたかった。
『隠してる意味は、ある。でもジャスパーになら、いいよ。今人は、居ないみたいだし』
「で、デモ」
『来て』
今度はルルから招く手を差し伸べた。するとジャスパーは、ふらふらと無意味に多く距離を飛びながら、迷いを断ち切れない様子でルルの元へ寄る。
『ジャスパーは、どうして僕に……取って置きの場所を、教えてくれたの?』
「ソ、それは……ナリタカッタんだ。その、友達に」
『ありがとう、僕もだよ。だから』
肌にピッタリと付いた仮面を外す。そして髪を隠したフードを取り払い、瞳をゆっくり瞬かせた。その動きに一切の躊躇いは無い。
瞳に掛かる前髪を縫う様に、光がこぼれる。本棚の影になって仄かな光しかないここに、眩しいと思えるほどの輝きが生まれた。ルルの宝石の耳と目は、世界の僅かな光の反射も溶け込ませて魅了するのだ。
何も無い視界の向こう側で、息を飲んだ音が聞こえた。
「そ、その耳、宝石……ナノ? もしかして」
『うん。耳だけじゃない。目も、髪も……全て、宝石。僕は、オリクトと言う民なの』
「オリクトの、民……? ナンカ、聞いた事あるような、ナイよーな」
『体が鉱物で、出来ている人たちの事を、言うんだって』
「へぇ、不思議な人だね。美しいよ、とても」
『ありがとう』
「羨マシイくらい。デモ」
ジャスパーは言い掛けて口をつぐみ、ルルの滑らかな髪を掬うと愛しそうに唇を寄せる。
「綺麗なのは君だからダ、きっと。ボクだったら似合わなかったダロウね、その色と宝石ヲ持っても。石ノ美しさに負ケチャウや」
ルルは囁かれた言葉に目をパチクリとさせ、可笑しそうに、嬉しそうに目を小さく弧にさせた。初めてこの名前を貰った時、クーゥカラットからも同じ様な事を言われたと思い出したのだ。
緩んだ指の隙間から髪がこぼれ落ちる。離れていく彼の手の代わりに、今度はルルが彼の頬を撫でる。
『僕、目が、見えないの。だからジャスパーが、どんな顔をしているか……触ってもいい?』
「もちろんサ」
ジャスパーは盲目である事に驚いた顔をしたが、すぐに微笑み、彼が触りやすいようにと初めて地面に降り立った。
時間の経過を知らせる時計の音すら届かない、秘密の場所。そんな、時忘れの場所でどれほどの間、話を弾ませたか分からない。
話題は旅をしている目的になり、国宝の名前を聞いたジャスパーは興味深そうに言った。
「ドンナ所にあるの? その、国宝って言うのは」
ルルは空中で長い足を組んで首をかしげる彼に、意外そうな目を向けた。国宝は国の中心である柱の塔にある筈なのだ。だからここに住んでいる彼は詳しいと思っていたが……。
『国宝は……柱の塔にあるんだ。だから、ここにある筈、だと……思ったんだけど』
「ん~? でも、ボクは初めて知ったよ? ジェイドに聞こウ。彼はね、な~んでも知ってるカラ」
『そうだね』
「デモ、聞くのはアトでじゃイケナイ? まだ一緒に居たいンダ。駄目、かな?」
ジャスパーは胸の前で、お願いするように指を絡め、上目遣いに見つめる。ルルはそれに一瞬だけ、ジェイドが居るであろう本棚の向こう側を壁越しに見やった。
実を言えば、もうそろそろソファから腰を上げようと思っていたのだ。日が暮れる前に移動した方がいいと思っていたから。しかし立ち上がる事はせずソファに体を沈めたまま、ジャスパーに優しい視線を向ける。
『うん。もう少し、ここに居る』
ここに残ろうと思った理由は単純で、彼の声がとても寂しげに聞こえたからだった。友達のそんな声を聞いてしまえば、体から力が抜ける。
ジャスパーはそれにパッと顔と声を明るくさせた。しかしすぐに曇らせる。
「ア……ボク、また言ったカナ、無理な事」
『大丈夫だよ。まだ日は、明るいでしょ?』
「うん、多分。実はさ、ボクね、初めてなんダ。友達とのお喋り。だからネ、今トテモ楽しいヨ」
『そう、良かった。僕も楽しい』
ジャスパーは嬉しそうに笑うとクルリと宙返りし、逆さまになった状態で胡座をかく。長い茶色の髪だけが重力に従い、床すれすれで揺れた。
彼はルルの膝に置かれた仮面を指で示した。
「ルルはアヴァールって国から来たんだよね? そこでは流行ッテイル物カナ? そのオシャレな仮面って」
『ん、そうなのかな。言われてみれば、これを、くれた人からは、そういうの……聞かなかった。どこで買ったのかも、知らない』
「そうなんだ。とってもカッコいいよ。良ク似合ってる」
『ありがとう。着けてみる?』
「イイの?」
ジャスパーはその言葉に、頷いたルルの元に滑るように降りる。そっと、落とさない様にと慎重に仮面を受け取った。
その瞬間──。
「痛っ!」
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
旦那の真実の愛の相手がやってきた。今まで邪魔をしてしまっていた妻はお祝いにリボンもおつけします
暖夢 由
恋愛
「キュリール様、私カダール様と心から愛し合っておりますの。
いつ子を身ごもってもおかしくはありません。いえ、お腹には既に育っているかもしれません。
子を身ごもってからでは遅いのです。
あんな素晴らしい男性、キュリール様が手放せないのも頷けますが、カダール様のことを想うならどうか潔く身を引いてカダール様の幸せを願ってあげてください」
伯爵家にいきなりやってきた女(ナリッタ)はそういった。
女は小説を読むかのように旦那とのなれそめから今までの話を話した。
妻であるキュリールは彼女の存在を今日まで知らなかった。
だから恥じた。
「こんなにもあの人のことを愛してくださる方がいるのにそれを阻んでいたなんて私はなんて野暮なのかしら。
本当に恥ずかしい…
私は潔く身を引くことにしますわ………」
そう言って女がサインした書類を神殿にもっていくことにする。
「私もあなたたちの真実の愛の前には敵いそうもないもの。
私は急ぎ神殿にこの書類を持っていくわ。
手続きが終わり次第、あの人にあなたの元へ向かうように伝えるわ。
そうだわ、私からお祝いとしていくつか宝石をプレゼントさせて頂きたいの。リボンもお付けしていいかしら。可愛らしいあなたととてもよく合うと思うの」
こうして一つの夫婦の姿が形を変えていく。
---------------------------------------------
※架空のお話です。
※設定が甘い部分があるかと思います。「仕方ないなぁ」とお赦しくださいませ。
※現実世界とは異なりますのでご理解ください。
捨てられた転生幼女は無自重無双する
紅 蓮也
ファンタジー
スクラルド王国の筆頭公爵家の次女として生を受けた三歳になるアイリス・フォン・アリステラは、次期当主である年の離れた兄以外の家族と兄がつけたアイリスの専属メイドとアイリスに拾われ恩義のある専属騎士以外の使用人から疎まれていた。
アイリスを疎ましく思っている者たちや一部の者以外は知らないがアイリスは転生者でもあった。
ある日、寝ているとアイリスの部屋に誰かが入ってきて、アイリスは連れ去られた。
アイリスは、肌寒さを感じ目を覚ますと近くにその場から去ろうとしている人の声が聞こえた。
去ろうとしている人物は父と母だった。
ここで声を出し、起きていることがバレると最悪、殺されてしまう可能性があるので、寝たふりをして二人が去るのを待っていたが、そのまま本当に寝てしまい二人が去った後に近づいて来た者に気づくことが出来ず、また何処かに連れていかれた。
朝になり起こしに来た専属メイドが、アイリスがいない事を当主に報告し、疎ましく思っていたくせに当主と夫人は騒ぎたて、当主はアイリスを探そうともせずに、その場でアイリスが誘拐された責任として、専属メイドと専属騎士にクビを言い渡した。
クビを言い渡された専属メイドと専属騎士は、何も言わず食堂を出て行き身支度をして、公爵家から出ていった。
しばらく歩いていると、次期当主であるカイルが後を追ってきて、カイルの腕にはいなくなったはずのアイリスが抱かれていた。
アイリスの無事に安心した二人は、カイルの話を聞き、三人は王城に向かった。
王城で、カイルから話を聞いた国王から広大なアイリス公爵家の領地の端にあり、昔の公爵家本邸があった場所の管理と魔の森の開拓をカイルは、国王から命られる。
アイリスは、公爵家の目がなくなったので、無自重でチートし続け管理と開拓を命じられた兄カイルに協力し、辺境の村々の発展や魔の森の開拓をしていった。
※諸事情によりしばらく連載休止致します。
※小説家になろう様、カクヨム様でも掲載しております。
公爵家長男はゴミスキルだったので廃嫡後冒険者になる(美味しいモノが狩れるなら文句はない)
音爽(ネソウ)
ファンタジー
記憶持ち転生者は元定食屋の息子。
魔法ありファンタジー異世界に転生した。彼は将軍を父に持つエリートの公爵家の嫡男に生まれかわる。
だが授かった職業スキルが「パンツもぐもぐ」という謎ゴミスキルだった。そんな彼に聖騎士の弟以外家族は冷たい。
見習い騎士にさえなれそうもない長男レオニードは廃嫡後は冒険者として生き抜く決意をする。
「ゴミスキルでも美味しい物を狩れれば満足だ」そんな彼は前世の料理で敵味方の胃袋を掴んで魅了しまくるグルメギャグ。
異世界に召喚されたけど、聖女じゃないから用はない? それじゃあ、好き勝手させてもらいます!
明衣令央
ファンタジー
糸井織絵は、ある日、オブルリヒト王国が行った聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界ルリアルークへと飛ばされてしまう。
一緒に召喚された、若く美しい女が聖女――織絵は召喚の儀に巻き込まれた年増の豚女として不遇な扱いを受けたが、元スマホケースのハリネズミのぬいぐるみであるサーチートと共に、オブルリヒト王女ユリアナに保護され、聖女の力を開花させる。
だが、オブルリヒト王国の王子ジュニアスは、追い出した織絵にも聖女の可能性があるとして、織絵を連れ戻しに来た。
そして、異世界転移状態から正式に異世界転生した織絵は、若く美しい姿へと生まれ変わる。
この物語は、聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界転移後、新たに転生した一人の元おばさんの聖女が、相棒の元スマホケースのハリネズミと楽しく無双していく、恋と冒険の物語。
2022.9.7 話が少し進みましたので、内容紹介を変更しました。その都度変更していきます。
骸骨と呼ばれ、生贄になった王妃のカタの付け方
ウサギテイマーTK
恋愛
骸骨娘と揶揄され、家で酷い扱いを受けていたマリーヌは、国王の正妃として嫁いだ。だが結婚後、国王に愛されることなく、ここでも幽閉に近い扱いを受ける。側妃はマリーヌの義姉で、公式行事も側妃が請け負っている。マリーヌに与えられた最後の役割は、海の神への生贄だった。
注意:地震や津波の描写があります。ご注意を。やや残酷な描写もあります。
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
【12/29にて公開終了】愛するつもりなぞないんでしょうから
真朱
恋愛
この国の姫は公爵令息と婚約していたが、隣国との和睦のため、一転して隣国の王子の許へ嫁ぐことになった。余計ないざこざを防ぐべく、姫の元婚約者の公爵令息は王命でさくっと婚姻させられることになり、その相手として白羽の矢が立ったのは辺境伯家の二女・ディアナだった。「可憐な姫の後が、脳筋な辺境伯んとこの娘って、公爵令息かわいそうに…。これはあれでしょ?『お前を愛するつもりはない!』ってやつでしょ?」
期待も遠慮も捨ててる新妻ディアナと、好青年の仮面をひっ剥がされていく旦那様ラキルスの、『明日はどっちだ』な夫婦のお話。
※なんちゃって異世界です。なんでもあり、ご都合主義をご容赦ください。
※新婚夫婦のお話ですが色っぽさゼロです。Rは物騒な方です。
※ざまあのお話ではありません。軽い読み物とご理解いただけると幸いです。
※コミカライズにより12/29にて公開を終了させていただきます。
嫌われ聖女さんはとうとう怒る〜今更大切にするなんて言われても、もう知らない〜
𝓝𝓞𝓐
ファンタジー
13歳の時に聖女として認定されてから、身を粉にして人々のために頑張り続けたセレスティアさん。どんな人が相手だろうと、死にかけながらも癒し続けた。
だが、その結果は悲惨の一言に尽きた。
「もっと早く癒せよ! このグズが!」
「お前がもっと早く治療しないせいで、後遺症が残った! 死んで詫びろ!」
「お前が呪いを防いでいれば! 私はこんなに醜くならなかったのに! お前も呪われろ!」
また、日々大人も気絶するほどの魔力回復ポーションを飲み続けながら、国中に魔物を弱らせる結界を張っていたのだが……、
「もっと出力を上げんか! 貴様のせいで我が国の騎士が傷付いたではないか! とっとと癒せ! このウスノロが!」
「チッ。あの能無しのせいで……」
頑張っても頑張っても誰にも感謝されず、それどころか罵られるばかり。
もう我慢ならない!
聖女さんは、とうとう怒った。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる