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4.昔と違ってカタイのね
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火照った頬を冷ましがてら並んで歩く。
“さっきはなんだか変な方向に話がなっちゃったけど”
だが店主の言葉を借りれば私たちは新婚なのだ、多少羞恥心に負けそうになるくらいはあるわけで。
“それに次はそうならないよう、事前に買うものを決めるなりして準備をすれば――”
「次はあの店に入ってみるか」
「えっ」
「その横の店も、その更に横の店もいいな、順番に全部入るか」
「えっえっ」
ロベルトが指差す先には宝石専門の宝飾品店からこぢんまりとした雑貨店までが揃っていて。
「安心しろ、ちゃんと趣味がいいやつを選んでやる」
「何一つ学習しないシステムなんなの!? 国の方針!?」
さっきあんなに生暖かい視線を向けられたばかりだというのにもうメンタルが復活したのか、しれっとしているロベルトに驚愕する。
「俺たちはどうやら間違ったスタートをきったみたいだからな、可及的速やかに関係の再構築をせねばならない」
“くっ、これも初夜をすっぽかしたせいか!”
てっきり本命を優先すると思い込みすっぽかした初夜。
呑気にぐっすり眠っていた私とは違い、ロベルトからすれば結婚初夜に『本命』だったっぽい私が来なかったということで。
“夫婦の寝室で一人待ちぼうけって、なかなか酷よね……”
それも初夜。
たった一度しかない初夜――……
そこまで考えてハッとした。
「……そうよ、改めて初夜をすればいいんじゃ……」
「リネア、次はこれとあれとそれを着て見せてくれ」
「ひぇっ、待って今私は最高の閃き……え、またお着替えなの!?」
にこりと微笑むロベルトの笑顔に、本日何度目かわからない冷や汗が私から噴き出すのを感じたのだった。
「――つっかれたぁぁあ!」
私室に戻った私はその勢いのままベッドに飛び込む。
ぼすんと少し弾力のあるベッドが体を包むようで心地好い。
「あっ、また! お行儀悪いですよ、リネア様!?」
「だってもう疲れたの~、クラーラ、見逃してぇ……」
着替えもせず寝っ転がった私にクラーラが目を吊り上げる。
「せめて着替えだけでもなさって下さ……、ちょ、リネア様!」
“着替え……しなきゃ、昨日クラーラが持ってたすけすけレース、まだ暖炉の灰にはなってないよね……?”
初夜をすっぽかしたせいでこんなにへとへとになったのだ。
関係の構築と言われてももともと嫌ってなかったし、このままのペースで一か月ロベルトに付き合わされたらぐうたら生活に順応した私は過労死してしまうかもしれない。
最初からやり直す。
あの間違ったスタートの夜を。
「今晩こそ……初夜を……」
シャッとカーテンが開かれ太陽の光が目に痛い。
もぞもぞと上掛けを引き上げ頭まですっぽりと被った私は、手だけを外に出して眩しい方向を指差そうとしてハッとした。
「明るいですって!!?」
ガバッとベッドから起き上がった私の目の前にいたのは、もちろんクラーラではなくロベルトだった。
“またやってしまった!!”
ザァッと青ざめる私と、二度目だから慣れたのかそもそも期待していなかったのか、表情を変えないロベルト。
「ち、違うのよ?昨日は行こうと思ったんだけど」
「いや、構わない。そんなにすぐリネアの心が貰えるだなんて思っていないからな」
「そうじゃないの、本当に昨日は」
「無理に受け入れる必要はない」
青ざめる私を安心させるようにゆっくり首を左右に振るロベルト。
「だから違うんだって! 私が今青ざめてるのは」
「よし、今日は昨日行けなかった西地区の方へ行ってみるか」
「ひぇぇっ」
“またこのパターンか!”
昨日と同じ惨事になることを想像し、寝起きの私は視界が絶望に染まったのだった。
「そしてやっぱりこうなるのね」
「何か言ったか?」
「何も……」
そんな目覚めから数時間。
朝食を一緒に取った私たちは、私が危惧した通り昨日の惨事という名の街デートに二日連続で繰り出していた。
“まさかこれ、ロベルトが納得するまで少なくとも一か月間続くんじゃ……”
その可能性に気付きぞっとする。
解決策は、やはりキッカケとなった初夜からのやり直しだと思う、の、だが。
“このペースで連れまわされたらまた今晩も失敗してしまう!”
どこぞの預言者のようにそんな未来を確信した私は、グリーンとブラウンの石のついたネックレスをひたすら選んで出してもらっているロベルトの腕にしがみついた。
「リネア?」
「次、次は私が行きたいところに行ってもいいかしら!?」
「と、とうとうリネアに俺と行きたいところが出来たっていうのか!?」
「え、そんなに驚くこと?」
カッと目を見開いたロベルトと目が合う。
確かにどこでもいいと言ったのは私だが、その驚きようにはちょっと引いた。
とりあえず次の場所は私に選ばせて、と説得し宝飾品店を後にした私たち。
そうやって選んだ次のデート場所は。
「ここで何をするんだ……?」
「昼寝よ!」
西地区のはずれにある小さな湖、そのほとりにある木陰でごろんと横になる。
「おい、服が」
「後で払ったら大丈夫よ」
うぅーん、と思い切り伸びをした私に小さくため息を吐いたロベルトが、寝転がる私の上半身を少し起こし自身の足を私の頭と地面の隙間に滑り込ませる。
「ロベルト?」
「地面よりは寝心地いいだろ」
「どっちも固くて悪いけど」
「おい」
正直にそんな感想を漏らすとロベルトが眉をひそめる。
けれど全然怖くない。
“というか、可愛いかも”
思わずくすりと私が笑うと、きょとんとしたロベルトと目が合った。
「地面もロベルトの足も固くて寝心地はあんまりよくないわ」
「二度も言わなくていい」
「……昔は柔らかかったのに、って思ったの」
フン、と顔を背けつつも私を地面に下ろそうとしないロベルトにそう告げると、ピクリと小さく彼の肩が跳ねたことに気付く。
「小さい頃もこうやってロベルトの膝枕で寝たわね」
「そうだな」
木陰で読書する幼い頃のロベルトの膝に大量に涎を垂らしたという残念な思い出ではあるが、その時も彼はじっと私に膝を貸してくれていて。
「あの時はずっと本を読んでたわよね」
「いや、読んでなかった」
「?」
私の記憶では完全に読書していたロベルトの姿しかないのだが、ううんとロベルトが首を振る。
「本の内容は頭に入らなかったからな。読書していたとは言えない」
「え」
「俺の膝で安心して眠るリネアが可愛くて、こっそり眺めてたんだ」
「!」
“涎を垂らした間抜け面だったはずだけど!?”
ロベルトの言葉を聞き、カァッと一気に顔が熱くなる。
言ったロベルトの耳も赤く染まっているので、二人して赤く茹る私たちははたから見たらどのように見えているのだろうか。
「ほら、もう寝てろ」
「う、うん」
少し熱いロベルトの手のひらで視界を覆われた私の胸がきゅうっと締め付けられる。
“昔はこんなことしなかったくせに”
ロベルトの手が思ったよりもずっと優しく温かかったからか、“こんなにドキドキさせられたら寝れないわよ”なんて思ったのも一瞬だけで、私はあっさりと意識を手放したのだった。
“さっきはなんだか変な方向に話がなっちゃったけど”
だが店主の言葉を借りれば私たちは新婚なのだ、多少羞恥心に負けそうになるくらいはあるわけで。
“それに次はそうならないよう、事前に買うものを決めるなりして準備をすれば――”
「次はあの店に入ってみるか」
「えっ」
「その横の店も、その更に横の店もいいな、順番に全部入るか」
「えっえっ」
ロベルトが指差す先には宝石専門の宝飾品店からこぢんまりとした雑貨店までが揃っていて。
「安心しろ、ちゃんと趣味がいいやつを選んでやる」
「何一つ学習しないシステムなんなの!? 国の方針!?」
さっきあんなに生暖かい視線を向けられたばかりだというのにもうメンタルが復活したのか、しれっとしているロベルトに驚愕する。
「俺たちはどうやら間違ったスタートをきったみたいだからな、可及的速やかに関係の再構築をせねばならない」
“くっ、これも初夜をすっぽかしたせいか!”
てっきり本命を優先すると思い込みすっぽかした初夜。
呑気にぐっすり眠っていた私とは違い、ロベルトからすれば結婚初夜に『本命』だったっぽい私が来なかったということで。
“夫婦の寝室で一人待ちぼうけって、なかなか酷よね……”
それも初夜。
たった一度しかない初夜――……
そこまで考えてハッとした。
「……そうよ、改めて初夜をすればいいんじゃ……」
「リネア、次はこれとあれとそれを着て見せてくれ」
「ひぇっ、待って今私は最高の閃き……え、またお着替えなの!?」
にこりと微笑むロベルトの笑顔に、本日何度目かわからない冷や汗が私から噴き出すのを感じたのだった。
「――つっかれたぁぁあ!」
私室に戻った私はその勢いのままベッドに飛び込む。
ぼすんと少し弾力のあるベッドが体を包むようで心地好い。
「あっ、また! お行儀悪いですよ、リネア様!?」
「だってもう疲れたの~、クラーラ、見逃してぇ……」
着替えもせず寝っ転がった私にクラーラが目を吊り上げる。
「せめて着替えだけでもなさって下さ……、ちょ、リネア様!」
“着替え……しなきゃ、昨日クラーラが持ってたすけすけレース、まだ暖炉の灰にはなってないよね……?”
初夜をすっぽかしたせいでこんなにへとへとになったのだ。
関係の構築と言われてももともと嫌ってなかったし、このままのペースで一か月ロベルトに付き合わされたらぐうたら生活に順応した私は過労死してしまうかもしれない。
最初からやり直す。
あの間違ったスタートの夜を。
「今晩こそ……初夜を……」
シャッとカーテンが開かれ太陽の光が目に痛い。
もぞもぞと上掛けを引き上げ頭まですっぽりと被った私は、手だけを外に出して眩しい方向を指差そうとしてハッとした。
「明るいですって!!?」
ガバッとベッドから起き上がった私の目の前にいたのは、もちろんクラーラではなくロベルトだった。
“またやってしまった!!”
ザァッと青ざめる私と、二度目だから慣れたのかそもそも期待していなかったのか、表情を変えないロベルト。
「ち、違うのよ?昨日は行こうと思ったんだけど」
「いや、構わない。そんなにすぐリネアの心が貰えるだなんて思っていないからな」
「そうじゃないの、本当に昨日は」
「無理に受け入れる必要はない」
青ざめる私を安心させるようにゆっくり首を左右に振るロベルト。
「だから違うんだって! 私が今青ざめてるのは」
「よし、今日は昨日行けなかった西地区の方へ行ってみるか」
「ひぇぇっ」
“またこのパターンか!”
昨日と同じ惨事になることを想像し、寝起きの私は視界が絶望に染まったのだった。
「そしてやっぱりこうなるのね」
「何か言ったか?」
「何も……」
そんな目覚めから数時間。
朝食を一緒に取った私たちは、私が危惧した通り昨日の惨事という名の街デートに二日連続で繰り出していた。
“まさかこれ、ロベルトが納得するまで少なくとも一か月間続くんじゃ……”
その可能性に気付きぞっとする。
解決策は、やはりキッカケとなった初夜からのやり直しだと思う、の、だが。
“このペースで連れまわされたらまた今晩も失敗してしまう!”
どこぞの預言者のようにそんな未来を確信した私は、グリーンとブラウンの石のついたネックレスをひたすら選んで出してもらっているロベルトの腕にしがみついた。
「リネア?」
「次、次は私が行きたいところに行ってもいいかしら!?」
「と、とうとうリネアに俺と行きたいところが出来たっていうのか!?」
「え、そんなに驚くこと?」
カッと目を見開いたロベルトと目が合う。
確かにどこでもいいと言ったのは私だが、その驚きようにはちょっと引いた。
とりあえず次の場所は私に選ばせて、と説得し宝飾品店を後にした私たち。
そうやって選んだ次のデート場所は。
「ここで何をするんだ……?」
「昼寝よ!」
西地区のはずれにある小さな湖、そのほとりにある木陰でごろんと横になる。
「おい、服が」
「後で払ったら大丈夫よ」
うぅーん、と思い切り伸びをした私に小さくため息を吐いたロベルトが、寝転がる私の上半身を少し起こし自身の足を私の頭と地面の隙間に滑り込ませる。
「ロベルト?」
「地面よりは寝心地いいだろ」
「どっちも固くて悪いけど」
「おい」
正直にそんな感想を漏らすとロベルトが眉をひそめる。
けれど全然怖くない。
“というか、可愛いかも”
思わずくすりと私が笑うと、きょとんとしたロベルトと目が合った。
「地面もロベルトの足も固くて寝心地はあんまりよくないわ」
「二度も言わなくていい」
「……昔は柔らかかったのに、って思ったの」
フン、と顔を背けつつも私を地面に下ろそうとしないロベルトにそう告げると、ピクリと小さく彼の肩が跳ねたことに気付く。
「小さい頃もこうやってロベルトの膝枕で寝たわね」
「そうだな」
木陰で読書する幼い頃のロベルトの膝に大量に涎を垂らしたという残念な思い出ではあるが、その時も彼はじっと私に膝を貸してくれていて。
「あの時はずっと本を読んでたわよね」
「いや、読んでなかった」
「?」
私の記憶では完全に読書していたロベルトの姿しかないのだが、ううんとロベルトが首を振る。
「本の内容は頭に入らなかったからな。読書していたとは言えない」
「え」
「俺の膝で安心して眠るリネアが可愛くて、こっそり眺めてたんだ」
「!」
“涎を垂らした間抜け面だったはずだけど!?”
ロベルトの言葉を聞き、カァッと一気に顔が熱くなる。
言ったロベルトの耳も赤く染まっているので、二人して赤く茹る私たちははたから見たらどのように見えているのだろうか。
「ほら、もう寝てろ」
「う、うん」
少し熱いロベルトの手のひらで視界を覆われた私の胸がきゅうっと締め付けられる。
“昔はこんなことしなかったくせに”
ロベルトの手が思ったよりもずっと優しく温かかったからか、“こんなにドキドキさせられたら寝れないわよ”なんて思ったのも一瞬だけで、私はあっさりと意識を手放したのだった。
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