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第二章 ガイアの遺伝子編
#66 イリスの実家
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長の間の大樹の洞を出た頃には、既に日は落ちかけていた。
夕暮れの橙色に染まるリンクフォレストの森。
その森の大樹と大樹の間に掛けられた木製の梯子状の橋を来人たちは歩いている。
「――気持ちの良い所だね。空気も美味しいし」
来人はゆっくりと歩きながらもうんと伸びをして、大きく深呼吸。
暖かい自然に包まれた澄んだ空気が来人肺を抜けて行く。
「だネ。ネは中央都市メーテル出身の都会っ子だから、新鮮で楽しいネ」
「僕の故郷でもこんなに大きな樹は見る事が無いです!」
ガーネとジューゴの先輩後輩コンビも同意の意を示し、楽しそうに来人の周りをくるくると回っている。
その所為で少々歩き難い来人だったが、そんな可愛らしい相棒たちを微笑ましく見守っていた。
「そうですわね。わたくしもこの森は大好きですわ。久しぶりに帰って来ても変わらない、何年経ってもこの美しい自然が維持されている。きっと、これが永遠に続いて行くんですわ」
イリスはそう目を細めて、リンクフォレストの森に視線を流していた。
夕日に照らされて木々の葉の合間から透ける橙色が、リンクフォレストの森を彩っている。
そんな幻想的で美しい光景を視界に収めながら進んで行くと、目的地に辿り着く。
イリスの実家は長の間とは少し離れた所に有った。
「着きましたわ。ここが、わたくしの実家ですわ」
他の家屋と同じく大樹の上に建てられたツリーハウスになっていて、長の傍付きであるジャックと来神の契約者イリスを排出した家である事から、他の家屋よりも少し豪華な造りに見える。
「さあ、どうぞ中へ」と促すイリスの後に続いて、一行はツリーハウスの中へと入って行く。
「ただいま戻りましたわ、お母さま」
「あらお帰り、イリス。何年振りよ?」
イリスの母親もまた兄ジャックと同じくジャガーの姿をしたガイア族だ。
獰猛な肉食獣の見た目に反して、表情はどこか優しく穏やかさを感じさせる。
「旦那様がふらふらとどこかへ行ってしまう所為で、忙しいんですの。本当に、あのデ……こほん、旦那様は仕方のない人ですわ」
「もう、ライジン様の事をそんな風に言ってはいけないわよ?」
イリスがいつもの様に主人の愚痴をこぼすと、母は優しく微笑みながら宥める。
そして、イリスの後ろに連なる面々に視線を向けた。
「それで、そちらの方々は?」
「ご紹介しますわ。旦那様のご子息の――」
その言葉尻を取って、来人は名乗る。
「三代目神王候補者、来人です。イリスさんにはいつもお世話になってます」
「その相棒のガーネだネ」
「同じくシューゴです! 若輩者ですが、よろしくお願いします!」
そして、来人が軽くお辞儀をすると、イリスの母は一瞬驚いた表情を見せた後、深々とお辞儀を返す。
「これはこれは、ライト様でしたか。ご挨拶が遅れて申し訳ありません。イリスの母、ジャスミンと申しますわ」
「もう、お母さま? そんな風にされても坊ちゃまが困ってしまいますわ。いつも通り、普通で構いませんの。ね、坊ちゃま?」
王族の神に恭しく接しようとする母親を諫めるイリスに話を振られた来人派大きく頷いて同意の意を示す。
「そうですよ。別に偉くも無いですし、半分は人間です。気にしないでください」
「そう、ですか……? ライジン様も依然お会いした際に似たような事を仰いました。流石親子と言ったところでしょうか、良く似てらっしゃいますね」
ジャスミンは少し肩の荷を降ろした様で、イリスに向けたのと同じ微笑みを来人にも向けてくれた。
父親来神の話を聞いて、来人は「あはは……」といつもの困った様な笑いを浮かべた。
思い返してみると、父親来神も祖父ウルスも、どちらも自由きままで、それでいて偉ぶらないながらも威厳のある人物だ。
もしかすると、来人も自分が意識していないだけで、周囲にはそう見られているのかもしれない。
そう思うと、まだ内心は人間寄りな来人としては少し受け入れがたい評価だった。
「それでは、中へどうぞ。ゆっくりして行って下さい」
そうジャスミンに促され、来人たちは家の中へと入って行く。
室内は長の間と同じ暖色の灯りに照らされた暖かい落ち着いた空間だった。
床にはカラフルな模様の描かれた高級そうな絨毯が敷かれてして、暖炉も有れば観葉植物も飾られている。
食卓はテーブルと椅子ではなく、ローテーブルが置かれクッションを置いて地べたに座る形だ。
家主が四足歩行の動物の姿をしているのだから、椅子では使い辛いので当然では有ろう。
イリスは部屋の隅にあった籠に仕舞われていたクッションを拾い上げ、腕の中に抱きしめて座る。
そのクッションは少し古く解れている箇所も有り、年季が入っていた。
イリスはそのクッションに口元を埋めたまま、ほっと落ち着いた様に表情を綻ばせていた。
そんな普段のきちんと整って凛としたイリスには見られない一面に、来人は少し胸を高鳴らせた。
そしてガーネは来人の膝の上へ、ジューゴはその隣に座り、そうやって来人たちが腰を下ろしたのを確認すると、ジャスミンはお茶を入れて持って来てくれた。
と言っても四足歩行の獣が背に盆を乗せて――なんて訳は無く、宙を浮いた盆の上にカップが乗せられていて、それがそのまま宙を漂ってローテーブルの上まで運ばれて来たのだ。
そして、ジャスミンは茶を置くとまた台所の方へと向かおうとする。
「私はお食事の用意をしてきますね」
「あ、わたくしもお手伝いしますわよ」
「いいのよ、イリス。あなたは今日くらいゆっくりしていなさい」
母の手伝いをしようと腰を上げたイリスは静止されてしまい、そのままおずおずと持ち上げかけた腰をまたクッションに下ろした。
そのまましばらくは大人しく座っていたイリスだったが、やはり母が働いている中休むというのは性分が許さなかった様で、来人たちがだらりと寛いでいる中、気付けば母と共に台所に立っていた。
夕暮れの橙色に染まるリンクフォレストの森。
その森の大樹と大樹の間に掛けられた木製の梯子状の橋を来人たちは歩いている。
「――気持ちの良い所だね。空気も美味しいし」
来人はゆっくりと歩きながらもうんと伸びをして、大きく深呼吸。
暖かい自然に包まれた澄んだ空気が来人肺を抜けて行く。
「だネ。ネは中央都市メーテル出身の都会っ子だから、新鮮で楽しいネ」
「僕の故郷でもこんなに大きな樹は見る事が無いです!」
ガーネとジューゴの先輩後輩コンビも同意の意を示し、楽しそうに来人の周りをくるくると回っている。
その所為で少々歩き難い来人だったが、そんな可愛らしい相棒たちを微笑ましく見守っていた。
「そうですわね。わたくしもこの森は大好きですわ。久しぶりに帰って来ても変わらない、何年経ってもこの美しい自然が維持されている。きっと、これが永遠に続いて行くんですわ」
イリスはそう目を細めて、リンクフォレストの森に視線を流していた。
夕日に照らされて木々の葉の合間から透ける橙色が、リンクフォレストの森を彩っている。
そんな幻想的で美しい光景を視界に収めながら進んで行くと、目的地に辿り着く。
イリスの実家は長の間とは少し離れた所に有った。
「着きましたわ。ここが、わたくしの実家ですわ」
他の家屋と同じく大樹の上に建てられたツリーハウスになっていて、長の傍付きであるジャックと来神の契約者イリスを排出した家である事から、他の家屋よりも少し豪華な造りに見える。
「さあ、どうぞ中へ」と促すイリスの後に続いて、一行はツリーハウスの中へと入って行く。
「ただいま戻りましたわ、お母さま」
「あらお帰り、イリス。何年振りよ?」
イリスの母親もまた兄ジャックと同じくジャガーの姿をしたガイア族だ。
獰猛な肉食獣の見た目に反して、表情はどこか優しく穏やかさを感じさせる。
「旦那様がふらふらとどこかへ行ってしまう所為で、忙しいんですの。本当に、あのデ……こほん、旦那様は仕方のない人ですわ」
「もう、ライジン様の事をそんな風に言ってはいけないわよ?」
イリスがいつもの様に主人の愚痴をこぼすと、母は優しく微笑みながら宥める。
そして、イリスの後ろに連なる面々に視線を向けた。
「それで、そちらの方々は?」
「ご紹介しますわ。旦那様のご子息の――」
その言葉尻を取って、来人は名乗る。
「三代目神王候補者、来人です。イリスさんにはいつもお世話になってます」
「その相棒のガーネだネ」
「同じくシューゴです! 若輩者ですが、よろしくお願いします!」
そして、来人が軽くお辞儀をすると、イリスの母は一瞬驚いた表情を見せた後、深々とお辞儀を返す。
「これはこれは、ライト様でしたか。ご挨拶が遅れて申し訳ありません。イリスの母、ジャスミンと申しますわ」
「もう、お母さま? そんな風にされても坊ちゃまが困ってしまいますわ。いつも通り、普通で構いませんの。ね、坊ちゃま?」
王族の神に恭しく接しようとする母親を諫めるイリスに話を振られた来人派大きく頷いて同意の意を示す。
「そうですよ。別に偉くも無いですし、半分は人間です。気にしないでください」
「そう、ですか……? ライジン様も依然お会いした際に似たような事を仰いました。流石親子と言ったところでしょうか、良く似てらっしゃいますね」
ジャスミンは少し肩の荷を降ろした様で、イリスに向けたのと同じ微笑みを来人にも向けてくれた。
父親来神の話を聞いて、来人は「あはは……」といつもの困った様な笑いを浮かべた。
思い返してみると、父親来神も祖父ウルスも、どちらも自由きままで、それでいて偉ぶらないながらも威厳のある人物だ。
もしかすると、来人も自分が意識していないだけで、周囲にはそう見られているのかもしれない。
そう思うと、まだ内心は人間寄りな来人としては少し受け入れがたい評価だった。
「それでは、中へどうぞ。ゆっくりして行って下さい」
そうジャスミンに促され、来人たちは家の中へと入って行く。
室内は長の間と同じ暖色の灯りに照らされた暖かい落ち着いた空間だった。
床にはカラフルな模様の描かれた高級そうな絨毯が敷かれてして、暖炉も有れば観葉植物も飾られている。
食卓はテーブルと椅子ではなく、ローテーブルが置かれクッションを置いて地べたに座る形だ。
家主が四足歩行の動物の姿をしているのだから、椅子では使い辛いので当然では有ろう。
イリスは部屋の隅にあった籠に仕舞われていたクッションを拾い上げ、腕の中に抱きしめて座る。
そのクッションは少し古く解れている箇所も有り、年季が入っていた。
イリスはそのクッションに口元を埋めたまま、ほっと落ち着いた様に表情を綻ばせていた。
そんな普段のきちんと整って凛としたイリスには見られない一面に、来人は少し胸を高鳴らせた。
そしてガーネは来人の膝の上へ、ジューゴはその隣に座り、そうやって来人たちが腰を下ろしたのを確認すると、ジャスミンはお茶を入れて持って来てくれた。
と言っても四足歩行の獣が背に盆を乗せて――なんて訳は無く、宙を浮いた盆の上にカップが乗せられていて、それがそのまま宙を漂ってローテーブルの上まで運ばれて来たのだ。
そして、ジャスミンは茶を置くとまた台所の方へと向かおうとする。
「私はお食事の用意をしてきますね」
「あ、わたくしもお手伝いしますわよ」
「いいのよ、イリス。あなたは今日くらいゆっくりしていなさい」
母の手伝いをしようと腰を上げたイリスは静止されてしまい、そのままおずおずと持ち上げかけた腰をまたクッションに下ろした。
そのまましばらくは大人しく座っていたイリスだったが、やはり母が働いている中休むというのは性分が許さなかった様で、来人たちがだらりと寛いでいる中、気付けば母と共に台所に立っていた。
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