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第一章 百鬼夜行編
#26 メガコーポレーション
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「らいたん、ネの弟がらいたんに会いたいらしいネ」
「弟が? 別に構わないけど、どうしてまた」
ガーネの弟と言うと、確か前に天才科学者だと言っていた。
「この前会いに行った時に、最近のらいたんの活躍をネが熱く語って聞かせてやったんだネ」
美海とユウリを連れた両手に花のダブルデート、そして百鬼夜行の最初の波に遭った日。
そう言えば、あの日にガーネは弟の様子を見に行くと言っていた。
勿論、本当にピンチの時にはちゃんと助けに来てくれたのは流石来人の相棒だ。
「活躍って……僕、何もしてないよ」
「馬鹿言うなネ。あのティルと互角の勝負をした上に、百鬼夜行の最初の波、鬼の上位個体を撃破したネ。充分以上だネ」
「そんなもんか」
「らいたんはもっと自分の価値をちゃんと理解した方がいいネ」
「うーん……」
来人はあまり実感が湧かない。
「それよりも、どうするネ? 弟はお友達も連れて来て良いと言っていたネ」
「お友達って、僕の友人は人間しか居ないぞ」
「ああ、大丈夫だネ。弟は今ガイア界でも天界でもなく、この日本に居るネ」
ガイア界というのを来人は初めて聞いたが、その名前からおそらくガイア族の住まう世界なのだろう。
「へえ、それじゃあ――」
来人はガーネの弟と聞いて、神様関係なら天界に居るのだろうと勝手に思っていた。
しかしなんとこの日本に居るらしい。
なら、来人が誘う友人なんて決まっている。
「――テイテイくーん! あーそーぼー!」
来人はテイテイの家に来た。
家の前で玄関扉に向かって声を張り上げる来人。
「うぅ……うるせぇ……」
寝起きで髪の毛ぼさぼさのテイテイが出て来た。
捕獲完了。
そんな訳で、来人とテイテイがガーネに連れられて来た場所は――、
「でっか」
「ここ、何の会社?」
超高層ビル。
ビル一棟が何かの会社らしく、“メガコーポレーション”という社名と、MとGの意匠をあしらったエンブレムが書かれた看板が有る。
「ここはメガコーポレーション! ネの弟“メガ”の会社だネ!」
「犬も社長をやる時代か……」
メガコーポレーション、来人でも名前を知っている、ニュースでも取り上げられる様な世界的に有名な大企業だった。
まさか、その大企業のトップが犬だったとは。
「じゃ、行くネ」
そう言って、ガーネに先導された来人達が社内へ入ろうとした時。
「――あれ? 来人じゃん」
「え? 美海ちゃん?」
ばったり。
声の方を見れば、美海とあと二人居た。
「奇遇ね、どうしてここに?」
「ガーネに連れられて、ちょっとね。美海ちゃんは?」
「私はお友達の会社に遊びに来たの! 紹介するわ!」
そう言って、美海は連れていた友人二人を紹介してくれた。
「戸館奈緒だ。よろしく」
一人はボーイッシュな王子様風の女の子。
言われなければ美形の男と見紛うかもしれない。
美海の隣に来人と奈緒の二人が居れば、どちらが彼氏なのか分からない位に格好いい。
「久しぶり、戸館さん」
奈緒の事は来人もよく知っている、同級生で美海の友人だ。
なのでこれはテイテイに対しての紹介である。
「久しぶりだね、来人。と言っても、美海から話を度々聞いている私からするとそんなに久しぶりな気もしないが」
「もう、奈緒!!」
奈緒に惚気話をしていた事をばらされ、美海は慌てて奈緒を止める様に飛びつく。
すると、奈緒にテイテイが興味を示した。
「何かスポーツか、格闘技でもやっているのか?」
テイテイが来人以外の他人に興味を持つのは珍しい事だったので、来人は少し驚いていた。
「君は?」
「あ、すまない。俺はテイテイだ」
「そうか、テイテイ。そうだね、私は――」
「奈緒はボクシングをしてるのよ! とっても格好いいんだから!」
奈緒の言葉尻を美海が横から取って行く。
「はは……、そうだね。格好いいかは分からないが、美海の言う通り少しだけ嗜んでいるよ」
「そうか、よく鍛えられている」
テイテイは奈緒の所作や体つきから、それを見抜いたらしい。
(でも、女性相手にそれはセクハラなんじゃ……)
来人はその言葉をぐっと呑み込む。
しかし、奈緒は特に気にした様子も無く、鍛え抜かれた肉体を褒められて満足気だ。
そして二人は通じ合ったのか、固い握手を交わしていた。
もしかするとテイテイは奈緒の性別を勘違いしている可能性も有るが、ともかく仲良くなったようで何よりだ。
そして、来人からすると初対面の方の美海の友人。
「そして、ワタシは“ギザ”なのデス。このメガコーポレーションの社長をやっているのデスよ!」
金髪ショートヘアの外国人の女の子だ。
「ギザは私たちの一個下で、女子高生社長なのよ!」
以前に美海が一緒に遊びに行くと言う話をしていたギザは名前の響きからペットか何かかと思っていたが、どうやら普通にお友達だったらしい。
「あなたがライト先輩ですか、ミミに話は聞いているのデス。初めましてなのデス」
「ああ、はじめま――」
――あれ?
来人は一つ疑問を覚える。
この会社はガーネの弟、メガの会社だと聞いていた。
しかし、このギザもまた社長なのだと名乗る。
なら、
「どうされたのデス?」
「いや、君がガーネの弟?」
ガイア族は擬態出来るみたいな話をしていたし、もしかするとガーネの弟がこの女の子、ギザに擬態して人間社会に溶け込んでいるのかもしれない。
と、来人はそう思った。
「ああ、その事デスか。それは違うのデスよ。まあ、詳しい話は後でするのデス」
しかし、違ったらしい。
ギザに案内されて、ビルの中へ。
「それじゃあ、ミミとナオはワタシが案内するのデス。後でワタシもそちらへ合流するので、メガさんの所への案内はガーネさんにお願いするのデス」
『分かったネ』
久しぶりにガーネが声を発さずにテレパシーを使っている。
神様の事を知らない、人間の奈緒がこの場に居るからだ。
「うん? 来人とテイテイは別行動なのか?」
来人たちも会社見学に来たのだと思っていた奈緒は、疑問の声を上げる。
「そうなんだ、ちょっと人に会う約束が有るから」
「じゃあ、終わったら来人たちも一緒にご飯食べよ!」
来人が答えると、それに美海が反応する。
「分かった、時間合いそうだったら連絡するね」
美海と奈緒はギザの案内の元会社見学へ。
そして来人とテイテイはガーネに連れられて広いホールを抜けて、受付もスルーして地下へと向かった。
「弟が? 別に構わないけど、どうしてまた」
ガーネの弟と言うと、確か前に天才科学者だと言っていた。
「この前会いに行った時に、最近のらいたんの活躍をネが熱く語って聞かせてやったんだネ」
美海とユウリを連れた両手に花のダブルデート、そして百鬼夜行の最初の波に遭った日。
そう言えば、あの日にガーネは弟の様子を見に行くと言っていた。
勿論、本当にピンチの時にはちゃんと助けに来てくれたのは流石来人の相棒だ。
「活躍って……僕、何もしてないよ」
「馬鹿言うなネ。あのティルと互角の勝負をした上に、百鬼夜行の最初の波、鬼の上位個体を撃破したネ。充分以上だネ」
「そんなもんか」
「らいたんはもっと自分の価値をちゃんと理解した方がいいネ」
「うーん……」
来人はあまり実感が湧かない。
「それよりも、どうするネ? 弟はお友達も連れて来て良いと言っていたネ」
「お友達って、僕の友人は人間しか居ないぞ」
「ああ、大丈夫だネ。弟は今ガイア界でも天界でもなく、この日本に居るネ」
ガイア界というのを来人は初めて聞いたが、その名前からおそらくガイア族の住まう世界なのだろう。
「へえ、それじゃあ――」
来人はガーネの弟と聞いて、神様関係なら天界に居るのだろうと勝手に思っていた。
しかしなんとこの日本に居るらしい。
なら、来人が誘う友人なんて決まっている。
「――テイテイくーん! あーそーぼー!」
来人はテイテイの家に来た。
家の前で玄関扉に向かって声を張り上げる来人。
「うぅ……うるせぇ……」
寝起きで髪の毛ぼさぼさのテイテイが出て来た。
捕獲完了。
そんな訳で、来人とテイテイがガーネに連れられて来た場所は――、
「でっか」
「ここ、何の会社?」
超高層ビル。
ビル一棟が何かの会社らしく、“メガコーポレーション”という社名と、MとGの意匠をあしらったエンブレムが書かれた看板が有る。
「ここはメガコーポレーション! ネの弟“メガ”の会社だネ!」
「犬も社長をやる時代か……」
メガコーポレーション、来人でも名前を知っている、ニュースでも取り上げられる様な世界的に有名な大企業だった。
まさか、その大企業のトップが犬だったとは。
「じゃ、行くネ」
そう言って、ガーネに先導された来人達が社内へ入ろうとした時。
「――あれ? 来人じゃん」
「え? 美海ちゃん?」
ばったり。
声の方を見れば、美海とあと二人居た。
「奇遇ね、どうしてここに?」
「ガーネに連れられて、ちょっとね。美海ちゃんは?」
「私はお友達の会社に遊びに来たの! 紹介するわ!」
そう言って、美海は連れていた友人二人を紹介してくれた。
「戸館奈緒だ。よろしく」
一人はボーイッシュな王子様風の女の子。
言われなければ美形の男と見紛うかもしれない。
美海の隣に来人と奈緒の二人が居れば、どちらが彼氏なのか分からない位に格好いい。
「久しぶり、戸館さん」
奈緒の事は来人もよく知っている、同級生で美海の友人だ。
なのでこれはテイテイに対しての紹介である。
「久しぶりだね、来人。と言っても、美海から話を度々聞いている私からするとそんなに久しぶりな気もしないが」
「もう、奈緒!!」
奈緒に惚気話をしていた事をばらされ、美海は慌てて奈緒を止める様に飛びつく。
すると、奈緒にテイテイが興味を示した。
「何かスポーツか、格闘技でもやっているのか?」
テイテイが来人以外の他人に興味を持つのは珍しい事だったので、来人は少し驚いていた。
「君は?」
「あ、すまない。俺はテイテイだ」
「そうか、テイテイ。そうだね、私は――」
「奈緒はボクシングをしてるのよ! とっても格好いいんだから!」
奈緒の言葉尻を美海が横から取って行く。
「はは……、そうだね。格好いいかは分からないが、美海の言う通り少しだけ嗜んでいるよ」
「そうか、よく鍛えられている」
テイテイは奈緒の所作や体つきから、それを見抜いたらしい。
(でも、女性相手にそれはセクハラなんじゃ……)
来人はその言葉をぐっと呑み込む。
しかし、奈緒は特に気にした様子も無く、鍛え抜かれた肉体を褒められて満足気だ。
そして二人は通じ合ったのか、固い握手を交わしていた。
もしかするとテイテイは奈緒の性別を勘違いしている可能性も有るが、ともかく仲良くなったようで何よりだ。
そして、来人からすると初対面の方の美海の友人。
「そして、ワタシは“ギザ”なのデス。このメガコーポレーションの社長をやっているのデスよ!」
金髪ショートヘアの外国人の女の子だ。
「ギザは私たちの一個下で、女子高生社長なのよ!」
以前に美海が一緒に遊びに行くと言う話をしていたギザは名前の響きからペットか何かかと思っていたが、どうやら普通にお友達だったらしい。
「あなたがライト先輩ですか、ミミに話は聞いているのデス。初めましてなのデス」
「ああ、はじめま――」
――あれ?
来人は一つ疑問を覚える。
この会社はガーネの弟、メガの会社だと聞いていた。
しかし、このギザもまた社長なのだと名乗る。
なら、
「どうされたのデス?」
「いや、君がガーネの弟?」
ガイア族は擬態出来るみたいな話をしていたし、もしかするとガーネの弟がこの女の子、ギザに擬態して人間社会に溶け込んでいるのかもしれない。
と、来人はそう思った。
「ああ、その事デスか。それは違うのデスよ。まあ、詳しい話は後でするのデス」
しかし、違ったらしい。
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「それじゃあ、ミミとナオはワタシが案内するのデス。後でワタシもそちらへ合流するので、メガさんの所への案内はガーネさんにお願いするのデス」
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神様の事を知らない、人間の奈緒がこの場に居るからだ。
「うん? 来人とテイテイは別行動なのか?」
来人たちも会社見学に来たのだと思っていた奈緒は、疑問の声を上げる。
「そうなんだ、ちょっと人に会う約束が有るから」
「じゃあ、終わったら来人たちも一緒にご飯食べよ!」
来人が答えると、それに美海が反応する。
「分かった、時間合いそうだったら連絡するね」
美海と奈緒はギザの案内の元会社見学へ。
そして来人とテイテイはガーネに連れられて広いホールを抜けて、受付もスルーして地下へと向かった。
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