5 / 38
第5話 クソ彼女
しおりを挟む
教師は彼らしくなく、頬杖をついて、はーっとため息をついた。気怠げだ。それまでとあまりに違う。
訝しんで観察していると、窓の外を見ていた目線が突然こちらを向いて、真正面から顔を見られた。前置きなしの動作にドキッとする。
「これもひとつの手段だと思え。選択肢のひとつだ。選択肢は多い方がいいだろう?」
はい、とよくわからないままに返事をする。それでも教師はどこか乗り気ではない調子で、そわそわしながら口を開いた。
「あー、うちのことなんだけども」
「はい」
彼は一言話してコーヒーを飲みこんだ。話しづらいなら無理に話さなければいいのにと思いながら、次の言葉を待つ。
「どうせなかなか決まらないんじゃないかと思って。ほら、いま流行ってるだろう? 何人かで家を――」
「シェアハウスですか?」
「そうそう、それ。お前、アパート決まらないんだろう? もしそのクソ彼氏との期日までに決まらなかったら」
「クソとか言わないでください」
「いや、教え子を捨てられたんだからさぁ」
知らないフリしてコーヒーを飲む。
なんてひどい教師だ。口が悪すぎる。
確かにわたしは捨てられたのかもしれないけど、彼にだけ非があるわけじゃないかもしれない。わたしがだらしなくて嫌になったのだとしたら、非があるのはわたしだと思う。
「まぁそう怒るなよ。俺、近くの古い一軒家、借りてるんだよ。自宅兼アトリエにね。油もアクリルも絵を描く時は臭いからさ、アパートじゃやりきれなくて。そんでまだ部屋は余ってるから……その、つまり『シェアハウス』と割り切ってしまえばだな、男女でも」
「シェアハウスは異性でもしますよ。――でも、そんなこと言っちゃっていいんですか? 先生の彼女を呼ぶのも困ることになっちゃう」
「いないよ」
「は?」
「いない。彼女はいないから変な気を遣わなくていいから。だけどこれは最終手段だぞ。やっぱり教師と元生徒っていうのは」
「やらしい」
「そう、やらしい」
教師は腕を組んで頷いた。
一体どこからが本当の話で、どこまでがおとぎ話なのか。信じろという方が無理だ。わたしはそんなに世間知らずじゃない。
教師となんだか不自然な話をしたあと、午後の日差しは傾きかけていて、エコバッグ持ってきたかな、と不安に思ってカバンのジッパーを開けたところで手が止まった。
今夜も食べてくるのかもしれない。
彼女の部屋で、彼女の手料理を前にして朗らかな笑顔で今日あったことを話しながら。
食べてきたものがこみ上げてくるような気がした。そしてそれと共にあの紅い氷の冷たさが喉元を冷やした。
なにを食べてなにを話してなにをしてくるのか。
そんなこと、わたしの知ったことではないかもしれない。わたしたちはお互い別々の道に進むことになったのだから。
でも、気になるものは気になる……。
彼女のことは話したくない。そんな気持ちになるものなのか。
わたしにはなにもかも秘密なんだね、と空の高いところを見つめた。
部屋に帰るとDMが三件入っていたことに気がつく。嫌だ、顧客を増やすにはこういうところに気をつけて、できるだけ即レスできるようにしなくちゃ。
一件は先日の、はっきりしない注文についてだった。残りはアイコンが一件、それからお得意様から新しい小説のイメージイラストをキャラの立ち絵など数枚、請け負うことにした。
いまはWeb小説でも表紙や挿絵をつけるらしく、やはりその絵が魅力的な作品の方が人気が出ると彼女はディスプレイの向こう側で語った。そして彼女の世界のイメージにわたしのイラストがよくハマるのだと言ってくれた。
バイトをしていないいまのわたしには貴重な収入源であり、また自分をより深く知るいいチャンスでもあった。
いい絵が描きたい。お客様に気に入ってもらえるような。
長い髪を束ねて細い一本の三つ編みを結う。
先方とできるだけ親密にDMでやり取りをして好みを聞き出し、わたしの場合、紙に鉛筆で何枚かのラフを描く。とりあえず小さな仕事であるアイコンのラフから手をつけ始め、お客さんにOKをもらい休憩に入った。
……コーヒーの香りで落ち着く。
そう言えば今日は妙な一日だった。
あの教師は一体なんなのだろう? 十数年ぶりに再会しておいてシェアハウスとは……。
シェアハウスか。
考えられない話じゃない。条件によっては、教師も絵を描くわけだし、気兼ねなくわたしも仕事ができるかも……ん? 教師はぶらぶらしてるけど、学校はどうしてるんだろう?
――まぁいいか。
どうせ選択肢のひとつだし、そんなに重く捉える必要は無い。
アパートを借りられれば、わたしはデジタル主体の作品しか描かないからそういうアナログな絵画特有の問題は特にないし。せいぜい使ってもアクリル絵の具だ。
「ただいま」
おかえりなさい、とコーヒーを置いて振り向くと「着替えてくる」と彼は自室に向かった。
「……ご飯は食べてきたの?」
ドキドキしながら答えを待つ。あんまり期待しない。自分を傷つけないためだ。用意もご飯を炊いただけだった。
「今日は食べてないんだ。いいよ、作らなくて。俺だって有結になにもしてあげられてないんだし、そういうことで甘えられないよ」
「甘えってわけじゃないよ。作っちゃったから食べてくれないと。かえって助かる」
そう、作っちゃったんだよ、昨日。
冷凍庫に残されていずれ捨てられるより、いま食べてもらった方がカレーも浮かばれる。……わたしも。
先にお風呂に入ってもらって、カレーを温める。
セールだったキュウリと、誠の好きなセロリをスティックにしてサラダにする。
ズボラなわたしでもこれくらいはできる。
マヨネーズとコチュジャンでディップを作る。誠の好きなやつだ。
お風呂のドアが閉まる音がして、タオルで髪を拭くバサバサっという音が聞こえてくる。慌ててテーブルの上に料理を並べて、カトラリーを出し忘れたことに気づく。
ダイニングに彼が現れる頃にはなんとか準備は終わっていた。
カチャ、カチャ、……。
いただきますの後は沈黙が続いた。この嵐の前の静けさのような時間をどう乗り切ったものか、ない頭で考える。
とても、とても難しい数学の問題のようだ。
「仕事、どう?」
誠はわたしの仕事を全面的に受け入れてくれていた。たかがイラスト、と扱わず、わたしの本業だと理解してくれていた。
わたしはスプーンを置いた。
誠はセロリを予想通りかじった。
「今日はね、この間のをラフからまた起こすことにして、そのほかに新規の依頼が二件来たの。一件はアイコンなんだけどTwitterのフォロワーさんで元々わたしの絵が好きって言ってくれてるから話が早くて」
「へぇ。ファンだね」
「や、ファンかどうかはわかんないけど」
かぁーっと頬が熱を帯びるのを感じる。それがお世辞でも話の繋ぎでもなんでもよかった。
久しぶりに話していることが重要だった。
「もう一件はね、前にも依頼があった人からのリピートな上に枚数描かせてもらえるから、お金にもなると思う」
ふぅん、と今度は興味無さそうにカレーを口に運んだ。隠し味の飴色に炒めた玉ねぎが、彼の口の中に入っていく。
どんな味がするんだろう? いつもと同じだと思うのかな? ほんの小さな工夫だから気がついてくれなくても傷つく必要はないよ、と自分に言い聞かせる。
「俺は――」
「うん」
話しながら彼はわたしの目を見なかった。
「俺は今日、顧客との打ち合わせの時間を間違えて最悪だった」
そう……。そう、としか言えなかった。自分のことをはしゃいで喋ったわたしこそ、まさにあの教師が言ったクソだった。
帰ってきた時の彼のテンションの低さに気づかなかったなんて、まさに彼女失格だ。
訝しんで観察していると、窓の外を見ていた目線が突然こちらを向いて、真正面から顔を見られた。前置きなしの動作にドキッとする。
「これもひとつの手段だと思え。選択肢のひとつだ。選択肢は多い方がいいだろう?」
はい、とよくわからないままに返事をする。それでも教師はどこか乗り気ではない調子で、そわそわしながら口を開いた。
「あー、うちのことなんだけども」
「はい」
彼は一言話してコーヒーを飲みこんだ。話しづらいなら無理に話さなければいいのにと思いながら、次の言葉を待つ。
「どうせなかなか決まらないんじゃないかと思って。ほら、いま流行ってるだろう? 何人かで家を――」
「シェアハウスですか?」
「そうそう、それ。お前、アパート決まらないんだろう? もしそのクソ彼氏との期日までに決まらなかったら」
「クソとか言わないでください」
「いや、教え子を捨てられたんだからさぁ」
知らないフリしてコーヒーを飲む。
なんてひどい教師だ。口が悪すぎる。
確かにわたしは捨てられたのかもしれないけど、彼にだけ非があるわけじゃないかもしれない。わたしがだらしなくて嫌になったのだとしたら、非があるのはわたしだと思う。
「まぁそう怒るなよ。俺、近くの古い一軒家、借りてるんだよ。自宅兼アトリエにね。油もアクリルも絵を描く時は臭いからさ、アパートじゃやりきれなくて。そんでまだ部屋は余ってるから……その、つまり『シェアハウス』と割り切ってしまえばだな、男女でも」
「シェアハウスは異性でもしますよ。――でも、そんなこと言っちゃっていいんですか? 先生の彼女を呼ぶのも困ることになっちゃう」
「いないよ」
「は?」
「いない。彼女はいないから変な気を遣わなくていいから。だけどこれは最終手段だぞ。やっぱり教師と元生徒っていうのは」
「やらしい」
「そう、やらしい」
教師は腕を組んで頷いた。
一体どこからが本当の話で、どこまでがおとぎ話なのか。信じろという方が無理だ。わたしはそんなに世間知らずじゃない。
教師となんだか不自然な話をしたあと、午後の日差しは傾きかけていて、エコバッグ持ってきたかな、と不安に思ってカバンのジッパーを開けたところで手が止まった。
今夜も食べてくるのかもしれない。
彼女の部屋で、彼女の手料理を前にして朗らかな笑顔で今日あったことを話しながら。
食べてきたものがこみ上げてくるような気がした。そしてそれと共にあの紅い氷の冷たさが喉元を冷やした。
なにを食べてなにを話してなにをしてくるのか。
そんなこと、わたしの知ったことではないかもしれない。わたしたちはお互い別々の道に進むことになったのだから。
でも、気になるものは気になる……。
彼女のことは話したくない。そんな気持ちになるものなのか。
わたしにはなにもかも秘密なんだね、と空の高いところを見つめた。
部屋に帰るとDMが三件入っていたことに気がつく。嫌だ、顧客を増やすにはこういうところに気をつけて、できるだけ即レスできるようにしなくちゃ。
一件は先日の、はっきりしない注文についてだった。残りはアイコンが一件、それからお得意様から新しい小説のイメージイラストをキャラの立ち絵など数枚、請け負うことにした。
いまはWeb小説でも表紙や挿絵をつけるらしく、やはりその絵が魅力的な作品の方が人気が出ると彼女はディスプレイの向こう側で語った。そして彼女の世界のイメージにわたしのイラストがよくハマるのだと言ってくれた。
バイトをしていないいまのわたしには貴重な収入源であり、また自分をより深く知るいいチャンスでもあった。
いい絵が描きたい。お客様に気に入ってもらえるような。
長い髪を束ねて細い一本の三つ編みを結う。
先方とできるだけ親密にDMでやり取りをして好みを聞き出し、わたしの場合、紙に鉛筆で何枚かのラフを描く。とりあえず小さな仕事であるアイコンのラフから手をつけ始め、お客さんにOKをもらい休憩に入った。
……コーヒーの香りで落ち着く。
そう言えば今日は妙な一日だった。
あの教師は一体なんなのだろう? 十数年ぶりに再会しておいてシェアハウスとは……。
シェアハウスか。
考えられない話じゃない。条件によっては、教師も絵を描くわけだし、気兼ねなくわたしも仕事ができるかも……ん? 教師はぶらぶらしてるけど、学校はどうしてるんだろう?
――まぁいいか。
どうせ選択肢のひとつだし、そんなに重く捉える必要は無い。
アパートを借りられれば、わたしはデジタル主体の作品しか描かないからそういうアナログな絵画特有の問題は特にないし。せいぜい使ってもアクリル絵の具だ。
「ただいま」
おかえりなさい、とコーヒーを置いて振り向くと「着替えてくる」と彼は自室に向かった。
「……ご飯は食べてきたの?」
ドキドキしながら答えを待つ。あんまり期待しない。自分を傷つけないためだ。用意もご飯を炊いただけだった。
「今日は食べてないんだ。いいよ、作らなくて。俺だって有結になにもしてあげられてないんだし、そういうことで甘えられないよ」
「甘えってわけじゃないよ。作っちゃったから食べてくれないと。かえって助かる」
そう、作っちゃったんだよ、昨日。
冷凍庫に残されていずれ捨てられるより、いま食べてもらった方がカレーも浮かばれる。……わたしも。
先にお風呂に入ってもらって、カレーを温める。
セールだったキュウリと、誠の好きなセロリをスティックにしてサラダにする。
ズボラなわたしでもこれくらいはできる。
マヨネーズとコチュジャンでディップを作る。誠の好きなやつだ。
お風呂のドアが閉まる音がして、タオルで髪を拭くバサバサっという音が聞こえてくる。慌ててテーブルの上に料理を並べて、カトラリーを出し忘れたことに気づく。
ダイニングに彼が現れる頃にはなんとか準備は終わっていた。
カチャ、カチャ、……。
いただきますの後は沈黙が続いた。この嵐の前の静けさのような時間をどう乗り切ったものか、ない頭で考える。
とても、とても難しい数学の問題のようだ。
「仕事、どう?」
誠はわたしの仕事を全面的に受け入れてくれていた。たかがイラスト、と扱わず、わたしの本業だと理解してくれていた。
わたしはスプーンを置いた。
誠はセロリを予想通りかじった。
「今日はね、この間のをラフからまた起こすことにして、そのほかに新規の依頼が二件来たの。一件はアイコンなんだけどTwitterのフォロワーさんで元々わたしの絵が好きって言ってくれてるから話が早くて」
「へぇ。ファンだね」
「や、ファンかどうかはわかんないけど」
かぁーっと頬が熱を帯びるのを感じる。それがお世辞でも話の繋ぎでもなんでもよかった。
久しぶりに話していることが重要だった。
「もう一件はね、前にも依頼があった人からのリピートな上に枚数描かせてもらえるから、お金にもなると思う」
ふぅん、と今度は興味無さそうにカレーを口に運んだ。隠し味の飴色に炒めた玉ねぎが、彼の口の中に入っていく。
どんな味がするんだろう? いつもと同じだと思うのかな? ほんの小さな工夫だから気がついてくれなくても傷つく必要はないよ、と自分に言い聞かせる。
「俺は――」
「うん」
話しながら彼はわたしの目を見なかった。
「俺は今日、顧客との打ち合わせの時間を間違えて最悪だった」
そう……。そう、としか言えなかった。自分のことをはしゃいで喋ったわたしこそ、まさにあの教師が言ったクソだった。
帰ってきた時の彼のテンションの低さに気づかなかったなんて、まさに彼女失格だ。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
性欲の強すぎるヤクザに捕まった話
古亜
恋愛
中堅企業の普通のOL、沢木梢(さわきこずえ)はある日突然現れたチンピラ3人に、兄貴と呼ばれる人物のもとへ拉致されてしまう。
どうやら商売女と間違えられたらしく、人違いだと主張するも、兄貴とか呼ばれた男は聞く耳を持たない。
「美味しいピザをすぐデリバリーできるのに、わざわざコンビニのピザ風の惣菜パンを食べる人います?」
「たまには惣菜パンも悪くねぇ」
……嘘でしょ。
2019/11/4 33話+2話で本編完結
2021/1/15 書籍出版されました
2021/1/22 続き頑張ります
半分くらいR18な話なので予告はしません。
強引な描写含むので苦手な方はブラウザバックしてください。だいたいタイトル通りな感じなので、少しでも思ってたのと違う、地雷と思ったら即回れ右でお願いします。
誤字脱字、文章わかりにくい等の指摘は有り難く受け取り修正しますが、思った通りじゃない生理的に無理といった内容については自衛に留め批判否定はご遠慮ください。泣きます。
当然の事ながら、この話はフィクションです。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
身代わりお見合い婚~溺愛社長と子作りミッション~
及川 桜
恋愛
親友に頼まれて身代わりでお見合いしたら……
なんと相手は自社の社長!?
末端平社員だったので社長にバレなかったけれど、
なぜか一夜を共に過ごすことに!
いけないとは分かっているのに、どんどん社長に惹かれていって……
【R18完結】エリートビジネスマンの裏の顔
白波瀬 綾音
恋愛
御社のエース、危険人物すぎます───。
私、高瀬緋莉(27)は、思いを寄せていた業界最大手の同業他社勤務のエリート営業マン檜垣瑤太(30)に執着され、軟禁されてしまう。
同じチームの後輩、石橋蓮(25)が異変に気付くが……
この生活に果たして救いはあるのか。
※サムネにAI生成画像を使用しています
【R18】もう一度セックスに溺れて
ちゅー
恋愛
--------------------------------------
「んっ…くっ…♡前よりずっと…ふか、い…」
過分な潤滑液にヌラヌラと光る間口に亀頭が抵抗なく吸い込まれていく。久しぶりに男を受け入れる肉道は最初こそ僅かな狭さを示したものの、愛液にコーティングされ膨張した陰茎を容易く受け入れ、すぐに柔らかな圧力で応えた。
--------------------------------------
結婚して五年目。互いにまだ若い夫婦は、愛情も、情熱も、熱欲も多分に持ち合わせているはずだった。仕事と家事に忙殺され、いつの間にかお互いが生活要員に成り果ててしまった二人の元へ”夫婦性活を豹変させる”と銘打たれた宝石が届く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる