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【宝石少年と旅立ちの国】
美しい宝石の体
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太陽の代わりに紫の月が空に登り、家々の窓がポツポツと灯り始めた頃。クーゥカラットは今後のためにと、食糧とルルの新しい服を悩みながらも時間を掛けて調達し、帰宅したあとは彼の体を湯船で洗った。
ルルは湯が初めてらしく、入浴をとても気に入ったようだ。
体を洗って気付いた事がある。ルルには、繁殖に必要な生殖器が無い。人称や口調からして少年である事は辛うじて分かるのだが、顔はどちらとも取れるし、全身にそれらしい男女の特徴が無いのだ。
セルウスショーの司会者が言ってたように、微かに青い肌の色から人間とは異なると思ってはいたが、ここまでとは想像していなかった。
「なぁルル、どうして体が宝石で出来ているか分かるか?」
『ううん、よく、分からない。でも……そういう物だって……僕は、思っていて。んン、何で、だろう?』
(詳しく調べてみるか。生活によって、何か影響が出てしまうかもしれないからな)
クーゥカラットは彼の濡れた長い髪を優しく布で拭き取り、櫛で丁寧に梳かしていく。ルルはそれが気持良いのか、目を閉じて身を委ねた。
「綺麗な色だ」
『どんな色、してる?』
「髪は薄紫の銀だ。肌の淡い青色と良く合っている」
髪が灰色と思っていたのは、汚れのせいだった。洗い終えた今は、1本1本が光を集めて、星を散りばめた様に輝いている。膝ほどまで伸びているのに少しの傷みも見えず、まるで絹糸の様な柔らかさだ。
クーゥカラットはその本来の姿を見つめ、最高金額を叩き出した貴族を思い出す。彼はルルを買って、どうするつもりだったのだろうか。ましてや、奴隷の立場を解放するだなんてしなかっただろう。
(全てが宝石、か)
一瞬だけ、ルルの体がバラバラに散った絵が脳裏に色付いた。ゾッと背筋が震え、思わず手を止めてしまう。
ルルはそんなクーゥカラットに気付かないまま、楽しそうに振り返った。
『ねぇ……クゥは、どんな色?』
「ん、あ、あぁ、俺か?」
『うん』
「俺は……髪は赤と黒が混ざった色。目は赤と紫が混ざってる」
『赤、紫……。きっと……クゥに良く似合う、綺麗な色だね』
「ははは、どうだろうな」
『いつか、見てみたいなぁ』
自分の『呪われた色』をそう言ったのは、クリスタ以外に初めてだ。もしその盲目の瞳が世界を映した時、彼は同じ事を言ってくれるのだろうか。
(何を考えてるんだ、俺は)
クーゥカラットは小さく自分に嗤った。水滴を全て拭ったルルの線の細い体に合う、新しい服に手を伸ばす。
白と紫を基調とするゆったりとした上下で、肩は少しだけ出ていて夏でも風を良く通すだろう。袖口が広がって動きやすいようにも出来ている。素材は鳥の羽を糸として織り込んでいて軽く、着心地がいいものだ。
「似合ってるぞ」
『こんなに、いいもの……着ても、いいの?』
「もちろん」
ルルはあまり落ち着かないのか、その場でクルクル回る。動きに合わせ、締め付けの無い下は空気を含み、ふわりと美しく舞った。
クーゥカラットはその姿を微笑ましく見守ったが、やがて目を細めた。
「ルル、1つ、約束事を聞いてくれないか?」
『なぁに?』
クーゥカラットは一呼吸置き、ルルの柔らかな頬に手を添える。彼はその手に自ら頬を擦り付け、言葉を待った。
「これから先、きっといろんな人に出会うだろう。だから、その目を見せるのはルルが『大丈夫』だと思った相手だけにしてほしいんだ」
『どうして?』
「その身を守るためだ。あのセルウスショーで、お前は物同然に扱われていた。あの場の様に、お前をただの宝石としてしか見ない人間も居るんだ。もちろん俺が居れば必ず守る。けれど俺が傍に居ない時……そういう時は、自分で判断をして身を守らないといけないんだ。だからこそ、最も人を魅了するその瞳は、必ず隠して接して欲しい」
『……ん、分かった。約束、する』
「ああ、ありがとう」
クーゥカラットはテーブルに置いた、食糧を入れた麻袋の中を覗く。中には調理用材料の他に、今すぐ食べられるチーズやクッキーなども入っている。しかし食事をするとなると遅い時間だ。
「ルル、腹は減ったか?」
『ううん、あんまり』
「なら今日はもう寝よう」
『うん』
「しっかり捕まりなさい」
クーゥカラットはルルの体を抱き上げて階段を登った。今まで居たのが食糧庫やキッチンなどがあるリビングで、寝室は2階にある。
ルルは降ろされると、新しい空間をキョロキョロと見渡した。
「よし、少し待っていてくれ。用意をするから」
クーゥカラットはコクリと頷いたルルの頭をポンと撫で、幼い頃から使っているベッドを整える。お古だが、埃を薄くかぶっているだけで軋まない。手でシーツを撫でると、そよ風が現れて汚れを退かした。
綺麗になったベッドを満足そうに見据え、待っているであろうルルへ振り返る。しかし彼を呼ぼうとした声は出ず、クーゥカラットはその様子に目を瞬かせた。
ルルは待っている間が退屈だったのか、部屋の探索をしていた。確かにこれから住む場所なのだから、どんな所なのか気になるだろう。両手を前に伸ばして慎重に部屋を探る姿はとても危なく見えるが、クーゥカラットは止めようとは思わなかった。
彼はベッドの端に腰を下ろし、家具に触れる様子を見守る。ルルは小さな棚や、アンティークの鏡に触れていく。
(何だろう、これ? 変な形)
彼がそう思ったのは壁に掛かった鏡だった。縁に細かな彫りや装飾があるため、それが奇妙なのだろう。念入りに触って正体を探るが、結局は分からなかったらしい。
クーゥカラットは繰り返し首をかしげる姿に、声を押し殺して笑った。
『……クゥ、どこ?』
部屋を全て見回ったのか、今度はクーゥカラットを探して歩き始めた。
「こっちだよ、ルル」
クーゥカラットは徐々にベッドへ近付くルルに応えるように両腕を広げる。そしてそのまま、目の前に来た瞬間引き寄せて抱きしめた。
『クゥ、そこに……居たんだね』
「ああ。部屋はどうだった?」
『うん、広い場所だね。不思議なのが、あったよ。周りがでこぼこしてて……真ん中は、ツルツルなの。あと、たくさん、本があった』
「不思議だと思ったのは鏡だな。本に興味があるなら、明日から読み聞かせようか?」
『本当? ありがとう』
「よし、それじゃあここに手をついてごらん」
クーゥカラットは抱擁を解いてルルを立たせると、ベッドの上に両手をつかせる。
「今日からここが、お前の寝る場所だ」
『とても、ふかふか』
ルルは柔らかな場所で寝るのが始めてなのか、少し楽しそうに腕だけで弾ませる。支えられてベッドの上に横になり、手触りの良い薄い毛布を体に掛けられた。
「それじゃあゆっくりお休み、ルル」
『待って、クゥは?』
「あぁ、俺はすぐ傍の床で寝ている。だから何かあったら呼べばいい」
『違う。どうして、床……なの?』
「寝るにはそこしかないからな」
ベッドはこの1つだけ。ソファーで眠る事も考えたが、ルルに何かあった時、すぐに動けるようにしておきたかった。
そう説明して改めて離れようとするが、手にルルの腕が絡んで、それ以上動く事が叶わなかった。ルルはクーゥカラットの手を弱い力でグイグイと引き寄せる。
「ど、どうした」
『クゥも、一緒に寝よ?』
「ベッドにか?」
『うん』
「……流石に狭いぞ?」
『……じゃあ……僕も、床で寝る』
「それは駄目だ」
『1人で、寝るの…ヤ。それが駄目なら、一緒に寝よ? そうじゃないと、僕…寝ない』
「そう言たってなぁ」
『なら……ギュッてして、寝る時も。そうしたら、僕、とても、幸せだと思うの』
「あ~……分かったよ、負けた」
本来ならば、今までろくに眠る事が出来なかったであろう彼の快眠のため、別々で寝た方がいい。
しかしそんな事を要求されてしまえば断れないし、これ以上の口論は夜を明かしそうだ。こちらが折れた方が賢明だろう。
クーゥカラットの言葉でルルは素直に手を離し、無表情だがどこか嬉しそうにさっそく隅に寄った。横になって待ち遠しそうにする様子が可笑しく、クーゥカラットはベッドに乗り上げて隣に寝そべる。ルルの体に毛布を掛け直し、望み通りに優しく肩を抱いた。
「これでどうだ?」
『うん、ありがとう、クゥ』
「おやすみ」
『……おやすみなさい』
ルルはしばらくモゾモゾと動き、クーゥカラットの広い胸元に顔を埋めると、暗闇でも美しい瞳を目蓋に隠す。クーゥカラットはそれを見届け、頭を優しく撫でると眠りについた。
ルルは湯が初めてらしく、入浴をとても気に入ったようだ。
体を洗って気付いた事がある。ルルには、繁殖に必要な生殖器が無い。人称や口調からして少年である事は辛うじて分かるのだが、顔はどちらとも取れるし、全身にそれらしい男女の特徴が無いのだ。
セルウスショーの司会者が言ってたように、微かに青い肌の色から人間とは異なると思ってはいたが、ここまでとは想像していなかった。
「なぁルル、どうして体が宝石で出来ているか分かるか?」
『ううん、よく、分からない。でも……そういう物だって……僕は、思っていて。んン、何で、だろう?』
(詳しく調べてみるか。生活によって、何か影響が出てしまうかもしれないからな)
クーゥカラットは彼の濡れた長い髪を優しく布で拭き取り、櫛で丁寧に梳かしていく。ルルはそれが気持良いのか、目を閉じて身を委ねた。
「綺麗な色だ」
『どんな色、してる?』
「髪は薄紫の銀だ。肌の淡い青色と良く合っている」
髪が灰色と思っていたのは、汚れのせいだった。洗い終えた今は、1本1本が光を集めて、星を散りばめた様に輝いている。膝ほどまで伸びているのに少しの傷みも見えず、まるで絹糸の様な柔らかさだ。
クーゥカラットはその本来の姿を見つめ、最高金額を叩き出した貴族を思い出す。彼はルルを買って、どうするつもりだったのだろうか。ましてや、奴隷の立場を解放するだなんてしなかっただろう。
(全てが宝石、か)
一瞬だけ、ルルの体がバラバラに散った絵が脳裏に色付いた。ゾッと背筋が震え、思わず手を止めてしまう。
ルルはそんなクーゥカラットに気付かないまま、楽しそうに振り返った。
『ねぇ……クゥは、どんな色?』
「ん、あ、あぁ、俺か?」
『うん』
「俺は……髪は赤と黒が混ざった色。目は赤と紫が混ざってる」
『赤、紫……。きっと……クゥに良く似合う、綺麗な色だね』
「ははは、どうだろうな」
『いつか、見てみたいなぁ』
自分の『呪われた色』をそう言ったのは、クリスタ以外に初めてだ。もしその盲目の瞳が世界を映した時、彼は同じ事を言ってくれるのだろうか。
(何を考えてるんだ、俺は)
クーゥカラットは小さく自分に嗤った。水滴を全て拭ったルルの線の細い体に合う、新しい服に手を伸ばす。
白と紫を基調とするゆったりとした上下で、肩は少しだけ出ていて夏でも風を良く通すだろう。袖口が広がって動きやすいようにも出来ている。素材は鳥の羽を糸として織り込んでいて軽く、着心地がいいものだ。
「似合ってるぞ」
『こんなに、いいもの……着ても、いいの?』
「もちろん」
ルルはあまり落ち着かないのか、その場でクルクル回る。動きに合わせ、締め付けの無い下は空気を含み、ふわりと美しく舞った。
クーゥカラットはその姿を微笑ましく見守ったが、やがて目を細めた。
「ルル、1つ、約束事を聞いてくれないか?」
『なぁに?』
クーゥカラットは一呼吸置き、ルルの柔らかな頬に手を添える。彼はその手に自ら頬を擦り付け、言葉を待った。
「これから先、きっといろんな人に出会うだろう。だから、その目を見せるのはルルが『大丈夫』だと思った相手だけにしてほしいんだ」
『どうして?』
「その身を守るためだ。あのセルウスショーで、お前は物同然に扱われていた。あの場の様に、お前をただの宝石としてしか見ない人間も居るんだ。もちろん俺が居れば必ず守る。けれど俺が傍に居ない時……そういう時は、自分で判断をして身を守らないといけないんだ。だからこそ、最も人を魅了するその瞳は、必ず隠して接して欲しい」
『……ん、分かった。約束、する』
「ああ、ありがとう」
クーゥカラットはテーブルに置いた、食糧を入れた麻袋の中を覗く。中には調理用材料の他に、今すぐ食べられるチーズやクッキーなども入っている。しかし食事をするとなると遅い時間だ。
「ルル、腹は減ったか?」
『ううん、あんまり』
「なら今日はもう寝よう」
『うん』
「しっかり捕まりなさい」
クーゥカラットはルルの体を抱き上げて階段を登った。今まで居たのが食糧庫やキッチンなどがあるリビングで、寝室は2階にある。
ルルは降ろされると、新しい空間をキョロキョロと見渡した。
「よし、少し待っていてくれ。用意をするから」
クーゥカラットはコクリと頷いたルルの頭をポンと撫で、幼い頃から使っているベッドを整える。お古だが、埃を薄くかぶっているだけで軋まない。手でシーツを撫でると、そよ風が現れて汚れを退かした。
綺麗になったベッドを満足そうに見据え、待っているであろうルルへ振り返る。しかし彼を呼ぼうとした声は出ず、クーゥカラットはその様子に目を瞬かせた。
ルルは待っている間が退屈だったのか、部屋の探索をしていた。確かにこれから住む場所なのだから、どんな所なのか気になるだろう。両手を前に伸ばして慎重に部屋を探る姿はとても危なく見えるが、クーゥカラットは止めようとは思わなかった。
彼はベッドの端に腰を下ろし、家具に触れる様子を見守る。ルルは小さな棚や、アンティークの鏡に触れていく。
(何だろう、これ? 変な形)
彼がそう思ったのは壁に掛かった鏡だった。縁に細かな彫りや装飾があるため、それが奇妙なのだろう。念入りに触って正体を探るが、結局は分からなかったらしい。
クーゥカラットは繰り返し首をかしげる姿に、声を押し殺して笑った。
『……クゥ、どこ?』
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「こっちだよ、ルル」
クーゥカラットは徐々にベッドへ近付くルルに応えるように両腕を広げる。そしてそのまま、目の前に来た瞬間引き寄せて抱きしめた。
『クゥ、そこに……居たんだね』
「ああ。部屋はどうだった?」
『うん、広い場所だね。不思議なのが、あったよ。周りがでこぼこしてて……真ん中は、ツルツルなの。あと、たくさん、本があった』
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「よし、それじゃあここに手をついてごらん」
クーゥカラットは抱擁を解いてルルを立たせると、ベッドの上に両手をつかせる。
「今日からここが、お前の寝る場所だ」
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ルルは柔らかな場所で寝るのが始めてなのか、少し楽しそうに腕だけで弾ませる。支えられてベッドの上に横になり、手触りの良い薄い毛布を体に掛けられた。
「それじゃあゆっくりお休み、ルル」
『待って、クゥは?』
「あぁ、俺はすぐ傍の床で寝ている。だから何かあったら呼べばいい」
『違う。どうして、床……なの?』
「寝るにはそこしかないからな」
ベッドはこの1つだけ。ソファーで眠る事も考えたが、ルルに何かあった時、すぐに動けるようにしておきたかった。
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「ど、どうした」
『クゥも、一緒に寝よ?』
「ベッドにか?」
『うん』
「……流石に狭いぞ?」
『……じゃあ……僕も、床で寝る』
「それは駄目だ」
『1人で、寝るの…ヤ。それが駄目なら、一緒に寝よ? そうじゃないと、僕…寝ない』
「そう言たってなぁ」
『なら……ギュッてして、寝る時も。そうしたら、僕、とても、幸せだと思うの』
「あ~……分かったよ、負けた」
本来ならば、今までろくに眠る事が出来なかったであろう彼の快眠のため、別々で寝た方がいい。
しかしそんな事を要求されてしまえば断れないし、これ以上の口論は夜を明かしそうだ。こちらが折れた方が賢明だろう。
クーゥカラットの言葉でルルは素直に手を離し、無表情だがどこか嬉しそうにさっそく隅に寄った。横になって待ち遠しそうにする様子が可笑しく、クーゥカラットはベッドに乗り上げて隣に寝そべる。ルルの体に毛布を掛け直し、望み通りに優しく肩を抱いた。
「これでどうだ?」
『うん、ありがとう、クゥ』
「おやすみ」
『……おやすみなさい』
ルルはしばらくモゾモゾと動き、クーゥカラットの広い胸元に顔を埋めると、暗闇でも美しい瞳を目蓋に隠す。クーゥカラットはそれを見届け、頭を優しく撫でると眠りについた。
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