43 / 79
#039 スキルホルダー解放戦線①
しおりを挟む
後日、俺と来海はシロと犬を連れて、第二区画へとやって来た。
ラプラスの悪魔に貰った地図に示されていた場所は、とある個人経営で電子機器の修理や建物の修繕等の事業をしている、店舗兼住宅の建物だった。
当初は真白先生も付いて来ようとしていたが、もしもの事を考えて置いて来た。
シロは今日何をしに行くのかあまり分かっていないのか、いつもの無表情のままぼうっと隣を歩いている。
「この辺りのはずだけれど……ああ、あそこね」
と、スマートフォンの地図アプリを見ながらナビゲートしてくれている来海に付いて行けば、目的地へと到着。
それほど大きくない、ビルとビルの間に在る二階建て。
一階には車庫と店舗が構えられており、二階が居住区の様だ。
車庫のシャッターは開いていて、黒のワゴン車が止められている。その奥に二階に続く階段が在った。
「店は開いてるみたいだな。どうする? 取り敢えず、一人で様子見てこようか?」
「そうね。じゃあ、わたしはシロと一緒にこの辺りで待ってるわね」
「ああ。言うまでもないとは思うが、気を付けろよ」
「もちろんよ。問題ないわ」
来海の心強い台詞を背中で受けながら、俺は単独で店舗の中へと切り込んで行く。
店内はやや油と鉄の匂いがする空間で、何かのパーツ類や工具が商品として並んでいる中に、修理中と思しきバイクが置かれていた。
店奥のレジには一人の中年女性が座っていて、俺が入店すると「いらっしゃいませ」と柔らかい声色で迎えてくれた。
丁度目が合ったので、軽く会釈しつつ近づいて、声を掛ける。
「すみません」
「はい、なんでしょう」
この女の人がスキルホルダー解放戦線のメンバーなのだろうか?
少し考えるが、結局腹の探り合いをしていても無駄だろうと判断し、俺は懐から一枚の写真を取り出して、女性に見せた。
「この写真の女の子の、見覚えは有りませんか?」
あらかじめ用意しておいたシロの写真だ。
相手が解放戦線メンバーなら、何かしらのリアクションを見せてくれるだろう。
しかし、その女性は首を傾げる。
「さあ……? この女の子が、何か?」
「いえ、ここに親族か知り合い方が居るかと思ったんですが……」
おや、彼女は本当にシロの事を知らなさそうだ。
ラプラスの悪魔の占いが外れたか?
しかし、スキルホルダーの千里眼が間違った結果を導き出すなんて、そんな訳――と思っていると、
「でも、もしかすると主人なら分かるかもしれません」
「ああ、ご主人が居られたんですね」
「はい。裏で作業してるので、呼んできますね」
と、女性は暖簾の奥、店の裏へとご主人を呼びに行った。
奥から「あなた、学生さんが来てますよー」と聞こえて来る。
程なくして、すぐに奥から作業着姿の無精ひげを生やした男性が現れた。
「ああ、どうも。ええと、何の御用かな?」
第一印象で、人の良さそうな人だなと思った。
俺は同じ様に写真を見せる。
「この子についてなんですけど――」
と、俺が言い切る前に、男は写真に食いついた。
「アルファ様!? キミ、この子をどこで!?」
アルファ様――それは、これまで出会った解放戦線メンバーたちが口を揃えて言っていた名前。
確か、拉致され、殺されたと言っていたはず。
「アルファ様――それが、この子の名前なんですか?」
「あ、いや、えっと……」
男は言い淀む。
やはりラプラスの悪魔の占いは正しい。どうやらここで間違いなかった様だ。
様子を見るに、この男が解放戦線メンバーなのはもはや疑いようもない。
しかし、これまで出会って来た血気盛んな戦線メンバーは同世代の若者たちだったのに対して、今目の前に居るのは大人の男、その様子にも棘を感じない。
もしかすると――という希望を感じて、俺は一歩踏み込んだ。
「俺たちは解放戦線の事も知っています。もしそちらも何か知っている事が有れば、教えて欲しいです」
「そうか、キミはそこまで……ただの学生という訳では無いみたいだね」
「まさか、ただの一般生徒ですよ。迷子の小さな女の子と犬を保護したので、保護者を探しているだけです」
そう白々しくも言ってみると、男の表情に喜色が浮かぶ。
「犬って、もしかして、ポメラニアンかい!?」
「はい。あなたの飼い犬ですか?」
「ああ、そうなんだ! “あいつら”が来て騒いだ所為で、驚いて逃げ出してしまって、困っていたんだ! ああ、良かった! ジャクソンは無事なんだね!」
男は愛犬の無事にも心底嬉しそうだ。悪い人には見えない。
スキルホルダー解放戦線のメンバーにはこういう人も居るのだろうか?
しかし、これならそれ程警戒する必要も無さそうだ。
「お話を伺っても?」
「ああ、勿論だとも。――と、そうだ、自己紹介がまだだった!」
と、一枚の名刺を取り出して、差し出して来る。
「――私は藍原。“元”スキルホルダー解放戦線のメンバーだ」
それから、俺は来海とシロ、そして犬――ジャクソンを伴って、二階にある藍原宅へとお邪魔した。
よく見れば、車庫の隅に犬用のドッグフードの大きな袋や散歩用のリードなんかのペット用品も転がっていた。
畳の部屋に通され、ちゃぶ台を囲む。
「ねえ、桐祐。本当に大丈夫なの?」
来海が耳打ちする様に言って来た。
シロも隣に座ってはいるが、そわそわと落ち着きなくしている。
「多分な。藍原さんに害意は無さそうだったぞ」
「無さそうって、そんな感覚的な……」
「それに、“相手は大人”だ」
「まあ……そうね」
俺たちは子供でスキルホルダー。相手は無力な大人。
仮に相手がこちらを害そうとして来ても、不意打ちでもしない限りスキルという圧倒的アドバンテージは覆せない。
現に藍原は俺たちの目の前に丸腰で座っている。この間合いなら、仮に拳銃を隠し持っていたとしても、それを引き抜いて発砲するよりも早く、俺と来海のどちらかが制圧出来る。
藍原は少し困った様に笑う。
「そう警戒しないで、私はもうああいう事からは足を洗った身だ。何もしないよ」
そう言う藍原の膝の上には、ポメラニアンのジャクソン。
主人の元へ帰れて嬉しそうに見える。
来海はそれに対して鋭い視線を返しつつ、口を開く。
「それで、一通りの説明はして貰えるのかしら?」
「勿論だとも。だけど、“あいつら”が戻って来る前に済ませたいね」
さっきもそんな事を言っていたな、と思い俺も口を挟む。
「その、“あいつら”と言うのは?」
藍原は答える。
「実は、今うちに戦線メンバーの奴らが押しかけて来てるんだ。何でも解放戦線の活動中に船が特区に漂着してしまったらしく、それで、途中で一緒に居たアルファ様とも逸れてしまったんだと泣きついて来たよ。全く、私はもう戦線とは無関係だと言うのに……。
その押しかけて来たのは二人組で、今は昔のよしみで仕方なくうちの仕事の手伝いをさせていている。今は出払っているが、直に戻って来るはずさ。
でも、アルファ様を見たらまた大騒ぎしてジャクソンが驚いてしまうだろうから、出来ればあいつらとは会わせたくないな」
それ俺も藍原と意見を同じくだ。
現役の戦線メンバーだというのなら、血気盛んな奴らだろう。そんな奴らを、シロに会わせたくはない。
それから、俺の隣――シロの方へと視線を向け、頭を下げる。
「しかし、ご無事で何よりです、アルファ様」
しかし、シロは何のことか分からないと言った様子で、びくりと震えて俺の後ろに隠れてしまった。
その反応に不思議そうにする藍原に対して、来海が溜息と共に説明する。
「この子、記憶喪失なのよ」
「ああ……。あいつらからも海上で抗争が起こったと聞いている。きっと、そこで脳にダメージを負う様な何かが有ったのだろう」
藍原は胸を痛める様に、目じりを下げる。
「それで、アルファっていうのがシロ――この子の本当の名前なのね?」
藍原は強く頷く。
「――この方こそがスキルホルダー解放戦線のリーダー、アルファ様だ」
藍原はそう断言した。
幼い少女シロがスキルホルダー解放戦線のリーダー、アルファ。
その事実を、すぐには呑み込むことが出来なかった。
ラプラスの悪魔に貰った地図に示されていた場所は、とある個人経営で電子機器の修理や建物の修繕等の事業をしている、店舗兼住宅の建物だった。
当初は真白先生も付いて来ようとしていたが、もしもの事を考えて置いて来た。
シロは今日何をしに行くのかあまり分かっていないのか、いつもの無表情のままぼうっと隣を歩いている。
「この辺りのはずだけれど……ああ、あそこね」
と、スマートフォンの地図アプリを見ながらナビゲートしてくれている来海に付いて行けば、目的地へと到着。
それほど大きくない、ビルとビルの間に在る二階建て。
一階には車庫と店舗が構えられており、二階が居住区の様だ。
車庫のシャッターは開いていて、黒のワゴン車が止められている。その奥に二階に続く階段が在った。
「店は開いてるみたいだな。どうする? 取り敢えず、一人で様子見てこようか?」
「そうね。じゃあ、わたしはシロと一緒にこの辺りで待ってるわね」
「ああ。言うまでもないとは思うが、気を付けろよ」
「もちろんよ。問題ないわ」
来海の心強い台詞を背中で受けながら、俺は単独で店舗の中へと切り込んで行く。
店内はやや油と鉄の匂いがする空間で、何かのパーツ類や工具が商品として並んでいる中に、修理中と思しきバイクが置かれていた。
店奥のレジには一人の中年女性が座っていて、俺が入店すると「いらっしゃいませ」と柔らかい声色で迎えてくれた。
丁度目が合ったので、軽く会釈しつつ近づいて、声を掛ける。
「すみません」
「はい、なんでしょう」
この女の人がスキルホルダー解放戦線のメンバーなのだろうか?
少し考えるが、結局腹の探り合いをしていても無駄だろうと判断し、俺は懐から一枚の写真を取り出して、女性に見せた。
「この写真の女の子の、見覚えは有りませんか?」
あらかじめ用意しておいたシロの写真だ。
相手が解放戦線メンバーなら、何かしらのリアクションを見せてくれるだろう。
しかし、その女性は首を傾げる。
「さあ……? この女の子が、何か?」
「いえ、ここに親族か知り合い方が居るかと思ったんですが……」
おや、彼女は本当にシロの事を知らなさそうだ。
ラプラスの悪魔の占いが外れたか?
しかし、スキルホルダーの千里眼が間違った結果を導き出すなんて、そんな訳――と思っていると、
「でも、もしかすると主人なら分かるかもしれません」
「ああ、ご主人が居られたんですね」
「はい。裏で作業してるので、呼んできますね」
と、女性は暖簾の奥、店の裏へとご主人を呼びに行った。
奥から「あなた、学生さんが来てますよー」と聞こえて来る。
程なくして、すぐに奥から作業着姿の無精ひげを生やした男性が現れた。
「ああ、どうも。ええと、何の御用かな?」
第一印象で、人の良さそうな人だなと思った。
俺は同じ様に写真を見せる。
「この子についてなんですけど――」
と、俺が言い切る前に、男は写真に食いついた。
「アルファ様!? キミ、この子をどこで!?」
アルファ様――それは、これまで出会った解放戦線メンバーたちが口を揃えて言っていた名前。
確か、拉致され、殺されたと言っていたはず。
「アルファ様――それが、この子の名前なんですか?」
「あ、いや、えっと……」
男は言い淀む。
やはりラプラスの悪魔の占いは正しい。どうやらここで間違いなかった様だ。
様子を見るに、この男が解放戦線メンバーなのはもはや疑いようもない。
しかし、これまで出会って来た血気盛んな戦線メンバーは同世代の若者たちだったのに対して、今目の前に居るのは大人の男、その様子にも棘を感じない。
もしかすると――という希望を感じて、俺は一歩踏み込んだ。
「俺たちは解放戦線の事も知っています。もしそちらも何か知っている事が有れば、教えて欲しいです」
「そうか、キミはそこまで……ただの学生という訳では無いみたいだね」
「まさか、ただの一般生徒ですよ。迷子の小さな女の子と犬を保護したので、保護者を探しているだけです」
そう白々しくも言ってみると、男の表情に喜色が浮かぶ。
「犬って、もしかして、ポメラニアンかい!?」
「はい。あなたの飼い犬ですか?」
「ああ、そうなんだ! “あいつら”が来て騒いだ所為で、驚いて逃げ出してしまって、困っていたんだ! ああ、良かった! ジャクソンは無事なんだね!」
男は愛犬の無事にも心底嬉しそうだ。悪い人には見えない。
スキルホルダー解放戦線のメンバーにはこういう人も居るのだろうか?
しかし、これならそれ程警戒する必要も無さそうだ。
「お話を伺っても?」
「ああ、勿論だとも。――と、そうだ、自己紹介がまだだった!」
と、一枚の名刺を取り出して、差し出して来る。
「――私は藍原。“元”スキルホルダー解放戦線のメンバーだ」
それから、俺は来海とシロ、そして犬――ジャクソンを伴って、二階にある藍原宅へとお邪魔した。
よく見れば、車庫の隅に犬用のドッグフードの大きな袋や散歩用のリードなんかのペット用品も転がっていた。
畳の部屋に通され、ちゃぶ台を囲む。
「ねえ、桐祐。本当に大丈夫なの?」
来海が耳打ちする様に言って来た。
シロも隣に座ってはいるが、そわそわと落ち着きなくしている。
「多分な。藍原さんに害意は無さそうだったぞ」
「無さそうって、そんな感覚的な……」
「それに、“相手は大人”だ」
「まあ……そうね」
俺たちは子供でスキルホルダー。相手は無力な大人。
仮に相手がこちらを害そうとして来ても、不意打ちでもしない限りスキルという圧倒的アドバンテージは覆せない。
現に藍原は俺たちの目の前に丸腰で座っている。この間合いなら、仮に拳銃を隠し持っていたとしても、それを引き抜いて発砲するよりも早く、俺と来海のどちらかが制圧出来る。
藍原は少し困った様に笑う。
「そう警戒しないで、私はもうああいう事からは足を洗った身だ。何もしないよ」
そう言う藍原の膝の上には、ポメラニアンのジャクソン。
主人の元へ帰れて嬉しそうに見える。
来海はそれに対して鋭い視線を返しつつ、口を開く。
「それで、一通りの説明はして貰えるのかしら?」
「勿論だとも。だけど、“あいつら”が戻って来る前に済ませたいね」
さっきもそんな事を言っていたな、と思い俺も口を挟む。
「その、“あいつら”と言うのは?」
藍原は答える。
「実は、今うちに戦線メンバーの奴らが押しかけて来てるんだ。何でも解放戦線の活動中に船が特区に漂着してしまったらしく、それで、途中で一緒に居たアルファ様とも逸れてしまったんだと泣きついて来たよ。全く、私はもう戦線とは無関係だと言うのに……。
その押しかけて来たのは二人組で、今は昔のよしみで仕方なくうちの仕事の手伝いをさせていている。今は出払っているが、直に戻って来るはずさ。
でも、アルファ様を見たらまた大騒ぎしてジャクソンが驚いてしまうだろうから、出来ればあいつらとは会わせたくないな」
それ俺も藍原と意見を同じくだ。
現役の戦線メンバーだというのなら、血気盛んな奴らだろう。そんな奴らを、シロに会わせたくはない。
それから、俺の隣――シロの方へと視線を向け、頭を下げる。
「しかし、ご無事で何よりです、アルファ様」
しかし、シロは何のことか分からないと言った様子で、びくりと震えて俺の後ろに隠れてしまった。
その反応に不思議そうにする藍原に対して、来海が溜息と共に説明する。
「この子、記憶喪失なのよ」
「ああ……。あいつらからも海上で抗争が起こったと聞いている。きっと、そこで脳にダメージを負う様な何かが有ったのだろう」
藍原は胸を痛める様に、目じりを下げる。
「それで、アルファっていうのがシロ――この子の本当の名前なのね?」
藍原は強く頷く。
「――この方こそがスキルホルダー解放戦線のリーダー、アルファ様だ」
藍原はそう断言した。
幼い少女シロがスキルホルダー解放戦線のリーダー、アルファ。
その事実を、すぐには呑み込むことが出来なかった。
1
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説

ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※
結婚を前提に!〜結婚したけりゃ神になれ〜
変わる子ちゃん
ファンタジー
『イケメンなだけで幸せ』
『イケメンなだけで女遊びし放題』
『イケメンなだけで苦労しない』
『イケメンなだけで〜……』
うるせーー!!!
だったらなんで、俺に彼女が居ないんだ!
だったらなんで、女に苦労してるんだ!!
雑誌の表紙に居ても違和感ねぇってどれだけ言われたと思ってんだよ!
学校で「雑誌の中のモデルより、会えるリアル」の言葉流行らせたの俺だぞ!?
充分イケメンなハズなのに!
「…なのになんでだ!爆ぜろリア充ーーっ!!」
あ。
ごめん。
俺、この後リア充になりました。
でも結婚までの道のりがやべーから許して!
とあるおっさんのVRMMO活動記
椎名ほわほわ
ファンタジー
VRMMORPGが普及した世界。
念のため申し上げますが戦闘も生産もあります。
戦闘は生々しい表現も含みます。
のんびりする時もあるし、えぐい戦闘もあります。
また一話一話が3000文字ぐらいの日記帳ぐらいの分量であり
一人の冒険者の一日の活動記録を覗く、ぐらいの感覚が
お好みではない場合は読まれないほうがよろしいと思われます。
また、このお話の舞台となっているVRMMOはクリアする事や
無双する事が目的ではなく、冒険し生きていくもう1つの人生が
テーマとなっているVRMMOですので、極端に戦闘続きという
事もございません。
また、転生物やデスゲームなどに変化することもございませんので、そのようなお話がお好みの方は読まれないほうが良いと思われます。
世界中にダンジョンが出来た。何故か俺の部屋にも出来た。
阿吽
ファンタジー
クリスマスの夜……それは突然出現した。世界中あらゆる観光地に『扉』が現れる。それは荘厳で魅惑的で威圧的で……様々な恩恵を齎したそれは、かのファンタジー要素に欠かせない【ダンジョン】であった!
※カクヨムにて先行投稿中
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる