83 / 150
第二章 ガイアの遺伝子編
#83 帰還
しおりを挟む
カンガスの助手として、そしてガイア界をゼノムの手から救った英雄として、来人は大ゲートを潜り、帰って来た。
しかし、英雄扱いもゲートを潜るまでの事だった。
「――はい。すみませんでした……」
来人はアナに王の間に呼び出され、お叱りを受ける事となった。
先に帰ったティルに密入国を告げ口されていたのだ。
「くそう。ティルのやつめ……」
「何か言ったか?」
「いいえ。反省しています……」
一応カンガスが庇ってくれるも、流石のカンガスもアナに睨まれたとあっては立つ瀬も無く、早々に白旗を上げてしまった。
そんな訳で、来人は帰国早々王の間の畳の上で正座してアナ様のお言葉を右から左へと聞き流していた。
「――まあ、それでも、ティル共々ゼノムの復活を食い止めたのは認めるべき功績だ。今回の無断でのガイア界への渡航によって罰を与える事はしない」
「ほっ……」
「しかし、特段報酬も評価も与える気は無い。王位継承戦はもうすぐだ、これからも励みたまえ」
「はーい」
どうやらティルは良い感じに報告していた様で、アナ目線では来人とティルの功績が半々くらいの認識らしい。
もっとも、来人は既にガイア界へ渡った目的を果たしているので、報酬なんて鼻から求めては無い。
来人はガイア界に行き、目的であるゼノムの『遺伝子』の色を構成する波動の残滓を入手した。
後はメガの解析結果を待ち、親友の魂を救う為のピースとして利用出来る事を祈るだけだ。
結果を待ちつつ、アナの言う通り、迫る王位継承戦に向けて準備をしていくべきだろう。
そして、説教を聞き終えた後。
王の間の中央にある泉の中のアダンが声を掛けて来る。
「あはは。災難だったねえ~」
「まあね……。それよりも、アダン君」
「うん? なんだい?」
「バーガの事、ごめんね。身体はゼノムと一緒に燃えてしまったよ。アダン君の相棒だったんでしょう?」
バーガはガーネの祖父に当たるガイア族であると同時に、元はアダンの契約者だった。
そして太古の戦いで力尽き死したバーガの遺体を、アダンはあの氷の大地で大切に眠らせていた。
氷の大地の門を開けたのは来人であり、間接的にバーガの遺体の消失に手を貸した様な物だ。
それを来人は少し心苦しく思っていた。
しかし、そんな来人の気持ちも他所にアダンはあっけらかんと、
「ああ、そんな事? いいよいいよ。どちらにせよ、僕がこんな身体となってしまっている以上、もう会いにも行けなかったんだ。ほら、人間のやる火葬とか、そんな感じでさ。バーガもきっと弔われたんじゃないかな!」
と、そう答えるのだった。
「だと、いいね」
「うん、きっとそうだよ」
来人はまだ長時間の正座で痺れの残る足を摩りつつ、王の間の扉へと向かう。
そして、その扉に手を掛ける直前、手を止めて、
「――そうだ、アダン君。最後に一つ」
「何かな?」
それは、ゼノムとの戦いの後、来人の中でもやもやと残っていた、一つの疑問。
「――ガイア族の翼を奪ったのは、アダン君?」
ガイア界での一件も終わり、しばらくして。
身体も完治して地球に帰って来た来人は、幼い頃からの常連の錆びた看板が目印の駄菓子屋の様な雑貨屋の様な怪しい個人経営の店、ゴールデン屋で久方ぶりに地球の仲間たちと会っていた。
無駄に広い店内に、来人、テイテイ、美海、ユウリが集まり、店主の坂田ゴールデンはレジの奥でアイスを頬張って寛いでいる。
ガーネたちガイア族の契約者たちはここには居ない。
彼らはガイア界復興が軌道に乗るまでの間、しばらくはその手伝いの為にとガイア界へと残ったのだ。
と言っても、イリスは天野家の家事のという仕事も有るし、その内すぐに戻って来るだろう。
来人は集まった仲間たちとガイア界での冒険の思い出話を話の肴として、久方ぶりの落ち着いた普通の時間を過ごしていた。
「もう! 来人全然連絡くれないんだから、心配したのよ? メガもギザも、いつの間にかどっか行っちゃうし!」
「ごめんごめん。はい、これお土産」
「わ、綺麗な指輪! どうしたの、これ?」
来人が美海に渡したお土産。
それは、角度を変えてみれば光り方が変わる、見た事も無い様な不思議な石が嵌められた指輪だった。
「お世話になった人の所でちょっとお手伝いをして、その間に加工技術をちょっと習ったから作ってみたんだ」
来人は地球に戻るまでの少しの間、天界のカンガスの武器屋でバイトをしていた。
仮にも助手のポジションに収まった縁と、ガイア界で世話になったお礼だ。
そして、そのバイトの中で武器を作る鍛冶師としてのカンガスの加工技術を触り程度に習い、小さな余ったガイア鉱石の端材で指輪を作った。
それをバイト代として貰ってきたので、美海にプレゼントしたのだ。
「来人が作ったの!? すごーい! ありがと、大切にするね!」
キラキラ光っていて綺麗な指輪は美海の心を見事キャッチし、すぐに機嫌を直してくれた。
「それにしても、来人君、会わない間にとっても成長しましたね。いつの間にか契約者も増えていますし、原初のガイア族を倒しちゃいますし、もうわたしじゃ先生務まりませんよ」
「まあ偶々と言うか、成り行きと言うか……」
「またまた。謙遜しなくたっていいんですよ?」
ユウリは来人とイリスの居ない間、地球に残り天野家を守ってくれていた。
そして、その間にテイテイと共に対峙した白い雨合羽を羽織った通り魔。
「いいや。ユウリ先生、あんただって、ただ者じゃないだろう。共に戦って、よく分かった」
「うふふっ。ありがとうございます。お世辞でも嬉しいですよ。でも、わたしなんて所詮は神とは言っても末端ですから」
ユウリはまた穏やかに笑い、それに応えた。
通り魔との一件の後、テイテイもユウリと共に天野家や周囲の警戒に当たり、その過程で何度か肩を並べて戦う事が有った。
その中でテイテイはユウリの力量を直接肌で感じ、一目置くようになっていた。
と言っても、その推し量った力量というのも、神に関して見識の深くは無いテイテイから見て、では有るのだが。
「いや、決して世辞では無いんだが。あの通り魔の時も、真っ先にユウリ先生が――」
「――そう、その通り魔よ!」
テイテイの言葉を遮る様に、美海が大きな声を上げた。
「どうしたの、美海ちゃん?」
「メガが言うにはね、私も狙われるかもなんだって! 怖くって全然お出かけできなかったんだから! 来人、帰って来たならボディーガードがてら付き合ってよね!」
「はいはい、どこへでもお供しますとも。――それで、通り魔って?」
どうやら来人の居ない間に何か通り魔に関する事件が起きていたらしい、と来人は詳細を訪ねる。
「ああ、それは――」
そう言いかけた、その時。
「――これ、店長から」
と、聞き慣れない声がした。
その声の主は、お盆を持った少年だった。
お盆の上にはグラスが四つ乗せられていて、中にはオレンジ色の液体、おそらくオレンジジュースが注がれている。
おそらく常連への気まぐれサービスだろう。
「あ、ありがとうございます」
ユウリがそれを受け取り、皆にグラスを配って行く。
「あれ? 来人君、どうしたんですか?」
しかし、来人へと差し出したグラスが受け取られないのに気づき、ユウリが不思議そうに見つめる。
来人は呆然とその少年を見つめて、固まっていた。
「来人君?」
「来人?」
「来人、どうしたの? おーい!」
固まっていた来人も皆に呼ばれ、はっとして、
「――あっ、ああ。ごめん、ぼうっとしてた」
「まだ疲れてるんですか?」
「いいや、もう大丈夫です。ありがとうございます」
来人はグラスを受け取り、オレンジジュースを一口。
落ち着いた後、改めて背を向けて店主の元へと戻って行く少年を見る。
その様子を見た美海が答えてくれる。
「ああ、あの子? ほんの数日前に来た、バイトの子? だったかな? メガコーポレーションから押し付けられたって、坂田さんぼやいてたわよ」
「そう、なんだ……」
来人はその少年に既視感を感じていた。
それは、つい最近感じた感覚にとてもよく似ていた。
(間違いない。あれは、ゼノムの波動だ――)
少年から感じる既視感、その正体はゼノムの波動と同じ物だった。
どう見ても人間の少年であるはずの彼から、何故か原初のガイア族と同じ波動を感じるのだ。
(メガ、何を企んでいるんだ……?)
ゼノムの波動の残滓、その全てはメガに預けてある。
メガの研究所で解析し、秋斗を人間に戻す為に遺伝子の色を利用できるかを実験している最中だ、と来人は認識している。
しかし、目の前の少年から感じる波動と、そして先程の美海の言。
もしかすると、メガが何かを――。
来人は少年に対して警戒するが、特に不審な動きをする事も無い。
ただ店主に支持されてオレンジジュースを出して、帰って行く。それだけだ。
しかし、少年はぴたり、と一瞬足を止めて、振り返る。
その瞳は真っ直ぐと来人の方を見据えていて、口元は薄く口角を上げていた。
――来人には、そう見えた。
しかし、英雄扱いもゲートを潜るまでの事だった。
「――はい。すみませんでした……」
来人はアナに王の間に呼び出され、お叱りを受ける事となった。
先に帰ったティルに密入国を告げ口されていたのだ。
「くそう。ティルのやつめ……」
「何か言ったか?」
「いいえ。反省しています……」
一応カンガスが庇ってくれるも、流石のカンガスもアナに睨まれたとあっては立つ瀬も無く、早々に白旗を上げてしまった。
そんな訳で、来人は帰国早々王の間の畳の上で正座してアナ様のお言葉を右から左へと聞き流していた。
「――まあ、それでも、ティル共々ゼノムの復活を食い止めたのは認めるべき功績だ。今回の無断でのガイア界への渡航によって罰を与える事はしない」
「ほっ……」
「しかし、特段報酬も評価も与える気は無い。王位継承戦はもうすぐだ、これからも励みたまえ」
「はーい」
どうやらティルは良い感じに報告していた様で、アナ目線では来人とティルの功績が半々くらいの認識らしい。
もっとも、来人は既にガイア界へ渡った目的を果たしているので、報酬なんて鼻から求めては無い。
来人はガイア界に行き、目的であるゼノムの『遺伝子』の色を構成する波動の残滓を入手した。
後はメガの解析結果を待ち、親友の魂を救う為のピースとして利用出来る事を祈るだけだ。
結果を待ちつつ、アナの言う通り、迫る王位継承戦に向けて準備をしていくべきだろう。
そして、説教を聞き終えた後。
王の間の中央にある泉の中のアダンが声を掛けて来る。
「あはは。災難だったねえ~」
「まあね……。それよりも、アダン君」
「うん? なんだい?」
「バーガの事、ごめんね。身体はゼノムと一緒に燃えてしまったよ。アダン君の相棒だったんでしょう?」
バーガはガーネの祖父に当たるガイア族であると同時に、元はアダンの契約者だった。
そして太古の戦いで力尽き死したバーガの遺体を、アダンはあの氷の大地で大切に眠らせていた。
氷の大地の門を開けたのは来人であり、間接的にバーガの遺体の消失に手を貸した様な物だ。
それを来人は少し心苦しく思っていた。
しかし、そんな来人の気持ちも他所にアダンはあっけらかんと、
「ああ、そんな事? いいよいいよ。どちらにせよ、僕がこんな身体となってしまっている以上、もう会いにも行けなかったんだ。ほら、人間のやる火葬とか、そんな感じでさ。バーガもきっと弔われたんじゃないかな!」
と、そう答えるのだった。
「だと、いいね」
「うん、きっとそうだよ」
来人はまだ長時間の正座で痺れの残る足を摩りつつ、王の間の扉へと向かう。
そして、その扉に手を掛ける直前、手を止めて、
「――そうだ、アダン君。最後に一つ」
「何かな?」
それは、ゼノムとの戦いの後、来人の中でもやもやと残っていた、一つの疑問。
「――ガイア族の翼を奪ったのは、アダン君?」
ガイア界での一件も終わり、しばらくして。
身体も完治して地球に帰って来た来人は、幼い頃からの常連の錆びた看板が目印の駄菓子屋の様な雑貨屋の様な怪しい個人経営の店、ゴールデン屋で久方ぶりに地球の仲間たちと会っていた。
無駄に広い店内に、来人、テイテイ、美海、ユウリが集まり、店主の坂田ゴールデンはレジの奥でアイスを頬張って寛いでいる。
ガーネたちガイア族の契約者たちはここには居ない。
彼らはガイア界復興が軌道に乗るまでの間、しばらくはその手伝いの為にとガイア界へと残ったのだ。
と言っても、イリスは天野家の家事のという仕事も有るし、その内すぐに戻って来るだろう。
来人は集まった仲間たちとガイア界での冒険の思い出話を話の肴として、久方ぶりの落ち着いた普通の時間を過ごしていた。
「もう! 来人全然連絡くれないんだから、心配したのよ? メガもギザも、いつの間にかどっか行っちゃうし!」
「ごめんごめん。はい、これお土産」
「わ、綺麗な指輪! どうしたの、これ?」
来人が美海に渡したお土産。
それは、角度を変えてみれば光り方が変わる、見た事も無い様な不思議な石が嵌められた指輪だった。
「お世話になった人の所でちょっとお手伝いをして、その間に加工技術をちょっと習ったから作ってみたんだ」
来人は地球に戻るまでの少しの間、天界のカンガスの武器屋でバイトをしていた。
仮にも助手のポジションに収まった縁と、ガイア界で世話になったお礼だ。
そして、そのバイトの中で武器を作る鍛冶師としてのカンガスの加工技術を触り程度に習い、小さな余ったガイア鉱石の端材で指輪を作った。
それをバイト代として貰ってきたので、美海にプレゼントしたのだ。
「来人が作ったの!? すごーい! ありがと、大切にするね!」
キラキラ光っていて綺麗な指輪は美海の心を見事キャッチし、すぐに機嫌を直してくれた。
「それにしても、来人君、会わない間にとっても成長しましたね。いつの間にか契約者も増えていますし、原初のガイア族を倒しちゃいますし、もうわたしじゃ先生務まりませんよ」
「まあ偶々と言うか、成り行きと言うか……」
「またまた。謙遜しなくたっていいんですよ?」
ユウリは来人とイリスの居ない間、地球に残り天野家を守ってくれていた。
そして、その間にテイテイと共に対峙した白い雨合羽を羽織った通り魔。
「いいや。ユウリ先生、あんただって、ただ者じゃないだろう。共に戦って、よく分かった」
「うふふっ。ありがとうございます。お世辞でも嬉しいですよ。でも、わたしなんて所詮は神とは言っても末端ですから」
ユウリはまた穏やかに笑い、それに応えた。
通り魔との一件の後、テイテイもユウリと共に天野家や周囲の警戒に当たり、その過程で何度か肩を並べて戦う事が有った。
その中でテイテイはユウリの力量を直接肌で感じ、一目置くようになっていた。
と言っても、その推し量った力量というのも、神に関して見識の深くは無いテイテイから見て、では有るのだが。
「いや、決して世辞では無いんだが。あの通り魔の時も、真っ先にユウリ先生が――」
「――そう、その通り魔よ!」
テイテイの言葉を遮る様に、美海が大きな声を上げた。
「どうしたの、美海ちゃん?」
「メガが言うにはね、私も狙われるかもなんだって! 怖くって全然お出かけできなかったんだから! 来人、帰って来たならボディーガードがてら付き合ってよね!」
「はいはい、どこへでもお供しますとも。――それで、通り魔って?」
どうやら来人の居ない間に何か通り魔に関する事件が起きていたらしい、と来人は詳細を訪ねる。
「ああ、それは――」
そう言いかけた、その時。
「――これ、店長から」
と、聞き慣れない声がした。
その声の主は、お盆を持った少年だった。
お盆の上にはグラスが四つ乗せられていて、中にはオレンジ色の液体、おそらくオレンジジュースが注がれている。
おそらく常連への気まぐれサービスだろう。
「あ、ありがとうございます」
ユウリがそれを受け取り、皆にグラスを配って行く。
「あれ? 来人君、どうしたんですか?」
しかし、来人へと差し出したグラスが受け取られないのに気づき、ユウリが不思議そうに見つめる。
来人は呆然とその少年を見つめて、固まっていた。
「来人君?」
「来人?」
「来人、どうしたの? おーい!」
固まっていた来人も皆に呼ばれ、はっとして、
「――あっ、ああ。ごめん、ぼうっとしてた」
「まだ疲れてるんですか?」
「いいや、もう大丈夫です。ありがとうございます」
来人はグラスを受け取り、オレンジジュースを一口。
落ち着いた後、改めて背を向けて店主の元へと戻って行く少年を見る。
その様子を見た美海が答えてくれる。
「ああ、あの子? ほんの数日前に来た、バイトの子? だったかな? メガコーポレーションから押し付けられたって、坂田さんぼやいてたわよ」
「そう、なんだ……」
来人はその少年に既視感を感じていた。
それは、つい最近感じた感覚にとてもよく似ていた。
(間違いない。あれは、ゼノムの波動だ――)
少年から感じる既視感、その正体はゼノムの波動と同じ物だった。
どう見ても人間の少年であるはずの彼から、何故か原初のガイア族と同じ波動を感じるのだ。
(メガ、何を企んでいるんだ……?)
ゼノムの波動の残滓、その全てはメガに預けてある。
メガの研究所で解析し、秋斗を人間に戻す為に遺伝子の色を利用できるかを実験している最中だ、と来人は認識している。
しかし、目の前の少年から感じる波動と、そして先程の美海の言。
もしかすると、メガが何かを――。
来人は少年に対して警戒するが、特に不審な動きをする事も無い。
ただ店主に支持されてオレンジジュースを出して、帰って行く。それだけだ。
しかし、少年はぴたり、と一瞬足を止めて、振り返る。
その瞳は真っ直ぐと来人の方を見据えていて、口元は薄く口角を上げていた。
――来人には、そう見えた。
0
お気に入りに追加
238
あなたにおすすめの小説
魔石と神器の物語 ~アイテムショップの美人姉妹は、史上最強の助っ人です!~
エール
ファンタジー
古代遺跡群攻略都市「イフカ」を訪れた新進気鋭の若き冒険者(ハンター)、ライナス。
彼が立ち寄った「魔法堂 白銀の翼」は、一風変わったアイテムを扱う魔道具専門店だった。
経営者は若い美人姉妹。
妹は自ら作成したアイテムを冒険の実践にて試用する、才能溢れる魔道具製作者。
そして姉の正体は、特定冒険者と契約を交わし、召喚獣として戦う闇の狂戦士だった。
最高純度の「超魔石」と「充魔石」を体内に埋め込まれた不死属性の彼女は、呪われし武具を纏い、補充用の魔石を求めて戦場に向かう。いつの日か、「人間」に戻ることを夢見て――。
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
angel observerⅢ 大地鳴動
蒼上愛三(あおうえあいみ)
ファンタジー
審判の時が再び訪れた。試されるのは神か人か・・・。
ヒルデたちの前に立ち塞がるのはガイア、今なお心を探す彼女にガイアの圧倒的な力が猛威を振るう時人々は何を思うのか。
少女たちは死地へと赴く。
angel observer の第3章「大地鳴動編」開幕!

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!
IXA
ファンタジー
30年ほど前、地球に突如として現れたダンジョン。
無限に湧く資源、そしてレベルアップの圧倒的な恩恵に目をつけた人類は、日々ダンジョンの研究へ傾倒していた。
一方特にそれは関係なく、生きる金に困った私、結城フォリアはバイトをするため、最低限の体力を手に入れようとダンジョンへ乗り込んだ。
甘い考えで潜ったダンジョン、しかし笑顔で寄ってきた者達による裏切り、体のいい使い捨てが私を待っていた。
しかし深い絶望の果てに、私は最強のユニークスキルである《スキル累乗》を獲得する--
これは金も境遇も、何もかもが最底辺だった少女が泥臭く苦しみながらダンジョンを探索し、知恵とスキルを駆使し、地べたを這いずり回って頂点へと登り、世界の真実を紐解く話
複数箇所での保存のため、カクヨム様とハーメルン様でも投稿しています
悪行貴族のはずれ息子【第2部 魔法師匠編】
白波 鷹(しらなみ たか)【白波文庫】
ファンタジー
※表紙を第一部と統一しました
★作者個人でAmazonにて自費出版中。Kindle電子書籍有料ランキング「SF・ホラー・ファンタジー」「児童書>読み物」1位にWランクイン!
★第1部はこちら↓
https://www.alphapolis.co.jp/novel/162178383/822911083
「お前みたいな無能は分家がお似合いだ」
幼い頃から魔法を使う事ができた本家の息子リーヴは、そうして魔法の才能がない分家の息子アシックをいつも笑っていた。
東にある小さな街を領地としている悪名高き貴族『ユーグ家』―古くからその街を統治している彼らの実態は酷いものだった。
本家の当主がまともに管理せず、領地は放置状態。にもかかわらず、税の徴収だけ行うことから人々から嫌悪され、さらに近年はその長男であるリーヴ・ユーグの悪名高さもそれに拍車をかけていた。
容姿端麗、文武両道…というのは他の貴族への印象を良くする為の表向きの顔。その実態は父親の権力を駆使して悪ガキを集め、街の人々を困らせて楽しむガキ大将のような人間だった。
悪知恵が働き、魔法も使え、取り巻き達と好き放題するリーヴを誰も止めることができず、人々は『ユーグ家』をやっかんでいた。
さらにリーヴ達は街の人間だけではなく、自分達の分家も馬鹿にしており、中でも分家の長男として生まれたアシック・ユーグを『無能』と呼んで嘲笑うのが日課だった。だが、努力することなく才能に溺れていたリーヴは気付いていなかった。
自分が無能と嘲笑っていたアシックが努力し続けた結果、書庫に眠っていた魔法を全て習得し終えていたことを。そして、本家よりも街の人間達から感心を向けられ、分家の力が強まっていることを。
やがて、リーヴがその事実に気付いた時にはもう遅かった。
アシックに追い抜かれた焦りから魔法を再び学び始めたが、今さら才能が実ることもなく二人の差は徐々に広まっていくばかり。
そんな中、リーヴの妹で『忌み子』として幽閉されていたユミィを助けたのを機に、アシックは本家を変えていってしまい…?
◇過去最高ランキング
・アルファポリス
男性HOTランキング:10位
・カクヨム
週間ランキング(総合):80位台
週間ランキング(異世界ファンタジー):43位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる