10 / 150
第一章 百鬼夜行編
#10 器の世界
しおりを挟む
二人と一匹は階段を上り、来人の部屋へ。
テイテイはガーネを抱き上げて膝の上に置いて、椅子に座る。
「ああ、これ――」
そう言ってテイテイが興味を示したのは来人の机の上に置いてある小箱だ。
それを開ければ、中には三十字。
来人の物でも無く、テイテイの物でもないそれは、亡き秋斗の形見だ。
「うん、もうすぐ命日だからね。墓参りの時に持って行こうと思って」
「そうだな。行く時は誘ってくれ、一緒に行こう」
そう話していると、テイテイの膝の上に居たガーネが口を挟む。
「ネはその秋斗に会った事が無いネ、どんな奴だったんだネ?」
「ああ、そういやそうだな」
秋斗が亡くなったのは十歳の頃の事で、ガーネが来たのはそれよりも後の事だ。
「秋斗は良い奴だったよ、誰にでも優しかった」
「でも、会った頃は苛められてたよな」
「射的が上手かったから、祭りの時期は僕たちのヒーローだったよね」
「ああ、一発ででかいプラモを三枚抜きした時はびっくりした」
来人とテイテイは口々に思い出を語る。
「……大好きだったんだネ」
「ああ」
「もちろんだ」
しかし、その秋斗はもう居ない。
鬼の手によって、殺されてしまった。
その少ししんみりとしてしまった空気を変えようと、ガーネが明るく口を開く。
「ところで、らいたん。そろそろ核を持って天界へ行こうと思うネ」
「ああ、そうだ。働いた分のお給料貰わないとね」
天界へ行くのは以前にイリスに無理やり物置の扉に押し込められた時以来だ。
また天界へ行けばアダンに会えるのだろうか。
「だネ。いっぱい頑張ったネ」
ガーネが口の奥から核の入った袋をげろりと出す。
じゃらりと小さな袋の中に中身の詰まった音が鳴る。
「それどうなってんだ?」
「ちょ、やめるネ!」
テイテイがそれに興味を示して、ガーネの口の周りを物色し始めた。
その微笑ましい様子を来人が笑ってみていると、揉みくちゃにされた勢いで今度はガーネの口からいつも戦闘時に使っている刀が飛び出て来た。
げろり。
「ネの愛刀が~」
来人が床に落ちたその刀を拾い上げる。
「これだって、どう見てもガーネの身体のサイズより長いよな」
「な、不思議なもんだ」
「弟がネの器を改造したおかげで、器の世界と口が繋がってるんだネ。いっぱい収納出来て便利だネ」
器、つまりは魂を魔改造している。
最初の授業でユウリが紙に描いた鳥を実体化させていたのと逆の原理で、実際の鳥を絵として紙の中に仕舞い込む、みたいなイメージだろうか。
「お前の弟、何者だよ」
「天才科学者だネ」
「犬、だよな……?」
「そうだネ」
テイテイが疑問の声を上げるが、ガーネの弟という事はガイア族だ。
メイドのイリスも同族だと言うのだから、犬の科学者が居ても今更だろう。
と、来人はそろそろ神様関係の不思議な事にも慣れて来た。
その日の夜、イリスの作ったご馳走を食べた後、二人は同じ部屋で眠った。
広い天野家には部屋も布団も来客用の物が用意されている。
そして――、
「うん? ここは……」
来人は、知らない場所に居た。
見渡せば、真っ白な空間が無限に広がっていて、その白い空間に泡の様な球体がいくつも浮かんでいた。
泡の中には記憶のビジョンが浮かんでいる。
どれも、これまでの来人の過去の記憶、思い出たちだ。
来人は不思議に思いつつも、辺りを見て回ろうと泡の森を掻き分けて歩を進めてみる。
数歩歩いた辺りで、じゃりんと金属音。
「これは、鎖……」
音は来人右腕からの物で、いつの間にか鎖が絡みついていた。
鎖の先は、白い空間の先に繋がっていた。
そして、何故だかその鎖の先にテイテイが居る気がした。
来人はゆっくりと鎖を辿って、その根元を目指す。
すると、無限の白の先から、人影が見えて来た。
向こうも来人の方へと向かって歩いてきている。
「――テイテイ君!」
来人は足早に駆けて行く。
近づいて見れば、テイテイの左腕にも同じ様に鎖が絡みついていた。
「来人。やっぱり居たのか」
「うん。僕もテイテイ君が居るんじゃないかって、そんな気がしてた」
「ここは夢の中――多分、来人の器の世界だ。ほら、来人の髪」
そう言って、テイテイが来人の頭を視線で指す。
自分では視界に入り辛く気付かなかったが、神の力を使っていないというのに、白金色に染まっていた。
「ほんとだ。でも、僕の世界なら、どうしてテイテイ君が?」
「契約しているから、じゃないか。この辺りの泡は、俺との思い出が集まっているみたいだ」
来人もそう言われて、周囲の泡を注視する。
確かにテイテイの言う通り、直近では一緒に夕食を食べたシーンが、そして古い物では出会った頃の一緒にボードゲームやスポーツで勝負した思い出が、泡の中に記憶のビジョンとして浮かんでいた。
器の世界――ガーネも昨晩そんな話をしていたな、と来人は思い返す。
どうやら契約を交わした魂同士は器の世界で繋がっているらしい。
そして、それが夢という形で現れたのだ。
「じゃあさ、もしかして、秋斗との思い出もどこかに――」
契約者であるテイテイとも器の世界で繋がっているのなら、同時に契約を交わした秋斗とも同じのはず。
そう来人が口にすると、今度は来人の左腕に絡みつく鎖が現れた。
まるで来人の想いに、想像に呼応するかの様に。
「行ってみよう」
テイテイはガーネを抱き上げて膝の上に置いて、椅子に座る。
「ああ、これ――」
そう言ってテイテイが興味を示したのは来人の机の上に置いてある小箱だ。
それを開ければ、中には三十字。
来人の物でも無く、テイテイの物でもないそれは、亡き秋斗の形見だ。
「うん、もうすぐ命日だからね。墓参りの時に持って行こうと思って」
「そうだな。行く時は誘ってくれ、一緒に行こう」
そう話していると、テイテイの膝の上に居たガーネが口を挟む。
「ネはその秋斗に会った事が無いネ、どんな奴だったんだネ?」
「ああ、そういやそうだな」
秋斗が亡くなったのは十歳の頃の事で、ガーネが来たのはそれよりも後の事だ。
「秋斗は良い奴だったよ、誰にでも優しかった」
「でも、会った頃は苛められてたよな」
「射的が上手かったから、祭りの時期は僕たちのヒーローだったよね」
「ああ、一発ででかいプラモを三枚抜きした時はびっくりした」
来人とテイテイは口々に思い出を語る。
「……大好きだったんだネ」
「ああ」
「もちろんだ」
しかし、その秋斗はもう居ない。
鬼の手によって、殺されてしまった。
その少ししんみりとしてしまった空気を変えようと、ガーネが明るく口を開く。
「ところで、らいたん。そろそろ核を持って天界へ行こうと思うネ」
「ああ、そうだ。働いた分のお給料貰わないとね」
天界へ行くのは以前にイリスに無理やり物置の扉に押し込められた時以来だ。
また天界へ行けばアダンに会えるのだろうか。
「だネ。いっぱい頑張ったネ」
ガーネが口の奥から核の入った袋をげろりと出す。
じゃらりと小さな袋の中に中身の詰まった音が鳴る。
「それどうなってんだ?」
「ちょ、やめるネ!」
テイテイがそれに興味を示して、ガーネの口の周りを物色し始めた。
その微笑ましい様子を来人が笑ってみていると、揉みくちゃにされた勢いで今度はガーネの口からいつも戦闘時に使っている刀が飛び出て来た。
げろり。
「ネの愛刀が~」
来人が床に落ちたその刀を拾い上げる。
「これだって、どう見てもガーネの身体のサイズより長いよな」
「な、不思議なもんだ」
「弟がネの器を改造したおかげで、器の世界と口が繋がってるんだネ。いっぱい収納出来て便利だネ」
器、つまりは魂を魔改造している。
最初の授業でユウリが紙に描いた鳥を実体化させていたのと逆の原理で、実際の鳥を絵として紙の中に仕舞い込む、みたいなイメージだろうか。
「お前の弟、何者だよ」
「天才科学者だネ」
「犬、だよな……?」
「そうだネ」
テイテイが疑問の声を上げるが、ガーネの弟という事はガイア族だ。
メイドのイリスも同族だと言うのだから、犬の科学者が居ても今更だろう。
と、来人はそろそろ神様関係の不思議な事にも慣れて来た。
その日の夜、イリスの作ったご馳走を食べた後、二人は同じ部屋で眠った。
広い天野家には部屋も布団も来客用の物が用意されている。
そして――、
「うん? ここは……」
来人は、知らない場所に居た。
見渡せば、真っ白な空間が無限に広がっていて、その白い空間に泡の様な球体がいくつも浮かんでいた。
泡の中には記憶のビジョンが浮かんでいる。
どれも、これまでの来人の過去の記憶、思い出たちだ。
来人は不思議に思いつつも、辺りを見て回ろうと泡の森を掻き分けて歩を進めてみる。
数歩歩いた辺りで、じゃりんと金属音。
「これは、鎖……」
音は来人右腕からの物で、いつの間にか鎖が絡みついていた。
鎖の先は、白い空間の先に繋がっていた。
そして、何故だかその鎖の先にテイテイが居る気がした。
来人はゆっくりと鎖を辿って、その根元を目指す。
すると、無限の白の先から、人影が見えて来た。
向こうも来人の方へと向かって歩いてきている。
「――テイテイ君!」
来人は足早に駆けて行く。
近づいて見れば、テイテイの左腕にも同じ様に鎖が絡みついていた。
「来人。やっぱり居たのか」
「うん。僕もテイテイ君が居るんじゃないかって、そんな気がしてた」
「ここは夢の中――多分、来人の器の世界だ。ほら、来人の髪」
そう言って、テイテイが来人の頭を視線で指す。
自分では視界に入り辛く気付かなかったが、神の力を使っていないというのに、白金色に染まっていた。
「ほんとだ。でも、僕の世界なら、どうしてテイテイ君が?」
「契約しているから、じゃないか。この辺りの泡は、俺との思い出が集まっているみたいだ」
来人もそう言われて、周囲の泡を注視する。
確かにテイテイの言う通り、直近では一緒に夕食を食べたシーンが、そして古い物では出会った頃の一緒にボードゲームやスポーツで勝負した思い出が、泡の中に記憶のビジョンとして浮かんでいた。
器の世界――ガーネも昨晩そんな話をしていたな、と来人は思い返す。
どうやら契約を交わした魂同士は器の世界で繋がっているらしい。
そして、それが夢という形で現れたのだ。
「じゃあさ、もしかして、秋斗との思い出もどこかに――」
契約者であるテイテイとも器の世界で繋がっているのなら、同時に契約を交わした秋斗とも同じのはず。
そう来人が口にすると、今度は来人の左腕に絡みつく鎖が現れた。
まるで来人の想いに、想像に呼応するかの様に。
「行ってみよう」
0
お気に入りに追加
238
あなたにおすすめの小説
魔石と神器の物語 ~アイテムショップの美人姉妹は、史上最強の助っ人です!~
エール
ファンタジー
古代遺跡群攻略都市「イフカ」を訪れた新進気鋭の若き冒険者(ハンター)、ライナス。
彼が立ち寄った「魔法堂 白銀の翼」は、一風変わったアイテムを扱う魔道具専門店だった。
経営者は若い美人姉妹。
妹は自ら作成したアイテムを冒険の実践にて試用する、才能溢れる魔道具製作者。
そして姉の正体は、特定冒険者と契約を交わし、召喚獣として戦う闇の狂戦士だった。
最高純度の「超魔石」と「充魔石」を体内に埋め込まれた不死属性の彼女は、呪われし武具を纏い、補充用の魔石を求めて戦場に向かう。いつの日か、「人間」に戻ることを夢見て――。
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
angel observerⅢ 大地鳴動
蒼上愛三(あおうえあいみ)
ファンタジー
審判の時が再び訪れた。試されるのは神か人か・・・。
ヒルデたちの前に立ち塞がるのはガイア、今なお心を探す彼女にガイアの圧倒的な力が猛威を振るう時人々は何を思うのか。
少女たちは死地へと赴く。
angel observer の第3章「大地鳴動編」開幕!

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!
IXA
ファンタジー
30年ほど前、地球に突如として現れたダンジョン。
無限に湧く資源、そしてレベルアップの圧倒的な恩恵に目をつけた人類は、日々ダンジョンの研究へ傾倒していた。
一方特にそれは関係なく、生きる金に困った私、結城フォリアはバイトをするため、最低限の体力を手に入れようとダンジョンへ乗り込んだ。
甘い考えで潜ったダンジョン、しかし笑顔で寄ってきた者達による裏切り、体のいい使い捨てが私を待っていた。
しかし深い絶望の果てに、私は最強のユニークスキルである《スキル累乗》を獲得する--
これは金も境遇も、何もかもが最底辺だった少女が泥臭く苦しみながらダンジョンを探索し、知恵とスキルを駆使し、地べたを這いずり回って頂点へと登り、世界の真実を紐解く話
複数箇所での保存のため、カクヨム様とハーメルン様でも投稿しています
悪行貴族のはずれ息子【第2部 魔法師匠編】
白波 鷹(しらなみ たか)【白波文庫】
ファンタジー
※表紙を第一部と統一しました
★作者個人でAmazonにて自費出版中。Kindle電子書籍有料ランキング「SF・ホラー・ファンタジー」「児童書>読み物」1位にWランクイン!
★第1部はこちら↓
https://www.alphapolis.co.jp/novel/162178383/822911083
「お前みたいな無能は分家がお似合いだ」
幼い頃から魔法を使う事ができた本家の息子リーヴは、そうして魔法の才能がない分家の息子アシックをいつも笑っていた。
東にある小さな街を領地としている悪名高き貴族『ユーグ家』―古くからその街を統治している彼らの実態は酷いものだった。
本家の当主がまともに管理せず、領地は放置状態。にもかかわらず、税の徴収だけ行うことから人々から嫌悪され、さらに近年はその長男であるリーヴ・ユーグの悪名高さもそれに拍車をかけていた。
容姿端麗、文武両道…というのは他の貴族への印象を良くする為の表向きの顔。その実態は父親の権力を駆使して悪ガキを集め、街の人々を困らせて楽しむガキ大将のような人間だった。
悪知恵が働き、魔法も使え、取り巻き達と好き放題するリーヴを誰も止めることができず、人々は『ユーグ家』をやっかんでいた。
さらにリーヴ達は街の人間だけではなく、自分達の分家も馬鹿にしており、中でも分家の長男として生まれたアシック・ユーグを『無能』と呼んで嘲笑うのが日課だった。だが、努力することなく才能に溺れていたリーヴは気付いていなかった。
自分が無能と嘲笑っていたアシックが努力し続けた結果、書庫に眠っていた魔法を全て習得し終えていたことを。そして、本家よりも街の人間達から感心を向けられ、分家の力が強まっていることを。
やがて、リーヴがその事実に気付いた時にはもう遅かった。
アシックに追い抜かれた焦りから魔法を再び学び始めたが、今さら才能が実ることもなく二人の差は徐々に広まっていくばかり。
そんな中、リーヴの妹で『忌み子』として幽閉されていたユミィを助けたのを機に、アシックは本家を変えていってしまい…?
◇過去最高ランキング
・アルファポリス
男性HOTランキング:10位
・カクヨム
週間ランキング(総合):80位台
週間ランキング(異世界ファンタジー):43位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる