15 / 150
第一章 百鬼夜行編
#15 好敵手
しおりを挟む
「その……知らなかったとはいえ、勝手に邪魔しに来て悪かった、ごめん」
「ううん。僕もいきなり襲い掛かってりしてごめんねー」
ユウリのお説教が終わった後。
来人は先程倒した鬼の核を陸へと渡して、二人は和解した。
「でも、それぞれ持ち場みたいなのが出来てるのなら、これからは他の地域にも行かない方がいいのかな?」
そんな来人の疑問に、陸の相棒モシャが答える。
「いいや、生活費を稼がなきゃならない陸としては死活問題なんだよ」
「あはは……。実は両親共昔鬼に殺されちゃっててねー。今うちは僕とこいつともう一人の三人暮らし、頑張って働かなきゃなんだー」
陸は来人と違って親が居らず、神だからと言って金銭的に恵まれている訳でなかった。
「それは……そうだったんだ。僕も昔、親友を鬼に殺されているんだ。その仇を討つ為に、戦っている」
そう話していると、ガーネが口を挟む。
「でも、お前の“父親も”神様、それも王の血統のはずだネ」
「確かに。陸の両親を殺せる鬼って――」
そんな疑問に、陸は答える。
「――『蒼』の鬼、それが僕の家族を殺した鬼の名前だよ。もっとも、親父が僕を守って相打ちに持ち込んだから、もう討伐済みだけどねー」
その後も、二人はお互いの話を話し合った。
何だかんだで似た者同士だった二人は、さっきまで本気で戦っていた事も忘れて、意気投合して仲良くなってしまった。
ユウリも仲直り(?)をした二人を見てうんうんと満足気だ。
「僕ら、似た者同士だったんだねー」
「だね。まさか陸も半神半人だったなんて、驚いたよ」
そう、先程ガーネが陸の両親の話になった際に父親だけに言及していた件が気になって、聞いてみた。
すると、なんと陸もまた神の父と人間の母の間に産まれた半神半人なのだと言う。
二人は同じ二代目神王の孫にあたる、つまり従兄弟同士だ。
「でも、三人中二人が半神半人の継承戦って、大丈夫なのかな……」
来人は少し不安になって渋い顔になる。
「天界ではもう一人の神王候補者――“ティル”って純血が王になるんじゃないかって下馬評だネ」
「ああ、やっぱり……」
来人と陸は少し肩を落とすが、そこにユウリがフォローを入れる。
「まあまあ、大丈夫ですよ。二人共れっきとした王の血筋ですから。確かに、ガーネさんの言う通り純血に拘る古臭い派閥も居ない事はないですが」
「ああ、天界に行こうって話になった時にテイテイ君たちを止めてたのはそれで……」
「そうですね、良く思わない神様も居るんですよ」
ユウリは少し眉を下げた。
そう言えば、ユウリは元人間だと言っていた。
であれば、そういう純血主義の神様に嫌な思いをさせられた経験もあるのかもしれない。
「あれ? もしかして、来人はまだ天界に行った事ないの?」
「ああ、うん。一回だけ連れていかれた事は有るんだけど、小さな部屋でちょっと人に会っただけで、まだ核の返還には行った事は無いんだ。核も集まって来たから、明日にでも行こうかとは思ってたんだけど」
「じゃあさ、僕と一緒に行こうよー? 丁度僕も明日行こうと思っていたんだー。僕の方が少し先輩だからね、案内するよー」
「本当? じゃあ、お願いしようかな」
まさかの申し出だ。
勿論断る理由なんてない。
「ネはこいつと一緒は嫌だネ!」
「俺もガーネと一緒は嫌だよ、陸!」
「文句言わない」
来人と陸は自分の相棒を適当に宥めて黙らせる。
旧知の二人は犬猿の仲だ。犬とイタチだけど。
そんな来人達の様子を見て、ユウリは「ふふっ」と笑みを溢す。
「どうしたんですか?」
「あ、いえ。来人君に新しいお友達が出来て、わたしも嬉しいなって。――陸君、来人君と仲良くしてあげてくださいね」
「はーい、こちらこそです」
ユウリはにこにことまるで母親の様な事を言う。
来人は少し照れ臭くなって話を逸らす。
「――でも、これから継承戦で戦うって相手と仲良くしてて良いのかな」
「何言ってるんですか、競い合う事といがみ合う事は違います。必要なのは敵対心ではなく競争心、相手を認めてリスペクトする事が大切なんです」
「すごい、先生っぽいですね」
「来人君? わたしは先生ですよ?」
「そうでした」
その日は陸と明日共に天界へと行く約束をした後、解散となった。
来人の好敵手であり、同じく三代目神王候補者である大熊陸。
(あのままユウリ先生が割って入らずに戦っていて、果たして僕は勝てただろうか……)
その実力は来人と同格――いや、それ以上の物だった。
年齢は変わらなくても、陸は来人と違ってもっと幼い頃からずっと神として生きて来た。
生きる為に、もう一人居ると言っていた家族を養う為に、戦ってきた。
そのたった数年分。
神様の時間感覚からすれば小さい様で、それでも人間の感覚からすれば大きな差。
それは確実にアドバンテージという壁となって、二人の間に存在していた。
そう来人は思っていた。
「……なあ、ガーネ」
「んネ?」
「僕、もっと強くなるよ」
このままでは、秋斗の仇を討つなんて目的には手が届かない。
『赫』の鬼には勝てない。
もっと学ぶ必要が有る、もっと力をつける必要が有る。
「ネ。らいたんなら出来るネ」
「ああ」
来人は決意も新たに、首から下げた十字架――絆の三十字を握りしめた。
「ううん。僕もいきなり襲い掛かってりしてごめんねー」
ユウリのお説教が終わった後。
来人は先程倒した鬼の核を陸へと渡して、二人は和解した。
「でも、それぞれ持ち場みたいなのが出来てるのなら、これからは他の地域にも行かない方がいいのかな?」
そんな来人の疑問に、陸の相棒モシャが答える。
「いいや、生活費を稼がなきゃならない陸としては死活問題なんだよ」
「あはは……。実は両親共昔鬼に殺されちゃっててねー。今うちは僕とこいつともう一人の三人暮らし、頑張って働かなきゃなんだー」
陸は来人と違って親が居らず、神だからと言って金銭的に恵まれている訳でなかった。
「それは……そうだったんだ。僕も昔、親友を鬼に殺されているんだ。その仇を討つ為に、戦っている」
そう話していると、ガーネが口を挟む。
「でも、お前の“父親も”神様、それも王の血統のはずだネ」
「確かに。陸の両親を殺せる鬼って――」
そんな疑問に、陸は答える。
「――『蒼』の鬼、それが僕の家族を殺した鬼の名前だよ。もっとも、親父が僕を守って相打ちに持ち込んだから、もう討伐済みだけどねー」
その後も、二人はお互いの話を話し合った。
何だかんだで似た者同士だった二人は、さっきまで本気で戦っていた事も忘れて、意気投合して仲良くなってしまった。
ユウリも仲直り(?)をした二人を見てうんうんと満足気だ。
「僕ら、似た者同士だったんだねー」
「だね。まさか陸も半神半人だったなんて、驚いたよ」
そう、先程ガーネが陸の両親の話になった際に父親だけに言及していた件が気になって、聞いてみた。
すると、なんと陸もまた神の父と人間の母の間に産まれた半神半人なのだと言う。
二人は同じ二代目神王の孫にあたる、つまり従兄弟同士だ。
「でも、三人中二人が半神半人の継承戦って、大丈夫なのかな……」
来人は少し不安になって渋い顔になる。
「天界ではもう一人の神王候補者――“ティル”って純血が王になるんじゃないかって下馬評だネ」
「ああ、やっぱり……」
来人と陸は少し肩を落とすが、そこにユウリがフォローを入れる。
「まあまあ、大丈夫ですよ。二人共れっきとした王の血筋ですから。確かに、ガーネさんの言う通り純血に拘る古臭い派閥も居ない事はないですが」
「ああ、天界に行こうって話になった時にテイテイ君たちを止めてたのはそれで……」
「そうですね、良く思わない神様も居るんですよ」
ユウリは少し眉を下げた。
そう言えば、ユウリは元人間だと言っていた。
であれば、そういう純血主義の神様に嫌な思いをさせられた経験もあるのかもしれない。
「あれ? もしかして、来人はまだ天界に行った事ないの?」
「ああ、うん。一回だけ連れていかれた事は有るんだけど、小さな部屋でちょっと人に会っただけで、まだ核の返還には行った事は無いんだ。核も集まって来たから、明日にでも行こうかとは思ってたんだけど」
「じゃあさ、僕と一緒に行こうよー? 丁度僕も明日行こうと思っていたんだー。僕の方が少し先輩だからね、案内するよー」
「本当? じゃあ、お願いしようかな」
まさかの申し出だ。
勿論断る理由なんてない。
「ネはこいつと一緒は嫌だネ!」
「俺もガーネと一緒は嫌だよ、陸!」
「文句言わない」
来人と陸は自分の相棒を適当に宥めて黙らせる。
旧知の二人は犬猿の仲だ。犬とイタチだけど。
そんな来人達の様子を見て、ユウリは「ふふっ」と笑みを溢す。
「どうしたんですか?」
「あ、いえ。来人君に新しいお友達が出来て、わたしも嬉しいなって。――陸君、来人君と仲良くしてあげてくださいね」
「はーい、こちらこそです」
ユウリはにこにことまるで母親の様な事を言う。
来人は少し照れ臭くなって話を逸らす。
「――でも、これから継承戦で戦うって相手と仲良くしてて良いのかな」
「何言ってるんですか、競い合う事といがみ合う事は違います。必要なのは敵対心ではなく競争心、相手を認めてリスペクトする事が大切なんです」
「すごい、先生っぽいですね」
「来人君? わたしは先生ですよ?」
「そうでした」
その日は陸と明日共に天界へと行く約束をした後、解散となった。
来人の好敵手であり、同じく三代目神王候補者である大熊陸。
(あのままユウリ先生が割って入らずに戦っていて、果たして僕は勝てただろうか……)
その実力は来人と同格――いや、それ以上の物だった。
年齢は変わらなくても、陸は来人と違ってもっと幼い頃からずっと神として生きて来た。
生きる為に、もう一人居ると言っていた家族を養う為に、戦ってきた。
そのたった数年分。
神様の時間感覚からすれば小さい様で、それでも人間の感覚からすれば大きな差。
それは確実にアドバンテージという壁となって、二人の間に存在していた。
そう来人は思っていた。
「……なあ、ガーネ」
「んネ?」
「僕、もっと強くなるよ」
このままでは、秋斗の仇を討つなんて目的には手が届かない。
『赫』の鬼には勝てない。
もっと学ぶ必要が有る、もっと力をつける必要が有る。
「ネ。らいたんなら出来るネ」
「ああ」
来人は決意も新たに、首から下げた十字架――絆の三十字を握りしめた。
0
お気に入りに追加
238
あなたにおすすめの小説
魔石と神器の物語 ~アイテムショップの美人姉妹は、史上最強の助っ人です!~
エール
ファンタジー
古代遺跡群攻略都市「イフカ」を訪れた新進気鋭の若き冒険者(ハンター)、ライナス。
彼が立ち寄った「魔法堂 白銀の翼」は、一風変わったアイテムを扱う魔道具専門店だった。
経営者は若い美人姉妹。
妹は自ら作成したアイテムを冒険の実践にて試用する、才能溢れる魔道具製作者。
そして姉の正体は、特定冒険者と契約を交わし、召喚獣として戦う闇の狂戦士だった。
最高純度の「超魔石」と「充魔石」を体内に埋め込まれた不死属性の彼女は、呪われし武具を纏い、補充用の魔石を求めて戦場に向かう。いつの日か、「人間」に戻ることを夢見て――。
【中間選考残作品】医大生が聖女として異世界に召喚されましたが、魔力はからっきしなので現代医術の力で治癒魔法を偽装します!【3章終】
みやこ。@他コン2作通過
ファンタジー
♦️カクヨム様で開催されたコンテストで中間選考に残った作品です。
元医療従事者によるちょっぴりリアルな異世界転移ラブコメディ♡
唱える呪文はデタラメ、杖は注射器、聖水ならぬ聖薬で無垢な人々を欺き、王子を脅す。突然異世界に飛ばされても己の知識と生存本能で図太く生き残る......そんな聖女のイメージとはかけ離れた一風変わった聖女(仮)の黒宮小夜、20歳。
彼女は都内の医科大学に特待生として通う少しだけ貧しい普通の女の子だったが、ある日突然異世界に召喚されてしまう。
しかし、聖女として異世界召喚されたというのに、小夜には魔力が無かった。その代わりに小夜を召喚したという老婆に勝手に改造されたスマートフォンに唯一残った不思議なアプリで元の世界の医療器具や医薬品を召喚出来る事に気付く。
小夜が召喚されたエーデルシュタイン王国では王の不貞により生まれ、国を恨んでいる第二王子による呪いで国民が次々と亡くなっているという。
しかし、医者を目指す小夜は直ぐにそれが呪いによる物では無いと気が付いた。
聖女では無く医者の卵として困っている人々を助けようとするが、エーデルシュタイン王国では全ての病は呪いや悪魔による仕業とされ、治療といえば聖職者の仕事であった。
小夜は召喚された村の人達の信用を得て当面の生活を保障して貰うため、成り行きから聖女を騙り、病に苦しむ人々を救う事になるのだった————。
★登場人物
・黒宮小夜(くろみやさよ)⋯⋯20歳、貧乏育ちで色々と苦労したため気が強い。家族に迷惑を掛けない為に死に物狂いで勉強し、医大の特待生という立場を勝ち取った。
・ルッツ⋯⋯21歳、小夜が召喚された村の村長の息子。身体は大きいが小心者。
・フィン⋯⋯18歳、儚げな美少年。聖女に興味津々。
・ミハエル・フォン・ヴィルヘルム⋯⋯20歳、エーデルシュタイン王国の第二王子。不思議な見た目をしている。
・ルイス・シュミット⋯⋯19歳、ミハエルの護衛騎士。
⚠️ 薬や器具の名前が偶に出てきますが、なんか薬使ってるな〜くらいの認識で問題ございません。また、誤りがあった場合にはご指摘いただけますと幸いです。
現在、ファンタジー小説大賞に参加中です。応援していただけると嬉しいです!
angel observerⅢ 大地鳴動
蒼上愛三(あおうえあいみ)
ファンタジー
審判の時が再び訪れた。試されるのは神か人か・・・。
ヒルデたちの前に立ち塞がるのはガイア、今なお心を探す彼女にガイアの圧倒的な力が猛威を振るう時人々は何を思うのか。
少女たちは死地へと赴く。
angel observer の第3章「大地鳴動編」開幕!

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・

幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる