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だったら私が貰います!婚約破棄からはじめた溺愛婚(その後)
番外編:薄くしましょう、そうしましょう!②
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「じゃあ、そろそろ俺たちも行こうか?」
「えぇ!」
一応主催の関係者として入場を遅らせていた私たちは、大体の参加者が集まったのを確認して入場することにして。
“いよいよお披露目だわ……!”
一応本日の主役である兄の入場が一番盛り上がるだろうが、それでも兄はお偉いさん方の相手で絶対忙しい。
というか引っ張りだこだろう。
それはつまり、比較的若い層やその順番からあぶれてしまった者などの層は全てフリーということでもある。
「残りの視線はかっさらうわよ……!」
「気合い入ってるなぁ。……俺は、いつも通りシエラだけの騎士でいたかったんだけど」
「っ!も、もうっ!」
しれっと告げられるバルフからの言葉に頬がじわりと熱を持つ。
確かにいつも通りでも私はバルフが大好きだし、この愛にかわりなんてないが――
「き、今日は自慢するって決めちゃったから!!」
「そっかぁ」
「けど、その……、次はその、私だけが知ってるバルフでいて……ね?」
「ははっ、シエラがそう望むなら。……というか、俺としてはほんといつものが落ち着くんだけどね。本当にこれ大丈夫?服だけが見えてたりしない?」
甘い会話に胸が高鳴る。
きっと今のバルフを見れば若い令嬢の視線は勝ち取れるだろう。
私が隣にいても話しかけてくる猛者もいるかもしれない。
それでも、彼は私の夫であり私は彼に愛されているのだから。
“醜い嫉妬なんて、見せないわ……!”
私はそう心に誓い、バルフのエスコートで会場に足を踏み入れたのだった。
結果から言えば、大成功だった。
いつもとは違う『よくいる令嬢スタイル』で登場した私も、『なぜ?』と少しだけざわめかしはしたが、何よりも歩くバルフに視線が集まっているのを感じた。
スタイルの良さを際立たせる、バルフの体にぴったりと合わせて作らせたその衣装は、彼の黒髪が映えるように少し明るめのブルー。
そこに白ストライプの刺繍を入れて、より足の長さを強調する。
ブーツはあえて真っ黒に染めた革で作り、仕上げは我がキーファノの新名物である小粒ルビーを巻き付けてアクセントにした。
薄めの衣装に合わせ仕立てた濃いネイビーのテールコートにもルビーでアクセントをもたせる。
小粒なもので袖を、少し大きめのものはワンポイントとして胸元に配置し金糸で薔薇の刺繍を入れて。
刺繍も、あまり派手になりすぎるとバルフが懸念していたような『豪華な服が歩いている』という印象になっては困るため胸元のみにし、シンプルながらも上品に仕上げている。
もちろんそれだけではない。
母とこの2ヶ月、毎日バルフのお風呂に香油を混ぜて肌をつるつるうるうるにし、実務の詰め込みで出来た目の下のクマもベラ渾身の化粧で明るくトーンアップ。
いつも下ろしていた前髪は、半分だけ上げて実は割りと整っている顔(ただし華やかではない)を出しながら、足りないその派手さは下ろした前髪で出来る影でミステリアスな印象に。
かつ右サイドの耳上に小さめルビーで作ったシンプルで小振りな髪飾りをつける。
そういった髪飾りは本来女性がつけるのだが、小振りにしたことでバルフの艶やかな黒髪にも映え、また領地のアピールを兼ねているという大義名分があるので女々しい印象もない。
――そう、完璧である。
完璧、で、あった。完璧過ぎたのだが。
「バルフ様、私コールソン男爵家のミジファと申しま……」
「バルフ様!スチェル伯爵家の長女、ナタリーナですわ」
「そのルビーは最近流行ってる、あのルビーですの?」
「とてもお似合いです、バルフ様!私はケースキャンタ伯爵家の……」
「えっ、ちょ、ちょっと……!?」
ぎゅっとバルフの腕にしがみついていた私だったが、むぎゅむぎゅと押し掛けてきた令嬢たちに物理的に圧されてあっという間に引き剥がされてしまう。
“既成ドレスだったせいとはいえ、一生の不覚だわ!!”
バルフと離されてしまった私も、押し掛ける令嬢の隙間になんとか割り込もうとしてみるが相手も雌豹だ。
私のサイズに合わせてオーダーしたドレスじゃないせいで動きに枷ができ、その小さな歪みがこのバルフ勝ち取り戦争に遅れを取っていて――……
“……って、これで正解では?”
令嬢のお尻に弾かれ尻餅をついた私は、ふとそんなことを考える。
今日の目的はバルフのモテデビューであって私たちのラブラブアピールではないのだ。
愛する夫に今まで見向きしなかった令嬢令息たちに見返させるのが目標なのであって、そんな彼の隣に『私』という存在は必要ない。
“バルフが浮気するはずもないわ。愛されている確信もあるし、悔しいけれど元婚約者のキャサリンの方が美しかったもの”
それでも彼が選び、愛してくれたのは私なのだ。
それにそもそも、今さら手のひらを返す令嬢程度に私の愛が負けるとも思えない。
周りに埋もれるように流行りのドレスを身に纏い参加したのだ、今日の私は空気。
そんな空気がバルフの隣にいてもいなくても同じな訳で――――
「……なんだ、これでいいんじゃない」
納得した私は、いつまでも床に座っている必要もないのでスクッと立ち上がり端に移動する。
ちなみにだが、一人でいる私に声をかけてくる令息はいなかった。
まぁ、今日の私のコンセプトは『いるいる、こういう令嬢』なので上手く埋もれているのだろう。
……結婚前も、誰にも声などかけられなかったが。
「い、いやあれは元王太子に遠慮してだから……」
一人言で自分を慰めつつ、全体が見渡せる場所にスタンバイした私は改めてバルフの様子を確認すると。
“相変わらずがっつり囲まれてるわね……!”
バルフにちりばめたルビーがキラキラと反射し、バルフをどこか中性的な雰囲気にしている。
そんなバルフは前回の狩猟会では狼を狩ったという男らしい一面も披露しているので、その姿といい意味でギャップが生まれていた。
気のせいか彼を囲う令嬢たちの頬も上気していて。
「……思ったより気分がいいものじゃないわね」
格好いい素敵な夫を自慢したら絶対楽しいんだと思った。
見向きもしてこなかったくせに見た目を変えただけで突然群がるその姿に、正直ざまぁみろと思わなくもなかったし、見返せたという部分は大満足で大成功。
“だけど、どうしてこんなにモヤモヤするのよ……”
――私だけのバルフだったのに。
心に芽生えるその本心は、更に私の心を沈ませる。
この独占欲は、彼の負担じゃないだろうか?
“バルフは優しいから、絶対私を優先してくれるけれど……”
そこに彼の意思はちゃんとあるのか、結婚当初に何度も過ったその不安が今頃また私の中でムクムクと顔を出し――――
パシン!と自身の頬を叩く。
「あの頃とは違う、今の私は身も心も全部彼の妻なんだから!」
ここは正妻としてドンッと構えているのが私の努めというものだろう。
「だから嫉妬しない!やきもち妬かない!」
うんうんと頷き、ところで令嬢に囲まれているバルフ自身はどんな表情をしているのかしら?とそちらに視線を動かす。
バルフに限ってないとは思うが、万一デレデレと鼻の下を伸ばしたりなんかしていた時は、夜にお仕置きしてやるんだから!と決めた私の目に飛び込んできた彼の表情は――――
「ま、真っ青じゃない!!!」
あまりの顔色の悪さに思わずひゅっと息を呑む。
流石に本気でデレデレしているとは思っていなかったが、真っ青になっている可能性も考えてはなくて。
「ちょ、ちょっとちょっと……!」
私は慌ててその令嬢集合体へ突撃するのだった。
「えぇ!」
一応主催の関係者として入場を遅らせていた私たちは、大体の参加者が集まったのを確認して入場することにして。
“いよいよお披露目だわ……!”
一応本日の主役である兄の入場が一番盛り上がるだろうが、それでも兄はお偉いさん方の相手で絶対忙しい。
というか引っ張りだこだろう。
それはつまり、比較的若い層やその順番からあぶれてしまった者などの層は全てフリーということでもある。
「残りの視線はかっさらうわよ……!」
「気合い入ってるなぁ。……俺は、いつも通りシエラだけの騎士でいたかったんだけど」
「っ!も、もうっ!」
しれっと告げられるバルフからの言葉に頬がじわりと熱を持つ。
確かにいつも通りでも私はバルフが大好きだし、この愛にかわりなんてないが――
「き、今日は自慢するって決めちゃったから!!」
「そっかぁ」
「けど、その……、次はその、私だけが知ってるバルフでいて……ね?」
「ははっ、シエラがそう望むなら。……というか、俺としてはほんといつものが落ち着くんだけどね。本当にこれ大丈夫?服だけが見えてたりしない?」
甘い会話に胸が高鳴る。
きっと今のバルフを見れば若い令嬢の視線は勝ち取れるだろう。
私が隣にいても話しかけてくる猛者もいるかもしれない。
それでも、彼は私の夫であり私は彼に愛されているのだから。
“醜い嫉妬なんて、見せないわ……!”
私はそう心に誓い、バルフのエスコートで会場に足を踏み入れたのだった。
結果から言えば、大成功だった。
いつもとは違う『よくいる令嬢スタイル』で登場した私も、『なぜ?』と少しだけざわめかしはしたが、何よりも歩くバルフに視線が集まっているのを感じた。
スタイルの良さを際立たせる、バルフの体にぴったりと合わせて作らせたその衣装は、彼の黒髪が映えるように少し明るめのブルー。
そこに白ストライプの刺繍を入れて、より足の長さを強調する。
ブーツはあえて真っ黒に染めた革で作り、仕上げは我がキーファノの新名物である小粒ルビーを巻き付けてアクセントにした。
薄めの衣装に合わせ仕立てた濃いネイビーのテールコートにもルビーでアクセントをもたせる。
小粒なもので袖を、少し大きめのものはワンポイントとして胸元に配置し金糸で薔薇の刺繍を入れて。
刺繍も、あまり派手になりすぎるとバルフが懸念していたような『豪華な服が歩いている』という印象になっては困るため胸元のみにし、シンプルながらも上品に仕上げている。
もちろんそれだけではない。
母とこの2ヶ月、毎日バルフのお風呂に香油を混ぜて肌をつるつるうるうるにし、実務の詰め込みで出来た目の下のクマもベラ渾身の化粧で明るくトーンアップ。
いつも下ろしていた前髪は、半分だけ上げて実は割りと整っている顔(ただし華やかではない)を出しながら、足りないその派手さは下ろした前髪で出来る影でミステリアスな印象に。
かつ右サイドの耳上に小さめルビーで作ったシンプルで小振りな髪飾りをつける。
そういった髪飾りは本来女性がつけるのだが、小振りにしたことでバルフの艶やかな黒髪にも映え、また領地のアピールを兼ねているという大義名分があるので女々しい印象もない。
――そう、完璧である。
完璧、で、あった。完璧過ぎたのだが。
「バルフ様、私コールソン男爵家のミジファと申しま……」
「バルフ様!スチェル伯爵家の長女、ナタリーナですわ」
「そのルビーは最近流行ってる、あのルビーですの?」
「とてもお似合いです、バルフ様!私はケースキャンタ伯爵家の……」
「えっ、ちょ、ちょっと……!?」
ぎゅっとバルフの腕にしがみついていた私だったが、むぎゅむぎゅと押し掛けてきた令嬢たちに物理的に圧されてあっという間に引き剥がされてしまう。
“既成ドレスだったせいとはいえ、一生の不覚だわ!!”
バルフと離されてしまった私も、押し掛ける令嬢の隙間になんとか割り込もうとしてみるが相手も雌豹だ。
私のサイズに合わせてオーダーしたドレスじゃないせいで動きに枷ができ、その小さな歪みがこのバルフ勝ち取り戦争に遅れを取っていて――……
“……って、これで正解では?”
令嬢のお尻に弾かれ尻餅をついた私は、ふとそんなことを考える。
今日の目的はバルフのモテデビューであって私たちのラブラブアピールではないのだ。
愛する夫に今まで見向きしなかった令嬢令息たちに見返させるのが目標なのであって、そんな彼の隣に『私』という存在は必要ない。
“バルフが浮気するはずもないわ。愛されている確信もあるし、悔しいけれど元婚約者のキャサリンの方が美しかったもの”
それでも彼が選び、愛してくれたのは私なのだ。
それにそもそも、今さら手のひらを返す令嬢程度に私の愛が負けるとも思えない。
周りに埋もれるように流行りのドレスを身に纏い参加したのだ、今日の私は空気。
そんな空気がバルフの隣にいてもいなくても同じな訳で――――
「……なんだ、これでいいんじゃない」
納得した私は、いつまでも床に座っている必要もないのでスクッと立ち上がり端に移動する。
ちなみにだが、一人でいる私に声をかけてくる令息はいなかった。
まぁ、今日の私のコンセプトは『いるいる、こういう令嬢』なので上手く埋もれているのだろう。
……結婚前も、誰にも声などかけられなかったが。
「い、いやあれは元王太子に遠慮してだから……」
一人言で自分を慰めつつ、全体が見渡せる場所にスタンバイした私は改めてバルフの様子を確認すると。
“相変わらずがっつり囲まれてるわね……!”
バルフにちりばめたルビーがキラキラと反射し、バルフをどこか中性的な雰囲気にしている。
そんなバルフは前回の狩猟会では狼を狩ったという男らしい一面も披露しているので、その姿といい意味でギャップが生まれていた。
気のせいか彼を囲う令嬢たちの頬も上気していて。
「……思ったより気分がいいものじゃないわね」
格好いい素敵な夫を自慢したら絶対楽しいんだと思った。
見向きもしてこなかったくせに見た目を変えただけで突然群がるその姿に、正直ざまぁみろと思わなくもなかったし、見返せたという部分は大満足で大成功。
“だけど、どうしてこんなにモヤモヤするのよ……”
――私だけのバルフだったのに。
心に芽生えるその本心は、更に私の心を沈ませる。
この独占欲は、彼の負担じゃないだろうか?
“バルフは優しいから、絶対私を優先してくれるけれど……”
そこに彼の意思はちゃんとあるのか、結婚当初に何度も過ったその不安が今頃また私の中でムクムクと顔を出し――――
パシン!と自身の頬を叩く。
「あの頃とは違う、今の私は身も心も全部彼の妻なんだから!」
ここは正妻としてドンッと構えているのが私の努めというものだろう。
「だから嫉妬しない!やきもち妬かない!」
うんうんと頷き、ところで令嬢に囲まれているバルフ自身はどんな表情をしているのかしら?とそちらに視線を動かす。
バルフに限ってないとは思うが、万一デレデレと鼻の下を伸ばしたりなんかしていた時は、夜にお仕置きしてやるんだから!と決めた私の目に飛び込んできた彼の表情は――――
「ま、真っ青じゃない!!!」
あまりの顔色の悪さに思わずひゅっと息を呑む。
流石に本気でデレデレしているとは思っていなかったが、真っ青になっている可能性も考えてはなくて。
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