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最終章
雪の女
しおりを挟むそれは物語の始まりだった。
私は彼を見つめていた。
でも彼は私を見てくれなかった。
一体どうして彼が王子だと信じたのだろう──。
姫宮玲華は階段に腰掛けながら窓に映る夜空を見上げていた。彼女に寄り掛かるようにしてサラ・イェンセンが静かな寝息を立てている。
彼が見ていたのは初夏の風に揺れる長い黒髪。栗色の瞳を持つ女生徒の後ろ姿。私はそっと自分の髪を押さえ、そんな彼の幼なげな横顔を眺めていた。あの女生徒の天真爛漫な笑顔が羨ましい。彼の視線を奪う長い黒髪が羨ましい。私は焦っていた。もう待てないほどに焦がれてしまった。だから彼に声を掛けた。本当はただ見守るだけだった筈なのに──。色々な理由を付けて彼に接触した。言い訳がなければ真正面からぶつかった。時に真後ろから驚かせた。彼を待ち続け、探し回り、掴んでは離し、追い掛けては抱きしめた。
一体どうしてそこまで焦がれてしまったのだろう──。
何処からかシダレヤナギの声が聞こえてくる。そんな気がした。この戦中の校庭で揺れるまだ小さなヤナギの若葉ではない。あの旧校舎裏を覆うほど長く生きたヤナギの寂しげな葉擦れである。
玲華は肩の力を抜いた。月が黒い雲間に現れては消える。星と星の線が形を変えていく。つまり時間が流れている。それがなくともヤナギの霊である彼女には永遠の夜が壊れていくのが手に取るように分かった。だが、魔女は深く考えない。
「ま、いっか」
その朗らかな声にサラ・イェンセンが目を覚ました。サラは一瞬オロオロと幼子のような顔をして、不安げに玲華の制服の裾を掴んだ。けれどもすぐに現状を思い出し、彼女は彼女らしい毅然とした表情で、少し悔しげに真っ赤な唇を結んだ。ブロンドの髪をサッと横に払った。
「アノ男ハ何処へ行ッタ?」
「木崎くんのこと?」
「違ウ! ……イヤ、アノ陰気ナ男ノ行方モ気ニナルガ、ルーヴァスガ先ダ。アノ男ハ危険過ギル」
「ルーヴァスって誰だっけ?」
「キリロス・ルーヴァス、最悪ノ魔女狩リダ。ソンナ事モ忘レテシマッタノカ?」
「だって興味ないもん」
「奴ハ貴様ヲ追ッテコノ極東ニ辿リ着イタノダゾ!」
「追ってきたんならさっさと追い返せばいいじゃん!」
「ソンナ簡単ナ話デハナイ。アノ男ハ不死身ナノダ。何百年ト生キテ、魔女ノ声モ通ジズ、素手デ城壁スラモ破壊スル。文久サマト出会ワナケレバ私モ殺サレテイタ。ソンナ化ケ物ヲドウ追イ返ストイウノダ」
「うーん、部長さんに頼むとか?」
「話ニナラン!」
サラは憤り、唇と同じくらいに顔を真っ赤にして、玲華に背中を向けた。ちょうど雲間から現れた月の光に彼女のブロンドの髪が照らされる。
「ねぇ、待ってよー」
玲華はよっと立ち上がると、少し肌寒くなった校舎に首を傾げながら、夜を駆け出した。
山本千代子は走った。
最近はどうにも怖いことばかりだった。
野犬に襲われた時は死を覚悟したし、空襲の際には目の前が真っ赤になった。日に日に増えていく浮浪者たちは恐ろしいし、父は戦争に行ったきりで、母の顔も少しずつ暗くなっていく。そして親友たちがどんどん離れていってしまう。それが何よりも怖かった。
千代子は赤い糸をギュッと握った。
戦地に向かう人たちのために用意してきたものだ。それがヒラヒラと千代子の手の中で踊り狂った。見知らぬ男に追われていたのだ。それは千代子と同い年くらいの大人しそうな少年だった。だが、ここは高等女学校の廊下である。男の子など本来ならいるはずがない。何より兄弟のいない千代子にとって、たとえ子供であろうとも男の人は怖い存在だった。
警報が鳴り響く。
千代子は驚いて窓の外を見た。
空襲の前のあの嫌な音だ──。
うーうーと空が鳴いた。
どんどん校舎が薄暗くなっていった。
そこで千代子は何かがおかしいことに気が付いた。他の生徒たちの姿が見当たらない。先生たちもいない。声も足音も聞こえない。乱れた呼吸と鼓動の音のみ。田村しょう子の姿もない。鈴木夏子の瞳もない。
「千代子ちゃん!」
少年の声が誰もいない校舎に響いた。
うーうーと空襲警報の音が大きくなっていった。
これは夢だ──。
千代子はそう思おうとギュッと目を瞑った。
そうだ、全部夢なんだ──。
さもなくば恐怖で頭がおかしくなってしまいそうだった。
「あっ」
突然、浮遊感を覚えた。階段から落っこちたのだ。驚いて目を見開くも何も見えない──いいや、沢山のものが見え過ぎていて、その全てが流動しているようで、いったい何がなんだか分からない。千代子の意識はすぐに遠くなった。だけど途切れてしまうことはなく、すぐに訪れた強い衝撃に息が詰まった。けれども痛みは少ない。何やら温かな心地良ささえ感じる。
「……ううっ」
世界はすぐに平穏を取り戻した。千代子はゆっくりと上を見上げた。そうして自分を抱き締める少年の姿に目を丸くした。
「わっ」
「ち、千代子ちゃん……」
柔らそうな髪をした少年である。女の子のように見えなくもない。
「怪我は……ない……?」
千代子は野ネズミのような俊敏さで飛び転がった。今になってドキドキと心臓が暴れ始める。いったい何が起こっているのか。ともかく逃げねばと立ち上がってみる。しかし少年の額の切り傷を見て、千代子はハッと身を強張らせた。そこでやっと自分が階段から落ちたことに気が付いた。さらに目の前の少年が自分を助けてくれたのだろうと悟ると、千代子はオロオロした。彼が誰なのかは分からない。ここが現実なのかも分からない。今何をすればいいのかも。千代子には何も分からなかった。
「千代子ちゃん、大丈夫……?」
少年は自身の怪我などお構いなく、千代子を心配するように見つめた。千代子はコクコクと頷き、されど少年に手を差し伸べるほどの勇気は湧かず、少しずつ後ずさっていった。
鼓動が痛いほどに胸を打つ。いったいそれが恐怖によるものかは分からない。
千代子は暗い空を見上げると、チラリ、チラリと少年を振り返りながら、また校舎を走り出した。
垂れ幕の向こうは洞窟だった。
早瀬竜司は白い息を吐いた。「防空壕だ」と野洲孝之助が呟く。信じられないほどの寒さだった。
「こっちよ──」
洞窟の奥で白い手が揺れた。その細い影はすぐに消えてなくなった。
光源はない。だが、真昼のように辺りを見渡せる。まるでリアルな夢を見ているよう──歩くのには困らなかったが、洞窟の陰気臭さがやけに鼻に付き、竜司は早くもこの地の底に嫌気がさしていた。
「こっち──」
もしこの場に山田春雄が居たならば卒倒していただろう。そんな彼の姿を想像をし、竜司は少しだけ笑った。
「……て、行き止まりじゃねーか」
暫く進むと壁にぶつかった。いいや、ゴミの山だろうか。腐臭がひどい。木片や瓦礫に混ざって、割れた食器や鉄屑等が散乱している。それ以上先へは進めそうになく、竜司はイライラと錆びた缶を蹴った。赤い帽子を被った人形が泥まみれで横たわっている。竜司はそこでやっと白い手の女が何処にもいない事に気が付いた。
「あの女は?」
孝之助は何も言わなかった。ただ少し頬を青ざめさせ腕を組んでいる。
「おい孝之助、あの女は何処だよ!」
「いや……」
「いったい何なんだよ、クソ……」
「ここで終わりじゃないの」
竜司は飛び上がるようにして後ろを振り返った。白い手が彼の肩に触れたのだ。それは氷のように冷たい手だった。
「光はこの先だったの」
「お前……」
「だから壊さないといけないの」
人形のように顔の整った女だった。その肌は雪のように真っ白だった。
「壁を壊して、瓦礫を退けて、皆んなを助ける」
大野木紗夜は紫色の唇をピクリとも動かさなかった。凍り付いた髪が頬に張り付いている。白粉を塗った市松人形のように肌が白い。そして桜が散るように赤い斑点が至る所に浮かび上がっている。
この女はもう死んでる──竜司はそう察した。そしてこの洞窟の凍えるような寒さが彼女の怨念のように思えた。
「一緒に壊して」
「嫌だね」
「皆んなを助けて」
「無理だ」
「どうして?」
「もう死んでんだろ、お前」
竜司は肩に手を当てた。女の手が触れた箇所がひどく痛んだ。骨の髄まで凍り付いたかのようだった。
「ま、待て」
孝之助がやっと口を開く。寒さのためか舌が上手く回っていない。彼は怯えたように特攻服の上から小さく腕を組んだ。
「お、お前は、確か、ここの生徒だったはず……。だ、だが、何だその姿は……?」
孝之助は慎重に言葉を紡いでいった。
「ま、まさか凍死……。いや、それは流石に有り得ん……。しかし、な、何があったのだ……? それでは竜司の言うとおり……まるで、本当に、死んでいるようだが……?」
洞窟内は海に沈んでいくような速度で凍えていった。寒さが肌に染み込み、肉を貫き、骨を蝕む。先ほどまでの灼熱の業火が懐かしく思えるほどだった。
「壁──壁を壊して」
「嫌だっつってんだろ」
「待て、竜司!」
孝之助は慌てて竜司の肩を掴んだ。すると冷え切った指先に痛みが走る。
紗夜の氷柱のような足がスッと前に出た。雪上を滑るような動きだった。孝之助は歯を鳴らしながら何とか後ろに下がった。だが、竜司は挑むような表情で紗夜の白い肌から目を離さなかった。
「早く──壁を」
「こっちだって暇じゃねぇんだ」
「皆んなを──助けるの」
「ダチを探してんだよ」
「壊して──」
「吉田は……お前の後輩じゃなかったのか?」
竜司の頬に触れるギリギリのところで紗夜の手が止まった。洞窟の夜はすでに深い雪に沈んでいる。それはもはや死を意識するほどの寒さだった。
「木崎くん──」
孝之助はハッと視線を上げた。気が付けば紗夜の後ろに陰気な男が立っている。
「キ、キザキ……?」
木崎隆明はひどく億劫そうな表情で、肩に降り掛かった雪を払い、そうして紗夜に問いかけた。
「何故だ」
「なぜ?」
紗夜の腕がゆっくりと下りる。深紫色となった唇が微かに震える。
「なぜって? どうして? ねぇ木崎くん、私が聞きたいよ。どうしてなの?」
「君を救えんかったことか」
「違う」
「ならば壁のことか。それとも三島恒雄のことか」
「どうして──教えてくれなかったの」
「知る必要はなかった」
「ふざけないで──」
「すまない」
「ねぇ、どうして──」
「すまない」
「絶対に許さない──」
パキパキと紗夜の周囲が凍り始める。彼女の瞳が白く濁っていく。木崎は腫れぼったい目を伏せると、静かに両手を上げた。
「すまなかった。俺を恨みたければ恨んでくれ」
「ち、違う! それは違う! 私が君を──」
「ならば」
「でも三島恒雄は殺す。アレは絶対に許さない。必ず殺す──」
「三島恒雄が死ねば、君も消えてしまう」
孝之助は全身を震わせ続けた。恐怖からではない、そうすることで必死に体温を保とうとした。気を抜けばすぐに眠ってしまう。それでも二人の会話が気になり、ヨロヨロと前に進もうとする。そうして竜司の隣に立ち、やっと彼の異変に気が付いた。元々薄着だった竜司がさらに衣服を脱ぎ捨てようとしていたのだ。
「暑ぃ……。暑ぃ……」
低体温症か──。
青く凍えた顔からさらに血の気が引いた。孝之助は慌てて特攻服を脱ぐと、竜司の身体を抱き締めた。その手足はすでに凍り付いている。両眼は霜に埋まり、雪の隙間から覗く黒目には何も映っていない。彼の右手の指が一本欠け落ちると、ゾッと頰を強張らせた孝之助は喉が凍りつくのも構わず大口を開けた。
「キ、キザキ……キザキさん! 早くその女を何とかしてくれ! 竜司が死んでしまう!」
洞窟内を強い風が走った。一瞬にして体感温度が数十度下がる。骨が氷で削られたような激痛に思考が止まる。眼球が凍りつき、目の前が真っ暗になる。それでも孝之助は何とかその場に踏みとどまり、凍り付いた竜司の体を抱き続けた。
「おい……竜司……しっかり……」
「いい加減にしろッ!」
それはこれまでに聞いたことのない、意識を失いかけていた孝之助でさえも驚くような、木崎の怒鳴り声だった。紗夜は白い目を丸くし、細い肩を震わせた。だがすぐに頬を怒りに赤くすると、その白濁色の瞳に僅かな光を零し、木崎に向かって真っ直ぐ右手を伸ばした。
「あの男だけは許さない!」
「許す必要などない。ただ殺すなと言ってるんだ」
「殺す──絶対に皆んなを救う」
「誰も助からないぞ。君も消えてしまう」
カチカチとアリの大群が押し寄せるように木崎の足元を氷の群が這い上がった。それでも木崎は陰気な表情のままに紗夜の瞳を正面から見つめ続けた。
「一本のヤナギの物語だった。ゆえに変えられる運命は一つの時代に一つ」
「うるさい」
「友が哀しむぞ」
その陰気な目が氷に覆われる刹那、木崎は視線を真横に動かし、そうして死に掛かった二人の青年を影を掴んだ。
「ごめんね──」
やがて陰気な男の瞳が白い氷に覆われる。洞窟がシンと静まり返る。それでも雪を踏む女の足音と、はらはらと流れる風の音だけが、氷漬けとなった男の側にいつまでも残り続けた。
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