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【宝石少年と言葉の国】
言葉の魔法
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ジャスパーは顔を逸らし、少しいじけた声で言った。元から目が見える自分たちとルルでは、価値観はどうしても違ってしまう。それにどうこう言っても仕方ないのは分かっているが、あまりにも投げられた言葉が真っ直ぐで、素直に受け取れなかった。
チラリと視線を戻すと、捻くれた答えを返した事に、案の定彼はムッとした顔をしていた。そして眩しい目を伏せると、寂しそうに呟く。
『……そんな、程度なのに』
「え?」
『目を隠せば、変わる意見。そんなちっぽけなもので、ジャスパーを否定なんて、出来ない。それとも……君はそれでいいの?』
ジャスパーは驚いて両目を丸くする。そんな考え、初めて聞いた。しかし、言われてみればそうだ。目を隠してしまえば、自分は何も変わらなくても、相手は勝手に意見を変える。そんな薄っぺらい意見に自分は左右されていたなんて、思えば思うほどバカらしい事じゃないか。盲目なのは彼ではない。自分の方だ。
ふっと肩から力が抜ける。そして胸元が熱くなり、湧き上がる感情に堪らず笑い出した。
「アハハハッ! ホントだね、その通りダ。不思議ダネ、気付かナイのが。フフフおっかしぃ。フフ、じゃあルルに約束スルよ。もう誰かのタメに、美シクあろうと思わないって」
ルルは胸を張った宣言に嬉しそうに目を細め、頬を緩めた。
『それにね……君は充分、綺麗だよ』
前に垂れたお下げを掬い、ルルは口元に近付ける。その言葉は間違いではない。確かにグリードの民と見た目は違えど、ジャスパーは容姿端麗だ。長い足は誰もが羨むだろう。黙っていれば凛とする顔だって、女性は放って置かない筈だ。
しかし、ルルが1番綺麗だと思うのはそれらではなく、八重歯が覗く笑った顔だった。花が咲く様な、無垢な笑顔は誰よりも綺麗だ。
「フフ、トテモ照れるネ。ルルも綺麗ダヨ、誰ヨリモサ! ソノ体と同じ、言葉も宝石みたいにキラキラしてる」
ジャスパーはルルの細い体をギューッと抱き締め、頬にキスをした。そして内緒話をするように耳元で尋ねる。
「ルルは知りたいんだよネ? ボクの事ヲ」
『うん』
「教えてアゲルよ、特別な事。ボクね、魔法が使えるンダ。ソレモ、とっても素晴ラシイ魔法! どんなのだと思ウ?」
『ん……物を、変えたり…?』
彼はクスクスと笑い、体を離すと首を横に振る。そして楽しそうに大きく両手を広げた。
「僕が使える魔法は、たった1つ。言葉の魔法サ!」
『言葉の……魔法?』
「ソウ。ボクは、望んだ物や事を具現化出来るんだ。言葉にする事によってネ。モチロン、限定されるヨ。ボクが知ってる物だけって」
『例えば?』
問われてどう証明すればいいのか、考えていなかった事に気付く。何が1番分かりやすいだろうか。しかし地面に着いていない足元を見て、すぐ解決した。これならば、目が見える見えない関係無い。
「ルルはさ……飛んだコトはアル? 例えば空ナンカを」
『ううん、無い。ジャスパーは?』
「フフフ、実は飛んでるンダ、初めましての時からネ」
ルルはその言葉に目を瞬かせる。確かに声が聞こえる位置や気配が安定しないなと、ずっと不思議には思っていた。
ジャスパーは驚いている彼の両手を取る。
「さあ、一緒に【飛ぼう】!」
『え?』
愉快そうに弾んだ声が頭の中で、まるで水滴が波紋するように広がった。言葉が脳に染み込む感覚を覚えたその時、ルルはそれまで足裏にあった地面の感覚が消えた事に気付く。
突然の浮遊感に、彼の喉からヒュッと息が鳴った。驚きのあまり足が空気を掻く。
「! ……?」
「アハッ! 落ちないヨ、安心シテ」
『すごい……浮いてる?』
「ウン。ドウ? 怖かったら降りるケレド」
『ううん、大丈夫』
「わ、ルルって強いね、ホントに。フフフ、じゃあ片手を離すね? チョット、空ヲ泳ごうカ」
ルルは頷くと早速自ら片手を離し、腕を翼の様に平行に広げる。ジャスパーはその仕草に微笑み、天井を見上げながら上昇した。クルクルとゆっくり迂回しながら飛ぶ様子は、本当に空を泳いでいるようだ。
「ドウ? 気分は」
『うん、とっても楽しい』
「アハッじゃあ、行くよ?」
言葉と共に体を捻り、そのままグルリと宙返りをする。時々遅く、時々速くと、飛ぶスピードを面白可笑しく変化させた。
ルルはそれに臆する事無く、楽しそうに、興味深かそうに、普段自分が歩く床を見下ろした。
『……天井を、歩いてみたい』
「お安い御用サ!」
2人は床に降りるのと同じ形で逆さまになると、天井に足を付ける。少しして、握っていたルルの手に力が篭ったのを感じた。見れば薄い紫の唇から呼吸の音が聞こえない。
「大丈夫? 降りようか、やっぱり」
『違う、まだ、降りないで。凄く、楽しいんだ。あぁ、何で目が、見えないんだろう……。世界が逆さまなんて、簡単に、体験出来る事じゃ、無いのに。勿体ないなぁ』
頭の声はいつもより饒舌に、早口に綴られる。声色は一定を保っているが、楽しんでいる事は伝わってきた。
「本当に面白イネ、ルルって。大好きだよ、そういうトコ。もうしばらく歩ク?」
コクコクと頷いた彼に微笑み、少しの間、ゆっくりと天井の床をエスコートした。
そうしてしばらく空中を楽しんでいると、ルルの耳が新しい客人の足音を拾った。気配と音を辿って上に意識を向けると、ジェイドの姿があった。どうやら自分たちを探しているらしい。
『ジェイド』
「ルルか? どこに居るんだね」
「コッチだよ~!」
頭に直接届くルルの声に再び地上を見渡していたジェイドは、上から降って来たジャスパーの声でようやく天井を見上げる。
完全に逆さになった状態の彼らと目が合いポカンとしたが、すぐ面白そうな笑みを浮かべた。
「あぁ、そこに居たのか」
ルルは手を引かれ、数時間ぶりに地面に立った。急に重力がのし掛かったせいで、微かな目眩に体がふらりと揺れる。ジャスパーはよろよろと不安定な彼の体を咄嗟に受け止め、腰を屈めて心配そうに顔を覗き込む。
「大丈夫?」
『ん……大丈夫。少し長く……飛び過ぎた、かな。でも、ジェイドはあんまり、驚かないんだね?』
「はっはっは、そりゃあ、昔からよく似た姿を見ているからな。空の散歩はどうだった?」
『面白かったよ。世界を、色んな方向から、感じられて……新鮮だった。ありがとう、ジャスパー』
「どういたしまして。ボクモ楽しかったヨ、一緒ニ遊べて。ところで、何ノ用だった? ジェイドは」
「用事を終えて家に帰ったが、ルルが居なかったものでね。ここに居るかと思って探しに来たのだよ。もう、すっかり暗いからな」
2人ははその言葉に、驚いて互いの顔を見合った。
「モウ日が落ちていたノ?」
「ああ。とっくに星が綺麗な時間だ」
『……気付かなかった』
確かに空の遊泳に夢中ではあったが、時刻を報せる鐘の音にすら気付かなかっただなんて。
時間の流れの速さに驚くと同時、ルルは少しだけ無念そうに心の中で自分へ溜息を吐いた。興味を持つのは別に悪い事とは思わないが、それだけしか見れなくなるのが良くない。結局今日、何も調べる事が出来なかったのだから、もう少し時間を意識しなければ。
「さぁ、今日はもう帰ろうか」
『うん。迎えに来てくれて、ありがとう。きっと、ずっと気付けなかった』
「ザンネンだなぁ、モット時間があればイイのに。あぁでもそれだと、ゆっくり休めなくナッチャウか」
『そうだね。だからまた、来るよ』
「ウン、待ってるね」
ジャスパーは以前と同じように、出入り口の門の前に先回りして見送る。手を振る彼らへ軽く振り返し背中が消えるまで見つめた。
しばらくして、誰も居ない町に霧が立ち込め、数センチ先まで視界を覆った。それまで意味無く外を見つめていた赤と緑の目が、煙たそうに細くなる。
「……モット、一緒に居たいナァ」
無意識の言葉はとても小さい。ジャスパーは大きく溜息を吐き、中に戻ると名残惜しそうに門を閉めた。完全に閉ざされる直前に振り返る。
その寂しそうな瞳の奥が、キラリと不気味に瞬いていた。
チラリと視線を戻すと、捻くれた答えを返した事に、案の定彼はムッとした顔をしていた。そして眩しい目を伏せると、寂しそうに呟く。
『……そんな、程度なのに』
「え?」
『目を隠せば、変わる意見。そんなちっぽけなもので、ジャスパーを否定なんて、出来ない。それとも……君はそれでいいの?』
ジャスパーは驚いて両目を丸くする。そんな考え、初めて聞いた。しかし、言われてみればそうだ。目を隠してしまえば、自分は何も変わらなくても、相手は勝手に意見を変える。そんな薄っぺらい意見に自分は左右されていたなんて、思えば思うほどバカらしい事じゃないか。盲目なのは彼ではない。自分の方だ。
ふっと肩から力が抜ける。そして胸元が熱くなり、湧き上がる感情に堪らず笑い出した。
「アハハハッ! ホントだね、その通りダ。不思議ダネ、気付かナイのが。フフフおっかしぃ。フフ、じゃあルルに約束スルよ。もう誰かのタメに、美シクあろうと思わないって」
ルルは胸を張った宣言に嬉しそうに目を細め、頬を緩めた。
『それにね……君は充分、綺麗だよ』
前に垂れたお下げを掬い、ルルは口元に近付ける。その言葉は間違いではない。確かにグリードの民と見た目は違えど、ジャスパーは容姿端麗だ。長い足は誰もが羨むだろう。黙っていれば凛とする顔だって、女性は放って置かない筈だ。
しかし、ルルが1番綺麗だと思うのはそれらではなく、八重歯が覗く笑った顔だった。花が咲く様な、無垢な笑顔は誰よりも綺麗だ。
「フフ、トテモ照れるネ。ルルも綺麗ダヨ、誰ヨリモサ! ソノ体と同じ、言葉も宝石みたいにキラキラしてる」
ジャスパーはルルの細い体をギューッと抱き締め、頬にキスをした。そして内緒話をするように耳元で尋ねる。
「ルルは知りたいんだよネ? ボクの事ヲ」
『うん』
「教えてアゲルよ、特別な事。ボクね、魔法が使えるンダ。ソレモ、とっても素晴ラシイ魔法! どんなのだと思ウ?」
『ん……物を、変えたり…?』
彼はクスクスと笑い、体を離すと首を横に振る。そして楽しそうに大きく両手を広げた。
「僕が使える魔法は、たった1つ。言葉の魔法サ!」
『言葉の……魔法?』
「ソウ。ボクは、望んだ物や事を具現化出来るんだ。言葉にする事によってネ。モチロン、限定されるヨ。ボクが知ってる物だけって」
『例えば?』
問われてどう証明すればいいのか、考えていなかった事に気付く。何が1番分かりやすいだろうか。しかし地面に着いていない足元を見て、すぐ解決した。これならば、目が見える見えない関係無い。
「ルルはさ……飛んだコトはアル? 例えば空ナンカを」
『ううん、無い。ジャスパーは?』
「フフフ、実は飛んでるンダ、初めましての時からネ」
ルルはその言葉に目を瞬かせる。確かに声が聞こえる位置や気配が安定しないなと、ずっと不思議には思っていた。
ジャスパーは驚いている彼の両手を取る。
「さあ、一緒に【飛ぼう】!」
『え?』
愉快そうに弾んだ声が頭の中で、まるで水滴が波紋するように広がった。言葉が脳に染み込む感覚を覚えたその時、ルルはそれまで足裏にあった地面の感覚が消えた事に気付く。
突然の浮遊感に、彼の喉からヒュッと息が鳴った。驚きのあまり足が空気を掻く。
「! ……?」
「アハッ! 落ちないヨ、安心シテ」
『すごい……浮いてる?』
「ウン。ドウ? 怖かったら降りるケレド」
『ううん、大丈夫』
「わ、ルルって強いね、ホントに。フフフ、じゃあ片手を離すね? チョット、空ヲ泳ごうカ」
ルルは頷くと早速自ら片手を離し、腕を翼の様に平行に広げる。ジャスパーはその仕草に微笑み、天井を見上げながら上昇した。クルクルとゆっくり迂回しながら飛ぶ様子は、本当に空を泳いでいるようだ。
「ドウ? 気分は」
『うん、とっても楽しい』
「アハッじゃあ、行くよ?」
言葉と共に体を捻り、そのままグルリと宙返りをする。時々遅く、時々速くと、飛ぶスピードを面白可笑しく変化させた。
ルルはそれに臆する事無く、楽しそうに、興味深かそうに、普段自分が歩く床を見下ろした。
『……天井を、歩いてみたい』
「お安い御用サ!」
2人は床に降りるのと同じ形で逆さまになると、天井に足を付ける。少しして、握っていたルルの手に力が篭ったのを感じた。見れば薄い紫の唇から呼吸の音が聞こえない。
「大丈夫? 降りようか、やっぱり」
『違う、まだ、降りないで。凄く、楽しいんだ。あぁ、何で目が、見えないんだろう……。世界が逆さまなんて、簡単に、体験出来る事じゃ、無いのに。勿体ないなぁ』
頭の声はいつもより饒舌に、早口に綴られる。声色は一定を保っているが、楽しんでいる事は伝わってきた。
「本当に面白イネ、ルルって。大好きだよ、そういうトコ。もうしばらく歩ク?」
コクコクと頷いた彼に微笑み、少しの間、ゆっくりと天井の床をエスコートした。
そうしてしばらく空中を楽しんでいると、ルルの耳が新しい客人の足音を拾った。気配と音を辿って上に意識を向けると、ジェイドの姿があった。どうやら自分たちを探しているらしい。
『ジェイド』
「ルルか? どこに居るんだね」
「コッチだよ~!」
頭に直接届くルルの声に再び地上を見渡していたジェイドは、上から降って来たジャスパーの声でようやく天井を見上げる。
完全に逆さになった状態の彼らと目が合いポカンとしたが、すぐ面白そうな笑みを浮かべた。
「あぁ、そこに居たのか」
ルルは手を引かれ、数時間ぶりに地面に立った。急に重力がのし掛かったせいで、微かな目眩に体がふらりと揺れる。ジャスパーはよろよろと不安定な彼の体を咄嗟に受け止め、腰を屈めて心配そうに顔を覗き込む。
「大丈夫?」
『ん……大丈夫。少し長く……飛び過ぎた、かな。でも、ジェイドはあんまり、驚かないんだね?』
「はっはっは、そりゃあ、昔からよく似た姿を見ているからな。空の散歩はどうだった?」
『面白かったよ。世界を、色んな方向から、感じられて……新鮮だった。ありがとう、ジャスパー』
「どういたしまして。ボクモ楽しかったヨ、一緒ニ遊べて。ところで、何ノ用だった? ジェイドは」
「用事を終えて家に帰ったが、ルルが居なかったものでね。ここに居るかと思って探しに来たのだよ。もう、すっかり暗いからな」
2人ははその言葉に、驚いて互いの顔を見合った。
「モウ日が落ちていたノ?」
「ああ。とっくに星が綺麗な時間だ」
『……気付かなかった』
確かに空の遊泳に夢中ではあったが、時刻を報せる鐘の音にすら気付かなかっただなんて。
時間の流れの速さに驚くと同時、ルルは少しだけ無念そうに心の中で自分へ溜息を吐いた。興味を持つのは別に悪い事とは思わないが、それだけしか見れなくなるのが良くない。結局今日、何も調べる事が出来なかったのだから、もう少し時間を意識しなければ。
「さぁ、今日はもう帰ろうか」
『うん。迎えに来てくれて、ありがとう。きっと、ずっと気付けなかった』
「ザンネンだなぁ、モット時間があればイイのに。あぁでもそれだと、ゆっくり休めなくナッチャウか」
『そうだね。だからまた、来るよ』
「ウン、待ってるね」
ジャスパーは以前と同じように、出入り口の門の前に先回りして見送る。手を振る彼らへ軽く振り返し背中が消えるまで見つめた。
しばらくして、誰も居ない町に霧が立ち込め、数センチ先まで視界を覆った。それまで意味無く外を見つめていた赤と緑の目が、煙たそうに細くなる。
「……モット、一緒に居たいナァ」
無意識の言葉はとても小さい。ジャスパーは大きく溜息を吐き、中に戻ると名残惜しそうに門を閉めた。完全に閉ざされる直前に振り返る。
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