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3.踊りましょうか、手の上で
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「で、どーすんの?ダンスするの?」
納得しているかは別として、取り残されたものは仕方がない。
断られるとわかってはいたが、身分の低い私が他国の王太子の言葉を無視してへそを曲げて帰ったなんて言われたら後々面倒になる事は目に見えていたので、体裁の為だけにそう確認した⋯つもりだったのだが。
「⋯踊る」
「お、踊るの!?」
想定外の肯定に思わず聞き返してしまった。
“ちょ、何よコイツもヤケになってんのぉ!?”
反射的に出た私の声が大きかったせいか、それとも先程まで王子二人が揃っていて注目を浴びていた為か。
“⋯いや、私がまた別の男といるから、か⋯”
ハッとした時にはもう遅く、節操なし、だなんてヒソヒソと話す声が耳に届く。
“今私が相対してる男がレイモンド様なら、逆に尻尾振ったくせに”
――どうせそんなものなのだ。貴族というものは。
家格を見て、繋がりを見て。
そして共通の敵を叩き落として自分を上げる。
昨日擦り寄った相手を今日蹴落とし、蹴落とした相手が上がればまた擦り寄る。
“汚い世界、上等よ!”
私を愛した男さえ、家柄を考え私を選ばないなら私だって愛なんて選ばない。
私が選ぶのはお金と権力だから。
“だから今どんなに噂されてても相手する必要なんてないわ、どうせ奴らが自分の力で成り上がる事なんて絶対ないもの”
聞こえる声を全て無視して、失礼過ぎる護衛の男に手を差し出すと、予想よりずっとスマートに彼が私の手を取った。
“この男はレイモンド様の護衛、つまりターゲットに一番近い男⋯!”
「踊ってあげるわ、私の為に」
ガルシア様を踏み台にして、目的のレイモンド様に見初めて貰う為に。
口から溢れた私の本音を、どう受け取ったのかガルシア様が少しポカンとこちらを見て。
「⋯了解した、精一杯回転させよう」
「どういう理屈よ」
何故か私を回転させる事に気合いを入れたらしいガルシア様がそこにいた。
私の質問に答えてくれなかったものの、ホールの真ん中まで私をエスコートした彼はスイッと想像より優雅にお辞儀をする。
護衛騎士として体を鍛えているからか体躯の良い彼は、ただそれだけのシンプルな仕草だけでとても様になっていた。
“⋯な、なによ。ちょっと格好いいじゃない”
思わずドキッとしてしまったのは、きっとさっきまで彼への評価がゴミのようだったからなのだと自分を納得させつつそっと彼の手を握ると少し強引に手を引かれる。
「ッ!」
そのままくるりと回転させられ、するりと彼の腕の中に収まった。
突然の激しい動きだったのに全くふらつかなかったのはそれだけ彼のエスコートがしっかりしていたからで。
「⋯ガルシア様、ダンス上手いのね」
ポツリとそう告げると、不思議そうな顔をした彼は私の腰を掴んで持ち上げるように更に回転させてきた。
「この動きをさせられて、叫び声を上げないキャサリン嬢は度胸があるな?」
「この程度で、かしら?」
「へぇ、その挑戦受けたぞ」
アレクとは正反対の激しいダンスは、風を切るような音が激しく私を落とす噂話を掻き消してくれて。
“なんだ、私も案外繊細だったのね”
まるで二人しかいないような錯覚を起こし、それが堪らなく楽しく感じた。
宣言通り精一杯回転させられた私は、ダンスというには激しすぎる動きを続けていて。
それでも体躯の良い彼と体幹を鍛えていた私ならむしろ格好良くすら見えているようで、私を下げずむ嫌な視線がいつしか熱い視線に変わっていた。
「私、本当はこういうダンスがしたかったのよね!」
何も考えず思い切り動くのが楽しくそう伝える。
「俺も、こんなに思い切り踊るのははじめてだな」
「そうなの?」
「まずこの動きについてこれる女がほぼいない」
「確かに」
それもそうかと納得した私は、さっきまでの角度まで計算された笑顔ではなく心の底からの笑いが溢れる。
軽く投げるようにまた回されるが、私も負けじと彼の動きに合わせていて⋯
そんな私にガルシア様がポツリと告げたのは。
「重いな」
だった。
「はぁっ!?なんですってぇ!?」
「はは、言葉を間違えた」
「最ッ低な間違いしないでくれるかしらぁ!?」
「いい筋肉はいい質量をしている。キャサリン嬢の体は評価に値する」
「か、から⋯っ」
“な、なんて言い方すんのよ⋯っ!?”
その率直過ぎる言葉は営み後の感想のように聞こえ思わずギョッとしたのだが⋯
“⋯でもコイツが誉めてんの、筋肉なのよねぇ⋯”
そしてこの筋肉は、私が『持っていた』ものではなく私が『努力して手に入れた』ものなのだ。
「言い方も誉めるところも気に食わないけど、お礼くらいはいっとくわ。あ、り、が、と、ぉっ!!」
「んぐッ!?」
彼の首にしっかり両腕を回し、それを支えに少し足を浮かせた私はヒールで思い切り彼の足を踏みつける。
――それも、両足で。
「な、にを⋯っ!?」
「褒め言葉のつもりでも、レディに重いはアウトなのよっ!」
「⋯くっ、承知した⋯!」
「あは、あははっ」
この状況でも私の腰にしっかり回されたままのガルシア様の腕に体重をかけるように、首に回していた左腕を外した私が上半身を反る。
痛みを堪えているとは思えない涼しげな表情を取り繕った彼が、腰を引き寄せ停止し私達のダンスが終わった。
軽く周りにお辞儀し、彼のエスコートでホールを離れ互いの王太子の元へ戻るべく歩く。
“⋯ふん、思ったより楽しかったじゃない”
なんて内心考え、頭を空っぽにして踊ったダンスが楽しかったからか心なしか少し寂しく感じる。
何故なら私の目的はレイモンド様で、コイツではないから。
また会うことがあったとしても、それはこの素に近い『キャサリン』ではなく計算し作り上げられた『キャサリン』だからで⋯
「⋯ガルシアで、いい」
「え」
ホールから離れエスコートされていた手を外そうとした私の手を、何故か彼がきゅっと握る。
「様とか、いらん。俺に合わん」
「なら私もキャサリンでいいわ」
どうせ私は男爵家。
私より下の貴族なんていないのだから。
少しいじけた気持ちが顔を出すが、「そうか」と笑った彼が思ったよりも幼く見えて気分が良くなる。
“ちょっと可愛いじゃないのよ”
きゅっと握られた手は会話の終わりと共に離され、今度こそ私達は元いるべき相手の隣へそれぞれ戻るのだった。
「ガルシアでいい、とか言われてもねぇ⋯」
いつもふわりと靡かせているピンクブロンドを1つに結び、その髪色を隠すように頭巾を被る。
服はいつもの私を可愛く見せる武器のようなフリフリではなく、いたってシンプルなエプロンドレスだった。
平民よりも馴染んでいるこの平民ルックで城下町から少し外れた市場に向かい、まずいつものパン屋を覗く。
「ねぇ!このパン3つ買うからもう一個おまけしてよ」
「お、リジーちゃん今日もお買い物か?可愛い子に言われると頷くしかないねぇ」
「やった!ありがとおばちゃん!」
うきうきと銅貨を渡し、次は近くの果物屋さんへ向かったのだが⋯
「えぇ、今日高くない?」
「最近お天気だったから入荷が少なくてねぇ」
「ん~、そっかぁ⋯」
そっとお財布代わりの巾着を覗き、小さくため息を吐く。
“買えなくはないけど、ちょっとリスキーね⋯”
さっき買ったパンに挟みたかったな、なんて思いながらも泣く泣く諦めた私は、少し肩を落としてくるっと振り返り⋯
「⋯何してるんだ?」
「ふふ、奇遇だねぇ、リジーちゃん?」
「⋯ッ!!!」
目を見開いて唖然としているガルシアと、銀髪をどうやったのか黒く染めたらしいレイモンド様がそこにいた。
納得しているかは別として、取り残されたものは仕方がない。
断られるとわかってはいたが、身分の低い私が他国の王太子の言葉を無視してへそを曲げて帰ったなんて言われたら後々面倒になる事は目に見えていたので、体裁の為だけにそう確認した⋯つもりだったのだが。
「⋯踊る」
「お、踊るの!?」
想定外の肯定に思わず聞き返してしまった。
“ちょ、何よコイツもヤケになってんのぉ!?”
反射的に出た私の声が大きかったせいか、それとも先程まで王子二人が揃っていて注目を浴びていた為か。
“⋯いや、私がまた別の男といるから、か⋯”
ハッとした時にはもう遅く、節操なし、だなんてヒソヒソと話す声が耳に届く。
“今私が相対してる男がレイモンド様なら、逆に尻尾振ったくせに”
――どうせそんなものなのだ。貴族というものは。
家格を見て、繋がりを見て。
そして共通の敵を叩き落として自分を上げる。
昨日擦り寄った相手を今日蹴落とし、蹴落とした相手が上がればまた擦り寄る。
“汚い世界、上等よ!”
私を愛した男さえ、家柄を考え私を選ばないなら私だって愛なんて選ばない。
私が選ぶのはお金と権力だから。
“だから今どんなに噂されてても相手する必要なんてないわ、どうせ奴らが自分の力で成り上がる事なんて絶対ないもの”
聞こえる声を全て無視して、失礼過ぎる護衛の男に手を差し出すと、予想よりずっとスマートに彼が私の手を取った。
“この男はレイモンド様の護衛、つまりターゲットに一番近い男⋯!”
「踊ってあげるわ、私の為に」
ガルシア様を踏み台にして、目的のレイモンド様に見初めて貰う為に。
口から溢れた私の本音を、どう受け取ったのかガルシア様が少しポカンとこちらを見て。
「⋯了解した、精一杯回転させよう」
「どういう理屈よ」
何故か私を回転させる事に気合いを入れたらしいガルシア様がそこにいた。
私の質問に答えてくれなかったものの、ホールの真ん中まで私をエスコートした彼はスイッと想像より優雅にお辞儀をする。
護衛騎士として体を鍛えているからか体躯の良い彼は、ただそれだけのシンプルな仕草だけでとても様になっていた。
“⋯な、なによ。ちょっと格好いいじゃない”
思わずドキッとしてしまったのは、きっとさっきまで彼への評価がゴミのようだったからなのだと自分を納得させつつそっと彼の手を握ると少し強引に手を引かれる。
「ッ!」
そのままくるりと回転させられ、するりと彼の腕の中に収まった。
突然の激しい動きだったのに全くふらつかなかったのはそれだけ彼のエスコートがしっかりしていたからで。
「⋯ガルシア様、ダンス上手いのね」
ポツリとそう告げると、不思議そうな顔をした彼は私の腰を掴んで持ち上げるように更に回転させてきた。
「この動きをさせられて、叫び声を上げないキャサリン嬢は度胸があるな?」
「この程度で、かしら?」
「へぇ、その挑戦受けたぞ」
アレクとは正反対の激しいダンスは、風を切るような音が激しく私を落とす噂話を掻き消してくれて。
“なんだ、私も案外繊細だったのね”
まるで二人しかいないような錯覚を起こし、それが堪らなく楽しく感じた。
宣言通り精一杯回転させられた私は、ダンスというには激しすぎる動きを続けていて。
それでも体躯の良い彼と体幹を鍛えていた私ならむしろ格好良くすら見えているようで、私を下げずむ嫌な視線がいつしか熱い視線に変わっていた。
「私、本当はこういうダンスがしたかったのよね!」
何も考えず思い切り動くのが楽しくそう伝える。
「俺も、こんなに思い切り踊るのははじめてだな」
「そうなの?」
「まずこの動きについてこれる女がほぼいない」
「確かに」
それもそうかと納得した私は、さっきまでの角度まで計算された笑顔ではなく心の底からの笑いが溢れる。
軽く投げるようにまた回されるが、私も負けじと彼の動きに合わせていて⋯
そんな私にガルシア様がポツリと告げたのは。
「重いな」
だった。
「はぁっ!?なんですってぇ!?」
「はは、言葉を間違えた」
「最ッ低な間違いしないでくれるかしらぁ!?」
「いい筋肉はいい質量をしている。キャサリン嬢の体は評価に値する」
「か、から⋯っ」
“な、なんて言い方すんのよ⋯っ!?”
その率直過ぎる言葉は営み後の感想のように聞こえ思わずギョッとしたのだが⋯
“⋯でもコイツが誉めてんの、筋肉なのよねぇ⋯”
そしてこの筋肉は、私が『持っていた』ものではなく私が『努力して手に入れた』ものなのだ。
「言い方も誉めるところも気に食わないけど、お礼くらいはいっとくわ。あ、り、が、と、ぉっ!!」
「んぐッ!?」
彼の首にしっかり両腕を回し、それを支えに少し足を浮かせた私はヒールで思い切り彼の足を踏みつける。
――それも、両足で。
「な、にを⋯っ!?」
「褒め言葉のつもりでも、レディに重いはアウトなのよっ!」
「⋯くっ、承知した⋯!」
「あは、あははっ」
この状況でも私の腰にしっかり回されたままのガルシア様の腕に体重をかけるように、首に回していた左腕を外した私が上半身を反る。
痛みを堪えているとは思えない涼しげな表情を取り繕った彼が、腰を引き寄せ停止し私達のダンスが終わった。
軽く周りにお辞儀し、彼のエスコートでホールを離れ互いの王太子の元へ戻るべく歩く。
“⋯ふん、思ったより楽しかったじゃない”
なんて内心考え、頭を空っぽにして踊ったダンスが楽しかったからか心なしか少し寂しく感じる。
何故なら私の目的はレイモンド様で、コイツではないから。
また会うことがあったとしても、それはこの素に近い『キャサリン』ではなく計算し作り上げられた『キャサリン』だからで⋯
「⋯ガルシアで、いい」
「え」
ホールから離れエスコートされていた手を外そうとした私の手を、何故か彼がきゅっと握る。
「様とか、いらん。俺に合わん」
「なら私もキャサリンでいいわ」
どうせ私は男爵家。
私より下の貴族なんていないのだから。
少しいじけた気持ちが顔を出すが、「そうか」と笑った彼が思ったよりも幼く見えて気分が良くなる。
“ちょっと可愛いじゃないのよ”
きゅっと握られた手は会話の終わりと共に離され、今度こそ私達は元いるべき相手の隣へそれぞれ戻るのだった。
「ガルシアでいい、とか言われてもねぇ⋯」
いつもふわりと靡かせているピンクブロンドを1つに結び、その髪色を隠すように頭巾を被る。
服はいつもの私を可愛く見せる武器のようなフリフリではなく、いたってシンプルなエプロンドレスだった。
平民よりも馴染んでいるこの平民ルックで城下町から少し外れた市場に向かい、まずいつものパン屋を覗く。
「ねぇ!このパン3つ買うからもう一個おまけしてよ」
「お、リジーちゃん今日もお買い物か?可愛い子に言われると頷くしかないねぇ」
「やった!ありがとおばちゃん!」
うきうきと銅貨を渡し、次は近くの果物屋さんへ向かったのだが⋯
「えぇ、今日高くない?」
「最近お天気だったから入荷が少なくてねぇ」
「ん~、そっかぁ⋯」
そっとお財布代わりの巾着を覗き、小さくため息を吐く。
“買えなくはないけど、ちょっとリスキーね⋯”
さっき買ったパンに挟みたかったな、なんて思いながらも泣く泣く諦めた私は、少し肩を落としてくるっと振り返り⋯
「⋯何してるんだ?」
「ふふ、奇遇だねぇ、リジーちゃん?」
「⋯ッ!!!」
目を見開いて唖然としているガルシアと、銀髪をどうやったのか黒く染めたらしいレイモンド様がそこにいた。
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