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第二章 我が儘お嬢様
旅路
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旅路
登場人物:
グラウリー:大柄な斧戦士
ラヴィ:女性鍛治師
バニング:暗殺者
マチス:老練な短槍使い
トッティ:若い鈍器使い
ボケボケマン:オークマスクの魔導師
エイジ:蒼の魔導師
トム:商人
ギマル:部族出身の斧戦士
ベル・ブルジァ:豪商リドルトの姪
※
「…しかし、本当にあの水晶球に奇病を治す力があるのかな…」
「俺にはわからん――わからんが…俺が気絶した時にグラウリーはあの水晶球が白い光を発して黒衣の妖魔を退散させたと話していた。何らかの奇妙な力を持ってはいるのだろうが――」
「――ラヴィ、腹減らないか?俺もう減ってきちゃったかもしれないな。っかしいよな~宿屋出る前にたんと食べたはずなのにな~ははは…」
「……いや――あたしは…まだ…減っとらんな…」
「そ、そうか、ははは…」
「ベル――いや、お嬢様。だったか…父親の事が心配か」
「――うん……とても心配…。どうしようもなくて、誰に見せてもさじを投げられて、病気を治す事ができる『何か』を探しに旅に出てから…もう随分と時間が経ってしまったの…。逐一手紙で病状を確認してはいたんだけど――ルナシエーナに着いてからはまだ連絡が帰ってきていないから…せっかく秘宝を手に入れたのに、もしも手遅れ…嫌!そんな事考えたくも無い――」
「……考えてもどうしようもない時は、一旦考えるのをやめる事だ。常に冷静でいて、その時出来る限りを尽くすしかない。魔法も、全ての物事も、そうしなくては何もうまくいかない……」
「………うん…」
「………」
「うん……、わかった!ところで、前から気になっていた事があるのよ。今聞いてもいいかしら?」
「どうした?」
「なんでボケボケマンは…そんなおかしなマスクをかぶっているの?いえ、どうしてボケボケマンだなんて、まず名前がおかしいわ」
「――――――………」
「…トッティはどうしてティルナノーグに入ったんだ?」
「えっ?俺?」
「ああ…」
「俺かぁ……、俺、ずっと母さん一人に育ててもらってたんだよね…父さんは死んだって聞かされててさ」
「そうなのか?」
「うん、でも俺が十六歳の頃、ある人から父さんは生きてる。って聞いてさ、えっ!って、思ったわけよ。だって小さい頃からずっといなくて当たり前と思っていた俺の父さんが、生きてるなんてさあ。で、その人に詳しく話を聞いたらさ、俺の父さんはティルナノーグっていうギルドにいるって言うんだよね。俺、そしたら俄然父さんを何とかして見つけ出したくなって、このギルドを探したね。色々な人の情報を集めて、危険な橋も何度も渡った。それでとうとうギルドの人間に会ったのさ。でもその人は、俺の父さんなんて人は知らないって言うんだ。がっかりしたよ。でもその人は言ったね。ティルナノーグは決して明るみに出るギルドじゃあないけれど、世界中の色々な場所に支部や、隠れ支部などが存在しているんだって。もしかしたらそういう場所に、多くのギルド員が知らないだけで俺の父さんはいるかもしれない、ってね。だから俺、決めたんだ。父さんを探し出す為にギルドに入ろうって。ギルドに入って色々な仕事をこなせば色々な人に会える、色々な事が知れる。そこに父さんの手がかりがあるかもしれないってね」
「お袋さんを一人残して、か?」
「――ああ、言い忘れたけど俺、弟が一人いるから。マルって言うんだけど、今はそいつが母さんの面倒を見てくれているから。気のいい奴でさ」
「それでもいいのか?いるかどうかわからない父親を探す方が、家族と一緒に暮らすより…」
「……ある日偶然見たんだよ。部屋に一人でいる母さんをさ。肖像画、見てた。見て、泣いてた。次の日母さんがいない時を見計らって、隠してあった肖像画見てみたんだ。そうしたら、若い母さんと、俺に似たような――きっと父さんの顔があったよ。だから俺思ったんだ。どうしても父さん見つけ出してさ、何で俺達の前からいなくなったのかわからないけど――母さんの前まで引きずり出してやらないとってさ!
……これでもちょくちょく家のあるベルクフリートには帰ってるんだからね」
「そうなのか…わかった。俺もできる限りお前の父親の事をギルド員に聞いてみよう」
「わお、ありがとう!――そうそう、バニングさん、強えーよなー。今度戦い方も教えてよ。手合わせお願いします!」
「………ああ、いいだろう…」
「ひゃっほ――!」
「…そういえば、トッティが初めて会ったギルド員というのは誰だったんだ?」
「え?バニングさんも知ってる人だよ」
「そうなのか?」
「うん、そうだよ、あの人――」
森の中をひた進む彼等は、日が暮れて周囲が寂しくなるにつれて逆に、饒舌になっていた。
最早木々の間から見える狭い空は暗くなり、僅かに月明かりと星を覗かせた。森に入る時聞こえていた虫の音、鳥の鳴き声はいつしかホーッ、ホーッという妖しげな夜鳥の鳴く声、そしてどこからかずるり…ずるりと這い回るような音、何か大きなものが木々の間を飛び交うような、一種怪音とも取れる音にすりかわっており、それは彼等の眼の前に姿を現さないだけに、余計に不安を掻き立てるものとして聴こえてくるのであった。彼等はその不安を紛らわそうと、無意識の内に口を動かしたくなってしまったのかもしれなかった。
「ここがいいだろう」
グラウリーはよく通る声でそう言うと、後方に止まれのハンドシグナルを指し示した。
そこは深い木々において僅かに森の開けた場所、砂漠でのオアシスのように闇空に広々と月を臨む事ができる円形の広場のような場所であった。
「もう時間も遅い。今日はここに野宿しよう。馬を木につないで火を焚くんだ」
トムが時計を見ると時刻は夜十時三十六分を指していた。旧道が通っているとはいえこれ以上夜の森を進むのは危険であり――ただでさえ急ぐ為に普通の旅人なら野宿をする時間を大幅に過ぎて進んでいた――。明日の朝方まではここで火を囲み食事を取って体力を回復しなくてはいけないのだった。
「そろそろ真夜中の時間帯――気を抜いては休めないが…」
彼等は火を囲んで暖を取り食事を取った。バルティモナからルナシエーナへ、そして今度の旅。と、殆ど連日馬に乗り続けたせいで、さしも旅なれた彼等も少しばかり内ももが痛い。グラウリーの提案で彼等は二時間ずつ交代で、五人ずつ仮眠を取る事にした。
ベルなどは気を張り詰めていたものの相当疲れていたらしく、横になるとくぅ、くぅ、と音を立てて深い眠りに着いてしまった。
「二時間交代で」最初の仮眠に着いた者達も次々と横になる。円陣に火を囲み中央側に仮眠の者達を、その外周を見張り番が固める。もちろん火は絶対に絶やさぬようにする。周りを黒く覆う深い木々のお陰で広場の周囲はほとんど視界が利かぬ。得体の知れぬいななきが聞こえ、ここは外界と隔絶された魔の領域なのではと心細くなる中で、その焔の光だけが人間の住まう世界との唯々一つの繋がりであるかのように思えた。
彼等は何度かの仮眠、そして交代を繰り返した。夜は刻々と――肉眼では変化を確認できないが――深けてゆき、夜零時を過ぎて二時に差し掛かろうという所だった。
グラウリーはベルにまとまった仮眠を取らせたいと考えていたので、ベルだけは起こさないでおいた。彼は火に薪をくべつつ、ふとベルの顔を覗いてみた。
「――!」
グラウリーはぎょっとした。つい先程まですやすやと小気味良い寝息を立てていたベルの顔には滝のような汗が浮んでおり、眉間にしわを寄せて歯を固く食いしばっていたからであった。それは明らかにうなされた表情であり――それもただ事では無いほどのうなされようだったからであった。
「ベル――」
起こそうかどうか迷った、その時。長年の戦いの勘はふいに彼の背後に気配を感じさせた。
それも一人、二人ではない――もっと多くの気配――。
はっとして振り向いた彼の目線の先には、闇夜の森の中に浮ぶ幾人もの人影があったのだった。
旅路
登場人物:
グラウリー:大柄な斧戦士
ラヴィ:女性鍛治師
バニング:暗殺者
マチス:老練な短槍使い
トッティ:若い鈍器使い
ボケボケマン:オークマスクの魔導師
エイジ:蒼の魔導師
トム:商人
ギマル:部族出身の斧戦士
ベル・ブルジァ:豪商リドルトの姪
※
「…しかし、本当にあの水晶球に奇病を治す力があるのかな…」
「俺にはわからん――わからんが…俺が気絶した時にグラウリーはあの水晶球が白い光を発して黒衣の妖魔を退散させたと話していた。何らかの奇妙な力を持ってはいるのだろうが――」
「――ラヴィ、腹減らないか?俺もう減ってきちゃったかもしれないな。っかしいよな~宿屋出る前にたんと食べたはずなのにな~ははは…」
「……いや――あたしは…まだ…減っとらんな…」
「そ、そうか、ははは…」
「ベル――いや、お嬢様。だったか…父親の事が心配か」
「――うん……とても心配…。どうしようもなくて、誰に見せてもさじを投げられて、病気を治す事ができる『何か』を探しに旅に出てから…もう随分と時間が経ってしまったの…。逐一手紙で病状を確認してはいたんだけど――ルナシエーナに着いてからはまだ連絡が帰ってきていないから…せっかく秘宝を手に入れたのに、もしも手遅れ…嫌!そんな事考えたくも無い――」
「……考えてもどうしようもない時は、一旦考えるのをやめる事だ。常に冷静でいて、その時出来る限りを尽くすしかない。魔法も、全ての物事も、そうしなくては何もうまくいかない……」
「………うん…」
「………」
「うん……、わかった!ところで、前から気になっていた事があるのよ。今聞いてもいいかしら?」
「どうした?」
「なんでボケボケマンは…そんなおかしなマスクをかぶっているの?いえ、どうしてボケボケマンだなんて、まず名前がおかしいわ」
「――――――………」
「…トッティはどうしてティルナノーグに入ったんだ?」
「えっ?俺?」
「ああ…」
「俺かぁ……、俺、ずっと母さん一人に育ててもらってたんだよね…父さんは死んだって聞かされててさ」
「そうなのか?」
「うん、でも俺が十六歳の頃、ある人から父さんは生きてる。って聞いてさ、えっ!って、思ったわけよ。だって小さい頃からずっといなくて当たり前と思っていた俺の父さんが、生きてるなんてさあ。で、その人に詳しく話を聞いたらさ、俺の父さんはティルナノーグっていうギルドにいるって言うんだよね。俺、そしたら俄然父さんを何とかして見つけ出したくなって、このギルドを探したね。色々な人の情報を集めて、危険な橋も何度も渡った。それでとうとうギルドの人間に会ったのさ。でもその人は、俺の父さんなんて人は知らないって言うんだ。がっかりしたよ。でもその人は言ったね。ティルナノーグは決して明るみに出るギルドじゃあないけれど、世界中の色々な場所に支部や、隠れ支部などが存在しているんだって。もしかしたらそういう場所に、多くのギルド員が知らないだけで俺の父さんはいるかもしれない、ってね。だから俺、決めたんだ。父さんを探し出す為にギルドに入ろうって。ギルドに入って色々な仕事をこなせば色々な人に会える、色々な事が知れる。そこに父さんの手がかりがあるかもしれないってね」
「お袋さんを一人残して、か?」
「――ああ、言い忘れたけど俺、弟が一人いるから。マルって言うんだけど、今はそいつが母さんの面倒を見てくれているから。気のいい奴でさ」
「それでもいいのか?いるかどうかわからない父親を探す方が、家族と一緒に暮らすより…」
「……ある日偶然見たんだよ。部屋に一人でいる母さんをさ。肖像画、見てた。見て、泣いてた。次の日母さんがいない時を見計らって、隠してあった肖像画見てみたんだ。そうしたら、若い母さんと、俺に似たような――きっと父さんの顔があったよ。だから俺思ったんだ。どうしても父さん見つけ出してさ、何で俺達の前からいなくなったのかわからないけど――母さんの前まで引きずり出してやらないとってさ!
……これでもちょくちょく家のあるベルクフリートには帰ってるんだからね」
「そうなのか…わかった。俺もできる限りお前の父親の事をギルド員に聞いてみよう」
「わお、ありがとう!――そうそう、バニングさん、強えーよなー。今度戦い方も教えてよ。手合わせお願いします!」
「………ああ、いいだろう…」
「ひゃっほ――!」
「…そういえば、トッティが初めて会ったギルド員というのは誰だったんだ?」
「え?バニングさんも知ってる人だよ」
「そうなのか?」
「うん、そうだよ、あの人――」
森の中をひた進む彼等は、日が暮れて周囲が寂しくなるにつれて逆に、饒舌になっていた。
最早木々の間から見える狭い空は暗くなり、僅かに月明かりと星を覗かせた。森に入る時聞こえていた虫の音、鳥の鳴き声はいつしかホーッ、ホーッという妖しげな夜鳥の鳴く声、そしてどこからかずるり…ずるりと這い回るような音、何か大きなものが木々の間を飛び交うような、一種怪音とも取れる音にすりかわっており、それは彼等の眼の前に姿を現さないだけに、余計に不安を掻き立てるものとして聴こえてくるのであった。彼等はその不安を紛らわそうと、無意識の内に口を動かしたくなってしまったのかもしれなかった。
「ここがいいだろう」
グラウリーはよく通る声でそう言うと、後方に止まれのハンドシグナルを指し示した。
そこは深い木々において僅かに森の開けた場所、砂漠でのオアシスのように闇空に広々と月を臨む事ができる円形の広場のような場所であった。
「もう時間も遅い。今日はここに野宿しよう。馬を木につないで火を焚くんだ」
トムが時計を見ると時刻は夜十時三十六分を指していた。旧道が通っているとはいえこれ以上夜の森を進むのは危険であり――ただでさえ急ぐ為に普通の旅人なら野宿をする時間を大幅に過ぎて進んでいた――。明日の朝方まではここで火を囲み食事を取って体力を回復しなくてはいけないのだった。
「そろそろ真夜中の時間帯――気を抜いては休めないが…」
彼等は火を囲んで暖を取り食事を取った。バルティモナからルナシエーナへ、そして今度の旅。と、殆ど連日馬に乗り続けたせいで、さしも旅なれた彼等も少しばかり内ももが痛い。グラウリーの提案で彼等は二時間ずつ交代で、五人ずつ仮眠を取る事にした。
ベルなどは気を張り詰めていたものの相当疲れていたらしく、横になるとくぅ、くぅ、と音を立てて深い眠りに着いてしまった。
「二時間交代で」最初の仮眠に着いた者達も次々と横になる。円陣に火を囲み中央側に仮眠の者達を、その外周を見張り番が固める。もちろん火は絶対に絶やさぬようにする。周りを黒く覆う深い木々のお陰で広場の周囲はほとんど視界が利かぬ。得体の知れぬいななきが聞こえ、ここは外界と隔絶された魔の領域なのではと心細くなる中で、その焔の光だけが人間の住まう世界との唯々一つの繋がりであるかのように思えた。
彼等は何度かの仮眠、そして交代を繰り返した。夜は刻々と――肉眼では変化を確認できないが――深けてゆき、夜零時を過ぎて二時に差し掛かろうという所だった。
グラウリーはベルにまとまった仮眠を取らせたいと考えていたので、ベルだけは起こさないでおいた。彼は火に薪をくべつつ、ふとベルの顔を覗いてみた。
「――!」
グラウリーはぎょっとした。つい先程まですやすやと小気味良い寝息を立てていたベルの顔には滝のような汗が浮んでおり、眉間にしわを寄せて歯を固く食いしばっていたからであった。それは明らかにうなされた表情であり――それもただ事では無いほどのうなされようだったからであった。
「ベル――」
起こそうかどうか迷った、その時。長年の戦いの勘はふいに彼の背後に気配を感じさせた。
それも一人、二人ではない――もっと多くの気配――。
はっとして振り向いた彼の目線の先には、闇夜の森の中に浮ぶ幾人もの人影があったのだった。
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