19 / 31
第19話 ハリウッド映画のような
しおりを挟む
緩やかな坂道をゆっくり下る。
滑り台があれば乗りたいくらい暑かったけど、わたしは別の意味で熱かった。
手を繋いで歩くのは久しぶりで、アキは自然に指を絡めてきた。
こういうのはすごくいい。
二人の気持ちの速度が合ってる気がする。
自然、歩幅も合う。平行な関係。
「だいすきだよ、アキ」
わたしは声に出して言った。そしてその後、赤くなった。
もっとも日焼けして赤いのか、照れてるのか、区別がつかないと思うけど。
「僕もハルがすきだよ。生まれてからずっと、死ぬまでハルだけでいい」
じゃあ先に死んじゃったら申し訳なくない?
繋いだ手をブラブラさせながらそう思う。
「······長生きできるよう、がんばるよ」
「そうだね、そうしてよ」
アキはここに来てから一番リラックスした顔で笑った。
そこに笑いジワはなかった。なんと言っても十七、セブンティーンだ。
代わりに、目尻が下がる。
長いまつ毛が屋根を下ろすみたいに影を落とす。
キレイ。
蛹から蝶とは言うけれど、標本箱にしまってしまいたいくらいの美しさだ。
歩いてる間にまた百貨店に来てしまい、この間のミニタオルに、別にそれほど欲しいわけじゃないのに目が行ってしまう。
また売り場の担当の女性が、なにも言わずににっこり微笑む。
意味もなくわたしも微笑み返す。
あの人がわたしを覚えてるわけではなかろうに。
「いらっしゃいませ」
目の前を通ってエスカレーターに進むと、彼女は口を開いてそう言った。初めて声を聞いた。
エスカレーターはまたX字に、わたしたちを行ったり来たり翻弄する。いつまでもいつまでも上り続けるような錯覚に陥る。
終わりはちゃんとあることを、この前、恭司と確かめたのに。
喉乾いちゃったなぁ、とため息をつくと、参考書コーナーを隅からずっと一冊ずつ見ていたアキが「ごめん」と言った。
バツの悪そうな顔をした。
そんなつもりで言ったわけじゃなかったので、否定する。せっかく来たんだから思う存分見てよ、と。
アキは困った顔をして、書棚をチラッと見た。
わたしたちが住んでいた街ではとても手に入らなかった参考書だ。
今でこそネットで簡単にワンクリックで買えるけど、中を見られるのは特別だ。
時間をかけてゆっくり見てほしい。
なにしろアキは数学が特に得意で、成績が抜群にいい。
わたしの大学とアキの志望校は近いだけで同じではない。
レベルがまるで違うから。雲泥の差だ。
もっといい大学に行けばいいのに、と実のところ思わないでもない。
今まで離れててもなんとかなってたんだから、これからだってあと数年くらい······なんて言える立場じゃない。
宙ぶらりんなわたしは、なにも言えない。
レストラン街は高いので、地下のフードコートに下りる。
フードコートも普通のお値段――例えばヨーグルトシェイクを買ったところみたいなところに比べたらワンランク高い。
でも、出せないほどではない。百貨店値段だ。
メロンソーダか飲みたい気分だったので、メロンのフレッシュジュースを迷わず買う。フレッシュジュースは財布が痛がるほど高かった。
それからこの前、満里奈が話してたパンケーキのお店があったので、そこで一番ベーシックなものを頼む。飾り気なく、シロップとホイップだけの、ホットケーキみたいなの。
アキはパストラミとチーズのサンドイッチとかなんだか立派なパンとコーラを買ってきた。
二人とも、お腹が空いていた。
お昼だった。
あと、三時間。
もっと、とアキは小さく呟いた。
「もっと近ければいいのに。せめて二時間なら、毎週でも逢いにくるのに」
「ごめん」
「ハルのせいじゃないよ。そういう風に思わせたのが僕なら、こちらこそごめん。あー、いつでも迎えに来られる距離にいたいだけなんだ。『すぐ行くよ』って身軽に迎えに行きたい。――ハル、しばらくうちに来ない? スミレちゃんも母さんもわかってくれるよ」
じっと黙る。
さっきまであんなにいい雰囲気だったのに。
現実は卑劣だ。
わたしをどこまでも突き落とす。
「行けないよ」
「え?」
「そっちの家にはパパが住んでるし、もしかしたら再婚相手ももう住んでるかもしれないし。ましてサクラさんのところには、申し訳ないけどお世話になれない。サクラさんはだいすきだけど、それとは違うの。わたし、もっと自分と向き合いたい」
心の中で電車の発車ベルが鳴った気がした。
アキがまた遠のいてく······。
「スミレちゃんも心配してるよ」
「そうだね」
それ以上はもう、会話にならなかった。
それからまた書籍売り場に戻ると、アキは申し訳ないから、と繰り返した。
わたしは「受かってくれないと困る」と言った。
アキは高校生らしい顔をして、俯きがちに「ありがとう」と言った。
わたしには参考書は必要ないので、また迷路を旅する。
二回目なので、なんとなくわかってきた。
今月のベストセラーの棚の脇に、なぜか神話の棚がある。
北欧神話どころではなく、インドや日本も含めて様々な神話についての本が置かれている。
ケルト神話って聞いたことがあるな、と思って手に取ってみる。北欧神話と被るところが多いらしい。神話というのはつまり宗教的なもので、征服の歴史なんだと教わったことを思い出し、なんだかちょっと怖くなり、そっと棚に戻す。
『心理学』の棚の前に来る。
思ってた通り、ユングとかフロイトとか、名前だけは知ってるお隣さんみたいな人の名前がちらほら見える。
恭司はユング派、フロイト派、どっちなんだろう?
聞いたところでどっちもよくわからないけど。
恭司の気配を感じる。
このままここで読んでるふりをして蹲ってようか?
そしたら、この意味のない時間もやり過ごせるかもしれない。だって今日もブックカフェは満席だったし、足も疲れてしまった。
百貨店なんて、毎日来るもんじゃないな、と知る。
値札を見てるだけでぐったりするし。
不意に、嫌なことを思い出して立ち上がる。
やっぱりここはダメだ。
見えなくなるまで佐伯さんを見送る恭司を思い出してしまう。あの、普段は決して見せない情けない後ろ姿を。
「ハル?」
ひょいと棚の奥から顔を出したのはアキだった。
買ったらしい参考書と思われる包みを胸に抱えていた。
ああいうちょっと心細そうな顔を見ると、中学の頃を思い出す。
どうやらわたしが着信に気が付かなくて、アキは隅から隅までわたしを探して歩いたらしい。
アキが言うには、わたしはフラッとどこかに飛んでいっちゃうような人らしいので。
見つかった時は本当にホッとしたと言った。
わたしたちは他人の邪魔を気にせず、指を絡めて歩いた。
なにしろ時間がないんだ。
ほかの人たちからは見てもわからないだろうけど。
背中を押すように、時が一刻一刻と迫ってくる。
この手を繋いでいられるのはもう少し。
アキの彼女で胸を張っていられるのももう少し。
明日からわたしはまた、『彼女』という不確かな地位についてそれをどう受け止めたらいいのかわからなくなる。
だって、確認したくても、隣にいないから。
アキは口にするけれど、ずっと同じように想ってもらえる自信はない。
人は変わるし、気持ちも変わる。
『恋』も『愛』も不確かで不安定だ。
いつでも消えそうで、いつでも揺れている。
「どうしたの?」
「······寂しい。もっとそばにいてほしい」
アキのシャツの裾をギュッと握る。心細さがMAXになる。
「今さらなにを言ってるの?」
アキはやさしく微笑んだ。
まるでローマ時代の天使の彫像のように、しあわせを象徴するような微笑み。
「そんなかわいいことを言うと」
アキはわたしの手を引いて、エレベーターホールへ向かった。
エレベーターは呼んでもなかなか来ないので人気《ひとけ》がない。
その、人影のないエレベーターホールの百貨店らしい大きな柱の影で、わたしたちはキスをした。
本当に誰にも見られなかったかは定かではない。
でもその間、誰かがエレベーターに乗りには来なかったし、下りる人もいなかった。
わたしの背中は、もしかしたら大理石かもしれない立派な柱に密着していた。固くてひんやりした。
背中はくっついても柱とキスはしなかった。
キスをしたのはわたしたちだ。
それは――それはそれは熱いキスで、いわゆるハリウッド映画のそういうシーンでは、親がいきなりチャンネルを変えるような、そんなキスだった。
滑り台があれば乗りたいくらい暑かったけど、わたしは別の意味で熱かった。
手を繋いで歩くのは久しぶりで、アキは自然に指を絡めてきた。
こういうのはすごくいい。
二人の気持ちの速度が合ってる気がする。
自然、歩幅も合う。平行な関係。
「だいすきだよ、アキ」
わたしは声に出して言った。そしてその後、赤くなった。
もっとも日焼けして赤いのか、照れてるのか、区別がつかないと思うけど。
「僕もハルがすきだよ。生まれてからずっと、死ぬまでハルだけでいい」
じゃあ先に死んじゃったら申し訳なくない?
繋いだ手をブラブラさせながらそう思う。
「······長生きできるよう、がんばるよ」
「そうだね、そうしてよ」
アキはここに来てから一番リラックスした顔で笑った。
そこに笑いジワはなかった。なんと言っても十七、セブンティーンだ。
代わりに、目尻が下がる。
長いまつ毛が屋根を下ろすみたいに影を落とす。
キレイ。
蛹から蝶とは言うけれど、標本箱にしまってしまいたいくらいの美しさだ。
歩いてる間にまた百貨店に来てしまい、この間のミニタオルに、別にそれほど欲しいわけじゃないのに目が行ってしまう。
また売り場の担当の女性が、なにも言わずににっこり微笑む。
意味もなくわたしも微笑み返す。
あの人がわたしを覚えてるわけではなかろうに。
「いらっしゃいませ」
目の前を通ってエスカレーターに進むと、彼女は口を開いてそう言った。初めて声を聞いた。
エスカレーターはまたX字に、わたしたちを行ったり来たり翻弄する。いつまでもいつまでも上り続けるような錯覚に陥る。
終わりはちゃんとあることを、この前、恭司と確かめたのに。
喉乾いちゃったなぁ、とため息をつくと、参考書コーナーを隅からずっと一冊ずつ見ていたアキが「ごめん」と言った。
バツの悪そうな顔をした。
そんなつもりで言ったわけじゃなかったので、否定する。せっかく来たんだから思う存分見てよ、と。
アキは困った顔をして、書棚をチラッと見た。
わたしたちが住んでいた街ではとても手に入らなかった参考書だ。
今でこそネットで簡単にワンクリックで買えるけど、中を見られるのは特別だ。
時間をかけてゆっくり見てほしい。
なにしろアキは数学が特に得意で、成績が抜群にいい。
わたしの大学とアキの志望校は近いだけで同じではない。
レベルがまるで違うから。雲泥の差だ。
もっといい大学に行けばいいのに、と実のところ思わないでもない。
今まで離れててもなんとかなってたんだから、これからだってあと数年くらい······なんて言える立場じゃない。
宙ぶらりんなわたしは、なにも言えない。
レストラン街は高いので、地下のフードコートに下りる。
フードコートも普通のお値段――例えばヨーグルトシェイクを買ったところみたいなところに比べたらワンランク高い。
でも、出せないほどではない。百貨店値段だ。
メロンソーダか飲みたい気分だったので、メロンのフレッシュジュースを迷わず買う。フレッシュジュースは財布が痛がるほど高かった。
それからこの前、満里奈が話してたパンケーキのお店があったので、そこで一番ベーシックなものを頼む。飾り気なく、シロップとホイップだけの、ホットケーキみたいなの。
アキはパストラミとチーズのサンドイッチとかなんだか立派なパンとコーラを買ってきた。
二人とも、お腹が空いていた。
お昼だった。
あと、三時間。
もっと、とアキは小さく呟いた。
「もっと近ければいいのに。せめて二時間なら、毎週でも逢いにくるのに」
「ごめん」
「ハルのせいじゃないよ。そういう風に思わせたのが僕なら、こちらこそごめん。あー、いつでも迎えに来られる距離にいたいだけなんだ。『すぐ行くよ』って身軽に迎えに行きたい。――ハル、しばらくうちに来ない? スミレちゃんも母さんもわかってくれるよ」
じっと黙る。
さっきまであんなにいい雰囲気だったのに。
現実は卑劣だ。
わたしをどこまでも突き落とす。
「行けないよ」
「え?」
「そっちの家にはパパが住んでるし、もしかしたら再婚相手ももう住んでるかもしれないし。ましてサクラさんのところには、申し訳ないけどお世話になれない。サクラさんはだいすきだけど、それとは違うの。わたし、もっと自分と向き合いたい」
心の中で電車の発車ベルが鳴った気がした。
アキがまた遠のいてく······。
「スミレちゃんも心配してるよ」
「そうだね」
それ以上はもう、会話にならなかった。
それからまた書籍売り場に戻ると、アキは申し訳ないから、と繰り返した。
わたしは「受かってくれないと困る」と言った。
アキは高校生らしい顔をして、俯きがちに「ありがとう」と言った。
わたしには参考書は必要ないので、また迷路を旅する。
二回目なので、なんとなくわかってきた。
今月のベストセラーの棚の脇に、なぜか神話の棚がある。
北欧神話どころではなく、インドや日本も含めて様々な神話についての本が置かれている。
ケルト神話って聞いたことがあるな、と思って手に取ってみる。北欧神話と被るところが多いらしい。神話というのはつまり宗教的なもので、征服の歴史なんだと教わったことを思い出し、なんだかちょっと怖くなり、そっと棚に戻す。
『心理学』の棚の前に来る。
思ってた通り、ユングとかフロイトとか、名前だけは知ってるお隣さんみたいな人の名前がちらほら見える。
恭司はユング派、フロイト派、どっちなんだろう?
聞いたところでどっちもよくわからないけど。
恭司の気配を感じる。
このままここで読んでるふりをして蹲ってようか?
そしたら、この意味のない時間もやり過ごせるかもしれない。だって今日もブックカフェは満席だったし、足も疲れてしまった。
百貨店なんて、毎日来るもんじゃないな、と知る。
値札を見てるだけでぐったりするし。
不意に、嫌なことを思い出して立ち上がる。
やっぱりここはダメだ。
見えなくなるまで佐伯さんを見送る恭司を思い出してしまう。あの、普段は決して見せない情けない後ろ姿を。
「ハル?」
ひょいと棚の奥から顔を出したのはアキだった。
買ったらしい参考書と思われる包みを胸に抱えていた。
ああいうちょっと心細そうな顔を見ると、中学の頃を思い出す。
どうやらわたしが着信に気が付かなくて、アキは隅から隅までわたしを探して歩いたらしい。
アキが言うには、わたしはフラッとどこかに飛んでいっちゃうような人らしいので。
見つかった時は本当にホッとしたと言った。
わたしたちは他人の邪魔を気にせず、指を絡めて歩いた。
なにしろ時間がないんだ。
ほかの人たちからは見てもわからないだろうけど。
背中を押すように、時が一刻一刻と迫ってくる。
この手を繋いでいられるのはもう少し。
アキの彼女で胸を張っていられるのももう少し。
明日からわたしはまた、『彼女』という不確かな地位についてそれをどう受け止めたらいいのかわからなくなる。
だって、確認したくても、隣にいないから。
アキは口にするけれど、ずっと同じように想ってもらえる自信はない。
人は変わるし、気持ちも変わる。
『恋』も『愛』も不確かで不安定だ。
いつでも消えそうで、いつでも揺れている。
「どうしたの?」
「······寂しい。もっとそばにいてほしい」
アキのシャツの裾をギュッと握る。心細さがMAXになる。
「今さらなにを言ってるの?」
アキはやさしく微笑んだ。
まるでローマ時代の天使の彫像のように、しあわせを象徴するような微笑み。
「そんなかわいいことを言うと」
アキはわたしの手を引いて、エレベーターホールへ向かった。
エレベーターは呼んでもなかなか来ないので人気《ひとけ》がない。
その、人影のないエレベーターホールの百貨店らしい大きな柱の影で、わたしたちはキスをした。
本当に誰にも見られなかったかは定かではない。
でもその間、誰かがエレベーターに乗りには来なかったし、下りる人もいなかった。
わたしの背中は、もしかしたら大理石かもしれない立派な柱に密着していた。固くてひんやりした。
背中はくっついても柱とキスはしなかった。
キスをしたのはわたしたちだ。
それは――それはそれは熱いキスで、いわゆるハリウッド映画のそういうシーンでは、親がいきなりチャンネルを変えるような、そんなキスだった。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
【完結】箱根戦士にラブコメ要素はいらない ~こんな大学、入るんじゃなかったぁ!~
テツみン
青春
高校陸上長距離部門で輝かしい成績を残してきた米原ハルトは、有力大学で箱根駅伝を走ると確信していた。
なのに、志望校の推薦入試が不合格となってしまう。疑心暗鬼になるハルトのもとに届いた一通の受験票。それは超エリート校、『ルドルフ学園大学』のモノだった――
学園理事長でもある学生会長の『思い付き』で箱根駅伝を目指すことになった寄せ集めの駅伝部員。『葛藤』、『反発』、『挫折』、『友情』、そして、ほのかな『恋心』を経験しながら、彼らが成長していく青春コメディ!
*この作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件・他の作品も含めて、一切、全く、これっぽっちも関係ありません。
期末テストで一番になれなかったら死ぬ
村井なお
青春
努力の意味を見失った少女。ひたむきに生きる病弱な少年。
二人はその言葉に一生懸命だった。
鶴崎舞夕は高校二年生である。
昔の彼女は成績優秀だった。
鹿島怜央は高校二年生である。
彼は成績優秀である。
夏も近いある日、舞夕は鹿島と出会う。
そして彼女は彼に惹かれていく。
彼の口にした一言が、どうしても忘れられなくて。
隣の席の関さんが許嫁だった件
桜井正宗
青春
有馬 純(ありま じゅん)は退屈な毎日を送っていた。変わらない日々、彼女も出来なければ友達もいなかった。
高校二年に上がると隣の席が関 咲良(せき さくら)という女子になった。噂の美少女で有名だった。アイドルのような存在であり、男子の憧れ。
そんな女子と純は、許嫁だった……!?
【新編】オン・ユア・マーク
笑里
青春
東京から祖母の住む瀬戸内を望む尾道の高校へ進学した風花と、地元出身の美織、孝太の青春物語です。
風花には何やら誰にも言えない秘密があるようで。
頑なな風花の心。親友となった美織と孝太のおかげで、風花は再びスタートラインに立つ勇気を持ち始めます。
※文中の本来の広島弁は、できるだけわかりやすい言葉に変換してます♪
イーペン・サンサーイのように
黒豆ぷりん
青春
生まれたときから間が悪い真野さくら。引っ込み思案で目立たないように生きてきたけれど、中学校で出会った秋月楓との出会いで、新たな自分と向き合って行こうとするお話。
夢で死んでしまう君が、現実で死んでしまわぬように
桐条京介
青春
その日見たのは、クラスメートの美少女が事故死するリアルな夢だった。
転校してきた初日に、大樹が「初めまして」と挨拶した直後に平手打ちを見舞ってきた美少女こと瑞原愛美。
その愛美に関する夢を翌日以降も見て、事故死以外のものが現実になっていき、大樹は不安になって愛美へ忠告する。
そのかいあって事故の現場へ近づかないようにしてもらえたが、今度は違う場所で愛美が事故死する夢を見てしまう。
夢のはずなのにどこまでも現実になろうとする事故。愛美とその家族の確執による身の破滅。助け続ける間に、片想い中の少女との間で揺れ動く気持ち。
祖父に貰った人形に見守られながら、大樹は青春というにはあまりにも血と死のにおいが濃い日々を駆け抜けていく――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる