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第三章 原初の破壊編
#128 醜と美
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「ひとまず、テイテイ君と合流するかな。向こうも僕の場所は分かると思うし、すぐに合流出来るだろう。……多分」
そうして死の森を抜けようと歩き始めた、その時だった。
背後から、がさりと木の枝の揺れる音と、殺気。
「――ッ!!!」
秋斗はすぐさまそれに反応し、右腕の砲身を向けて、敵を視認するよりも前に放った。
迫る相手は集束したその砲撃によって撃たれ、黒煙を上げて地に落ちる。
そして、秋斗はその襲撃者の姿を目にした。
「なっ――、鬼!?」
相手は鬼だった。
そして、その数は一つではない。
気付けば、木々の枝の上に立つようにして、無数の鬼の軍勢に囲まれていた。
そして、その群れの中に一点だけ――明らかにそれらとは違う気配が在った。
「――ああ、醜い。醜いのう」
そこには、一人の女が立っていた。
その優雅な立ち振る舞い、一挙手一投足が視線を奪うしなやかさ。
「生きていても、死んでいても醜いのだから、世話が無い。これが人の魂のカタチよのう」
「アークの手先――十二波動神か」
「如何にも。しかし、そなたの様な醜悪なモノに、名乗る名など無い」
十二波動神の女は木の上から、秋斗を見下しながらそう言った。
「醜悪……ね。まあ、そう表現出来なくもないね。でも、これはこれで、僕としては格好いいと思ってるんだ」
秋斗は自分の面に張り付いた鬼の面を左手で触る。
三本の角、黒い表皮。右腕には面と似た、顎を開いた鬼の形相の大砲。
人によっては醜悪と表現出来てしまう、人間とは程遠い怪物の姿。
「醜い者はそのセンスまでもが醜悪。我が眼前に立つ資格無し」
女は指を鳴らす。
それを合図に、周囲の鬼たちは一斉に秋斗へと襲い掛かって来る。
秋斗は応戦。
絆の三十字をフリントロック式の銃へと変えて、左手に持つ。
右には顎の大砲、左には銃。二丁を構えたガンマンは次々と鬼を撃ち抜いて行く。
右の砲撃は秋斗の波動エネルギーが尽きるまで撃ち続けられる。
集束した禍々しいエネルギー砲が次々と放たれ、瞬く間に鬼の群れは全滅した。
左の銃を使うまでも無かった。
倒された鬼の核が、雨の様にコロコロと地に降って落ちる。
「酷いなあ、同族を殺させるなんて。そっちの方が、よっぽど醜悪なんじゃないの? 心の方がね」
「くだらんなあ。美とは我、我とは美。そなたと違い、我は身も心も美しく在る。故に――」
女はふうっと息吹を吹きかける。
その息吹はきらきらと輝きを放ちながら、足元の木に触れる。
すると、突如木の根が地を突き破り、秋斗に襲い掛かる。
「――故に、我の美に、この世の全ては傅く。我の美に『魅了」されずにはいられない。それが理」
「なるほど、そういう感じね。じゃあ、僕も“こっち”を――」
と、秋斗は左手に構えたフリントロック式の銃の引き金を引く。
その放たれた銃弾は迫る根の槍ではなく――その本体、木の幹に。
「ふん。どこを撃っておる」
「いや、これでいい」
瞬間。女の足場が崩れる。
それと同時に、秋斗に迫っていた根の槍もまた、“腐り落ちた”。
女は地に降り立つ。
「そなた、何をした――!?」
「ふう。これであんたも醜い僕と同じ土俵だよ」
「この我に、醜悪な者共と同じ土を踏ませるとは――」
女は怒りに打ち震える。
秋斗が撃った弾丸は、女の足元の木の幹に命中。
そして、その銃弾を起点として、瞬く間にその大木は腐り落ちたのだ。
「――僕の魂は、歪に歪んだ鬼の魂。だから、色もまた歪み、濁ってしまったみたいなんだ。“鎖”が“腐り”に、ってね。これだけは、確かに醜いと言えるかもしれないね」
秋斗の色は鬼となった際に歪み、変化してしまっていた。
来人やテイテイが使う『鎖』と同じはずの色も、歪んでしまえばその性質が変わる。
『腐り』――秋斗が三十字を変化させて作り出した銃で撃たれた物は、無機物有機物問わず腐り落ちる。
溶解し、醜く崩れ落ちるのだ。
女は懐から鉄扇を抜き――、
「――傅け」
息吹が、舞う。
女の息吹は鉄扇によって範囲を拡大し、死の森一体を覆いつくした。
そして、その息吹は秋斗にも降り注ぐ。
やがて息吹の嵐が止めば、死の森は騒めき出す。
揺れる枝は会場を沸かすギャラリーの振る光の声援の如く、その中央で舞う女は美の偶像の如く。
「さあ、そなたも我に傅け。媚び諂い、地に這って見せよ」
女の息吹は、万物をも魅了する。それを諸に受けた秋斗も、もちろん――。
「……」
動きを止めていた秋斗はふらりと動き出し、ゆっくりと女の方へと歩いて行く。
一歩、また一歩と。
「そうだ、それで良い。醜悪な鬼であろうと、忠実であればまだ愛でようもあろう」
そして、秋斗は右腕の砲身を地に付け、女の足元へと跪く。
女が指を鳴らせば、地は隆起し玉座となる。
その玉座に腰を下ろし、
「ほうら、面を上げよ。その醜い鬼の面、見せて見よ」
脚の先を鬼の面に這わせ、顎を持ちあげる。
瞬間――、
「なッ――!?」
秋斗の左手に握られたフリントロック式の銃。その銃口が、女へと向いていた。
その引き金が、引かれる――。
死の森に、一発の銃声が響き鳴る。
女は慢心していた。玉座に座していた。だから、回避が間に合わなかった。
首だけをなんとか逸らせ、白い肌、頬を銃弾が掠める。
たったそれだけ。完全な不意打ちであった一撃も、そんな小さな傷しかつけられなかった。
しかし、それでも致命的な一撃だった。
「そんな……、お前、なんという事を……ッ!! 我の、美しい顔に、傷をッ!!!」
女はそんな小さな傷一つで狼狽し、秋斗を蹴り飛ばす。
秋斗は地を数度転がった後、ゆっくりと立ち上がる。
「傷だけで、済めば良いけどね」
秋斗は左手の銃から弾丸を放った。
それはつまり『腐り』の色を帯びているという事。
やがて、女の顔の小さな傷口から、沸騰する様に嫌な水音を立てて肉が湧きたち、溶け落ちて行く。
「あああああああッッ!!! 我の、顔が、肌が、美が!!!!」
女は狂乱しながらも、『破壊』の波動を以って、自身の頬に爪を立て、がりがりと引き裂いて行く。
自身の肌を破壊し、再生し。
“再臨”の工程を以ってなんとかその容姿を保とうとする。
しかし、『腐り』の侵食のスピードは留まるところを知らず、再臨した端から食い尽くし、溶かして行く。
白い肌が、美しい髪が、それら全てが腐り、溶け落ちて行く。
女はもはや、見るも無残な肉塊と化していた。
それは鬼すらも比ではない程の、“醜悪”。
「そっちの方が、似合ってるよ。うん、美しい」
やがて、自身の肉を掻き毟る事も諦めたのか、それすら出来なくなったのか、ピクリとも動かなくなった。
「そうだ、名乗って無かったね。――三代目神王の右腕、『顎』の鬼、木島秋斗」
秋斗は転がった醜い肉塊を蹴り上げ、右腕の顎の大砲を放つ。
その一撃で、十二波動神の女は爆散。
びしゃりと音を立てて、汚い肉と血の雨で、死の森を彩った。
「ごめんね、君の名前、聞けなかったよ」
――十二波動神が一柱、アフロディーテ。
『顎』の鬼はその“美”に『魅了』される事はなかった。
正確には、その“左手だけ”は。
秋斗の左手には、絆の三十字が在った。
そこには、来人とテイテイとの繋がりがあり、その柱を通して王の波動が流れていた。
王の威光を前に、半端な魅了など意味を成さない。
やがて、秋斗は死の森を抜けて、荒野へと出た。
視界の先には、漆黒の城。
そうして死の森を抜けようと歩き始めた、その時だった。
背後から、がさりと木の枝の揺れる音と、殺気。
「――ッ!!!」
秋斗はすぐさまそれに反応し、右腕の砲身を向けて、敵を視認するよりも前に放った。
迫る相手は集束したその砲撃によって撃たれ、黒煙を上げて地に落ちる。
そして、秋斗はその襲撃者の姿を目にした。
「なっ――、鬼!?」
相手は鬼だった。
そして、その数は一つではない。
気付けば、木々の枝の上に立つようにして、無数の鬼の軍勢に囲まれていた。
そして、その群れの中に一点だけ――明らかにそれらとは違う気配が在った。
「――ああ、醜い。醜いのう」
そこには、一人の女が立っていた。
その優雅な立ち振る舞い、一挙手一投足が視線を奪うしなやかさ。
「生きていても、死んでいても醜いのだから、世話が無い。これが人の魂のカタチよのう」
「アークの手先――十二波動神か」
「如何にも。しかし、そなたの様な醜悪なモノに、名乗る名など無い」
十二波動神の女は木の上から、秋斗を見下しながらそう言った。
「醜悪……ね。まあ、そう表現出来なくもないね。でも、これはこれで、僕としては格好いいと思ってるんだ」
秋斗は自分の面に張り付いた鬼の面を左手で触る。
三本の角、黒い表皮。右腕には面と似た、顎を開いた鬼の形相の大砲。
人によっては醜悪と表現出来てしまう、人間とは程遠い怪物の姿。
「醜い者はそのセンスまでもが醜悪。我が眼前に立つ資格無し」
女は指を鳴らす。
それを合図に、周囲の鬼たちは一斉に秋斗へと襲い掛かって来る。
秋斗は応戦。
絆の三十字をフリントロック式の銃へと変えて、左手に持つ。
右には顎の大砲、左には銃。二丁を構えたガンマンは次々と鬼を撃ち抜いて行く。
右の砲撃は秋斗の波動エネルギーが尽きるまで撃ち続けられる。
集束した禍々しいエネルギー砲が次々と放たれ、瞬く間に鬼の群れは全滅した。
左の銃を使うまでも無かった。
倒された鬼の核が、雨の様にコロコロと地に降って落ちる。
「酷いなあ、同族を殺させるなんて。そっちの方が、よっぽど醜悪なんじゃないの? 心の方がね」
「くだらんなあ。美とは我、我とは美。そなたと違い、我は身も心も美しく在る。故に――」
女はふうっと息吹を吹きかける。
その息吹はきらきらと輝きを放ちながら、足元の木に触れる。
すると、突如木の根が地を突き破り、秋斗に襲い掛かる。
「――故に、我の美に、この世の全ては傅く。我の美に『魅了」されずにはいられない。それが理」
「なるほど、そういう感じね。じゃあ、僕も“こっち”を――」
と、秋斗は左手に構えたフリントロック式の銃の引き金を引く。
その放たれた銃弾は迫る根の槍ではなく――その本体、木の幹に。
「ふん。どこを撃っておる」
「いや、これでいい」
瞬間。女の足場が崩れる。
それと同時に、秋斗に迫っていた根の槍もまた、“腐り落ちた”。
女は地に降り立つ。
「そなた、何をした――!?」
「ふう。これであんたも醜い僕と同じ土俵だよ」
「この我に、醜悪な者共と同じ土を踏ませるとは――」
女は怒りに打ち震える。
秋斗が撃った弾丸は、女の足元の木の幹に命中。
そして、その銃弾を起点として、瞬く間にその大木は腐り落ちたのだ。
「――僕の魂は、歪に歪んだ鬼の魂。だから、色もまた歪み、濁ってしまったみたいなんだ。“鎖”が“腐り”に、ってね。これだけは、確かに醜いと言えるかもしれないね」
秋斗の色は鬼となった際に歪み、変化してしまっていた。
来人やテイテイが使う『鎖』と同じはずの色も、歪んでしまえばその性質が変わる。
『腐り』――秋斗が三十字を変化させて作り出した銃で撃たれた物は、無機物有機物問わず腐り落ちる。
溶解し、醜く崩れ落ちるのだ。
女は懐から鉄扇を抜き――、
「――傅け」
息吹が、舞う。
女の息吹は鉄扇によって範囲を拡大し、死の森一体を覆いつくした。
そして、その息吹は秋斗にも降り注ぐ。
やがて息吹の嵐が止めば、死の森は騒めき出す。
揺れる枝は会場を沸かすギャラリーの振る光の声援の如く、その中央で舞う女は美の偶像の如く。
「さあ、そなたも我に傅け。媚び諂い、地に這って見せよ」
女の息吹は、万物をも魅了する。それを諸に受けた秋斗も、もちろん――。
「……」
動きを止めていた秋斗はふらりと動き出し、ゆっくりと女の方へと歩いて行く。
一歩、また一歩と。
「そうだ、それで良い。醜悪な鬼であろうと、忠実であればまだ愛でようもあろう」
そして、秋斗は右腕の砲身を地に付け、女の足元へと跪く。
女が指を鳴らせば、地は隆起し玉座となる。
その玉座に腰を下ろし、
「ほうら、面を上げよ。その醜い鬼の面、見せて見よ」
脚の先を鬼の面に這わせ、顎を持ちあげる。
瞬間――、
「なッ――!?」
秋斗の左手に握られたフリントロック式の銃。その銃口が、女へと向いていた。
その引き金が、引かれる――。
死の森に、一発の銃声が響き鳴る。
女は慢心していた。玉座に座していた。だから、回避が間に合わなかった。
首だけをなんとか逸らせ、白い肌、頬を銃弾が掠める。
たったそれだけ。完全な不意打ちであった一撃も、そんな小さな傷しかつけられなかった。
しかし、それでも致命的な一撃だった。
「そんな……、お前、なんという事を……ッ!! 我の、美しい顔に、傷をッ!!!」
女はそんな小さな傷一つで狼狽し、秋斗を蹴り飛ばす。
秋斗は地を数度転がった後、ゆっくりと立ち上がる。
「傷だけで、済めば良いけどね」
秋斗は左手の銃から弾丸を放った。
それはつまり『腐り』の色を帯びているという事。
やがて、女の顔の小さな傷口から、沸騰する様に嫌な水音を立てて肉が湧きたち、溶け落ちて行く。
「あああああああッッ!!! 我の、顔が、肌が、美が!!!!」
女は狂乱しながらも、『破壊』の波動を以って、自身の頬に爪を立て、がりがりと引き裂いて行く。
自身の肌を破壊し、再生し。
“再臨”の工程を以ってなんとかその容姿を保とうとする。
しかし、『腐り』の侵食のスピードは留まるところを知らず、再臨した端から食い尽くし、溶かして行く。
白い肌が、美しい髪が、それら全てが腐り、溶け落ちて行く。
女はもはや、見るも無残な肉塊と化していた。
それは鬼すらも比ではない程の、“醜悪”。
「そっちの方が、似合ってるよ。うん、美しい」
やがて、自身の肉を掻き毟る事も諦めたのか、それすら出来なくなったのか、ピクリとも動かなくなった。
「そうだ、名乗って無かったね。――三代目神王の右腕、『顎』の鬼、木島秋斗」
秋斗は転がった醜い肉塊を蹴り上げ、右腕の顎の大砲を放つ。
その一撃で、十二波動神の女は爆散。
びしゃりと音を立てて、汚い肉と血の雨で、死の森を彩った。
「ごめんね、君の名前、聞けなかったよ」
――十二波動神が一柱、アフロディーテ。
『顎』の鬼はその“美”に『魅了』される事はなかった。
正確には、その“左手だけ”は。
秋斗の左手には、絆の三十字が在った。
そこには、来人とテイテイとの繋がりがあり、その柱を通して王の波動が流れていた。
王の威光を前に、半端な魅了など意味を成さない。
やがて、秋斗は死の森を抜けて、荒野へと出た。
視界の先には、漆黒の城。
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