71 / 150
第二章 ガイアの遺伝子編
#71 水の大地への来訪者
しおりを挟む
来人たちが自然の大地リンクフォレストにて不死鳥と化しジャックを止めた、丁度その頃。
水の大地ディープメイルに、一機の船が降り立っていた。
船と言っても、それは飛行船だ。
水の大地に似つかわしくない、鉄の塊。
その飛行船の機体側面には“メガコーポレーション”の文字が大きく記されていた。
「何事だ!?」
「ここはガイア界、水の大地。許可無き者の立ち入りは禁じられていますぞ!」
ジュゴンの兵士、ジュゴン六兄弟の長男ジュゴイチと次男ジュゴツーが騒ぎを聞きつけて、やって来た。
他の水の大地のガイア族たちも突然の来訪者に騒然として、遠巻きに状況を見守っている。
そうしていると、水上にホバーして着陸した飛行船の扉がスライドして開き、中から一人と一匹が降りて来た。
「――全く、久しぶりに来たが騒がしい所だヨ」
「良いじゃないデスか。賑やかなのは好きデスよ」
背中にリュックサックを背負い、そこから自在に動く機械のマジックアームを伸ばす犬。
そして白衣の下に学生服というミスマッチな服装の、金髪ショートヘアの人間の女の子。
メガコーポレーション社長、ガイア族のメガ。
そしてその助手、サイボーグのギザの二人だった。
二人はジュゴイチとジュゴツーの事を無視して、さっさと長の間のある塔へと向かって行く。
しかし、それを兵士の二人が許すはずも無く立ち塞がる。
「待て! 貴様ら!」
メガは二人の兵士を一瞥した後、大きく溜息を吐く。
「君たち、ジュゴロクを助けたかったらボクの邪魔をしない方が良いと思うヨ」
ジュゴロク、二人の末の弟の名前だ。
そして、彼は今リヴァイアサンと化し暴走した後倒れたまま目を覚ましていない。
今は塔の地下で寝かされていて、長のスイが傍で見守っている。
ジュゴロクの名を出され、二人のジュゴンの兵士は一瞬返す言葉が出て来なかった。
もし本当に、この目の前に居る外界からの来訪者が弟を助けられるというのなら、それに縋らないという選択は取れなかった。
しばしの逡巡の後、ジュゴイチは口を開く。
「――本当に、弟を助けられるのか」
「ボクは天才だからネ」
メガはそう短く答えて、ギザを連れて塔の中へと入って行く。
二人の兵士もその後を付いて、ジュゴロクの元へ。
エレベーターを降り、ジュゴロクの眠る部屋の前。
ギザが扉を開ければ、メガはその脇をとことこと我が物顔で中に入って行く。
「失礼するヨ」
「誰ですか!? ガイア族の……犬? ええっと、あなたは?」
突然入って来たメガに驚く長の人魚スイだったが、その姿を見て一目でガイア族、つまり同胞だと気づいて、様相を気持ちばかり正して向き直った。
メガはスイを一瞥した後、しかしその問いに答える事無く、さっさとジュゴロクの処置に移る。
「ギザ、キューブを出して」
「はい、メガさん」
ギザは黒いキューブ状の何かを取り出して、メガに手渡す。
メガはそれを背のリュックサックから伸びたマジックアームで受け取り、すうすうと浅い寝息を立てて眠るジュゴロクの身体に当てた。
「ちょっと、何を――」
「黙って、そこで見てるんだネ」
スイの静止も無視して、メガは処置を続けた。
ジュゴイチとジュゴツーもその様子を固唾を飲んで見守っている。
黒いキューブ状の物体、それはメガの開発した新兵器『メガ・キューブ』だ。
内側に波動を帯びたイメージを記憶しそれを自在に扱う、神々も持ち得ない技術。
それは来人の『泡沫』の色に近しい物だろう。
今メガがジュゴロクの身体に当てたのは中に何も記憶されていない空の『メガ・キューブ』だ。
キューブがジュゴロクに触れると、そこから淡い光が浮かび上がり、それと同時にジュゴロクの内から僅かな黒い靄の様な物が這い出て、キューブの中へと吸い込まれて行く。
「はい、終わりだヨ」
メガはひょいとジュゴロクから離れる。
すると、先程まで眠っていたジュゴロクはゆっくりと瞼を上げ、目を覚ます。
「ん……、うん? ええと、ここは?」
ジュゴロクが目覚めると、先程までじっと見守っていた二人の兄も一気に表情を弾けさせて駆け寄って来る。
「ジュゴロク!」
「良かった、本当に良かった!」
「ちょっと、兄さまたち! どうしたんですか!?」
二人にもみくちゃにされるジュゴロクはわたわたと抵抗していた。
そして少し落ち着いた頃、スイがジュゴロクに語り掛ける。
「ジュゴロク、あなたリヴァイアサンとなって我を忘れて暴走していたのよ。何が有ったのか、思い出せる?」
「姫様。えっと、確か僕は初めて見るフードのガイア族に出会って、それでこう言われたんです。『兄たちに勝ちたくは無いか? 力が欲しくは無いか?』って」
「それで、その怪しい人について行っちゃったの!?」
「違います、姫様! 僕は首を振ったんです。でも、黒い靄が僕の中に入って来て、それで――」
ジュゴロクはそこまで話すと、頭を抱えてしまった。
どうやらそれ以上の記憶は無い様だ。
そこから先はリヴァイアサンとなって暴走状態となってしまったからだろう。
その話を聞いたメガは少し考える素振りを見せた後、
「よし。行くぞ、ギザ」
「はい。メガさん!」
と、何の説明もせずにその場を去ろうとし、ギザもそれに続こうとする。
「ちょっと待ってください!」
「何だネ? ジュゴロクは目を覚ました。もう用事は無いだろう?」
「何故ジュゴロクは目を覚まさなかったのですか。そして、あなたはどうやって――、ジュゴロクに何をしたのですか」
スイは疑問をメガの背中にぶつける。
それは最もな疑問だ。
ジュゴロクは来人とジューゴに暴走を止められた後、多少の怪我は有れど一見正常で目を覚まさない理由も分からないまま眠っていた。
そこに突然現れた謎のガイア族と人間、そして見た事も無いキューブ状のアイテム、スイたちにとっては分からない事だらけだった。
メガは小さく溜息を吐いた後、スイの問いに答えてくれた。
「――魂の遺伝子がほんの少し弄られていた」
「それは、どういう――」
「魂の遺伝子を改変され、強制的にガイアの力を解放させられていた。そして、その黒い靄――か、その波動の残滓が邪魔をしていたから、それを取り除いた。それだけだヨ」
もっと詳しくスイが問おうとすれば、メガはそれ以上話す気は無いと言った風にぷいと背を向けて歩き出してしまった。
「すみません、メガさんはああいう方なのです。ですが、他の被害者達の元へも向かわねばならないのデス。それでは、失礼します」
そんなメガのフォローを入れ、ぺこりとお辞儀をした白衣の少女は小走りでその後を続いて行った。
水の大地ディープメイルに、一機の船が降り立っていた。
船と言っても、それは飛行船だ。
水の大地に似つかわしくない、鉄の塊。
その飛行船の機体側面には“メガコーポレーション”の文字が大きく記されていた。
「何事だ!?」
「ここはガイア界、水の大地。許可無き者の立ち入りは禁じられていますぞ!」
ジュゴンの兵士、ジュゴン六兄弟の長男ジュゴイチと次男ジュゴツーが騒ぎを聞きつけて、やって来た。
他の水の大地のガイア族たちも突然の来訪者に騒然として、遠巻きに状況を見守っている。
そうしていると、水上にホバーして着陸した飛行船の扉がスライドして開き、中から一人と一匹が降りて来た。
「――全く、久しぶりに来たが騒がしい所だヨ」
「良いじゃないデスか。賑やかなのは好きデスよ」
背中にリュックサックを背負い、そこから自在に動く機械のマジックアームを伸ばす犬。
そして白衣の下に学生服というミスマッチな服装の、金髪ショートヘアの人間の女の子。
メガコーポレーション社長、ガイア族のメガ。
そしてその助手、サイボーグのギザの二人だった。
二人はジュゴイチとジュゴツーの事を無視して、さっさと長の間のある塔へと向かって行く。
しかし、それを兵士の二人が許すはずも無く立ち塞がる。
「待て! 貴様ら!」
メガは二人の兵士を一瞥した後、大きく溜息を吐く。
「君たち、ジュゴロクを助けたかったらボクの邪魔をしない方が良いと思うヨ」
ジュゴロク、二人の末の弟の名前だ。
そして、彼は今リヴァイアサンと化し暴走した後倒れたまま目を覚ましていない。
今は塔の地下で寝かされていて、長のスイが傍で見守っている。
ジュゴロクの名を出され、二人のジュゴンの兵士は一瞬返す言葉が出て来なかった。
もし本当に、この目の前に居る外界からの来訪者が弟を助けられるというのなら、それに縋らないという選択は取れなかった。
しばしの逡巡の後、ジュゴイチは口を開く。
「――本当に、弟を助けられるのか」
「ボクは天才だからネ」
メガはそう短く答えて、ギザを連れて塔の中へと入って行く。
二人の兵士もその後を付いて、ジュゴロクの元へ。
エレベーターを降り、ジュゴロクの眠る部屋の前。
ギザが扉を開ければ、メガはその脇をとことこと我が物顔で中に入って行く。
「失礼するヨ」
「誰ですか!? ガイア族の……犬? ええっと、あなたは?」
突然入って来たメガに驚く長の人魚スイだったが、その姿を見て一目でガイア族、つまり同胞だと気づいて、様相を気持ちばかり正して向き直った。
メガはスイを一瞥した後、しかしその問いに答える事無く、さっさとジュゴロクの処置に移る。
「ギザ、キューブを出して」
「はい、メガさん」
ギザは黒いキューブ状の何かを取り出して、メガに手渡す。
メガはそれを背のリュックサックから伸びたマジックアームで受け取り、すうすうと浅い寝息を立てて眠るジュゴロクの身体に当てた。
「ちょっと、何を――」
「黙って、そこで見てるんだネ」
スイの静止も無視して、メガは処置を続けた。
ジュゴイチとジュゴツーもその様子を固唾を飲んで見守っている。
黒いキューブ状の物体、それはメガの開発した新兵器『メガ・キューブ』だ。
内側に波動を帯びたイメージを記憶しそれを自在に扱う、神々も持ち得ない技術。
それは来人の『泡沫』の色に近しい物だろう。
今メガがジュゴロクの身体に当てたのは中に何も記憶されていない空の『メガ・キューブ』だ。
キューブがジュゴロクに触れると、そこから淡い光が浮かび上がり、それと同時にジュゴロクの内から僅かな黒い靄の様な物が這い出て、キューブの中へと吸い込まれて行く。
「はい、終わりだヨ」
メガはひょいとジュゴロクから離れる。
すると、先程まで眠っていたジュゴロクはゆっくりと瞼を上げ、目を覚ます。
「ん……、うん? ええと、ここは?」
ジュゴロクが目覚めると、先程までじっと見守っていた二人の兄も一気に表情を弾けさせて駆け寄って来る。
「ジュゴロク!」
「良かった、本当に良かった!」
「ちょっと、兄さまたち! どうしたんですか!?」
二人にもみくちゃにされるジュゴロクはわたわたと抵抗していた。
そして少し落ち着いた頃、スイがジュゴロクに語り掛ける。
「ジュゴロク、あなたリヴァイアサンとなって我を忘れて暴走していたのよ。何が有ったのか、思い出せる?」
「姫様。えっと、確か僕は初めて見るフードのガイア族に出会って、それでこう言われたんです。『兄たちに勝ちたくは無いか? 力が欲しくは無いか?』って」
「それで、その怪しい人について行っちゃったの!?」
「違います、姫様! 僕は首を振ったんです。でも、黒い靄が僕の中に入って来て、それで――」
ジュゴロクはそこまで話すと、頭を抱えてしまった。
どうやらそれ以上の記憶は無い様だ。
そこから先はリヴァイアサンとなって暴走状態となってしまったからだろう。
その話を聞いたメガは少し考える素振りを見せた後、
「よし。行くぞ、ギザ」
「はい。メガさん!」
と、何の説明もせずにその場を去ろうとし、ギザもそれに続こうとする。
「ちょっと待ってください!」
「何だネ? ジュゴロクは目を覚ました。もう用事は無いだろう?」
「何故ジュゴロクは目を覚まさなかったのですか。そして、あなたはどうやって――、ジュゴロクに何をしたのですか」
スイは疑問をメガの背中にぶつける。
それは最もな疑問だ。
ジュゴロクは来人とジューゴに暴走を止められた後、多少の怪我は有れど一見正常で目を覚まさない理由も分からないまま眠っていた。
そこに突然現れた謎のガイア族と人間、そして見た事も無いキューブ状のアイテム、スイたちにとっては分からない事だらけだった。
メガは小さく溜息を吐いた後、スイの問いに答えてくれた。
「――魂の遺伝子がほんの少し弄られていた」
「それは、どういう――」
「魂の遺伝子を改変され、強制的にガイアの力を解放させられていた。そして、その黒い靄――か、その波動の残滓が邪魔をしていたから、それを取り除いた。それだけだヨ」
もっと詳しくスイが問おうとすれば、メガはそれ以上話す気は無いと言った風にぷいと背を向けて歩き出してしまった。
「すみません、メガさんはああいう方なのです。ですが、他の被害者達の元へも向かわねばならないのデス。それでは、失礼します」
そんなメガのフォローを入れ、ぺこりとお辞儀をした白衣の少女は小走りでその後を続いて行った。
0
お気に入りに追加
238
あなたにおすすめの小説
魔石と神器の物語 ~アイテムショップの美人姉妹は、史上最強の助っ人です!~
エール
ファンタジー
古代遺跡群攻略都市「イフカ」を訪れた新進気鋭の若き冒険者(ハンター)、ライナス。
彼が立ち寄った「魔法堂 白銀の翼」は、一風変わったアイテムを扱う魔道具専門店だった。
経営者は若い美人姉妹。
妹は自ら作成したアイテムを冒険の実践にて試用する、才能溢れる魔道具製作者。
そして姉の正体は、特定冒険者と契約を交わし、召喚獣として戦う闇の狂戦士だった。
最高純度の「超魔石」と「充魔石」を体内に埋め込まれた不死属性の彼女は、呪われし武具を纏い、補充用の魔石を求めて戦場に向かう。いつの日か、「人間」に戻ることを夢見て――。
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
angel observerⅢ 大地鳴動
蒼上愛三(あおうえあいみ)
ファンタジー
審判の時が再び訪れた。試されるのは神か人か・・・。
ヒルデたちの前に立ち塞がるのはガイア、今なお心を探す彼女にガイアの圧倒的な力が猛威を振るう時人々は何を思うのか。
少女たちは死地へと赴く。
angel observer の第3章「大地鳴動編」開幕!

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。

『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!
IXA
ファンタジー
30年ほど前、地球に突如として現れたダンジョン。
無限に湧く資源、そしてレベルアップの圧倒的な恩恵に目をつけた人類は、日々ダンジョンの研究へ傾倒していた。
一方特にそれは関係なく、生きる金に困った私、結城フォリアはバイトをするため、最低限の体力を手に入れようとダンジョンへ乗り込んだ。
甘い考えで潜ったダンジョン、しかし笑顔で寄ってきた者達による裏切り、体のいい使い捨てが私を待っていた。
しかし深い絶望の果てに、私は最強のユニークスキルである《スキル累乗》を獲得する--
これは金も境遇も、何もかもが最底辺だった少女が泥臭く苦しみながらダンジョンを探索し、知恵とスキルを駆使し、地べたを這いずり回って頂点へと登り、世界の真実を紐解く話
複数箇所での保存のため、カクヨム様とハーメルン様でも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる