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ニコライド様とレイチェル様は大怪我を負ったようだ。
全身打撲に複雑骨折。
どうやらこれからの人生、歩くのもままならない寝たきり生活が待っているようだ。
噂によるとベッドから周囲に怒鳴り散らし、私たちを呼んでいると聞く。
事故を起こしたのは私たちの所為だから私たちに面倒を見るように、と。
あんな状態になっても自分勝手な性格が治らなく、皆呆れ返っているようだ。
あれから二週間ほど経ち、町でギミーさんとばったり出会う。
私はニコライド様たちがああなるのが分かっていたのか気になり訊ねてみた。
「あの……ギミーさんは知っていたの? あの二人がああなるって」
「ひっひっひ」
ギミーさんは私にピースをする。
ああ、これは完全に視えていたんだな。
そう確信する私であった。
「雨が降ったというのあるけど、北の道は特に足元が悪くなっていたのさ」
「まぁ」
「あいつらはアニエル様に酷いことをした連中だろ? そんな奴らは痛い目に遭えばいいのさ。だからああなる未来が視えたからアニエル様に北の道を通らせたのさ」
それだけ言って、ギミーさんは町の人混みの中へと消えて行った。
確かにギミーさんには視えていたようだけど……これも自分たちの生き方が招いた結果なのだ。
少し可哀想だとは思うけれど、話し合いが通じないし仕方ないとも思う。
「アニエル」
「レオ様。いらっしゃってくださったのですね」
レオ様はにこやかに登場し、私と共に歩き出す。
「あんなことがあって少し遅れてしまったけれど、君の両親に話をしないと」
「…………」
レオ様は真剣な表情を浮かべ、私を見つめる。
「これからも君と共に生きていきたい。自分らしく生きていくのは君とじゃないとダメみたいなんだ」
「私もレオ様と生きていきたい。あなたとならあるがままでいられるから、それがきっと私の幸せなのだと思います」
「君だけの幸せではなく、僕たちの幸せだ」
「そうですわね……私たちが自分たちらしく、そして幸せに生きて行くために」
私はレオ様という最高のパートナーと出逢えることができた。
それはとても幸運なことで……ニコライド様に振られければ彼とこうして手を取り合うことはできなかったのだ。
そう考えると、今は私たちを振ってくれた二人に感謝したい。
この出逢いを与えてくれた運命に感謝したい。
そして何より、私と出逢ってくれた彼に感謝したい。
「では行こうか」
「ええ。私たちの未来へ向かいましょう」
私たちは手を繋ぎ、歩いて行く。
きっとこの先は、どこまでも幸せが続いている。
一歩一歩ゆっくり前に進むように。
これからも自分の人生を自分らしく少しづつ歩んでいくのだ。
おわり
全身打撲に複雑骨折。
どうやらこれからの人生、歩くのもままならない寝たきり生活が待っているようだ。
噂によるとベッドから周囲に怒鳴り散らし、私たちを呼んでいると聞く。
事故を起こしたのは私たちの所為だから私たちに面倒を見るように、と。
あんな状態になっても自分勝手な性格が治らなく、皆呆れ返っているようだ。
あれから二週間ほど経ち、町でギミーさんとばったり出会う。
私はニコライド様たちがああなるのが分かっていたのか気になり訊ねてみた。
「あの……ギミーさんは知っていたの? あの二人がああなるって」
「ひっひっひ」
ギミーさんは私にピースをする。
ああ、これは完全に視えていたんだな。
そう確信する私であった。
「雨が降ったというのあるけど、北の道は特に足元が悪くなっていたのさ」
「まぁ」
「あいつらはアニエル様に酷いことをした連中だろ? そんな奴らは痛い目に遭えばいいのさ。だからああなる未来が視えたからアニエル様に北の道を通らせたのさ」
それだけ言って、ギミーさんは町の人混みの中へと消えて行った。
確かにギミーさんには視えていたようだけど……これも自分たちの生き方が招いた結果なのだ。
少し可哀想だとは思うけれど、話し合いが通じないし仕方ないとも思う。
「アニエル」
「レオ様。いらっしゃってくださったのですね」
レオ様はにこやかに登場し、私と共に歩き出す。
「あんなことがあって少し遅れてしまったけれど、君の両親に話をしないと」
「…………」
レオ様は真剣な表情を浮かべ、私を見つめる。
「これからも君と共に生きていきたい。自分らしく生きていくのは君とじゃないとダメみたいなんだ」
「私もレオ様と生きていきたい。あなたとならあるがままでいられるから、それがきっと私の幸せなのだと思います」
「君だけの幸せではなく、僕たちの幸せだ」
「そうですわね……私たちが自分たちらしく、そして幸せに生きて行くために」
私はレオ様という最高のパートナーと出逢えることができた。
それはとても幸運なことで……ニコライド様に振られければ彼とこうして手を取り合うことはできなかったのだ。
そう考えると、今は私たちを振ってくれた二人に感謝したい。
この出逢いを与えてくれた運命に感謝したい。
そして何より、私と出逢ってくれた彼に感謝したい。
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「ええ。私たちの未来へ向かいましょう」
私たちは手を繋ぎ、歩いて行く。
きっとこの先は、どこまでも幸せが続いている。
一歩一歩ゆっくり前に進むように。
これからも自分の人生を自分らしく少しづつ歩んでいくのだ。
おわり
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下記の作品で第14回ファンタジー小説大賞に参加しています。
よろしくければ、投票のほどお願いします。
「デブは出て行け!」と追放されたので、チートスキル【マイホーム】で異世界生活を満喫します。今更戻って来いと言われても旦那が許してくれません!
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ハピエン爽快です(͒ ⸝⸝•̥𖥦•̥⸝⸝)͒❤︎
セライア(seraia)さん、最後までお付き合いいただきありがとうございました😊
ギミーさん、ニコライドたちが事故をするまで視えていたと思うのです!
それも含めて神の采配ですね^_^
彼らの管理はしっかりしてもらいます!
慰謝料も出し渋るでしょうが……請求しないといけませんね!✌︎('ω'✌︎ )
退会済ユーザのコメントです
FuAoさん、誤字報告ありがとうございます!
ギミーが正しいです。
ミギーは修正いたしました!