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第三章 原初の破壊編
#EX2 宇佐見美海
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天野来人、それが今、私がお付き合いしている人の名前。
いつからだったかな?
確か、先に好きになったのは私だったと思うの。
来人はね、優しくて、何でもできて、かっこよくって、それでいて、どこか不思議な感じ。
最近、来人が自分は神様の子なんだって言い出したの。
普通はおかしなこと言ってるだとか、中二病乙だとか、そういう風に思うんだろうなって思うだろうけど……。
でもね、私は「あ、そうだったんだ」って、結構すんなりと納得できたの。
来人なら、そういう事も有るだろうなって、そんな気がしていたの。
そうそう、来人が神様の王様になるために、大会みたいなのに出るんだって。
それで、帰って来たと思ったら、すぐに天界に行っちゃった。
ちょっと寂しいけれど、来人には来人の目的があるみたいだし、私は少しだけ我慢。
来人は結構、私に対しても秘密にして話さない事が有るの。
それは神様だと言い出してすぐに顔を見せた、親友を名乗るテイテイの事だったり、その二人だけで共有しているらしい何かの話だったり、来人の目的だったり、色々。
でも、それは別に良いのよ。
だって、本当に大切な事は、ちゃんと話してくれるもの。
例えば、神様だって事も隠そうと思えば適当に誤魔化して隠せただろうけれど、ちゃんと私に話してくれたわ。
それはきっと、私との将来の事について考えてくれていたから――と思うのは、私の思い上がりかな?
来人は神様だし、きっと王様になると思う。だから――、ううん。
そうじゃなくっても、来人を好きになっちゃう女の子はいっぱいいると思うし、実際学校でそういう話を聞いたこともあるし。
実際、私が来人の隣という特等席に座れたのも、ただ一番初めに手を挙げたからってだけ。
来人はただ私がそこに座りたいって言ったら、笑顔で受け入れてくれて、そのまま大切にしてくれているわ。
だから、私はそんな来人に応える為に、料理や裁縫を覚えて、来人の隣に相応しい人間になろうって、そう決めたの。
そうなのよね。実は昔から、そういう女の子っぽい事がとっても苦手で。
今はこうやって、見た目くらいはって思って、女の子らしく髪も伸ばしたけれど、それでもやっぱり中身はまだまだね。
丁度そうやって髪を伸ばし始めたのが、中学に上がる頃だったわ。
来人と出会ったのも、その頃ね。
小学生までの私は、まるで男の子みたいに短い髪で、スカートなんて穿かない、短パン少女だったわ。
話し方なんかも、今とは全然違って、あの頃と今とでは本当に別人みたい。
どうして変わったのかって、理由は些細な事。
思春期特有の、何となく周囲と違うなって思って、何となく恥ずかしくなって、それで今までの自分を変えたくて。
それで、角を取って、丸くなって、周りに合わせて、私はスカートを穿いた。
進学する中学は、通っていた小学校とは遠くの、古風なセーラー服が制服の所にしたわ。
そうしたら、昔の男の子みたいな自分の事を知る人なんて居なくて都合が良いし、それでいてセーラー服という型に嵌った風の衣装が、その時の私には魅力的だったの。
期待に胸を躍らせながら、私は中学の校門を潜ったわ。
周囲には私と同じく型に嵌った学ランとセーラー服に身を包んだ新入生たち。
でも、その中に一人だけ、一際目立つ新入生が居たの。
明るい殆どオレンジみたいな茶色の髪をワックスで固めて、学ランの前も開けて、よく分からないアクセサリーを首から下げている男の子。
表情は柔らかかったし、取っ付きにくい雰囲気って訳じゃ無いんだけれど、中学生でそれは不良みたいで、ちょっと怖かったわ。
でも、一目見て、私は「何だこの人、ださいな」って思ったわ。
ううん、顔はかっこよかったんだけれどね。
でもね、そうやって周りの空気も読まず、一人だけ目立った事をする、型に嵌らないはみ出し者。
それが昔の自分に見えて、何となく嫌だったの。
あんなのとつるんでいたら、自分もはみ出し者扱いされてしまう。
周囲の目を気にした私は、なるべく避ける様に学校生活を送ろうって、その時心に決めたわ。
ある時、入学してから少し経った頃。
皆少しずつ新しい学校での生活に慣れて来て、私も何人かの新しいお友達が出来た、そのくらいの頃だったわ。
隣のクラスの男の子だったかな、名前ももう憶えていないけれど、その男の子は、廊下で私の顔を見るなりこう言ったの、
「お前、宇佐見じゃね? ほら、オトコオンナの宇佐見じゃん!」
その男の子の名前も顔も覚えていないのに、その時の事は、今でもよく覚えている。
私の視界から、すっと色とが消えて行った様な錯覚を覚えたわ。
ああ、終わった。って、そう思ったの。
その時、私は新しく出来たお友達と一緒に居たの。
それなのに、その男の子は私の事を“オトコオンナ”だって、呼んだのよ。
その男の子は、私と同じ小学校から進学してきた子だったの。
いくら少し遠くの中学だからって、同じ小学校から来る人はゼロ人じゃない。
髪も伸ばして、セーラー服という型に嵌って、もうほとんど昔の自分の面影も無いと思っていたのに、意外と人はそんな簡単には変われないものなのよね。
まあ、今思うと名札で気づいたのかもしれないけれど。
でも、そんな風にあっさり私の過去はばれてしまったわ。
もうすっかり過去を切り離した気でいた私は、すっかり狼狽えてしまって、泣きそうになってしまって、走ってその場を逃げ出したわ。
本当は廊下って、走っちゃダメなんだけれどね。
もしかしたら、あの男の子は、私の昔の写真を持っているかもしれない。
もし昔の写真を今の友人たちに見られたら、どう思われるだろうか。
仲間外れにされないだろうか。
そんな不安がずっと頭の中を渦巻いて、ずっと視界に映る色はモノクロだったわ。
走って逃げた私は、屋上へ繋がる階段で、そうやってうじうじ悩んで、顔を泣き腫らして座り込んでいたわ。
しばらくそこに居て、どんな顔して教室に戻ろうか、友人たちにどう言い訳しようかって、そう思っていた時、突然知らない人の声がしたの。
「あれ? こんな所で、何やってるの?」
私は泣き腫らした顔を見られまいと、僅かばかりの抵抗としてセーラー服の袖で目元を拭った後。
その声の方を見ると、そこに居たのは、あの髪を染めた不良みたいな男の子だったの。
でもその声色は優しくて、私が泣いていた事に気付いた上で、そうやって声を掛けて来たんだなってすぐに分かったわ。
本当は避けていようと思っていた、はみ出し者の男の子。
でも、この時の私は、どうしてか、彼に話をしても良いかなって思えたの。
私はゆっくりと、彼に自分の話をしたわ。
彼は私の隣に座って、時折「うん」とだけ相槌を打ちながら、その話を聞いてくれたわ。
私の愚痴の壁打ち役となって話を聞き終えた彼は、特にそれに対して何かご高説を垂れる訳でも無く、慰めてくれる訳でも無く、ただ一言、
「なんだ、僕と同じじゃん」
そう言って、彼は自分の懐から財布を取り出し、そこに仕舞っていた写真を一枚見せてきた。
そこには黒くてやぼったいぼさぼさに伸ばした髪の、若干俯きがちの男の子が映っていた。
「これ、誰だと思う?」
「誰って? えっと、もしかして……」
さっき彼は、“僕と同じ”と言ったわ。
ということは、つまりそういう事なのだろうと、その時の私にもすぐに察しが付いて、彼の顔を見たわ。
彼はとてもさっぱりした優しい笑顔で、
「僕もね、少し前までこんなだったんだ。でも、近所の兄さんにお勧めされた美容院に行ったら、こんなにされちゃった。だから、君と同じ、中学デビューだよ」
でも、やっぱり同じではない。
私は、不思議に思って聞いてみたの。
「そうやって目立って、怖くはないの?」
私は怖かったわ。
他人と違って、型に嵌っていない自分が、おそろしかったわ。
でも、彼は違った。
「怖くなんかないよ。これが今の、僕の色だから」
やっぱり、「何だこの人」って思ったわ。
でも、「かっこいいな」って、この時はそう思って、彼の事をもっと知りたいなって、そう思ったの。
だから、「そう」と短く答えた後、
「――私、宇佐見美海。ねえ、あなたの名前は?」
「僕は来人、天野来人だよ。これからよろしくね、美海ちゃん」
来人にそう言ってもらえて、「ああ、“これから”が有るんだ」って少し安心して、それと同時に、さっきまでうじうじ悩んで泣いていた事が馬鹿らしくなって、
「あはははっ、はははっ」
私は我慢が出来なくなって、思い切り笑ってしまったの。
来人もそれに釣られたのか、何が面白いのか、二人して一緒に笑って――。
それから、私が来人に告白をするまで、そう時間はかからなかったわ。
私にとって都合の良い事に、来人の隣という席が、誰も座らずに空いているんだもの。
他の誰かが座る前に、先に動かなきゃ、ってね。
後で聞いた話だと、あの時屋上への階段に来人が現れたのは偶々じゃあないんだって。
廊下で私が同じ小学校に声を掛けられてしまった瞬間を見ていて、それで心配になって、見ず知らずの私を追いかけて来てくれたって。
そんなの聞いたら、もっと好きになっちゃうじゃない。
来人、いつ帰って来るのかな。楽しみだな。
いつからだったかな?
確か、先に好きになったのは私だったと思うの。
来人はね、優しくて、何でもできて、かっこよくって、それでいて、どこか不思議な感じ。
最近、来人が自分は神様の子なんだって言い出したの。
普通はおかしなこと言ってるだとか、中二病乙だとか、そういう風に思うんだろうなって思うだろうけど……。
でもね、私は「あ、そうだったんだ」って、結構すんなりと納得できたの。
来人なら、そういう事も有るだろうなって、そんな気がしていたの。
そうそう、来人が神様の王様になるために、大会みたいなのに出るんだって。
それで、帰って来たと思ったら、すぐに天界に行っちゃった。
ちょっと寂しいけれど、来人には来人の目的があるみたいだし、私は少しだけ我慢。
来人は結構、私に対しても秘密にして話さない事が有るの。
それは神様だと言い出してすぐに顔を見せた、親友を名乗るテイテイの事だったり、その二人だけで共有しているらしい何かの話だったり、来人の目的だったり、色々。
でも、それは別に良いのよ。
だって、本当に大切な事は、ちゃんと話してくれるもの。
例えば、神様だって事も隠そうと思えば適当に誤魔化して隠せただろうけれど、ちゃんと私に話してくれたわ。
それはきっと、私との将来の事について考えてくれていたから――と思うのは、私の思い上がりかな?
来人は神様だし、きっと王様になると思う。だから――、ううん。
そうじゃなくっても、来人を好きになっちゃう女の子はいっぱいいると思うし、実際学校でそういう話を聞いたこともあるし。
実際、私が来人の隣という特等席に座れたのも、ただ一番初めに手を挙げたからってだけ。
来人はただ私がそこに座りたいって言ったら、笑顔で受け入れてくれて、そのまま大切にしてくれているわ。
だから、私はそんな来人に応える為に、料理や裁縫を覚えて、来人の隣に相応しい人間になろうって、そう決めたの。
そうなのよね。実は昔から、そういう女の子っぽい事がとっても苦手で。
今はこうやって、見た目くらいはって思って、女の子らしく髪も伸ばしたけれど、それでもやっぱり中身はまだまだね。
丁度そうやって髪を伸ばし始めたのが、中学に上がる頃だったわ。
来人と出会ったのも、その頃ね。
小学生までの私は、まるで男の子みたいに短い髪で、スカートなんて穿かない、短パン少女だったわ。
話し方なんかも、今とは全然違って、あの頃と今とでは本当に別人みたい。
どうして変わったのかって、理由は些細な事。
思春期特有の、何となく周囲と違うなって思って、何となく恥ずかしくなって、それで今までの自分を変えたくて。
それで、角を取って、丸くなって、周りに合わせて、私はスカートを穿いた。
進学する中学は、通っていた小学校とは遠くの、古風なセーラー服が制服の所にしたわ。
そうしたら、昔の男の子みたいな自分の事を知る人なんて居なくて都合が良いし、それでいてセーラー服という型に嵌った風の衣装が、その時の私には魅力的だったの。
期待に胸を躍らせながら、私は中学の校門を潜ったわ。
周囲には私と同じく型に嵌った学ランとセーラー服に身を包んだ新入生たち。
でも、その中に一人だけ、一際目立つ新入生が居たの。
明るい殆どオレンジみたいな茶色の髪をワックスで固めて、学ランの前も開けて、よく分からないアクセサリーを首から下げている男の子。
表情は柔らかかったし、取っ付きにくい雰囲気って訳じゃ無いんだけれど、中学生でそれは不良みたいで、ちょっと怖かったわ。
でも、一目見て、私は「何だこの人、ださいな」って思ったわ。
ううん、顔はかっこよかったんだけれどね。
でもね、そうやって周りの空気も読まず、一人だけ目立った事をする、型に嵌らないはみ出し者。
それが昔の自分に見えて、何となく嫌だったの。
あんなのとつるんでいたら、自分もはみ出し者扱いされてしまう。
周囲の目を気にした私は、なるべく避ける様に学校生活を送ろうって、その時心に決めたわ。
ある時、入学してから少し経った頃。
皆少しずつ新しい学校での生活に慣れて来て、私も何人かの新しいお友達が出来た、そのくらいの頃だったわ。
隣のクラスの男の子だったかな、名前ももう憶えていないけれど、その男の子は、廊下で私の顔を見るなりこう言ったの、
「お前、宇佐見じゃね? ほら、オトコオンナの宇佐見じゃん!」
その男の子の名前も顔も覚えていないのに、その時の事は、今でもよく覚えている。
私の視界から、すっと色とが消えて行った様な錯覚を覚えたわ。
ああ、終わった。って、そう思ったの。
その時、私は新しく出来たお友達と一緒に居たの。
それなのに、その男の子は私の事を“オトコオンナ”だって、呼んだのよ。
その男の子は、私と同じ小学校から進学してきた子だったの。
いくら少し遠くの中学だからって、同じ小学校から来る人はゼロ人じゃない。
髪も伸ばして、セーラー服という型に嵌って、もうほとんど昔の自分の面影も無いと思っていたのに、意外と人はそんな簡単には変われないものなのよね。
まあ、今思うと名札で気づいたのかもしれないけれど。
でも、そんな風にあっさり私の過去はばれてしまったわ。
もうすっかり過去を切り離した気でいた私は、すっかり狼狽えてしまって、泣きそうになってしまって、走ってその場を逃げ出したわ。
本当は廊下って、走っちゃダメなんだけれどね。
もしかしたら、あの男の子は、私の昔の写真を持っているかもしれない。
もし昔の写真を今の友人たちに見られたら、どう思われるだろうか。
仲間外れにされないだろうか。
そんな不安がずっと頭の中を渦巻いて、ずっと視界に映る色はモノクロだったわ。
走って逃げた私は、屋上へ繋がる階段で、そうやってうじうじ悩んで、顔を泣き腫らして座り込んでいたわ。
しばらくそこに居て、どんな顔して教室に戻ろうか、友人たちにどう言い訳しようかって、そう思っていた時、突然知らない人の声がしたの。
「あれ? こんな所で、何やってるの?」
私は泣き腫らした顔を見られまいと、僅かばかりの抵抗としてセーラー服の袖で目元を拭った後。
その声の方を見ると、そこに居たのは、あの髪を染めた不良みたいな男の子だったの。
でもその声色は優しくて、私が泣いていた事に気付いた上で、そうやって声を掛けて来たんだなってすぐに分かったわ。
本当は避けていようと思っていた、はみ出し者の男の子。
でも、この時の私は、どうしてか、彼に話をしても良いかなって思えたの。
私はゆっくりと、彼に自分の話をしたわ。
彼は私の隣に座って、時折「うん」とだけ相槌を打ちながら、その話を聞いてくれたわ。
私の愚痴の壁打ち役となって話を聞き終えた彼は、特にそれに対して何かご高説を垂れる訳でも無く、慰めてくれる訳でも無く、ただ一言、
「なんだ、僕と同じじゃん」
そう言って、彼は自分の懐から財布を取り出し、そこに仕舞っていた写真を一枚見せてきた。
そこには黒くてやぼったいぼさぼさに伸ばした髪の、若干俯きがちの男の子が映っていた。
「これ、誰だと思う?」
「誰って? えっと、もしかして……」
さっき彼は、“僕と同じ”と言ったわ。
ということは、つまりそういう事なのだろうと、その時の私にもすぐに察しが付いて、彼の顔を見たわ。
彼はとてもさっぱりした優しい笑顔で、
「僕もね、少し前までこんなだったんだ。でも、近所の兄さんにお勧めされた美容院に行ったら、こんなにされちゃった。だから、君と同じ、中学デビューだよ」
でも、やっぱり同じではない。
私は、不思議に思って聞いてみたの。
「そうやって目立って、怖くはないの?」
私は怖かったわ。
他人と違って、型に嵌っていない自分が、おそろしかったわ。
でも、彼は違った。
「怖くなんかないよ。これが今の、僕の色だから」
やっぱり、「何だこの人」って思ったわ。
でも、「かっこいいな」って、この時はそう思って、彼の事をもっと知りたいなって、そう思ったの。
だから、「そう」と短く答えた後、
「――私、宇佐見美海。ねえ、あなたの名前は?」
「僕は来人、天野来人だよ。これからよろしくね、美海ちゃん」
来人にそう言ってもらえて、「ああ、“これから”が有るんだ」って少し安心して、それと同時に、さっきまでうじうじ悩んで泣いていた事が馬鹿らしくなって、
「あはははっ、はははっ」
私は我慢が出来なくなって、思い切り笑ってしまったの。
来人もそれに釣られたのか、何が面白いのか、二人して一緒に笑って――。
それから、私が来人に告白をするまで、そう時間はかからなかったわ。
私にとって都合の良い事に、来人の隣という席が、誰も座らずに空いているんだもの。
他の誰かが座る前に、先に動かなきゃ、ってね。
後で聞いた話だと、あの時屋上への階段に来人が現れたのは偶々じゃあないんだって。
廊下で私が同じ小学校に声を掛けられてしまった瞬間を見ていて、それで心配になって、見ず知らずの私を追いかけて来てくれたって。
そんなの聞いたら、もっと好きになっちゃうじゃない。
来人、いつ帰って来るのかな。楽しみだな。
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