【完結】天野来人の現代神話 ~半神半人の鎖使い、神々を統べる王となる~

赤木さなぎ

文字の大きさ
上 下
100 / 150
第三章 原初の破壊編

#96 追放

しおりを挟む

 天野来人の人生において、挫折や失敗、敗北と呼べる事柄は数える程も無い。
 半神半人ハーフ――つまり、半分が神である来人にとって、人の世で生きること自体は容易な事だっただろう。
 それでも起こった来人の人生の挫折。
 
 一つ目は、『赫』の鬼だ。
 親友である木島秋斗が『赫』の鬼に殺された。
 大切な物を、奪われたのだ。
 当時の来人は無力な子供であり、抵抗の余地など無かった。

 二つ目は、此度の一件。原初の三柱が一柱、『破壊』の神アークだ。
 義理の妹の世良――正確には、来人の神の力の“バグ”によって産み出された幻想イマジナリーだが、それでも来人にとっては、親友を失い傷心した来人を優しく包み込み立ち直らせてくれた、大切な妹だ。
 その世良が、奪われた。

(――二度目だ)

 二度も、他者の手によって大切な存在が奪われた。
 敗北、絶望、目の前が真っ暗になった。

 二度と親友や、大切な人たちを失わない為に、来人は神としてこれまで努力を重ねて来た。

(なのに、世良を守れなかった――)

 来人自身、無意識下では世良が幻想イマジナリーだと気づいていたのかもしれない。
 思い返して見れば、これまで誰かの前で世良について触れたことは無かった。
 いつも二人きりで会話をし、二人きりで同じ物を食べた。
 でも、来人はその事実から目を背け続けた。正面から向き合うことが出来なかった。

(僕のせいで、世良が……。でも――)

 でも、まだ終わった訳では無い。
 アークは“同調が完全ではない”と言っていた。そして、事実として戦いの最中その身体は崩れ落ちた。
 不完全であるのなら、まだ世良を救い出せる。

「――挫けている場合じゃない、よな……」
 
 来人は立ち上がり、そして周囲を見やる。
 瓦礫の中に倒れる、神王補佐アナと、その傍に刺さる王の証の剣。
 それを横目に、ゆっくりと歩いて行く。

 王の間の跡地を後にして、しばらく歩けば、開けた大通り。
 そこには、彼らは先程の戦いで負傷した何人もの神が横に寝かされていた。
 動ける者たちは負傷者の治療に当たっている様だが、無事な物の人数に対して、横たわる人数の方がはるかに多い。

 やがて、見慣れた後ろ姿が目に入った。
 向こうも来人の存在に気付いた様で、声を掛けて来る。

「らいたん!!」
「王様! ご無事だったんですね!」

 ガイア族の契約者たち、犬のガーネとジュゴンのジューゴだった。
 しかし、もう一人居るはずだ。

「イリスさんは――」

 と言いながら近づいて、気付いた。
 二人の傍に、横たわるメイド服をボロボロにしたイリスの姿が有った。
 来人は傍に駆けて寄る。

「イリスさん!? 大丈夫!?」

 イリスは薄く目を開けると、優しく微笑み、何とか身体を起こそうとする。
 その背中をジューゴがぐいぐいと鼻先で押して手助けする。

「ええ、坊ちゃまもご無事で、なによりですわ。あのアークと対峙してもなお生きて戻られる――流石、わたくしの主ですわ」

 それほど、イリスが一目見て分かってしまうほどに、来人の表情は曇っていたのだろう。
 自分だってボロボロだというのに、真っ先に来人を慮って、来人を励まそうとする。
 
 もしするとまだ泣いていたのだろうか、と来人は焦って腕で顔を擦ってから答える。

「……いいや。ごめん、世良を取り返せなかった。そっちは?」
「わたくしたちは、神ポセイドンと対峙しました。――そして、負けましたわ」

 イリスは静かに首を振る。

「いいえ! あいつは勝敗が着く前に逃げ出したので、まだ負けていません! 次会った時は、必ず倒すのです!」
「ふふっ、そうですわね。次は、必ず――」

 ジューゴが明るく励ませば、イリスも微笑みを返す。
 そうしていると、

「ティル様!!」

 周囲の神々の声がした。
 どうやらティルが戻ったらしい。

「イリスさん、立てる?」
「ええ、問題ありませんわ」

 来人の肩を借りつつ、イリスは立ち上がる。
 そして、三人の契約者と共に来人はティルの元へ。

 ティルは来人の顔を見るなり、怒りを露わに踏み込んで来た。

「――お前!!」
「……なんだよ」

 ティルが来人の胸倉を掴む。

「どういうつもりだ。アナ様の命令は“あの女を殺す”だ」
「僕はアナ様の部下じゃあない。僕は、妹を救う」
「目を覚ませ! あれは存在していない! あの女――幻想イマジナリーを殺すだけで、他の全てが救われるんだぞ!」
「なら、ティルはそうするといいよ。――でも、僕はそれを許さなない」
 
 来人はティルの手を振りほどき、剣を抜く。

「混血が……」
「お前の慕うお師匠様も、同じような事を言ってアークに下ったぞ」
「すぅ――」

 ティルはもう言葉は要らないとでも言う様に、静かに怒り小さく息を吐く――と同時に、素早い動作で矢を放つ。
 光速で放たれた『光』の矢、本来であれば視認する間もなく、回避不可能だ。
 ましてや、ティルが対峙ていた来人は“髪色が明るい茶”だった。
 それは人間の側面が表へと現れ出ている事の証であり、戦闘体勢がまだ整い切っていないという事。
 最初の一矢が来人を射抜き、それで終わり。そのはずだった。

 キィィィィンーー、甲高い音が、天界に響き渡る。

「何ッーー」

 来人の三十字の剣の切先が、ぴったりとティルの放った『光』の矢とぶつかり合い、そして弾いた。
 ティルは二の矢を放とうとする。
 その時――、

「ティル様!」

 重症のアナを背に乗せたライオンのガイア族、ダンデが遅れてやって来た。
 その様子を見るに、どうやら来人が放置してきたアナを救助してきたようだ。
 周囲の神々から声が上がる。

「アナ様……、アナ様だ!」
「ウルス様は……?」
「ソル様の姿も見えない」

 その周囲からのどよめきに紛れた疑問に、アナが近くに居た神に肩を借りつつ起き上がり、そして答える。

「王の力を失っていたウルスは『破壊』への耐性が無かった。故に、その身体はもう――。だが、魂の欠片だけは何とか保護した。時間はかかるが、私の『維持』の力で元に戻すことも可能だろう。だが――」

 アナはちらりと、ティルの方を見る。
 ティルは静かに構えていた弓を降ろし、

「ソル様――父は、戦死しました。私とダンデを庇って、ゼウスの手によって、殺されました……」

 ソル、ティル、ダンデの三人はアークという闇に染まったゼウスと対峙し、敗北した。
 その戦いの結果、前衛をしていたソルが二人を庇い、死んだ。
 そしてアークが来人の前を去ったのと同じタイミングで、ゼウスもまた天界を去った。
 
「そして、ゼウスは、去り際にこう言っていました『――次は、地球だ。神を拐かせ、血を濁らせる人間を滅ぼすのだ』と」

 その言葉に、来人は咄嗟に走り出そうとする。
 地球には、家族が、友人が、恋人が、沢山の“大切なもの”が有る。
 傍に居た三人の契約者たちも、それに続こうとする。
 
 しかし、その足をアナの声が止めた。

「――待て、ライト」

 来人は静かに、声に振り返る。
 
「命令したはずだ、“あの女を殺せ”と。お前は、それが出来る場所に居た。あの女を――たった一つを犠牲にすれば、他の全てを救う事が出来た。だというのに、お前はその命を無視して、そしてこの有様だ」

 この有様――アークと十二波動神によって天界はボロボロだ。
 多くの神が死に、天界の戦力は半減した。

「話によれば、あの女はお前の幻想イマジナリーだと言う。それに間違いはないか?」
「世良は、僕の妹です」

 アナの問いに、来人は首を横に振る。

「本来アークは決して復活しえなかった。そんな事、起こりようもなかった」

 しかし、実際にアークは復活した。
 何故か?
 アナは言葉を続ける。
 
「王の血を持つライトの作り出した強い幻想イマジナリーが、アークの一部と交じり合い、魂を得た。
 それによって、アークは外界で動く為の駒を手に入れてしまった。
 そして、ガイア界での行いもそうだ。
 お前の干渉によって氷の大地が開かれ、ゼノムが復活し、それがアーク復活の一助となった。
 お前の勝手な行いの数々が、この結果を産んだ」

 そんな事、分かる訳がないだろう。そう思ったが、口にしたところで何も変わりはしない。
 
 来人自身、結局こういう状況なるだろうと思っていた。
 だから、王の証を突き返すなんて真似をした。
 勢い任せの行動では有ったが、結局来人の意志と天界の方針は噛み合わないのだ。
 
 彼らは、来人にとっての世良という存在を理解出来ないのだから。
 世良諸共アークを殺すとする天界側と、世良を救い出そうとする来人。
 一生平行線だ。

 アナは、最後の言葉を言い放つ。

「――三代目神王候補者、天野来人。アーク復活の一助となり、三柱の命に背きし者。お前を、罪人として捕縛する」

 その言葉に、周囲の神々に動揺のどよめきが波及する。

「ライト様が……」
「あの鎖使いが、そんな……」

 狼狽える神々。
 その中で、ティルだけが強く声を上げた。

「聞いていただろう! こいつは、今この時をもって、我々の敵だ! 私に続け!」

 その言葉に、数人の神がティルの周りに集まって来た。
 来人を捕えるための包囲網。
 しかし、その数はこれまでの天界軍に比べれば、ほんの僅かだ。
 
 主力級であったゼウス含む十二波動神はアーク側へと堕ち、王族も殆どが殺されたか機能不全。
 動ける者は、ティルとごく僅かな兵士のみ。

「みんな、まだやれる?」

 来人は三人の契約者たち――唯一この場に居る、自分の仲間たちを見る。
 
「もちろん。ネは大丈夫だネ!」
「神様と戦うのはちょっと怖いけど――僕も、いけます!」
「わたくしは、万全とは言えませんが――この程度の数、何てこと有りません」

 来人は頷く。
 『憑依混沌・完全体カオスフォーム・フルアームド』――その秘技が、今なら使える。
 相手は数人の神と、ティルだけ。
 アークにやられたアナは戦えるような状態じゃないし、ティルの相棒のダンデはアナの傍に居て、戦力外だ。
 
(――それなら、勝てる)
 
 たった二か月ほど、ただの人間の人生を送っていた来人が神に成ってから、その程度の時間しか経っていない。
 それでも来人はその短期間で努力し、強くなった。

 来人一人なら、分からないかもしれない。
 でも、ここには仲間が居る。
 仲間たちと力を合わせれば、遥か先を歩いてたはずの純血の王子ティルすらも、追い抜ける。
 来人はそう確信していた。
 
(でも――)

 でも、先程のティルの言葉。
 ゼウスたち十二波動神が、地球へと向かったのだ。
 地球に居る大切な人達の元へ、今すぐにでも向かわなくてはならない。
 
 しかし、来人の前にはティルが立ち塞がる。
 こうしている間にも、もしかすると誰かにその魔の手が及んでいるかもしれない。

 この場でティルと戦い勝利したとしても、大切な物が零れ落ちてしまえばそれは来人にとっての敗北だ。
 何が最善手か。
 逡巡していると、その時――。
しおりを挟む
・少しでも面白いなと思って頂けましたら、[☆お気に入りに追加]をポチっとして頂けると執筆の励みになります!
 応援よろしくお願いします!

また、『深海の歌声に誘われて』という新作を投稿開始しました!
おかしな風習の残る海辺の因習村を舞台とした、ホラー×ミステリー×和風世界観!!
こちらも合わせて、よろしくお願いします!

ツギクルバナー
感想 0

あなたにおすすめの小説

【中間選考残作品】医大生が聖女として異世界に召喚されましたが、魔力はからっきしなので現代医術の力で治癒魔法を偽装します!【3章終】

みやこ。@他コン2作通過
ファンタジー
♦️カクヨム様で開催されたコンテストで中間選考に残った作品です。 元医療従事者によるちょっぴりリアルな異世界転移ラブコメディ♡ 唱える呪文はデタラメ、杖は注射器、聖水ならぬ聖薬で無垢な人々を欺き、王子を脅す。突然異世界に飛ばされても己の知識と生存本能で図太く生き残る......そんな聖女のイメージとはかけ離れた一風変わった聖女(仮)の黒宮小夜、20歳。 彼女は都内の医科大学に特待生として通う少しだけ貧しい普通の女の子だったが、ある日突然異世界に召喚されてしまう。 しかし、聖女として異世界召喚されたというのに、小夜には魔力が無かった。その代わりに小夜を召喚したという老婆に勝手に改造されたスマートフォンに唯一残った不思議なアプリで元の世界の医療器具や医薬品を召喚出来る事に気付く。 小夜が召喚されたエーデルシュタイン王国では王の不貞により生まれ、国を恨んでいる第二王子による呪いで国民が次々と亡くなっているという。 しかし、医者を目指す小夜は直ぐにそれが呪いによる物では無いと気が付いた。 聖女では無く医者の卵として困っている人々を助けようとするが、エーデルシュタイン王国では全ての病は呪いや悪魔による仕業とされ、治療といえば聖職者の仕事であった。 小夜は召喚された村の人達の信用を得て当面の生活を保障して貰うため、成り行きから聖女を騙り、病に苦しむ人々を救う事になるのだった————。 ★登場人物 ・黒宮小夜(くろみやさよ)⋯⋯20歳、貧乏育ちで色々と苦労したため気が強い。家族に迷惑を掛けない為に死に物狂いで勉強し、医大の特待生という立場を勝ち取った。 ・ルッツ⋯⋯21歳、小夜が召喚された村の村長の息子。身体は大きいが小心者。 ・フィン⋯⋯18歳、儚げな美少年。聖女に興味津々。 ・ミハエル・フォン・ヴィルヘルム⋯⋯20歳、エーデルシュタイン王国の第二王子。不思議な見た目をしている。 ・ルイス・シュミット⋯⋯19歳、ミハエルの護衛騎士。 ⚠️ 薬や器具の名前が偶に出てきますが、なんか薬使ってるな〜くらいの認識で問題ございません。また、誤りがあった場合にはご指摘いただけますと幸いです。 現在、ファンタジー小説大賞に参加中です。応援していただけると嬉しいです!

angel observerⅢ 大地鳴動

蒼上愛三(あおうえあいみ)
ファンタジー
 審判の時が再び訪れた。試されるのは神か人か・・・。  ヒルデたちの前に立ち塞がるのはガイア、今なお心を探す彼女にガイアの圧倒的な力が猛威を振るう時人々は何を思うのか。  少女たちは死地へと赴く。 angel observer の第3章「大地鳴動編」開幕!

[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!

どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入! 舐めた奴らに、真実が牙を剥く! 何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ? しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない? 訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、 なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト! そして…わかってくる、この異世界の異常性。 出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。 主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。 相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。 ハーレム要素は、不明とします。 復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。 追記  2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。 8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。 2024/02/23 アルファポリスオンリーを解除しました。

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

鋼将軍の銀色花嫁

小桜けい
ファンタジー
呪われた両手を持つ伯爵令嬢シルヴィアが、十八年間も幽閉された塔から出されたのは、借金のかたに北国の将軍へ嫁がされるためだった。 何もかもが嫌になり城を逃げ出したが、よりによって嫁ぐ相手に捕まってしまい……。  一方で北国の将軍ハロルドは困惑していた。軍師に無茶振りされた政略婚でも、妻には一目ぼれだ。幸せな家庭を築きけるよう誠意を尽くそう。 目指せ夫婦円満。 しかし何故か、話し掛けるほど脅えられていく気がするのだが!?  妻には奥手な二十八歳の将軍と、身体の秘密を夫に知られたくない十八歳の娘の、すれ違い夫婦のお話。 シリアス、コメディ要素が半々。

幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜

霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……? 生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。 これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。 (小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)

処理中です...