14 / 150
第一章 百鬼夜行編
#14 もう一本の柱
しおりを挟む
来人はもう一人の神王候補者、陸と対峙する。
「はぁっ!!」
「おらああああ!!!」
来人は十字架の剣を振るい、陸は大鎌を振り回す。
互いに金色の弧を描き、刃と刃がぶつかり合う。
「なかなかやるじゃねえか。――なら、少し本気を出してやるか」
数度の打ち合いの跡、陸は自身の色を発動させた。
「――陸の色は『炎』。全てを焼き尽くす、神の炎さ」
陸の持つ王の証の大鎌、その刃に炎を纏う。
「――おらおらァ!! その程度かァ!?」
陸はその炎を纏う煉獄の鎌を、まるで燃え盛る業火の様に激しく、それでいて舞う様に振るう。
右から刃が向かって来るかと思えば、今度は左。
激しい大鎌のラッシュが来人を襲う。
「ぐっ……」
来人はその炎をなんとか剣で受け、いなす。
しかし、ただでさえリーチの長い大鎌の攻撃に加えて、炎纏う事によって更にそのリーチは伸びている。
炎が掠めるだけで、肌を焼く。
来人の十字架の剣の有効範囲まで入り込めない。
しかし、来人の『鎖』の色も負けてはいない。
鍔迫り合いの間に鎖を巻き取る高速移動を絡めて縦横無尽に動き、手数で対抗する。
しかし、陸はその高速移動も見切ったかの様に対応し、背後に回っても長い鎌の柄で防がれてしまい、ついには手数が追いつかれる。
「終わりだァ!!」
「しまっ――」
来人の十字架の剣が陸の大鎌によって絡め捕られ、弾かれる。
金色の剣の形をしていた柱は、主の手を離れて十字架へと戻り、砂場に刺さる。
陸の持つ大鎌の纏う炎がより激しさを増す。
そして、返しの刃でより強く大きな炎の斬撃が繰り出される。
そのまま受ければ焼き殺されてしまうだろう。
「らいたん!!」
ガーネは全力で波動を注ぎ込み、『氷』の色を発動。
吹雪を起こしてモシャの作り出す風の壁を相殺する。
しかし、来人の元へは間に合わない。
大鎌が、来人に降り下ろされる。
――来人はユウリ先生の授業を思い出す。
神の力は想像を創造する。
しかし、それも無制限では無い。
何故神は『鎖』や『氷』の様に色として特定のイメージをメインとして使うのか。
それはイメージを具現化するまでのタイムラグだ。
自分中に強く残るイメージを魂の柱と紐づけて、器の上で色として固定しておくことで、その力はいつでも即座に呼び出せる。
逆に新たな物を想像しようとすれば、その骨格や形状、材質など全てをゼロからイメージして構築する必要が有るので、咄嗟の戦闘で上手く活用出来ないのだ。
勿論色を幾つも魂の器に固定してしまえば、その分容量を食ってしまうし、器の世界には来人が夢で見た様に記憶なんかも保存されているのでその全てを色の固定には充てられない。
パレットの上が絵の具でいっぱいになってしまえば、新たな色を調色する場所が無い。
白い余白を残しておく事で、初めて赤と青を混ぜて紫を作る事が出来るのだ。
――来人君は、わたしよりも遥かに強い素質を持っています。
普通の神々は魂の柱と紐づけた色を一つ持つのがやっと。
色を二つも三つも持てる神は、それだけ器に余裕が有る者だけだ。
しかし裏を返せば、色を二つ持てる程に器に余裕が有れば、そして色と紐づけられる柱を二本持っていれば、それは理論上可能なのである。
つまり――、
――王の血を継ぎ、破格の器と波動を持った来人君なら、出来るはずです。
「何ッ……!?」
確実に攻撃が通ったと思っていた陸は、驚きの声を上げる。
「らいたん! それは――」
柱である十字架を弾き飛ばされたはずの来人の手には、もう一本の金色の剣。
その剣の柄と刀身の間には「く」の字と「V」の字の広がった方同士を合わせた特徴的な“王の証の意匠”が残っている。
来人の二本目の魂の柱――王の証の剣だ。
来人はその二本目の剣で陸の鎌を受け止める。
「――継承戦なんてどうでもいい。でも、俺は秋斗の仇を討つんだ。――だから、こんな所で、負ける訳にはいかない」
そして、弾く。
「――はあああぁぁ!!!」
そして、来人が王の証の剣の切先を陸に突き付ける。
その切先からは“泡”が産み出され、水球の弾丸となって放たれる。
来人の二つ目の色、それは陸の『炎』を掻き消す水――『泡沫』の色。
「ぐあああああ!!!」
『泡沫』の色、バブルの弾丸を受けて後方へ吹き飛ばされる陸。
陸の鎌に纏っていた炎も鎮火し、手元を弾かれる。
主の元を離れた柱はその形を鎌から王の証へと戻し、からんと地面に落ちる。
来人の隠していた懐刀、王の証。
見事陸の裏を掻き、形勢逆転。
しかし、陸も折れない。
「クソッ! まだだァ!! オレ様にだって、負けられねえ理由があんだよォ!!」
陸はむくりと身体を起こし、後方へと腕を伸ばす。
すると、弾かれた王の証はひとりでに動き出し、陸の手元へ戻って再び鎌の形を成す。
「なるほど、そういう事も出来るのか。なら――」
来人はそれを見て、自分も砂山に刺さる十字架へと手を伸ばす。
すると、同じく魂の柱たる絆の三十字もまた来人の手へと帰って来て、剣の形を成す。
来人の右手には十字架の剣、左手には王の証の剣。
金色の二刀流だ。
陸は鎌の先で炎を練り上げ、巨大な炎球を作り上げる。
そして、来人もまた二本の切先にバブルを作り出し、対抗する。
『炎』と『泡沫』、相反する二色の色が、ぶつかり合う。
互いに譲れぬ物の為に、目的の為に。
そして、二人の全力の攻撃が放たれようとした、その時――。
「ちょっと、待ったー!!」
間にユウリが割って入って来た。
ユウリの放った『結晶』の弾丸によって、二人の作り出していた炎球とバブル――王の血筋の二人の神の作り出した渾身の技が、一撃で弾け飛ぶ。
「ちょ、ユウリ先生!?」
「なっ……誰だ?」
驚く来人と、再びの見知らぬ神の来襲に怪訝な表情を浮かべる陸。
「こらっ! 継承戦前に勝手に戦ってどうするんですか!」
どこから持って来たのか、はりせんで二人の頭をぺしりと叩く。
「「いや、でも――」」
二人が言い訳を並べようとする。
しかし――、
「でもやだってじゃありません! そこに座りなさい!」
ユウリ先生のお叱りを受けて、その場で正座させられる来人と陸。
すっかり毒気を抜かれた二人。
二人の柱は元の形に戻っていて、来人の髪色も白金から茶へ。
そして、陸の髪も黒になっていた。
「あはは、怒られちゃったねー」
陸は先程までと打って変わって、照れ臭そうに優しい声色で話しかけて来る。
「うぇっ!? お前、そんなキャラだっけ……?」
「陸は戦闘になると頭に血が上って、人が変わるのさ」
モシャが補足してくれた。
つまり、この柔らかな方の陸が本来の性格なのだろう。
「いや、ならお前が止めるネ」
「むりむり。俺には出来ないよ」
「諦めるなネ!」
旧知の仲らしいガーネとモシャは何やらじゃれ合っている。
話してみれば、陸は何てことない優しい青年だった。
ただ自分の狩場に知らない神が居たものだから、獲物を横取りしに来たのかとついかっとなったのだと言う。
「――って、二人共、聞いてますか?」
「はいっ」
「ごめんなさーい」
その後、二人はしばらくユウリ先生のお説教を聞く事になるのだった。
「はぁっ!!」
「おらああああ!!!」
来人は十字架の剣を振るい、陸は大鎌を振り回す。
互いに金色の弧を描き、刃と刃がぶつかり合う。
「なかなかやるじゃねえか。――なら、少し本気を出してやるか」
数度の打ち合いの跡、陸は自身の色を発動させた。
「――陸の色は『炎』。全てを焼き尽くす、神の炎さ」
陸の持つ王の証の大鎌、その刃に炎を纏う。
「――おらおらァ!! その程度かァ!?」
陸はその炎を纏う煉獄の鎌を、まるで燃え盛る業火の様に激しく、それでいて舞う様に振るう。
右から刃が向かって来るかと思えば、今度は左。
激しい大鎌のラッシュが来人を襲う。
「ぐっ……」
来人はその炎をなんとか剣で受け、いなす。
しかし、ただでさえリーチの長い大鎌の攻撃に加えて、炎纏う事によって更にそのリーチは伸びている。
炎が掠めるだけで、肌を焼く。
来人の十字架の剣の有効範囲まで入り込めない。
しかし、来人の『鎖』の色も負けてはいない。
鍔迫り合いの間に鎖を巻き取る高速移動を絡めて縦横無尽に動き、手数で対抗する。
しかし、陸はその高速移動も見切ったかの様に対応し、背後に回っても長い鎌の柄で防がれてしまい、ついには手数が追いつかれる。
「終わりだァ!!」
「しまっ――」
来人の十字架の剣が陸の大鎌によって絡め捕られ、弾かれる。
金色の剣の形をしていた柱は、主の手を離れて十字架へと戻り、砂場に刺さる。
陸の持つ大鎌の纏う炎がより激しさを増す。
そして、返しの刃でより強く大きな炎の斬撃が繰り出される。
そのまま受ければ焼き殺されてしまうだろう。
「らいたん!!」
ガーネは全力で波動を注ぎ込み、『氷』の色を発動。
吹雪を起こしてモシャの作り出す風の壁を相殺する。
しかし、来人の元へは間に合わない。
大鎌が、来人に降り下ろされる。
――来人はユウリ先生の授業を思い出す。
神の力は想像を創造する。
しかし、それも無制限では無い。
何故神は『鎖』や『氷』の様に色として特定のイメージをメインとして使うのか。
それはイメージを具現化するまでのタイムラグだ。
自分中に強く残るイメージを魂の柱と紐づけて、器の上で色として固定しておくことで、その力はいつでも即座に呼び出せる。
逆に新たな物を想像しようとすれば、その骨格や形状、材質など全てをゼロからイメージして構築する必要が有るので、咄嗟の戦闘で上手く活用出来ないのだ。
勿論色を幾つも魂の器に固定してしまえば、その分容量を食ってしまうし、器の世界には来人が夢で見た様に記憶なんかも保存されているのでその全てを色の固定には充てられない。
パレットの上が絵の具でいっぱいになってしまえば、新たな色を調色する場所が無い。
白い余白を残しておく事で、初めて赤と青を混ぜて紫を作る事が出来るのだ。
――来人君は、わたしよりも遥かに強い素質を持っています。
普通の神々は魂の柱と紐づけた色を一つ持つのがやっと。
色を二つも三つも持てる神は、それだけ器に余裕が有る者だけだ。
しかし裏を返せば、色を二つ持てる程に器に余裕が有れば、そして色と紐づけられる柱を二本持っていれば、それは理論上可能なのである。
つまり――、
――王の血を継ぎ、破格の器と波動を持った来人君なら、出来るはずです。
「何ッ……!?」
確実に攻撃が通ったと思っていた陸は、驚きの声を上げる。
「らいたん! それは――」
柱である十字架を弾き飛ばされたはずの来人の手には、もう一本の金色の剣。
その剣の柄と刀身の間には「く」の字と「V」の字の広がった方同士を合わせた特徴的な“王の証の意匠”が残っている。
来人の二本目の魂の柱――王の証の剣だ。
来人はその二本目の剣で陸の鎌を受け止める。
「――継承戦なんてどうでもいい。でも、俺は秋斗の仇を討つんだ。――だから、こんな所で、負ける訳にはいかない」
そして、弾く。
「――はあああぁぁ!!!」
そして、来人が王の証の剣の切先を陸に突き付ける。
その切先からは“泡”が産み出され、水球の弾丸となって放たれる。
来人の二つ目の色、それは陸の『炎』を掻き消す水――『泡沫』の色。
「ぐあああああ!!!」
『泡沫』の色、バブルの弾丸を受けて後方へ吹き飛ばされる陸。
陸の鎌に纏っていた炎も鎮火し、手元を弾かれる。
主の元を離れた柱はその形を鎌から王の証へと戻し、からんと地面に落ちる。
来人の隠していた懐刀、王の証。
見事陸の裏を掻き、形勢逆転。
しかし、陸も折れない。
「クソッ! まだだァ!! オレ様にだって、負けられねえ理由があんだよォ!!」
陸はむくりと身体を起こし、後方へと腕を伸ばす。
すると、弾かれた王の証はひとりでに動き出し、陸の手元へ戻って再び鎌の形を成す。
「なるほど、そういう事も出来るのか。なら――」
来人はそれを見て、自分も砂山に刺さる十字架へと手を伸ばす。
すると、同じく魂の柱たる絆の三十字もまた来人の手へと帰って来て、剣の形を成す。
来人の右手には十字架の剣、左手には王の証の剣。
金色の二刀流だ。
陸は鎌の先で炎を練り上げ、巨大な炎球を作り上げる。
そして、来人もまた二本の切先にバブルを作り出し、対抗する。
『炎』と『泡沫』、相反する二色の色が、ぶつかり合う。
互いに譲れぬ物の為に、目的の為に。
そして、二人の全力の攻撃が放たれようとした、その時――。
「ちょっと、待ったー!!」
間にユウリが割って入って来た。
ユウリの放った『結晶』の弾丸によって、二人の作り出していた炎球とバブル――王の血筋の二人の神の作り出した渾身の技が、一撃で弾け飛ぶ。
「ちょ、ユウリ先生!?」
「なっ……誰だ?」
驚く来人と、再びの見知らぬ神の来襲に怪訝な表情を浮かべる陸。
「こらっ! 継承戦前に勝手に戦ってどうするんですか!」
どこから持って来たのか、はりせんで二人の頭をぺしりと叩く。
「「いや、でも――」」
二人が言い訳を並べようとする。
しかし――、
「でもやだってじゃありません! そこに座りなさい!」
ユウリ先生のお叱りを受けて、その場で正座させられる来人と陸。
すっかり毒気を抜かれた二人。
二人の柱は元の形に戻っていて、来人の髪色も白金から茶へ。
そして、陸の髪も黒になっていた。
「あはは、怒られちゃったねー」
陸は先程までと打って変わって、照れ臭そうに優しい声色で話しかけて来る。
「うぇっ!? お前、そんなキャラだっけ……?」
「陸は戦闘になると頭に血が上って、人が変わるのさ」
モシャが補足してくれた。
つまり、この柔らかな方の陸が本来の性格なのだろう。
「いや、ならお前が止めるネ」
「むりむり。俺には出来ないよ」
「諦めるなネ!」
旧知の仲らしいガーネとモシャは何やらじゃれ合っている。
話してみれば、陸は何てことない優しい青年だった。
ただ自分の狩場に知らない神が居たものだから、獲物を横取りしに来たのかとついかっとなったのだと言う。
「――って、二人共、聞いてますか?」
「はいっ」
「ごめんなさーい」
その後、二人はしばらくユウリ先生のお説教を聞く事になるのだった。
0
お気に入りに追加
238
あなたにおすすめの小説
魔石と神器の物語 ~アイテムショップの美人姉妹は、史上最強の助っ人です!~
エール
ファンタジー
古代遺跡群攻略都市「イフカ」を訪れた新進気鋭の若き冒険者(ハンター)、ライナス。
彼が立ち寄った「魔法堂 白銀の翼」は、一風変わったアイテムを扱う魔道具専門店だった。
経営者は若い美人姉妹。
妹は自ら作成したアイテムを冒険の実践にて試用する、才能溢れる魔道具製作者。
そして姉の正体は、特定冒険者と契約を交わし、召喚獣として戦う闇の狂戦士だった。
最高純度の「超魔石」と「充魔石」を体内に埋め込まれた不死属性の彼女は、呪われし武具を纏い、補充用の魔石を求めて戦場に向かう。いつの日か、「人間」に戻ることを夢見て――。
angel observerⅢ 大地鳴動
蒼上愛三(あおうえあいみ)
ファンタジー
審判の時が再び訪れた。試されるのは神か人か・・・。
ヒルデたちの前に立ち塞がるのはガイア、今なお心を探す彼女にガイアの圧倒的な力が猛威を振るう時人々は何を思うのか。
少女たちは死地へと赴く。
angel observer の第3章「大地鳴動編」開幕!
【中間選考残作品】医大生が聖女として異世界に召喚されましたが、魔力はからっきしなので現代医術の力で治癒魔法を偽装します!【3章終】
みやこ。@他コン2作通過
ファンタジー
♦️カクヨム様で開催されたコンテストで中間選考に残った作品です。
元医療従事者によるちょっぴりリアルな異世界転移ラブコメディ♡
唱える呪文はデタラメ、杖は注射器、聖水ならぬ聖薬で無垢な人々を欺き、王子を脅す。突然異世界に飛ばされても己の知識と生存本能で図太く生き残る......そんな聖女のイメージとはかけ離れた一風変わった聖女(仮)の黒宮小夜、20歳。
彼女は都内の医科大学に特待生として通う少しだけ貧しい普通の女の子だったが、ある日突然異世界に召喚されてしまう。
しかし、聖女として異世界召喚されたというのに、小夜には魔力が無かった。その代わりに小夜を召喚したという老婆に勝手に改造されたスマートフォンに唯一残った不思議なアプリで元の世界の医療器具や医薬品を召喚出来る事に気付く。
小夜が召喚されたエーデルシュタイン王国では王の不貞により生まれ、国を恨んでいる第二王子による呪いで国民が次々と亡くなっているという。
しかし、医者を目指す小夜は直ぐにそれが呪いによる物では無いと気が付いた。
聖女では無く医者の卵として困っている人々を助けようとするが、エーデルシュタイン王国では全ての病は呪いや悪魔による仕業とされ、治療といえば聖職者の仕事であった。
小夜は召喚された村の人達の信用を得て当面の生活を保障して貰うため、成り行きから聖女を騙り、病に苦しむ人々を救う事になるのだった————。
★登場人物
・黒宮小夜(くろみやさよ)⋯⋯20歳、貧乏育ちで色々と苦労したため気が強い。家族に迷惑を掛けない為に死に物狂いで勉強し、医大の特待生という立場を勝ち取った。
・ルッツ⋯⋯21歳、小夜が召喚された村の村長の息子。身体は大きいが小心者。
・フィン⋯⋯18歳、儚げな美少年。聖女に興味津々。
・ミハエル・フォン・ヴィルヘルム⋯⋯20歳、エーデルシュタイン王国の第二王子。不思議な見た目をしている。
・ルイス・シュミット⋯⋯19歳、ミハエルの護衛騎士。
⚠️ 薬や器具の名前が偶に出てきますが、なんか薬使ってるな〜くらいの認識で問題ございません。また、誤りがあった場合にはご指摘いただけますと幸いです。
現在、ファンタジー小説大賞に参加中です。応援していただけると嬉しいです!
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
強制フラグは、いりません! ~今いる世界が、誰かの二次小説の中だなんて思うかよ! JKと禁断の恋愛するなら、自力でやらせてもらうからっ!~
ハル*
ファンタジー
高校教師の俺。
いつもと同じように過ごしていたはずなのに、ある日を境にちょっとずつ何かが変わっていく。
テスト準備期間のある放課後。行き慣れた部室に向かった俺の目の前に、ぐっすり眠っているマネージャーのあの娘。
そのシチュエーションの最中、頭ん中で変な音と共に、俺の日常を変えていく声が聞こえた。
『強制フラグを、立てますか?』
その言葉自体を知らないわけじゃない。
だがしかし、そのフラグって、何に対してなんだ?
聞いたことがない声。聞こえてくる場所も、ハッキリしない。
混乱する俺に、さっきの声が繰り返された。
しかも、ちょっとだけ違うセリフで。
『強制フラグを立てますよ? いいですね?』
その変化は、目の前の彼女の名前を呼んだ瞬間に訪れた。
「今日って、そんなに疲れるようなことあったか?」
今まで感じたことがない違和感に、さっさと目の前のことを終わらせようとした俺。
結論づけた瞬間、俺の体が勝手に動いた。
『強制フラグを立てました』
その声と、ほぼ同時に。
高校教師の俺が、自分の気持ちに反する行動を勝手に決めつけられながら、
女子高生と禁断の恋愛?
しかも、勝手に決めつけているのが、どこぞの誰かが書いている某アプリの二次小説の作者って……。
いやいや。俺、そんなセリフ言わないし!
甘い言葉だなんて、吐いたことないのに、勝手に言わせないでくれって!
俺のイメージが崩れる一方なんだけど!
……でも、この娘、いい子なんだよな。
っていうか、この娘を嫌うようなやつなんて、いるのか?
「ごめんなさい。……センセイは、先生なのに。好きに…なっちゃ、だめなのに」
このセリフは、彼女の本心か? それともこれも俺と彼女の恋愛フラグが立たせられているせい?
誰かの二次小説の中で振り回される高校教師と女子高生の恋愛物語が、今、はじまる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる