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第四章
誰か
しおりを挟む夏子ちゃんが羨ましかった。
白く飾られた人形のようにお顔が整っていて、秋晴れのコスモスのように手足がほっそりとしていて、その声は森の静寂を囀る小鳥のようだった。
夏子ちゃんはとても綺麗な人だった。
なのに平凡だった。
一際目立つほどスラリと足が長いのに、いつも前屈みに歩くから誰と並んでも普通の女の子のようで、お人形さんのようにお顔が綺麗なのに、いつも俯きがちに歩くから日陰の花のように誰の目にも映らなくて、透き通るような美しい声を持っているのに、いつも下を向いて歩くから誰も夏子ちゃんの声を知らない。夏子ちゃんは平凡だった。大人しい女の子だった。目立たない花だった。でもとても優しい人だった。
おせっかいだった。
おっちょこちょいで、とても怖がりなのに、いつもあたしのことを守ろうとしてくれた。あたしが転びそうになると慌てたようにあたしの体を後ろから抱き締めてくれて、そうして一緒になって転んでしまって、それを見ていたしょう子ちゃんがやれやれと腰に手を当てるのだった。あたしが野犬に襲われそうになった時などは、夏子ちゃんはそれはもう恐ろしい剣幕で、いつもの大人しさなど微塵も感じられないような勇猛さで、あたしと野犬の間に立ち、うーと白い歯を見せ、くわっと細い腕を広げて──でもよく見れば長い足が小刻みに震えていて、視線もなんだか下がっているようで、少しずつ少しずつ背中が丸くなっていって、気が付けばいつも通りの大人しい女の子で、優しくて平凡なおさげの少女で、野犬が唸ると飛び上がってしまって、でもそれでも決して逃げることなく、正面からぎゅっとあたしの体を抱き締めてくれた。そうして二人で無防備に震えていると、いつものようにしょう子ちゃんが現れて、まるで羽虫でも追い払うかのような軽い仕草で、シッシと、臆することなく野犬を追っ払ってくれるのだった。しょう子ちゃんは本当に王子様のような存在だった。夏子ちゃんは優しくて、綺麗で、でもやっぱり平凡な女の子だった。
夏子ちゃんが舞台に上がった。しょう子ちゃんに頼まれたのだ。夏子ちゃんは大人しくて臆病なのに、とても優しくて、すごくおせっかいで、そして誰かの役に立とうと頑張るから、だからしょう子ちゃんの頼みは断れなかったのだ。
あたしは心配になった。だって夏子ちゃんは普通の女の子だから。俯きがちで、育ちすぎた花のように背中を丸めていて、下を向いて歩くからせっかくの声が皆んなの元に届くこともなくて、とても大人しくて、平凡で、臆病で──だからあたしはとても不安になった。どうか無事に終わりますように。あたしは願った。どうか夏子ちゃんの頑張りが皆んなに伝わりますように──。
杞憂だった。舞台の上の夏子ちゃんは別人だった。ぐっと背筋を伸ばした夏子ちゃんの身体は秋空の下のコスモスのように優雅で、天井を見上げる夏子ちゃんのお顔は白く飾られたお人形さんのように晴れやかで、その透き通るような美しい声が舞台から響き渡ると、皆んなうっとりと、夏子ちゃんの演技に魅了されてしまうのだった。
夏子ちゃんが羨ましかった。しょう子ちゃんの隣に立てる夏子ちゃんが本当の本当に羨ましかった。
夏子ちゃんになりたいと、あたしは思った。
「あなたは誰?」
あたしは肩を震わせた。でも目の前の少女は何も答えてくれない。
小柄で、髪が短くて、お世辞にも綺麗だとは言えない。小さなお鼻に、薄い唇、ずんぐりとした体型は痩せ気味の小豚のようだ。ただ頬は柔らかそうで、まんまると大きなおめめには愛嬌があって、笑えばきっと誰よりも可愛らしいお顔になるのだろう。そんな風に思えるほどに、あたしはどの時代のあたしよりも客観的に、目の前のあたしを眺めていた。少女の手足は黒く煤けていて、制服もお顔も煤まみれで、全身が真っ黒なお化けのようで、だから白い歯ばかりがチロチロと目立っていた。月の光に反射する黒い瞳ばかりが夜の校舎に煌めいていた。
「あなたは誰?」
あたしはまた尋ねた。でも山本千代子はふるふると首を振るばかりで何も答えてくれない。何も答える気はないのか、薄い唇を開こうとする素振りすら見せない。
「誰? 誰なの?」
声が震えた。感情が乱れた。あたしは焦っていた。あたしは真実を恐れていた。
あたしがあたしを見上げる。無邪気に。無表情に。あたしがあたしを見つめる。震えながら。乱れながら。
目の間のあたしは確かにあたしだった。黒い少女は確かに山本千代子だった。空襲で焼け死んだはずのあたしが目の前に立っていた。居るはずのないあたしが目の前に佇んでいた。
そう、居るはずがないのだ。だってあたしは生まれ変わったのだから。かつての平凡な少女は今や誰もが羨む美しい少女なのだ。山本千代子は大宮真智子という少女に生まれ変わったのだ。そうだ、あたしは生まれ変わった。大好きな王子と共に。ならば、それが真実であったのならば、目の前の少女はいったい誰なのか。あたしが山本千代子であったのならば、あなたはいったい誰なのか。
「あなたはいったい誰なのよ!」
千代子はまたふるふると首を振った。そうしてあたしに背中を向ける。
「待って!」
あらん限りの声を夜の校舎に響かせた。でも千代子は待ってくれない。
あたしは焦っていた。乱れていた。恐れていた。震えていた。あたしが山本千代子であったならば、あなたはいったい誰なのか。あなたが山本千代子であったならば、あたしはいったい誰なのか。
夜の校舎に音はない。夜の校舎はいつまでも静寂の中にある。響き渡るのはあたしの声と足音と衣擦れ、濡れた瞳が瞼に擦れる音、細い毛先が夜闇に重なり合う音、あとは息遣い、心臓の鼓動、そして魂が震える音。
「待って! 待ってよ! あなたは誰なの!」
あっと、あたしは目を見開いた。足を踏み外したのだ。階段の場所を見誤った。見慣れたはずの校舎なのに。幾度となく歩いたはずの校舎なのに。それほどまでにあたしは焦っていた。それほどまでにあたしは乱れていた。それでもあたしは悲鳴を上げなかった。あたしは感覚を失って、あたしは感情を失って、あたしはあたしを失って、そうしてやっとあたしは震えるのをやめた。あなたが誰かなんて、あたしが誰かなんて、死んでしまえばもう考える必要はないのだ。震える必要はないのだ。乱れる必要はないのだ。
このまま死にたいと、あたしは思った。
でも死ねなかった。
白い布が正面からあたしを優しく抱き締めてくれた。
「どうでもいいだろ」
突き放すような言い方だった。乱暴な口調だった。男の制服は血と汗と土に汚れていた。男を囲むように街の不良たちが、意識なく、或いは呻き声を上げながら地面に突っ伏していた。
「自分が誰かなんて」
男はそう唾を吐いて、あたしに背中を向けた。あたしとそれほど背丈の変わらない、あたしよりちょっとだけ背の高い、一見すると優しげな少年のような、でもとても粗暴な、孤独な獣のような、そんな男だった。
男は不良だった。あたしはそんな彼のことが大嫌いだった。だって王子とは大違いだから。王子は背が高くて、頭が良くて、明るくて、いつもあたしに優しくて、いつもあたしを褒めてくれて、慰めてくれて、導いてくれて、だからあたしは王子のことが大好きで、王子の友達であるこの男のことが大嫌いだった。いつもあたしのことを突き放すような態度で、すぐに悪態をついて、乱暴で、冷たくて、でもいつもあたしの側にいて、なのに寂しそうな目をしていて、敵ばかり作って、喧嘩ばかりして、危なっかしくて、だからほっとけなくて、あたしは彼から目が離せなかった。
男が歩き出すと、あたしの怒りは頂点に達した。そう、怒りだ。恐怖でも、焦燥感でもない。あたしはすごく怒っていた。王子の前ではお上品でお気楽なお姫様のあたしも、この男の前ではお粗末でおせっかいなお姉さんになってしまうのだった。男はまるで手の掛かる弟のようで、だからあたしは彼のことがどうしてもほっとけなくて、そんな彼のどうでもいいという言葉が許せなかった。
「よくない!」
あたしは声を張り上げた。あらん限りの怒鳴り声だ。男は立ち止まると、あたしを振り返った。そうしてあたしに向かってジッと目を細めた。怒っているわけではない。怯えているわけでもない。ただ驚いて、どうにも困惑しているようだった。あたしが怒ると男はいつもそんな表情をした。それがあたしには面白くて、でも今日はとても悲しかった。
「どうでもよくなんかない!」
涙が頬を伝う。怒りと悲しみで感情が乱れる。それはあたしの心の中の恐れが、焦りが、男に伝わらなかったからではない。自分が誰か分からないという苦悩を理解してくれなかったからではない。男の言葉がただ悲しかったのだ。自分のことすらも突き放すような彼の冷たい口調が、その寂しげな瞳が、どうしようもなく悲しかった。
「よくなんかないから!」
彼の前で泣いたのは初めてだった。あたしはすごく後悔した。だって彼は、あたしがちょっと怒っただけで驚いてしまうような男なのだ。あたしの怒鳴り声に固まってしまうような男なのだ。そんな男の前で、あたしは涙が止められなくなってしまった。早く泣くのを止めないと。いつものようにおせっかいでお粗末なお姉さんでいないと。じゃないと彼もあたしのように、ひどく心を乱して、体の震えが止められなくなって、そうしてわんわんと泣き出してしまうかもしれない。そうなっては可哀想だ。だから早く涙を止めないと。早く、早く、早く泣き止まないと──。
「よくなんか……! よくなんかなっ……」
あっと、あたしは目を見開いた。突然、温かな熱に体が包み込まれたのだ。温かくて力強い。それは男の熱だった。気が付けばあたしは正面から男に抱き締められていた。少し乱暴に頭を撫でられていた。そっと涙を拭われていた。そうしてあたしはキスをされた。そう、キスをされたのだ。あたしはひどく驚いてしまって、思考が止まってしまって、ただ温かいと思って、そうして少しずつ焦り始めた。
「や、やめて……」
やけに小さな声だと、思わずあたしは自分で自分を笑いそうになった。あたしは焦っていて、モヤモヤとした罪悪感が胸を渦巻いてて、でもいつものような心の乱れはなく、ただ冷静に、男の体がとても温かいと思った。
「ごめん」
一言、男はそう謝った。でも体を離してはくれない。あたしもまた抵抗しない。
間近で見る男の瞳は濡れているようで、やっぱり寂しそうで、とても冷たくて、なのに体は温かくて、人の想いに溢れているようで、ちぐはぐで、危なっかしくて、難しくって──。彼のことをもっと知りたいと思ってしまった。だから、あたしの方から唇を近づけてしまった。
あたしはとても後悔した。罪悪感に胸が締め付けられる思いだった。でも止められなかった。
誰かになりたいと、あたしは思った。
騒がしい、と思った。煩わしい、と苛立った。
あたしはひどく怒っていた。
「何してるの?」
そう尋ねた。でも姫宮玲華は何も答えてくれない。傷だらけの少女をぎゅっと抱きしめたまま、彼女はただジッとあたしを見上げるばかりで、雪原に散った鮮血のような赤い唇を開く素振りすら見せない。その表情は天真爛漫な少女のものではなく、頭の弱い乙女のものでもなく、ただ老獪というには程遠く、長い時を生きさせられた女の苦悩などは一切見られない。玲華は魔女だった。永劫の生まれ変わりを繰り返す魔女だった。でもそんな魔女ですらも、やはりあたしではなかった。
「千代子ちゃん、もう止めて……」
絞り出されたような声だ。玲華は困惑しているようで、怯えているようで、焦っているようで、でもその表情に深い感情の乱れは見えない。あたしは思わずため息をついた。彼女の表情が腹立たしいと、手を横に振った。すると玲華の体が勢いよく右に倒れる。魔女の瞳は青い涙に溢れていた。
「い、痛いよ……」
赤い唇が震える。頬を押さえた彼女の姿は儚げで、普通の少女のようにしか見えない。戦前の高峰茉莉だった頃はまだ僅かに見られた魔女の威厳も、もはや何処にも残っていないようだった。くだらない、とあたしは天井を見上げた。そうして今度は左に手を振る。玲華の細い体が再び暗闇に倒れると、あたしはあたしの胸を包むように、グッと両肩に手を当てた。とにかく憎らしくて、とにかく愛おしくて、青いジャージに包まった傷だらけの少女への感情が抑え切れなかった。
「ねぇ麗奈ちゃん、駄目じゃない、浮気なんかしちゃ」
指を動かすと何処からともなく包丁が現れる。指を動かさずとも無数の白い手が夜の教室に蠢き溢れる。三原麗奈はもはや死にかけのウサギのようで、物言わぬ花のようで、そんな無防備な彼女の体を床に押さえ付けると、その薬指に向かってズンッと包丁を振り下ろした。
絶叫が夜の校舎を木霊する。包丁は彼女の薬指だけでなく、中指と、小指の半分までもを深く切り裂いてしまった。真っ赤な血が暗闇の底に広がっていく。
「あらあら、ごめんなさいね。でも大丈夫よ、外に出れば治るから」
三原麗奈は必死になって首を振った。もう外に出たくないという意味だろうか。このままでは死んでしまうかもしれないというのに。アッシュブラウンの美しい髪が乱れている。もう死んでしまいたいという意味だろうか。あたしは何時までも死ぬことが出来ないというのに。傷付けて、治して、苦しめて、治して、切り裂いて締め上げて突き刺して剥がして焼いて殴って、治して──そうしてやっと、やっとあたしの本当の愛を知ってもらえると思ったのに。なのに彼女はいつまでもわがままなウサギのようで、何処にでも咲いている普通の花のようで──許せない、とあたしはまた感情の乱れを止められなくなった。浮気なんて絶対に許せない、とあたしは肩を抱いたまま震えた。
音が響いてくる。音のない夜の底から。熱が伝わってくる。光のない夜の底から。
「玲華!」
白い影が飛び込んできた。掠れた声が響き渡った。
夜の教室に現れたのは白髪の老婆だった。瞳の色が青く、薄く、醜い。その枯れた表情には見覚えがあった。いつかの時代の友達だ。でも老婆はあたしのことなんて覚えてないだろう。だってあたしは何時までもあたしのままなのだから。だってあたしは何時までもあたしにはなれないのだから。
寒い、とあたしは思った。
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