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第三章 原初の破壊編
#112 再戦『海』
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大きな港町。日本ではない、異国の地。
港町には大いなる自然の恐怖――“津波”が迫り、今にも街を呑み込まんとしていた。
人々はその津波から逃れようと逃げ惑うが、それらの足掻きも全て意味を成さないだろう。
そんな大自然の驚異に立ち向かう者も居た。
ある者は槍を手に、ある者は剣を手に、無駄だと、無意味だと解ってはいても、それでも津波へと立ち向かう。
彼らは現地に暮らす“神の契約者”たちだ。
突然の出来事、緊急事態だ。きっと彼らは己が主からも、この状況の事を知らされてすら居なかっただろう。
しかし、彼らは立ち向かう。愛する故郷を、人々を、守るために。
相手は闇へと堕ちた神、ポセイドンだ。勝てる訳が無い。無駄だ、無意味だ、逃げてしまえ。
自分の中の誰かがそう囁く。しかし、今ここで戦える者は自分たち契約者しか居ないのだ。
ただの人間ではない、神からの恩寵を受けた自分たちが立ち向かわなくて、誰がこの脅威に立ち向かうと言うのだ。
例え一秒の逃げる時間すら稼げなかったとしても、ここで逃げ出して主に顔向け出来なくなるよりはずっとマシだ。
彼は剣に波動を込める。彼女は槍に波動を込める。
迫り来る津波へと、その最後の輝きを叩き込む――その時だった。
天より突如、これまで肌で感じた事も無い程の強大な波動が接近してきている。
ポセイドンから感じる真っ黒で真っ暗な、何も感じない様な波動ではない。白くて輝かしい――、
――瞬間、一閃。
天から真っ直ぐと降りてきた一本の線が、津波を断つ。
真っ二つに割れた津波はその裂け目を中心として、端から瞬く間に凍り付いて行く。
そして、ついには港町を呑み込もうとしていた津波は全て凍り付き、『氷』の壁となっていた。
白い冷気が霧と成って立ち込める。
その霧の隙間から、一匹の犬が現れた。
「――よく耐えたネ。その勇気、見事なもんだネ」
彼ら彼女らには、その犬の喋る言葉の意味は理解出来なかった。
しかし、異国の言葉を話すその犬の正体はすぐに分かった。――ガイア族だ。
そして、そのガイア族こそが強大な波動の正体だった。
「って、日本語じゃ分かんないか。ネ……、英語? 喋れないネ。おいジューゴ、お前こいつらに逃げろって伝えてくれだネ」
「はい! 分かりました、先輩!」
もう一つ、声と共にガイア族が降って来た。犬の次はジュゴンだ。
そのジュゴンはふわふわと宙を泳ぎながら現地の契約者たちへと近づいて行き、
「皆さん! 早く逃げるのです!」
と、高らかに言い放った。日本語で。
「……ネぇ」
ガーネの呆れたような声が漏れた。
しかし、彼ら契約者たちはこのガイア族たちが援軍である事を理解し、そして自分たちよりも遥かに強い事も理解していた。
小さく頷いてそれに応え、その場から動いてくれた。
しかし、彼らもただ逃げると言う事はしなかった。避難が間に合っていない者達を救出に向かったのだ。
足手まといとなる者は居なくなった。
ガーネとジューゴは氷のフィールドと化した海へと降り立つ。
そこはまるでガイア界、氷の大地リップバーンの様に、見渡す限りの凍り付き、時すら止まったかと見紛う程の世界だ。
その凍り付いた海、ガーネとジューゴの先に佇むのは、全身を黒で染めた老体の神――ポセイドンだ。
三又の槍を片手に、静かに佇み、ガーネたちを睨みつけ、
「ふん。あの時の獣共か――女は一緒では無いのだな。死んだか?」
そう嘲笑う様に言って、ガーネたちを挑発する。
「お前なんか、二人で充分だネ」
ガーネがそう答えれば、ポセイドンは高らかに笑う。
そして、凍り付く海を割って、海の中から無数の何かが湧き上がって来た。
「愚かなり!! 再臨した、アーク様の寵愛を授かった私に歯向かおうとは!!」
海から湧き上がった何かは生物の様に蠢き、迫って来る。
異形の巨大な生物たち。脚の生えた魚、多眼のタコ、岩山の様な甲殻の蟹、様々に異形化した水生生物たちが現れ、群れを成していた。
「先輩! あんなの聞いていませんよ!」
「ネも知らんネ! でも――」
その時、異形の水生生物たちの群れの一角で爆炎が立ち昇る。
「――こっちだって、二人だけって訳でも、無いネ」
鬼人の会だ。
現地の契約者が居たから姿を隠していた鬼人の会の面々も、目撃者が居なくなる事で存分に戦える様になった。
彼らが周囲で湧き上がる水生生物たちの相手をしてくれる。
鬼人の会の中にはかなり人間に近しい秋斗や藍の様に流暢に話す事の出来る者も居れば、まだ鬼の側に寄った言葉を話せない者や、人型ですらない者も居る。
しかし皆一様に、見ている方向は同じだった。
秋斗というカリスマが集めた鬼の戦士たち、彼らは鬼の上位個体と並ぶかそれ以上の猛者ばかりだ。
しかし、それでも再臨したポセイドンを相手には力不足も甚だしい。相手をすれば一蹴されてしまうだろう。
それでも、おかげでガーネとジューゴはポセイドンを相手取る事に集中することが出来た。
「行くぞ、ジューゴ!」
「はい! 先輩!」
ガーネが切り込む。
咥えた刀を振るえば、そこから『氷』の斬撃。
「甘いな」
ポセイドンは三又の槍に纏った、汚水の様な黒い水流を斬撃にぶつけて相殺。
氷の破片が飛び散り、キラキラと輝く。
「甘いのはどっちだネ」
いつの間にか、ポセイドンの背後から、『岩』の礫が無数に飛来していた。
回避が間に合わず、それらが老体の背を穿つ。
「遅い! このフィールドは、僕と先輩の独壇場ですよ!」
ポセイドンが背を向けば、そこにはジューゴ。
ジューゴはそのまま氷のフィールドをアイススケートの様に腹で滑って瞬く間移動して行く。
そして、後ろに気を取られていれば、今度は前方から。
「こっちだネ!」
接近したガーネが刀を振り下ろす。
ポセイドンも寸での所で槍で受け止めるが、その受け止めた箇所からだんだんと凍り付いて行く。
このまま鍔迫り合いをしていては、すぐに全身氷漬けだ。
ガーネたちの優勢だ。このまま行けば――しかし、そう簡単には倒されてはくれなかった。
「――『海』よ!!」
ポセイドンが叫ぶ。
危機を察知したガーネは即座に飛び退く。
すると、ガーネの居た場所、その下から水柱が立ち上がり、氷の大地を穿つ。
そしてそれは一つではない。無数の水柱が氷の大地を砕いて行く。
ジューゴも地表を滑る高速移動でそれを回避して行くが、どんどん陸地は無くなって行く。
そして、ついにはジューゴも宙へと投げ出されてしまった。
海上に浮かぶ僅かな氷の陸地にガーネは降り立ち、ジューゴも傍に並ぶ。
ポセイドンは勝ち誇る様に、高らかに笑う。
「フハハハ!! 残念だったな、獣共。我が色は『海』――圧倒的な大自然の力。貴様らの様な貧弱な色、いとも容易く塗り潰してしまおう」
ポセイドンは漆黒の波動を汚水の水流と共に練り上げ、三又の槍の先へと集中させていく。
その漆黒は球状を成し、だんだんと大きくなって行く。
それはアークの波動。再臨する事によってその一端を使用出来るポセイドンは、その『破壊』の力を以て、この場一体を丸ごと消し去るつもりだ。
「先輩……、あれは……」
「なあ、ジューゴ」
不安気なジューゴに対して、ガーネは言う。
「お前があれを受け止めろ。その後は、ネに任せるネ」
港町には大いなる自然の恐怖――“津波”が迫り、今にも街を呑み込まんとしていた。
人々はその津波から逃れようと逃げ惑うが、それらの足掻きも全て意味を成さないだろう。
そんな大自然の驚異に立ち向かう者も居た。
ある者は槍を手に、ある者は剣を手に、無駄だと、無意味だと解ってはいても、それでも津波へと立ち向かう。
彼らは現地に暮らす“神の契約者”たちだ。
突然の出来事、緊急事態だ。きっと彼らは己が主からも、この状況の事を知らされてすら居なかっただろう。
しかし、彼らは立ち向かう。愛する故郷を、人々を、守るために。
相手は闇へと堕ちた神、ポセイドンだ。勝てる訳が無い。無駄だ、無意味だ、逃げてしまえ。
自分の中の誰かがそう囁く。しかし、今ここで戦える者は自分たち契約者しか居ないのだ。
ただの人間ではない、神からの恩寵を受けた自分たちが立ち向かわなくて、誰がこの脅威に立ち向かうと言うのだ。
例え一秒の逃げる時間すら稼げなかったとしても、ここで逃げ出して主に顔向け出来なくなるよりはずっとマシだ。
彼は剣に波動を込める。彼女は槍に波動を込める。
迫り来る津波へと、その最後の輝きを叩き込む――その時だった。
天より突如、これまで肌で感じた事も無い程の強大な波動が接近してきている。
ポセイドンから感じる真っ黒で真っ暗な、何も感じない様な波動ではない。白くて輝かしい――、
――瞬間、一閃。
天から真っ直ぐと降りてきた一本の線が、津波を断つ。
真っ二つに割れた津波はその裂け目を中心として、端から瞬く間に凍り付いて行く。
そして、ついには港町を呑み込もうとしていた津波は全て凍り付き、『氷』の壁となっていた。
白い冷気が霧と成って立ち込める。
その霧の隙間から、一匹の犬が現れた。
「――よく耐えたネ。その勇気、見事なもんだネ」
彼ら彼女らには、その犬の喋る言葉の意味は理解出来なかった。
しかし、異国の言葉を話すその犬の正体はすぐに分かった。――ガイア族だ。
そして、そのガイア族こそが強大な波動の正体だった。
「って、日本語じゃ分かんないか。ネ……、英語? 喋れないネ。おいジューゴ、お前こいつらに逃げろって伝えてくれだネ」
「はい! 分かりました、先輩!」
もう一つ、声と共にガイア族が降って来た。犬の次はジュゴンだ。
そのジュゴンはふわふわと宙を泳ぎながら現地の契約者たちへと近づいて行き、
「皆さん! 早く逃げるのです!」
と、高らかに言い放った。日本語で。
「……ネぇ」
ガーネの呆れたような声が漏れた。
しかし、彼ら契約者たちはこのガイア族たちが援軍である事を理解し、そして自分たちよりも遥かに強い事も理解していた。
小さく頷いてそれに応え、その場から動いてくれた。
しかし、彼らもただ逃げると言う事はしなかった。避難が間に合っていない者達を救出に向かったのだ。
足手まといとなる者は居なくなった。
ガーネとジューゴは氷のフィールドと化した海へと降り立つ。
そこはまるでガイア界、氷の大地リップバーンの様に、見渡す限りの凍り付き、時すら止まったかと見紛う程の世界だ。
その凍り付いた海、ガーネとジューゴの先に佇むのは、全身を黒で染めた老体の神――ポセイドンだ。
三又の槍を片手に、静かに佇み、ガーネたちを睨みつけ、
「ふん。あの時の獣共か――女は一緒では無いのだな。死んだか?」
そう嘲笑う様に言って、ガーネたちを挑発する。
「お前なんか、二人で充分だネ」
ガーネがそう答えれば、ポセイドンは高らかに笑う。
そして、凍り付く海を割って、海の中から無数の何かが湧き上がって来た。
「愚かなり!! 再臨した、アーク様の寵愛を授かった私に歯向かおうとは!!」
海から湧き上がった何かは生物の様に蠢き、迫って来る。
異形の巨大な生物たち。脚の生えた魚、多眼のタコ、岩山の様な甲殻の蟹、様々に異形化した水生生物たちが現れ、群れを成していた。
「先輩! あんなの聞いていませんよ!」
「ネも知らんネ! でも――」
その時、異形の水生生物たちの群れの一角で爆炎が立ち昇る。
「――こっちだって、二人だけって訳でも、無いネ」
鬼人の会だ。
現地の契約者が居たから姿を隠していた鬼人の会の面々も、目撃者が居なくなる事で存分に戦える様になった。
彼らが周囲で湧き上がる水生生物たちの相手をしてくれる。
鬼人の会の中にはかなり人間に近しい秋斗や藍の様に流暢に話す事の出来る者も居れば、まだ鬼の側に寄った言葉を話せない者や、人型ですらない者も居る。
しかし皆一様に、見ている方向は同じだった。
秋斗というカリスマが集めた鬼の戦士たち、彼らは鬼の上位個体と並ぶかそれ以上の猛者ばかりだ。
しかし、それでも再臨したポセイドンを相手には力不足も甚だしい。相手をすれば一蹴されてしまうだろう。
それでも、おかげでガーネとジューゴはポセイドンを相手取る事に集中することが出来た。
「行くぞ、ジューゴ!」
「はい! 先輩!」
ガーネが切り込む。
咥えた刀を振るえば、そこから『氷』の斬撃。
「甘いな」
ポセイドンは三又の槍に纏った、汚水の様な黒い水流を斬撃にぶつけて相殺。
氷の破片が飛び散り、キラキラと輝く。
「甘いのはどっちだネ」
いつの間にか、ポセイドンの背後から、『岩』の礫が無数に飛来していた。
回避が間に合わず、それらが老体の背を穿つ。
「遅い! このフィールドは、僕と先輩の独壇場ですよ!」
ポセイドンが背を向けば、そこにはジューゴ。
ジューゴはそのまま氷のフィールドをアイススケートの様に腹で滑って瞬く間移動して行く。
そして、後ろに気を取られていれば、今度は前方から。
「こっちだネ!」
接近したガーネが刀を振り下ろす。
ポセイドンも寸での所で槍で受け止めるが、その受け止めた箇所からだんだんと凍り付いて行く。
このまま鍔迫り合いをしていては、すぐに全身氷漬けだ。
ガーネたちの優勢だ。このまま行けば――しかし、そう簡単には倒されてはくれなかった。
「――『海』よ!!」
ポセイドンが叫ぶ。
危機を察知したガーネは即座に飛び退く。
すると、ガーネの居た場所、その下から水柱が立ち上がり、氷の大地を穿つ。
そしてそれは一つではない。無数の水柱が氷の大地を砕いて行く。
ジューゴも地表を滑る高速移動でそれを回避して行くが、どんどん陸地は無くなって行く。
そして、ついにはジューゴも宙へと投げ出されてしまった。
海上に浮かぶ僅かな氷の陸地にガーネは降り立ち、ジューゴも傍に並ぶ。
ポセイドンは勝ち誇る様に、高らかに笑う。
「フハハハ!! 残念だったな、獣共。我が色は『海』――圧倒的な大自然の力。貴様らの様な貧弱な色、いとも容易く塗り潰してしまおう」
ポセイドンは漆黒の波動を汚水の水流と共に練り上げ、三又の槍の先へと集中させていく。
その漆黒は球状を成し、だんだんと大きくなって行く。
それはアークの波動。再臨する事によってその一端を使用出来るポセイドンは、その『破壊』の力を以て、この場一体を丸ごと消し去るつもりだ。
「先輩……、あれは……」
「なあ、ジューゴ」
不安気なジューゴに対して、ガーネは言う。
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