27 / 150
第一章 百鬼夜行編
#27 地下研究所
しおりを挟む
メガコーポレーションの地下施設。
白い壁と同じく白いタイル張りの床、清潔感のある如何にも研究所といった雰囲気の施設だ。
壁には等間隔で扉が有り、部屋数が馬鹿みたいに多い。
その全てに電子ロックが掛けられている。
その等間隔の扉の所為か、それとも真っ白な空間の所為か、地下施設はまるで空間が捻じ曲がったと錯覚する程に広く感じる。
そんな扉たちを全て見送って、ガーネは真っ直ぐ廊下を歩いて奥の突き当りへ。
「ガーネ、行き止まりだぞ?」
「なんだ、迷ったのか」
そこはただの白い壁で、何も無い。
「そんな訳ないネ。まあ見てるネ」
そう言って、ガーネは手――ではなく、前足で壁に触れる。
その様は犬がお手をしている様子その物なので、ぺたっという可愛い効果音がぴったりだ。
そうガーネが壁にお手をすると、かちりと小さな音が鳴り、壁が静かにキューブ状になって左右に崩れて行く。
そして、そこに更に奥の部屋へ続く空間――隠し通路が現れた。
「おおー! 秘密基地みたい」
「まさにそうだネ。この先がメガの秘密基地だネ」
そして、その薄暗い隠し通路を進んで奥の部屋へ。
隠し部屋は大量のモニターが壁一面に配置されていて、それらが間接照明の様に室内を青白く照らしていた。
その部屋に居たのはたった一人――いや、一匹だけ。
高級そうな革製の椅子に座り、“機械のマジックアームでタイピングをしている”。
暗い部屋にはカタカタとそのタイピング音とPCファンの回る音だけが響いている。
「メガ、らいたんたちを連れて来たネ!」
ガーネがそう声を掛けると、ぴたりとタイミング音が止む。
「ありがとう、お兄ちゃん」
そして椅子をくるりと回してこちらを振り向いた。
「――やあ、ライト。会いたかったヨ」
白い体毛に耳辺りに茶色のワンポイントの柄をした、喋る犬。
背中にはリュックサックの様な物を背負っていて、そこから伸びた機械のマジックアームが柔軟に動いている。
「君が、ガーネの弟?」
「そうだヨ。このメガコーポレーションの真のCEO、メガだ。噂はかねがね伺っているとも、半神半人の鎖使い」
犬のガーネの弟は、やはり犬だった。
そして、この会社の真の代表取締役社長。
ギザは人間社会に溶け込む為の表の社長、つまり影武者であり、実質的な実権はこの犬が握っているのだ。
メガはにやりと口角を上げて、来人を天界での二つ名で呼んで揶揄して、それを聞いたテイテイは疑問の声を上げる。
「来人、有名人になったのか?」
「あはは……。なんか天界の神様方のお気に召したらしい」
「まあ来人には人を引き付けるカリスマ的な物が有るからな、分からなくも無い」
「そうなの……?」
来人自身はあまり実感が無かったが、テイテイは一人でうんうんと頷き納得していた。
「それよりも、僕に何の用が有ったの?」
「お兄ちゃんから話を聞いて、興味が湧いたんだヨ」
「でもそれだと、わざわざ“お友達”を連れて来る意味は無いんじゃない?」
来人は最初ガーネに誘われた時から、少しだけ違和感を感じていた。
ガーネの主人である来人だけに会いたいならともかく、わざわざお友達も連れてきて良いと言う理由が無い。
そうした方が来人が了承しやすいと考えたのかもしれないが、それよりもメガにとって“お友達を連れて来る事自体にメリットがある”と考える方が自然だろう。
そう来人が訪ねると、メガは少し驚いたようにぽかんと口を開けたまま一瞬固まってしまった。
その後、メガは満足気に頷いて答える。
「ライト、君は意外と鋭いネ。それなのに、わざわざボクの企みに乗ってくれたのかい?」
それは来人の疑問に対しての肯定だった。
やはり、メガは来人のお友達――つまり、テイテイにも用が有ったのだ。
「ネ? そうだったのネ?」
「ごめんごめん、お兄ちゃんには言い忘れてたヨ」
わざとらしくそう言うメガ。
やはりガーネは聞かされていなかったらしく、初耳の話に目を白黒とさせていた。
「ガーネの弟だからね、別に普通に頼まれたら大体の事なら協力するのに」
「ありがたいネ。なら、半神半人とその契約者――存分に研究させてもらうヨ」
やはりそう言う事か、と来人は納得した。
元々ガーネから弟は天才科学者と聞いていた。
だからメガが来人に興味を示す理由なんて大体そんな感じだろうと薄々あたりを付けていたので、特段驚きは無かった。
「待て待て、俺は協力するとは言ってないぞ。研究なんて何されるか分かったもんじゃない」
しかし、来人が二つ返事で了承するのに対して、テイテイは拒否反応を示す。
テイテイは大の機械音痴。
テイテイにとって科学とオカルトがほぼ同義なのだ。
解剖でもされると思っているのだろうか、滅茶苦茶嫌がっている。
「まあまあ、僕からもお願いするから、協力してあげようよ。そんな取って食ったりはしないから」
――多分。
「まあ、来人が言うなら……」
来人には甘いテイテイであった。
「助かるヨ。それじゃあ、そこに立っててもらって――」
そう言って、メガが後ろのキーボードを背中から伸びるマジックアームでカタカタと操作すると、どこかから小型の黒いドローンが何台か宙を浮いて出て来た。
そして、そのドローンが来人とテイテイの周囲を飛び回り、二人に何かレーザーの様な物を照射し始める。
テイテイはおっかなびっくりとそのドローンを目で追っている。
「これは?」
「そのドローンで二人の身体と魂をスキャン知っているんだヨ」
当然の様にそう語るが、身体はともかく魂のスキャンをする機械とは今迄に聞いたことが無い。
そうして数秒間のスキャンの後、壁のモニターに二人のスキャンデータが数値化されて表示される。
ゲームみたいな攻撃力や防御力が数値化された物では無いが、魂の器の世界もマッピングされていて、記憶容量や契約者の一覧、それに現在の有している色まで丸わかりだ。
来人の保有色は『鎖』と『泡沫』。
契約者はテイテイ、秋斗、ガーネ。
後は文字化けした様なノイズデータ、おそらくスキャンしきれない記憶のデータが表示されている。
表示されている情報に誤りはなく、スキャンは正確な様だ。
「やっぱり俺と比べると、来人の方が表示されている情報が多いな」
「魂の器と波動量の差だヨ。ライトが王の血筋なのもあるけど、そもそも神と人とでは圧倒的な差が有るネ」
「でも、テイテイは人間にしては波動量がかなり多いネ」
「そうなんだ、流石テイテイ君だ」
テイテイの言う様に、来人の情報が表示されいる画面は文字と数字でいっぱいだが、それに対してテイテイの画面には契約とそれに付随する色くらいだ。
「それにしても、ガーネから天才とは聞いていたけど、本当に凄い技術だね」
「ネの弟は凄いんだネ!」
「天界の馬鹿どもには無い、英知の結晶だヨ」
メガのその言葉には、どこか棘が有った。
なんとなく、来人は天界で会った人間の血を嫌うティルと同じ雰囲気を感じた。
「……もしかして、メガは天界の事が嫌い?」
メガは少し黙って間を置いた後、再び口を開いた。
「――ああ、大嫌いだネ。落ちこぼれだったボクを早々に見限って捨てた、馬鹿どもだヨ」
「落ちこぼれ……そういえば、身体が弱かったって」
「そうだネ。それじゃあ、少しだけボクの話をしてあげるヨ」
白い壁と同じく白いタイル張りの床、清潔感のある如何にも研究所といった雰囲気の施設だ。
壁には等間隔で扉が有り、部屋数が馬鹿みたいに多い。
その全てに電子ロックが掛けられている。
その等間隔の扉の所為か、それとも真っ白な空間の所為か、地下施設はまるで空間が捻じ曲がったと錯覚する程に広く感じる。
そんな扉たちを全て見送って、ガーネは真っ直ぐ廊下を歩いて奥の突き当りへ。
「ガーネ、行き止まりだぞ?」
「なんだ、迷ったのか」
そこはただの白い壁で、何も無い。
「そんな訳ないネ。まあ見てるネ」
そう言って、ガーネは手――ではなく、前足で壁に触れる。
その様は犬がお手をしている様子その物なので、ぺたっという可愛い効果音がぴったりだ。
そうガーネが壁にお手をすると、かちりと小さな音が鳴り、壁が静かにキューブ状になって左右に崩れて行く。
そして、そこに更に奥の部屋へ続く空間――隠し通路が現れた。
「おおー! 秘密基地みたい」
「まさにそうだネ。この先がメガの秘密基地だネ」
そして、その薄暗い隠し通路を進んで奥の部屋へ。
隠し部屋は大量のモニターが壁一面に配置されていて、それらが間接照明の様に室内を青白く照らしていた。
その部屋に居たのはたった一人――いや、一匹だけ。
高級そうな革製の椅子に座り、“機械のマジックアームでタイピングをしている”。
暗い部屋にはカタカタとそのタイピング音とPCファンの回る音だけが響いている。
「メガ、らいたんたちを連れて来たネ!」
ガーネがそう声を掛けると、ぴたりとタイミング音が止む。
「ありがとう、お兄ちゃん」
そして椅子をくるりと回してこちらを振り向いた。
「――やあ、ライト。会いたかったヨ」
白い体毛に耳辺りに茶色のワンポイントの柄をした、喋る犬。
背中にはリュックサックの様な物を背負っていて、そこから伸びた機械のマジックアームが柔軟に動いている。
「君が、ガーネの弟?」
「そうだヨ。このメガコーポレーションの真のCEO、メガだ。噂はかねがね伺っているとも、半神半人の鎖使い」
犬のガーネの弟は、やはり犬だった。
そして、この会社の真の代表取締役社長。
ギザは人間社会に溶け込む為の表の社長、つまり影武者であり、実質的な実権はこの犬が握っているのだ。
メガはにやりと口角を上げて、来人を天界での二つ名で呼んで揶揄して、それを聞いたテイテイは疑問の声を上げる。
「来人、有名人になったのか?」
「あはは……。なんか天界の神様方のお気に召したらしい」
「まあ来人には人を引き付けるカリスマ的な物が有るからな、分からなくも無い」
「そうなの……?」
来人自身はあまり実感が無かったが、テイテイは一人でうんうんと頷き納得していた。
「それよりも、僕に何の用が有ったの?」
「お兄ちゃんから話を聞いて、興味が湧いたんだヨ」
「でもそれだと、わざわざ“お友達”を連れて来る意味は無いんじゃない?」
来人は最初ガーネに誘われた時から、少しだけ違和感を感じていた。
ガーネの主人である来人だけに会いたいならともかく、わざわざお友達も連れてきて良いと言う理由が無い。
そうした方が来人が了承しやすいと考えたのかもしれないが、それよりもメガにとって“お友達を連れて来る事自体にメリットがある”と考える方が自然だろう。
そう来人が訪ねると、メガは少し驚いたようにぽかんと口を開けたまま一瞬固まってしまった。
その後、メガは満足気に頷いて答える。
「ライト、君は意外と鋭いネ。それなのに、わざわざボクの企みに乗ってくれたのかい?」
それは来人の疑問に対しての肯定だった。
やはり、メガは来人のお友達――つまり、テイテイにも用が有ったのだ。
「ネ? そうだったのネ?」
「ごめんごめん、お兄ちゃんには言い忘れてたヨ」
わざとらしくそう言うメガ。
やはりガーネは聞かされていなかったらしく、初耳の話に目を白黒とさせていた。
「ガーネの弟だからね、別に普通に頼まれたら大体の事なら協力するのに」
「ありがたいネ。なら、半神半人とその契約者――存分に研究させてもらうヨ」
やはりそう言う事か、と来人は納得した。
元々ガーネから弟は天才科学者と聞いていた。
だからメガが来人に興味を示す理由なんて大体そんな感じだろうと薄々あたりを付けていたので、特段驚きは無かった。
「待て待て、俺は協力するとは言ってないぞ。研究なんて何されるか分かったもんじゃない」
しかし、来人が二つ返事で了承するのに対して、テイテイは拒否反応を示す。
テイテイは大の機械音痴。
テイテイにとって科学とオカルトがほぼ同義なのだ。
解剖でもされると思っているのだろうか、滅茶苦茶嫌がっている。
「まあまあ、僕からもお願いするから、協力してあげようよ。そんな取って食ったりはしないから」
――多分。
「まあ、来人が言うなら……」
来人には甘いテイテイであった。
「助かるヨ。それじゃあ、そこに立っててもらって――」
そう言って、メガが後ろのキーボードを背中から伸びるマジックアームでカタカタと操作すると、どこかから小型の黒いドローンが何台か宙を浮いて出て来た。
そして、そのドローンが来人とテイテイの周囲を飛び回り、二人に何かレーザーの様な物を照射し始める。
テイテイはおっかなびっくりとそのドローンを目で追っている。
「これは?」
「そのドローンで二人の身体と魂をスキャン知っているんだヨ」
当然の様にそう語るが、身体はともかく魂のスキャンをする機械とは今迄に聞いたことが無い。
そうして数秒間のスキャンの後、壁のモニターに二人のスキャンデータが数値化されて表示される。
ゲームみたいな攻撃力や防御力が数値化された物では無いが、魂の器の世界もマッピングされていて、記憶容量や契約者の一覧、それに現在の有している色まで丸わかりだ。
来人の保有色は『鎖』と『泡沫』。
契約者はテイテイ、秋斗、ガーネ。
後は文字化けした様なノイズデータ、おそらくスキャンしきれない記憶のデータが表示されている。
表示されている情報に誤りはなく、スキャンは正確な様だ。
「やっぱり俺と比べると、来人の方が表示されている情報が多いな」
「魂の器と波動量の差だヨ。ライトが王の血筋なのもあるけど、そもそも神と人とでは圧倒的な差が有るネ」
「でも、テイテイは人間にしては波動量がかなり多いネ」
「そうなんだ、流石テイテイ君だ」
テイテイの言う様に、来人の情報が表示されいる画面は文字と数字でいっぱいだが、それに対してテイテイの画面には契約とそれに付随する色くらいだ。
「それにしても、ガーネから天才とは聞いていたけど、本当に凄い技術だね」
「ネの弟は凄いんだネ!」
「天界の馬鹿どもには無い、英知の結晶だヨ」
メガのその言葉には、どこか棘が有った。
なんとなく、来人は天界で会った人間の血を嫌うティルと同じ雰囲気を感じた。
「……もしかして、メガは天界の事が嫌い?」
メガは少し黙って間を置いた後、再び口を開いた。
「――ああ、大嫌いだネ。落ちこぼれだったボクを早々に見限って捨てた、馬鹿どもだヨ」
「落ちこぼれ……そういえば、身体が弱かったって」
「そうだネ。それじゃあ、少しだけボクの話をしてあげるヨ」
0
お気に入りに追加
238
あなたにおすすめの小説
【中間選考残作品】医大生が聖女として異世界に召喚されましたが、魔力はからっきしなので現代医術の力で治癒魔法を偽装します!【3章終】
みやこ。@他コン2作通過
ファンタジー
♦️カクヨム様で開催されたコンテストで中間選考に残った作品です。
元医療従事者によるちょっぴりリアルな異世界転移ラブコメディ♡
唱える呪文はデタラメ、杖は注射器、聖水ならぬ聖薬で無垢な人々を欺き、王子を脅す。突然異世界に飛ばされても己の知識と生存本能で図太く生き残る......そんな聖女のイメージとはかけ離れた一風変わった聖女(仮)の黒宮小夜、20歳。
彼女は都内の医科大学に特待生として通う少しだけ貧しい普通の女の子だったが、ある日突然異世界に召喚されてしまう。
しかし、聖女として異世界召喚されたというのに、小夜には魔力が無かった。その代わりに小夜を召喚したという老婆に勝手に改造されたスマートフォンに唯一残った不思議なアプリで元の世界の医療器具や医薬品を召喚出来る事に気付く。
小夜が召喚されたエーデルシュタイン王国では王の不貞により生まれ、国を恨んでいる第二王子による呪いで国民が次々と亡くなっているという。
しかし、医者を目指す小夜は直ぐにそれが呪いによる物では無いと気が付いた。
聖女では無く医者の卵として困っている人々を助けようとするが、エーデルシュタイン王国では全ての病は呪いや悪魔による仕業とされ、治療といえば聖職者の仕事であった。
小夜は召喚された村の人達の信用を得て当面の生活を保障して貰うため、成り行きから聖女を騙り、病に苦しむ人々を救う事になるのだった————。
★登場人物
・黒宮小夜(くろみやさよ)⋯⋯20歳、貧乏育ちで色々と苦労したため気が強い。家族に迷惑を掛けない為に死に物狂いで勉強し、医大の特待生という立場を勝ち取った。
・ルッツ⋯⋯21歳、小夜が召喚された村の村長の息子。身体は大きいが小心者。
・フィン⋯⋯18歳、儚げな美少年。聖女に興味津々。
・ミハエル・フォン・ヴィルヘルム⋯⋯20歳、エーデルシュタイン王国の第二王子。不思議な見た目をしている。
・ルイス・シュミット⋯⋯19歳、ミハエルの護衛騎士。
⚠️ 薬や器具の名前が偶に出てきますが、なんか薬使ってるな〜くらいの認識で問題ございません。また、誤りがあった場合にはご指摘いただけますと幸いです。
現在、ファンタジー小説大賞に参加中です。応援していただけると嬉しいです!
angel observerⅢ 大地鳴動
蒼上愛三(あおうえあいみ)
ファンタジー
審判の時が再び訪れた。試されるのは神か人か・・・。
ヒルデたちの前に立ち塞がるのはガイア、今なお心を探す彼女にガイアの圧倒的な力が猛威を振るう時人々は何を思うのか。
少女たちは死地へと赴く。
angel observer の第3章「大地鳴動編」開幕!
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
鋼将軍の銀色花嫁
小桜けい
ファンタジー
呪われた両手を持つ伯爵令嬢シルヴィアが、十八年間も幽閉された塔から出されたのは、借金のかたに北国の将軍へ嫁がされるためだった。 何もかもが嫌になり城を逃げ出したが、よりによって嫁ぐ相手に捕まってしまい……。 一方で北国の将軍ハロルドは困惑していた。軍師に無茶振りされた政略婚でも、妻には一目ぼれだ。幸せな家庭を築きけるよう誠意を尽くそう。 目指せ夫婦円満。 しかし何故か、話し掛けるほど脅えられていく気がするのだが!?
妻には奥手な二十八歳の将軍と、身体の秘密を夫に知られたくない十八歳の娘の、すれ違い夫婦のお話。 シリアス、コメディ要素が半々。
強制フラグは、いりません! ~今いる世界が、誰かの二次小説の中だなんて思うかよ! JKと禁断の恋愛するなら、自力でやらせてもらうからっ!~
ハル*
ファンタジー
高校教師の俺。
いつもと同じように過ごしていたはずなのに、ある日を境にちょっとずつ何かが変わっていく。
テスト準備期間のある放課後。行き慣れた部室に向かった俺の目の前に、ぐっすり眠っているマネージャーのあの娘。
そのシチュエーションの最中、頭ん中で変な音と共に、俺の日常を変えていく声が聞こえた。
『強制フラグを、立てますか?』
その言葉自体を知らないわけじゃない。
だがしかし、そのフラグって、何に対してなんだ?
聞いたことがない声。聞こえてくる場所も、ハッキリしない。
混乱する俺に、さっきの声が繰り返された。
しかも、ちょっとだけ違うセリフで。
『強制フラグを立てますよ? いいですね?』
その変化は、目の前の彼女の名前を呼んだ瞬間に訪れた。
「今日って、そんなに疲れるようなことあったか?」
今まで感じたことがない違和感に、さっさと目の前のことを終わらせようとした俺。
結論づけた瞬間、俺の体が勝手に動いた。
『強制フラグを立てました』
その声と、ほぼ同時に。
高校教師の俺が、自分の気持ちに反する行動を勝手に決めつけられながら、
女子高生と禁断の恋愛?
しかも、勝手に決めつけているのが、どこぞの誰かが書いている某アプリの二次小説の作者って……。
いやいや。俺、そんなセリフ言わないし!
甘い言葉だなんて、吐いたことないのに、勝手に言わせないでくれって!
俺のイメージが崩れる一方なんだけど!
……でも、この娘、いい子なんだよな。
っていうか、この娘を嫌うようなやつなんて、いるのか?
「ごめんなさい。……センセイは、先生なのに。好きに…なっちゃ、だめなのに」
このセリフは、彼女の本心か? それともこれも俺と彼女の恋愛フラグが立たせられているせい?
誰かの二次小説の中で振り回される高校教師と女子高生の恋愛物語が、今、はじまる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる