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三章 ランの誇り
第二十二話
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私が話を結ぶまで彼等は一言も言わず、ただ黙って聞いてくれた。
「…そっか…ラン、悩んでいたんだね――ランがそんな風に悩んでいたなんて知らずに、街を助けてくれたのに、あんな風な態度取ってしまってごめんね…」
アバンテはうつむいたまま言った。だけどアバンテがそんな風に謝る必要ないよ。誰だって普通の人間ならあんな魔法を見たら恐怖してしまうに決まっているから。
全てを話した私の心はどこか空虚で、そしてすがすがしかった。彼等に言えなかった魔女である事の秘密。ずっと仲良くしていたいと思っていた彼等に、隠さざるを得なかった(と思っていた)事情。騙しているような、自分を偽らなければいられなかった事に対しての心のつかえが取れた事が心地良かった。
「…そうだ!ラン、僕達がこの森までやって来た理由を言っていなかったよね。なるべく早く言わなければいけない事だったのに、どうしてすぐに言わなかったんだろう…」
私も彼等に聞くべき事があったのだと、セラノの言葉で思い出した。
「ええセラノ、教えてくれる?」
セラノはこくりと頷くと、真剣な顔で語り始めた。
「街が精霊に襲われて…ランが森へ帰って行ってからの事。僕達少年団は集まってランのしてくれた事を皆に話したんだ。ランはあの巨大な精霊と対峙して街を守ってくれたんだってね。
少年団の皆は、確かにアバンテのようにあのランの魔法の威力に驚いてしまっていた者もいた。でも話を聞いているうちに皆が、ランは街を守りに来てくれたんだってわかってくれたんだ。
なのに僕達はランにひどい事をしてしまったのだから、ベイロンドの森に何人かで行ってランに謝りに行こうと決めていた。
…その時…八月九日くらいからなんだ。街では異変が起こり始めた。
まず、町長が大人の人を何十人も館に呼び寄せて密談をした。その密談と言うのが…噂によると魔女狩りを…するんだと言うんだ。気になった僕等は、その話をもっと詳しく調べようと決めた。
密談のメンバー、日取り、場所…。そうして十七日の夕方、ついに僕達は町長が魔女狩りについての本格的な会議をするのだという事をつきとめた。館の一階の会議室の窓の下で町長達の話を盗み聞きしたんだけど、何と、街の有志四十二人が二十日に街の人達には秘密裏に、ベイロンドの森で魔女を探し出し、魔女狩りをすると言うんだ!」
「な…なんですって…」
私が驚きそう言うと、セラノは本当に申し訳なさそうな顔をした。
セラノのせいではないけれど…。やっぱり人間は魔女を恐れるだけではなく、その存在さえも許さないのだろうか。私は街の人々のあの眼を思い出し、かすかに唇を震わせた。
「でも…あの町長さんがそんな事を言うなんて…」
街の発展と人々の未来を熱く語った、あの時の町長さん――スタークさんの会合での演説を思い出す。あの人が…魔女を狩るのだとまで言ったのだろうか…。
「…でも…町長さんまるで人が変わってしまったみたいで…あれ以来館から外出する事はなくなってずっとこもりっきりなのよ」
アバンテがそう付け加えた。
町長さんが今までとは別人のように…そして魔女狩りを…。考えれば考える程、あの町長さんがそんな事を命じたのだろうかと思う。
何かがつかみ取れたような、つかみ取れないようなそんな居心地の悪い気持ちがして、私はそれよりもしなければならない事があるのだと思いついた。
「僕達この事を一刻も早くランに知らせようと思った。そういうわけで僕とアバンテはここにやって来たんだけど、その間少年団の他の皆は、有志隊の人達が森に向けて出発をしようとする前に、町長を説得に行く事になっているんだ」
「そうだったの。ありがとう…二人共」
私は二人に頭を下げた。町長さん達が魔女狩りを始めるのだという事を聞いて、私はやはり失望を隠さざるを得ない。街の人達はあの一件で魔女に相当恐れをなしてしまったのだろう。
だけどこうしてセラノとアバンテが再び私と話をしに来てくれたという事に、私は強い感銘を受けた。一時はもう私には、友達と呼べる人達は二度とできないだろう。そんなあきらめに似た予感があったのだ。
全てを語る事のできる友達のいるという事が、こんなにも安堵と暖かさをもたらすものなのだという事。ずっと忘れ去っていた気持ちだ。
町長さんがもたらせたという魔女狩りの一件。この一件を今日中に何とか片付ける事ができるだろうか?
それまで――それまで考えて答えを出したい。
人間、魔女、色々なものの本質。私は今、それ等に触れているような気がする。ぎりぎりまで触れて、知って、そして答えを出したいと今思うのだ。ただどんな答えがあったとしても、私は「セラノとアバンテに会えてよかった」と、それだけは言えると思う。
「この事をコリネロス――私の魔女の先生に伝えなきゃ。そしてその後私、シェナに行くわ。少年団の皆が心配だし…町長さんが変貌してしまったというのが気になるの」
「そうか、ランは歩いてここまで来たの?」
セラノが聞いた。
「ううん違うわ。ほうきで空を飛ぶ魔法で、魔女の塔から急いで来たの」
「そんな事ができるんだ!いいなぁ…それならラン、シェナに行くのに僕も連れて行ってもらえないかな。僕も仲間達がどうなったか気になるから…」
「それならあたしだってそう!」
アバンテもセラノと同じ事を言う。二人の気持ちはよくわかる。二人共友達を大事にする人達だから。だけどほうきには二人乗りがせいぜいだ。
「その気持ちはわかるけど…」
私が言いよどんだその時。後でドアの開く音がした。
「私とランで一人ずつ乗せていく事にすれば大丈夫じゃない」
「リィディ!」
そう言いながらリィディとルックさんは部屋に入った。
セラノとアバンテに会って話をするのに夢中で、ドアの外にリィディとルックさんがいる事をすっかり忘れていた。私の話をずっと聞いていたのだろうが、何となくばつが悪い。
「私とランは今すぐ塔に帰って、コリネロスにこの事を相談して対策をうってもらいましょう。そしてその後シェナに行く途中でこの子達を拾っていって、シェナに行けばいいわ」
「そうね、わかった。なら急ごう、リィディ」
「この子達は私が面倒見ておくから、ランちゃん、リィディちゃん、行くといい。コリネロスさんによろしくな」
ルックさんがそう言ってくれた。
「わかりました。ルックさん」
「ラン、塔に行って帰って来て、どのくらい時間がかかる?」
「うーん…ほうきの魔法で往復に一時間と少しは必要だと思う…そしてコリネロスと相談して…リィディ、この家からシェナまではどのくらいかかるかしら?」
「二人乗りだとおそらく四、五時間かかると思う…シェナに着くのは早くて今日の夜ね」
「そっか…もし町長さんが少年団の説得にも耳を貸さないようだったら、街道で魔女狩りの人達に出会うかもしれないな…」
セラノはそう言いながら神妙な面持ちでアバンテと目を合わせた。
「……」
「じゃあ行ってくるわね。なるべく早くこっちに来れるようにするから。セラノとアバンテもう少し休んでいて」
私とリィディはルックさんの家を出ると、すぐさま塔にとって返した。
私が話を結ぶまで彼等は一言も言わず、ただ黙って聞いてくれた。
「…そっか…ラン、悩んでいたんだね――ランがそんな風に悩んでいたなんて知らずに、街を助けてくれたのに、あんな風な態度取ってしまってごめんね…」
アバンテはうつむいたまま言った。だけどアバンテがそんな風に謝る必要ないよ。誰だって普通の人間ならあんな魔法を見たら恐怖してしまうに決まっているから。
全てを話した私の心はどこか空虚で、そしてすがすがしかった。彼等に言えなかった魔女である事の秘密。ずっと仲良くしていたいと思っていた彼等に、隠さざるを得なかった(と思っていた)事情。騙しているような、自分を偽らなければいられなかった事に対しての心のつかえが取れた事が心地良かった。
「…そうだ!ラン、僕達がこの森までやって来た理由を言っていなかったよね。なるべく早く言わなければいけない事だったのに、どうしてすぐに言わなかったんだろう…」
私も彼等に聞くべき事があったのだと、セラノの言葉で思い出した。
「ええセラノ、教えてくれる?」
セラノはこくりと頷くと、真剣な顔で語り始めた。
「街が精霊に襲われて…ランが森へ帰って行ってからの事。僕達少年団は集まってランのしてくれた事を皆に話したんだ。ランはあの巨大な精霊と対峙して街を守ってくれたんだってね。
少年団の皆は、確かにアバンテのようにあのランの魔法の威力に驚いてしまっていた者もいた。でも話を聞いているうちに皆が、ランは街を守りに来てくれたんだってわかってくれたんだ。
なのに僕達はランにひどい事をしてしまったのだから、ベイロンドの森に何人かで行ってランに謝りに行こうと決めていた。
…その時…八月九日くらいからなんだ。街では異変が起こり始めた。
まず、町長が大人の人を何十人も館に呼び寄せて密談をした。その密談と言うのが…噂によると魔女狩りを…するんだと言うんだ。気になった僕等は、その話をもっと詳しく調べようと決めた。
密談のメンバー、日取り、場所…。そうして十七日の夕方、ついに僕達は町長が魔女狩りについての本格的な会議をするのだという事をつきとめた。館の一階の会議室の窓の下で町長達の話を盗み聞きしたんだけど、何と、街の有志四十二人が二十日に街の人達には秘密裏に、ベイロンドの森で魔女を探し出し、魔女狩りをすると言うんだ!」
「な…なんですって…」
私が驚きそう言うと、セラノは本当に申し訳なさそうな顔をした。
セラノのせいではないけれど…。やっぱり人間は魔女を恐れるだけではなく、その存在さえも許さないのだろうか。私は街の人々のあの眼を思い出し、かすかに唇を震わせた。
「でも…あの町長さんがそんな事を言うなんて…」
街の発展と人々の未来を熱く語った、あの時の町長さん――スタークさんの会合での演説を思い出す。あの人が…魔女を狩るのだとまで言ったのだろうか…。
「…でも…町長さんまるで人が変わってしまったみたいで…あれ以来館から外出する事はなくなってずっとこもりっきりなのよ」
アバンテがそう付け加えた。
町長さんが今までとは別人のように…そして魔女狩りを…。考えれば考える程、あの町長さんがそんな事を命じたのだろうかと思う。
何かがつかみ取れたような、つかみ取れないようなそんな居心地の悪い気持ちがして、私はそれよりもしなければならない事があるのだと思いついた。
「僕達この事を一刻も早くランに知らせようと思った。そういうわけで僕とアバンテはここにやって来たんだけど、その間少年団の他の皆は、有志隊の人達が森に向けて出発をしようとする前に、町長を説得に行く事になっているんだ」
「そうだったの。ありがとう…二人共」
私は二人に頭を下げた。町長さん達が魔女狩りを始めるのだという事を聞いて、私はやはり失望を隠さざるを得ない。街の人達はあの一件で魔女に相当恐れをなしてしまったのだろう。
だけどこうしてセラノとアバンテが再び私と話をしに来てくれたという事に、私は強い感銘を受けた。一時はもう私には、友達と呼べる人達は二度とできないだろう。そんなあきらめに似た予感があったのだ。
全てを語る事のできる友達のいるという事が、こんなにも安堵と暖かさをもたらすものなのだという事。ずっと忘れ去っていた気持ちだ。
町長さんがもたらせたという魔女狩りの一件。この一件を今日中に何とか片付ける事ができるだろうか?
それまで――それまで考えて答えを出したい。
人間、魔女、色々なものの本質。私は今、それ等に触れているような気がする。ぎりぎりまで触れて、知って、そして答えを出したいと今思うのだ。ただどんな答えがあったとしても、私は「セラノとアバンテに会えてよかった」と、それだけは言えると思う。
「この事をコリネロス――私の魔女の先生に伝えなきゃ。そしてその後私、シェナに行くわ。少年団の皆が心配だし…町長さんが変貌してしまったというのが気になるの」
「そうか、ランは歩いてここまで来たの?」
セラノが聞いた。
「ううん違うわ。ほうきで空を飛ぶ魔法で、魔女の塔から急いで来たの」
「そんな事ができるんだ!いいなぁ…それならラン、シェナに行くのに僕も連れて行ってもらえないかな。僕も仲間達がどうなったか気になるから…」
「それならあたしだってそう!」
アバンテもセラノと同じ事を言う。二人の気持ちはよくわかる。二人共友達を大事にする人達だから。だけどほうきには二人乗りがせいぜいだ。
「その気持ちはわかるけど…」
私が言いよどんだその時。後でドアの開く音がした。
「私とランで一人ずつ乗せていく事にすれば大丈夫じゃない」
「リィディ!」
そう言いながらリィディとルックさんは部屋に入った。
セラノとアバンテに会って話をするのに夢中で、ドアの外にリィディとルックさんがいる事をすっかり忘れていた。私の話をずっと聞いていたのだろうが、何となくばつが悪い。
「私とランは今すぐ塔に帰って、コリネロスにこの事を相談して対策をうってもらいましょう。そしてその後シェナに行く途中でこの子達を拾っていって、シェナに行けばいいわ」
「そうね、わかった。なら急ごう、リィディ」
「この子達は私が面倒見ておくから、ランちゃん、リィディちゃん、行くといい。コリネロスさんによろしくな」
ルックさんがそう言ってくれた。
「わかりました。ルックさん」
「ラン、塔に行って帰って来て、どのくらい時間がかかる?」
「うーん…ほうきの魔法で往復に一時間と少しは必要だと思う…そしてコリネロスと相談して…リィディ、この家からシェナまではどのくらいかかるかしら?」
「二人乗りだとおそらく四、五時間かかると思う…シェナに着くのは早くて今日の夜ね」
「そっか…もし町長さんが少年団の説得にも耳を貸さないようだったら、街道で魔女狩りの人達に出会うかもしれないな…」
セラノはそう言いながら神妙な面持ちでアバンテと目を合わせた。
「……」
「じゃあ行ってくるわね。なるべく早くこっちに来れるようにするから。セラノとアバンテもう少し休んでいて」
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