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【宝石少年と旅立ちの国】
招かれざる客
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会話が途絶えない賑やかな食事も終わり、全員の皿が空になる。そろそろ片付けようかとした頃、ルルが全員分の皿を手繰り寄せ、1つに重ねて立ち上がった。
『今日は、僕が洗う。楽しかったから……その、お礼』
ルルはクーゥカラットの性格が移ったのか、意外と自分の意思に頑固だ。1度決めた事は間違った事以外譲らないため、2人は大人しく彼に任せた。
まぁ本来、最も疲れているのはルルの筈なのだが。
「そうだ、少しお茶にしないか? ハーブと一緒に、菓子も持ってきたんだよ」
そう言ってカバンから取り出されたのは3つの缶。見慣れた街の風景が描かれた缶の中には、フルーティーな紅茶と良く合うクッキーやスゥクレが入っている。
「それじゃあ紅茶を淹れようか。最近気に入ってるのがあるんだ。ルル、クリスタが茶菓子を持って来てくれたぞ。皿洗いは一旦終わりにして、あとで一緒にやろう。おいで、疲れた体には甘い物がいいんだ」
「!」
ルルは水場に落としていた顔を弾かれた様に上げ、嬉しそうに頷いた。すぐに手を止めてタオルで水を拭いたが、席には着かず戸棚からマグカップを3つ取り出して紅茶を淹れ始める。
その仕草はあまりにもスムーズで、彼が盲目である事を忘れてしまいそうになるほどだ。
「すっかり家の中を把握しているね。迷いが一切ない」
「もう4年経つからな」
ルルは屈んで前に垂れる髪を肩の後ろへ流し、ポットの注ぎ口からカップにこぼさないよう、そぉっと傾ける。たまに少なかったり、多過ぎてあふれさせたりと失敗してしまうため、彼にとっては繊細な作業だ。
しかし今日は綺麗に3つ注ぐ事が出来たと、満足そうに紅茶をテーブルに運ぶ。
「ありがとう、頂くよ」
「悪いな、ありがとう」
『今日は、上手に淹れられたよ』
「ああ、こぼさなかったな」
クーゥカラットに褒められて嬉しいのか、声を出さない口からふふっと小さな息が零れる。何年経っても、ルルは彼に頭を撫でられるのが好きだった。
茶菓子を入れた缶をテーブルの真ん中に置き、ルルが席に着いた所でクリスタはカップを口へ運ぶ。しかし縁に口付けたまま手がピタリと止まり、それ以上カップを傾けなかった。
「待て、2人とも」
「?」
「どうした?」
ちょうど飲もうとしたクーゥカラットと、1枚のクッキーを両手にして食べていたルルは、静止の言葉に訝しそうな視線を向ける。しかしクリスタはその視線にすぐには答えず、桃色の紅茶を睨んだ。
色合いと仄かな甘さからして、花びらに少量の蜜を染み込ませた商品だろう。しかし純粋な甘い香りの中に、妙な香りが混ざって鼻を突いたのだ。それは、飲み物にはありえない薬品の香り。
そういえばさっき、クーゥカラットが気に入っている紅茶があると言っていた。
「ルル、これはどこで手に入れた?」
『本屋で、売ってるよ? 最近、クゥが好きで……よく淹れるの』
「持って来てくれないか?」
「俺が持って来よう。ルルは座ってなさい」
普段聞き慣れないクリスタの低い声に、ルルは嫌な汗が吹き出るのを感じた。不安が心臓を掴み、気持ち悪さに息を止めてしまう。
自分は何をしたのだろう。2人に何か酷い事をしてしまっただろうか。
不安は募る一方で、クーゥカラットが茶葉を入れた缶を手にして戻って来た。クリスタは受け取り蓋を開けると中を覗き込む。
缶本体には何の変哲も無く、確かにどこにでも売っている商品だ。白と桃色の花をリボンで結んだ模様が描かれている。缶を傾けて揺らして中の茶葉を少量手の平に出す。出て来た茶葉はやはり、乾燥させた白に近いピンク色の花びら。
クリスタは手拭きを広げて中身を全てひっくり返した。指で茶葉の山を崩しながら見つけたのは、水色をした細かい葉の欠片。
「やっぱりそうだ……っ! クーゥカラット、これ以上この紅茶を飲むな、もちろんルルも。眠気が取れないのは魔力消費のせいなんかじゃない」
「何だって?」
「この茶葉の中に、強い睡眠効果を引き起こす薬草が混ざっている。それも、服用し過ぎれば毒となるものだ」
『毒っ?!』
2人の頭に、ルルの驚愕で揺らめいた声が響いた。
当たり前だが、毒というのは人間の生死を左右するもの。そんな物が大切な家族の体を蝕んでいる事が信じられず、ルルの頭はただ混乱した。彼は慌てて、クーゥカラットの存在を縋るように手を握る。
『クゥ、大丈夫っ? クリスタ、クゥは、大丈夫なの……っ?』
「ああ、今気付いて良かった……。これだけ少量なら、まだ死に至る事は無い。これ以上摂取しなければ大丈夫だ。一応、薬品でもある物だからな」
『ほ、本当……? 良かった……っ……。でもどうして、そんな物……混ざっているの? 誰でも買えるのに、死んでしまうかも……しれない食材が』
「もちろん通常の商品には入っていないだろう。何者かが……意図的に入れたんだ。薬草もバレないよう、細かくされている」
『……? どういう、事? どうして、誰が、そんな事?』
「…………クーゥカラットを恨んだ相手だと考えるしかない」
ルルはそれを聞いても理解出来ず、戸惑いに何も言葉が思い付かない。しかしクリスタとクーゥカラット本人は、まるでこうなる可能性を考えていた様に冷静だった。
クーゥカラットは無言で目を伏せ、重なっていたルルの手をそっと握り返す。ルルはその力の無さに顔を歪め、更に落ち着きを無くした。
「正確に言えば、クーゥカラットの先代を恨んだか。奴隷制度で苦しんだ人々は多い。その人物がアサシンを雇ったか……自らで動いているか」
『ど、どうして、クゥなの? クゥは、奴隷制度が嫌いで、セルウスショーにも…出席しなかった。家族に、抵抗もして……奴隷の事も、助けて、くれて』
「クーゥカラットから聞いていたか。でもな、その人物にとって少しでも関わっていれば、復讐の対象になる。本来の対象が既に居ないなら特にな。恨みが強ければ強いほど、身内ならばやっていようがいまいが関係ない」
「…………、……」
ルルは目を丸くしたまま唖然とする。人間が持つ暗い恨みの感情を初めて目の当たりにし、大きなショックが襲った。何か言いたい気持ちはあるのだが、口は意味も無く小さく動くだけで、息すら吐かれない。
クリスタはその姿に目元を歪め、堪らず椅子から立ち上がる。
「……僕だって、クーゥカラットを恨んだ事なんて過去1度も無い。このまま見逃すなんてしない。2人とも、今ここにある食料には手をつけるな。明日、僕が全ての食材を買い直して、それに魔法を施す。異物を受け付けないものだ。いいな?」
「ああ……分かった」
「また来る」
クリスタは踵を返して玄関に向かったが、服がルルの手に引っ張られ、扉を開けたところで立ち止まる。振り返ると不安そうに眉根を寄せたルルと目が合った。
その美しい瞳が微かに濁っている様に見えるのは気のせいだろうか。まるでその姿は壊れそうなガラス人形のようで、クリスタはそっと肩を抱きしめる。
「絶対に崩させない。必ず元に戻すから。だから、アイツの傍に居てくれ」
『……うん』
抱擁はすぐに終わり、クリスタは林の暗がりへ去って行った。ルルは彼の足音が消えても、林の奥を前髪に隠れた目で見つめ続ける。
冷たい風が髪を撫でた時、クーゥカラットの呼ぶ声が小さく聞こえた。そこでようやく扉を閉め、差し伸べられた手を取ると優しく抱きしめられる。しかしその腕には微かに力が篭っていて、ルルは切なそうに眉を震わせた。
(僕に出来るのは……傍に居る事、だけ?)
ルルは自分の不自由さをはじめて心から恨み、グッと唇を噛みしめた。他人より何かの習得が早くたって、大切な人を守るために使えなければ意味が無い。しかしいくら考えても、彼を守る方法が思い浮かばない。
(大丈夫……。もっと強くなって、色んな事が、出来るように、なったら……壊れない、よね?)
「ルル、寝ようか」
『うん』
ルルはもどかしさを感じながらもクーゥカラットに頷き、いつもと変わらず手を引かれた。彼の足音を聞いた時、ふと思い出されるのは、外で聞いた何かが草を踏む音。
(もしかして)
寝室へ行く階段の途中でルルは玄関へ振り返り、扉の向こう側を無意識に睨んでいた。
『今日は、僕が洗う。楽しかったから……その、お礼』
ルルはクーゥカラットの性格が移ったのか、意外と自分の意思に頑固だ。1度決めた事は間違った事以外譲らないため、2人は大人しく彼に任せた。
まぁ本来、最も疲れているのはルルの筈なのだが。
「そうだ、少しお茶にしないか? ハーブと一緒に、菓子も持ってきたんだよ」
そう言ってカバンから取り出されたのは3つの缶。見慣れた街の風景が描かれた缶の中には、フルーティーな紅茶と良く合うクッキーやスゥクレが入っている。
「それじゃあ紅茶を淹れようか。最近気に入ってるのがあるんだ。ルル、クリスタが茶菓子を持って来てくれたぞ。皿洗いは一旦終わりにして、あとで一緒にやろう。おいで、疲れた体には甘い物がいいんだ」
「!」
ルルは水場に落としていた顔を弾かれた様に上げ、嬉しそうに頷いた。すぐに手を止めてタオルで水を拭いたが、席には着かず戸棚からマグカップを3つ取り出して紅茶を淹れ始める。
その仕草はあまりにもスムーズで、彼が盲目である事を忘れてしまいそうになるほどだ。
「すっかり家の中を把握しているね。迷いが一切ない」
「もう4年経つからな」
ルルは屈んで前に垂れる髪を肩の後ろへ流し、ポットの注ぎ口からカップにこぼさないよう、そぉっと傾ける。たまに少なかったり、多過ぎてあふれさせたりと失敗してしまうため、彼にとっては繊細な作業だ。
しかし今日は綺麗に3つ注ぐ事が出来たと、満足そうに紅茶をテーブルに運ぶ。
「ありがとう、頂くよ」
「悪いな、ありがとう」
『今日は、上手に淹れられたよ』
「ああ、こぼさなかったな」
クーゥカラットに褒められて嬉しいのか、声を出さない口からふふっと小さな息が零れる。何年経っても、ルルは彼に頭を撫でられるのが好きだった。
茶菓子を入れた缶をテーブルの真ん中に置き、ルルが席に着いた所でクリスタはカップを口へ運ぶ。しかし縁に口付けたまま手がピタリと止まり、それ以上カップを傾けなかった。
「待て、2人とも」
「?」
「どうした?」
ちょうど飲もうとしたクーゥカラットと、1枚のクッキーを両手にして食べていたルルは、静止の言葉に訝しそうな視線を向ける。しかしクリスタはその視線にすぐには答えず、桃色の紅茶を睨んだ。
色合いと仄かな甘さからして、花びらに少量の蜜を染み込ませた商品だろう。しかし純粋な甘い香りの中に、妙な香りが混ざって鼻を突いたのだ。それは、飲み物にはありえない薬品の香り。
そういえばさっき、クーゥカラットが気に入っている紅茶があると言っていた。
「ルル、これはどこで手に入れた?」
『本屋で、売ってるよ? 最近、クゥが好きで……よく淹れるの』
「持って来てくれないか?」
「俺が持って来よう。ルルは座ってなさい」
普段聞き慣れないクリスタの低い声に、ルルは嫌な汗が吹き出るのを感じた。不安が心臓を掴み、気持ち悪さに息を止めてしまう。
自分は何をしたのだろう。2人に何か酷い事をしてしまっただろうか。
不安は募る一方で、クーゥカラットが茶葉を入れた缶を手にして戻って来た。クリスタは受け取り蓋を開けると中を覗き込む。
缶本体には何の変哲も無く、確かにどこにでも売っている商品だ。白と桃色の花をリボンで結んだ模様が描かれている。缶を傾けて揺らして中の茶葉を少量手の平に出す。出て来た茶葉はやはり、乾燥させた白に近いピンク色の花びら。
クリスタは手拭きを広げて中身を全てひっくり返した。指で茶葉の山を崩しながら見つけたのは、水色をした細かい葉の欠片。
「やっぱりそうだ……っ! クーゥカラット、これ以上この紅茶を飲むな、もちろんルルも。眠気が取れないのは魔力消費のせいなんかじゃない」
「何だって?」
「この茶葉の中に、強い睡眠効果を引き起こす薬草が混ざっている。それも、服用し過ぎれば毒となるものだ」
『毒っ?!』
2人の頭に、ルルの驚愕で揺らめいた声が響いた。
当たり前だが、毒というのは人間の生死を左右するもの。そんな物が大切な家族の体を蝕んでいる事が信じられず、ルルの頭はただ混乱した。彼は慌てて、クーゥカラットの存在を縋るように手を握る。
『クゥ、大丈夫っ? クリスタ、クゥは、大丈夫なの……っ?』
「ああ、今気付いて良かった……。これだけ少量なら、まだ死に至る事は無い。これ以上摂取しなければ大丈夫だ。一応、薬品でもある物だからな」
『ほ、本当……? 良かった……っ……。でもどうして、そんな物……混ざっているの? 誰でも買えるのに、死んでしまうかも……しれない食材が』
「もちろん通常の商品には入っていないだろう。何者かが……意図的に入れたんだ。薬草もバレないよう、細かくされている」
『……? どういう、事? どうして、誰が、そんな事?』
「…………クーゥカラットを恨んだ相手だと考えるしかない」
ルルはそれを聞いても理解出来ず、戸惑いに何も言葉が思い付かない。しかしクリスタとクーゥカラット本人は、まるでこうなる可能性を考えていた様に冷静だった。
クーゥカラットは無言で目を伏せ、重なっていたルルの手をそっと握り返す。ルルはその力の無さに顔を歪め、更に落ち着きを無くした。
「正確に言えば、クーゥカラットの先代を恨んだか。奴隷制度で苦しんだ人々は多い。その人物がアサシンを雇ったか……自らで動いているか」
『ど、どうして、クゥなの? クゥは、奴隷制度が嫌いで、セルウスショーにも…出席しなかった。家族に、抵抗もして……奴隷の事も、助けて、くれて』
「クーゥカラットから聞いていたか。でもな、その人物にとって少しでも関わっていれば、復讐の対象になる。本来の対象が既に居ないなら特にな。恨みが強ければ強いほど、身内ならばやっていようがいまいが関係ない」
「…………、……」
ルルは目を丸くしたまま唖然とする。人間が持つ暗い恨みの感情を初めて目の当たりにし、大きなショックが襲った。何か言いたい気持ちはあるのだが、口は意味も無く小さく動くだけで、息すら吐かれない。
クリスタはその姿に目元を歪め、堪らず椅子から立ち上がる。
「……僕だって、クーゥカラットを恨んだ事なんて過去1度も無い。このまま見逃すなんてしない。2人とも、今ここにある食料には手をつけるな。明日、僕が全ての食材を買い直して、それに魔法を施す。異物を受け付けないものだ。いいな?」
「ああ……分かった」
「また来る」
クリスタは踵を返して玄関に向かったが、服がルルの手に引っ張られ、扉を開けたところで立ち止まる。振り返ると不安そうに眉根を寄せたルルと目が合った。
その美しい瞳が微かに濁っている様に見えるのは気のせいだろうか。まるでその姿は壊れそうなガラス人形のようで、クリスタはそっと肩を抱きしめる。
「絶対に崩させない。必ず元に戻すから。だから、アイツの傍に居てくれ」
『……うん』
抱擁はすぐに終わり、クリスタは林の暗がりへ去って行った。ルルは彼の足音が消えても、林の奥を前髪に隠れた目で見つめ続ける。
冷たい風が髪を撫でた時、クーゥカラットの呼ぶ声が小さく聞こえた。そこでようやく扉を閉め、差し伸べられた手を取ると優しく抱きしめられる。しかしその腕には微かに力が篭っていて、ルルは切なそうに眉を震わせた。
(僕に出来るのは……傍に居る事、だけ?)
ルルは自分の不自由さをはじめて心から恨み、グッと唇を噛みしめた。他人より何かの習得が早くたって、大切な人を守るために使えなければ意味が無い。しかしいくら考えても、彼を守る方法が思い浮かばない。
(大丈夫……。もっと強くなって、色んな事が、出来るように、なったら……壊れない、よね?)
「ルル、寝ようか」
『うん』
ルルはもどかしさを感じながらもクーゥカラットに頷き、いつもと変わらず手を引かれた。彼の足音を聞いた時、ふと思い出されるのは、外で聞いた何かが草を踏む音。
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